北海道ツーリング2004・4日目

7/27(火)曇りのち晴れ 344km
帯広〜層雲峡〜美幌峠〜和琴
 明け方、激しい雨音が聞こえた。まじかよー、と思いつつひと眠り。外が明るくなってきた。起きよう。おはようございます。雨はあがっているが空は曇天、路面ウェット。「今日も仕事休みましたので一緒に走りましょう」おお、ありがたい申し出いたみいります。実は六花亭の位置がだいぶんウロだったんですよね。朝食もおよばれ。7:45にBS天花を見逃したのに気づいた。「天花観てるんですか」ヒロイン藤澤恵麻さんの演技力についてディベート。「全国区の演技力じゃないよね」「たぶんあれは演技じゃなく地ではないかと」8:15地上波天花。週間録画予約してあるので適当に観る。この時点でまる2週間分観られなくなることは予想だにしなかった。
六花亭のサクサクパイ
サクサクパイ
 9:00出発、アクティヴセンサー全開でルートトレース。今年は裏の駐車場に停めた。すでにバイク2台、早っ。おれ的北海道定番みやげのマルセイバターサンド20個入り2箱を発送してポイントカードを作る。六花亭のカードに描かれてる椿がかわいい。100円で1ポイント加算、有効期限なし、貯まったポイントで六花亭オリジナル食器と交換できる。サクサクパイはパイ生地のちくわの中にカスタードクリームが詰まってる。賞味期限3時間のおかし。本店でしか作ってない。1本125円。初めて食べたとき、こんなうまいものがこの世にあったのか!と思った。帯広に来たら必ず食べたい逸品。去年、暑さにやられてスルーしたけどね。今年は場所憶えたから道東帰りに寄るであろう。
 帯広を発つ前にもうひとつ寄らなければいけない所がある。ホンダ・セーフティ・ターミナル・ショップで交通安全の署名をして赤旗ゲットだぜっ。やまびこさん行きつけの山栄モータースに決めたっ。「こんにちはー」「あらーやまびこさんいつもどうも、今日は?」「署名をすると旗がもらえるという話があるそうで」記憶だけをもとに書いてるのでディテールは違ってるかもしれないが大筋でこんな会話。「富山ですか、やまびこさんのお友達?」「わしが日本一周のとき会った方です、その前からネットで知ってましたけど」「あのとき初めて会ったんですよね」「あらそう、縁があったんですねぇ」何気ない会話になぜかジーンときた。きっとまた来よう。
 ホクレンJA帯広市川西平原大橋店で給油。緑旗もらえずガッカリ。まあよい、あと2日は道東にいるつもりだから何とかなるだろ。十勝川を渡り農地のなか大きく弧を描くR241帯広北バイパスを北上。ここは北海道の好きな風景のひとつである。いつの間にか青空が見え始めている。
道の駅ピア21しほろ
ピア21しほろ
 時刻はもう10時半を過ぎてる。この道の駅はおととし来たっけ。北側のほうが晴れてる。「あの辺の高台がナイタイ高原牧場で十勝平野を一望できるんです」「行きましょう」当初の予定には組まれてないけど、余裕もって組んだ計画だから大丈夫であろ。道の駅の裏から近道が、上士幌の街を通らずに行けるけど士幌の街を通るので大差ないとか思ってみたり。道道806号を走ってるとき、バックミラーにVTRが映ってないのに気づいた。スローダウン…来ない。Uターンして400m戻る。「どうしたんですか」「ポケット灰皿を落としちゃって」タンクバッグの口が開いていて風圧で飛んでいったらしい。付近を探したが見つからなかった。灰皿ある所で吸えばいいんですYO!おれは非喫煙者なので吸いたいときに吸えない苦しみなんてワカリマセーン(ぉぃ)
ナイタイ高原から十勝平野
ナイタイ高原
 途中からナイタイ高原牧場への道へ。緩やかに道が新緑の高原へと伸びていく。言葉で表現不可能な景色が広がる別天地。この解放感は実際この地に立たないとわからない、とまで言い切ろう。レストハウスで美味しいと評判のソフトクリームを買って十勝平野をバックに記念撮影。銀塩カメラにベルビア100Fを装填して撮りまくり。デジタル、アナログ合わせて35枚撮影。家畜感謝の碑の横にポニーが3頭、すごくおとなしい動物。馬とたわむれるやまびこさん。
ナイタイ高原牧場の馬
 すでに11時半、今日中に弟子屈までたどりつけるのだろうか。上士幌まで下りてR273を北上して糠平湖をめざす。この辺から大雪山国立公園。廃線となった旧国鉄士幌線の東大雪アーチ橋群を見るには、まず上士幌町鉄道資料館で地図入りパンフレットを入手してからのほうが望ましいが、時間が押しているというか忘れてしまっていたので最も壮大なタウシュベツ川橋梁だけ観ることにする。ちうかぜんぶ観てたら糠平に一泊しなきゃならんよ。糠平湖は人工湖。ふつうに観られるのはダム横の展望台だけで、R273沿いから湖畔は全然見えない。白樺林を貫く直線道路、マイフェイバリッド北海道がまたひとつ増えた。糠平三股林道の入口に【タウシュベツ川橋梁→】の小さい標識を見つけて急制動。Uターンしていきなりダートを走る。ちょっと砂利が深いところがあってブルッてしまったよ。国道から4kmほど走った大きな駐車場らしき空き地に停めた。そこから徒歩で数分。
 タウシュベツ川橋梁は橋脚部分がほとんど湖水に隠れてしまっていた。見ごろは1〜5月っていうくらいだからなぁ。橋は見えなくとも、糠平湖の周りに広がる風景を観られただけでもよかった。
タウシュベツ川橋梁
タウシュベツ川橋梁
 季節によっては完全に水没してしまうこともあるため、有形文化財の指定が困難らしい。文化財に指定されてメジャーになって林道も舗装されて観光地化されてしまうより、このまま自然に朽ち果てていくのもいいかもしんない。現に橋の一部が崩れはじめてる。崩れてしまう前に全容を観たいなぁ。来年のGWあたり車で来ようかなー。
 R273をさらに北上して三国峠。十勝・石狩・北見の三国にまたがる峠。誰が言い始めたのか「日本のニュルブルクリンク」の異名もある。空中道路とも言える松見大橋を走りながら眺める原生林は、日本にこんな風景があるなんて!と感動しまくり。けれども、壮大な自然を観たあとの三国峠パーキングからの展望はいまいちであった。いや、決して悪くないのだけど、それだけ松見大橋からの眺めが壮観だということ。
 大雪湖を通過してR39、銀河トンネルを抜けると同時に左ウインカー。まるで道を知ってるかのようだと不思議がられたんじゃないかな。そう、知ってるんだYO!北海道観光情報は実は内地人のほうが詳しいんじゃないかと。現時刻ほとんど14時。レンタサイクルで天城岩まで行きたかったけど、時間が押していたので断念。流星の滝と銀河の滝を観ておわりにするのも寂しいから、双瀑台にも登ってみよう。
層雲峡の双瀑台
層雲峡 双瀑台
 駐車場から10分ぐらい山登り。向かって左が銀河の滝、右が流星の滝。モデルおれ、カメラマンやまびこさん。時間的に逆光なのは惜しいところ。ちうか本気で層雲峡を観ると半日はかかる。1時間弱で観ようというのが間違いである。
層雲峡温泉 味っ子のざるラーメン
ざるラーメン
 「昼食どうしますか」「この下の層雲峡温泉でとりましょう」層雲峡温泉街からの景色もなかなか良いものがある。このあたり観光順序は旭川側から巡るのが正解だね。温泉街の概念を覆すモダンな造りのプロムナードに飲食店が数軒。思考能力低下してるんでいちばん安いのでいいや。ざるラーメン600円。あっと言う間に完食。大盛りにしとけばよかった。
 遅い昼食を終え駐車場へ。「3日間、本当に楽しかったです」「こちらこそありがとうございました、また一緒に走りましょう」固い握手と約束を交わし層雲峡に見守られ走り出す。大雪湖の分岐でが右折モーション、左から抜き際ピースサイン、そして大きく手を振り十勝平野の赤き風と別れた。また来年!(かな?)
 北海道民とは思えない激遅車を先頭に10数台のフォーメーションラップ。ようやく現れたゆずり車線をフルに使い、鬱憤を晴らすかのように攻める。最後まで頑張ってくれちゃった1BOXに道を譲った100m後、思い出したように石北峠パーキングに入っていった。ばっきゃろー、停まるぐらいなら頑張るんじゃねーよ。ったく、もう1台は確実に抜けたのに。下りのテクニカルセクションを抜けるとだんだら坂が続く。徐々に上がっていく気温が体感できる。留辺蕊町の追い越し禁止区間で北見方向からのバイクとすれ違う。その2台後ろにポリスカーが隠れるように走っていた。夏の交通安全運動期間とあって今年はパトカーいっぱい見た。でもほとんどがハミ禁監視か警ら中であった。スピードに関しては市街地と高速で大幅に超過しない限り平気なんじゃないか。ちうか3年連続交通安全運動期間中に北海道ツーリング来てっけど、スピード取締してるのなんか見たことない。樽前で会った「ヘリに捕まった人」もハミ禁で捕まったと言ってたし。それにしても北見ナンバー車は大らかだね。平均速度は間違いなく道内最低。かといって安全運転かというとそうでもない。片側2車線道路で赤信号で停まった。左後方の車がノロノロとウインカーもつけず左折していった。交差する右側から来ていた車は怒ってクラクション鳴らしたりせず、ノロノロと曲がっていくのを停止して待ってるという光景を見てかなりブルッてしまった。なんだよこの街は。モラルが低いというより無法地帯かも。平均速度が遅いだけに余計タチが悪い。何が起こるかわかんない。早く通過してしまいたい。北見は結構美味しいものがあると気づいた頃には後の祭り。
 無料の美幌バイパスで市街地を迂回したつもりが逆に遠回りだったり。あ、美幌の町中から雄阿寒岳が見えるのか、メモメモ。R243を駆け登る。まさに駆け登るという表現がピッタリの快走路。今日の美幌峠はどうかな?すでに17時回ってるから道の駅スタンプは押せないね。通過。直後、270度大パノラマの屈斜路湖出現。去年の100倍好条件。でも停まらなかった。いま思い出しても引き返せばよかったと悔やまれる。今回唯一後悔したことであった。
ライダーハウスめぐみや
ライダーハウスめぐみや
 和琴温泉、ライダーハウスめぐみや。去年は一方的な勘違いで通りすぎたが、今年は自信と確信を持って訪れることができた。先客1人、名古屋ナンバーのX4。2年ぶりにみるおばちゃんの笑顔。癒されるよ、第二の故郷に帰ってきたって気がする。「おととし来たんですよ7月21日頃かな、おばちゃん変わってないんで安心しました」受付して、X4の人と3人で会話。露天風呂行くのかの問いに、「身体洗いたいから三香温泉行きます」と答えたら、また来てくれたんでと内湯に入らせて戴けることになった。X4の人に悪いなぁと思いつつ、せっかくだからと遠慮せず使わせてもらった。和琴露天とは別の内湯専用源泉。かなり熱い湯がじゃじゃもれのかけ流し。不本意ながら水で埋めないと入浴できない熱さであった。やや硫黄臭がしたかも。
 はぁ〜ぁいい湯でした。さて米でも研ぐか。おととしは無かった場所に小さな蛇口が設置されていた。トイレ・洗面所は公園の清掃が行き届いた水洗、ふとんは使える、コンセントもある、ビールは売ってる、じゃがいもだんごは美味しい。でもいちばん好きなのはおばちゃんの笑顔だな。
 1台バイクが来た。かなり若い男。京都在住で実家が福井で石川ナンバーのSR400。物静かな青年。薄暗くなってきた頃また1台来た。連泊者らしい。SL230か。小柄で金髪で眼鏡、喋り出すまで確信が持てなかったが矢張り女性だった。「こんにちは、どこから来たんですか」「富山、君は」「あたし、遠いですよ、熊本」「うわっ遠いね」「弟子屈のスーパーでリンゴ買おうと思ったら4個パックでさー」「4人いるから買ってくればよかったのに」楽しい子だ(子というほどの歳でもないような気がしたが、たぶんおれより若いと思う)。「おばちゃーん、冷えたから内湯入らせてー」おおーい、そんなんで入れるのか。X4男は35才前後、休みのない仕事に嫌気がさして退職、1ヶ月前上陸の初北海道。時計回りに半周してきたとこ。SR君は学生で初北海道。
 夕食。熊本っ娘が1合ポン酒瓶をラッパ飲み。さすが九州の人はお酒強いね。「みなさん旗あつめてますか(おれ)」「おう、レッドバロンのがあるからこんなに(X4男)」直径10cmの束!「モーモーフラッグって知ってますか(熊本娘)」ホクレンJA標津でしか入手できないらしい。牛の絵が描いてある。すごい希少価値高いぞ、それ。「じゃーん!赤い旗だよー(おれ)」「あーやっぱり赤い旗あるんだー、どこでもらえるんですかぁ」「ホンダのお店で交通安全の署名したらもらえるよ」キャンプ場の炊事楝で食器を洗った。星が見えてる。明日も天気良さそうだ。
 夕食後は情報交換会。おれ以外は3人とも初北海道。ツーリングマップルのページがちがうー。気がついたら、男2人が先に寝てしまって熊本っ娘とサシで飲んでいた。「女一人旅だと危ないって思うことありますよー」「ここも十分危ないじゃん、男3人に女1人だろ、しかも同じ部屋で寝るんだよ」まぁ君はバイタリティありそうだから男が何人居ようが大丈夫だよ、きっと。女性用のベッドが空いていたが、地に足が着いてないと不安なおれは床で眠ることにしよう。ふとんさいこう!

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