北海道ツーリング2004・6日目

7/29(木)霧のち晴れ 378km
釧路〜日勝峠〜千歳〜モラップ
 今日も霧香。天気予報では網走方面におひさまマーク。赤マジェとドラスタっ娘とおれがほとんど同じ道を通って同じような場所を目指すということがわかった。赤マジェは室蘭でラーメンを食べてから深夜苫小牧発フェリーで帰る。ドラスタっ娘は支笏湖経由で洞爺湖。おれは支笏湖泊まり。ひげハーレーの人が斜里まで走るというので、見送ってから和商市場。今年はおれしか行かんのか、寂しいね。
勝手丼
今年の勝手丼
 まずごはん200円分。具がホタテ、サーモン、エンガワ、イクラ、マダイ、サンマ、ミンククジラ、ホッキ貝でしめて1300円。3分でペロリ。生サンマと鯨とホッキ貝は富山じゃまず見掛けんからな。食べ終わって、イクラの醤油漬けの店に吸い寄せられた。田村屋、そうか!中村屋じゃなくて田村屋だったのか。2年越しの疑問が氷解した。「兄さん、前に来られました?」「おととしから探してたんですよ」「イクラ漬けは今年から水を変えてみたんです」「買います買います、中を…2つ、宅配でお願いします」しめて4230円也。
 すっかり満ち足りてHistoryに戻ってくるとドラスタっ娘がまだ荷造りをしていた。そんなにゆっくりしてて大丈夫なのかよ。洞爺湖まで400km以上あるってわかってるのかな。おれが出る5分前に出発していった。
道の駅しらぬか恋問
しらぬか恋問
 30分もかからず道の駅しらぬか恋問についた。現時刻8:30、スタンプが押せるようになるまで30分ある。赤マジェとドラスタっ娘も到着。聞くと、ここの豚丼が美味しいと評判だから朝食代わりにするという。そういや去年もそんなこと聞いたっけ。レストランが開くのは9:30、それまであちこちぶらぶら。濃霧の中、波の音をたよりに浜辺に行った。
浜辺の植物浜辺の植物
浜辺の花(名前不明)
 こういうものをハァハァしながら撮ってると、「すいませーん、写真撮ってくださーい」とドラスタっ娘に呼ばれた。お、銀塩カメラだね。「波をバックにしてお願いします」逆光だから強制フラッシュにして、と。妙齢の女性をほったらかして植物にハァハァしたり。被写体より露出のことばかり考えてたり。これがチャンスを活かせないというのか、と書いてて思った。えーだってー、そういう行動パターンは基本的におれの辞書に載ってないんだよ。意識してないと出来ないね。





嘘です。意識してました。
おれは北海道へ走りに来てるんであってナンパしに来てるんじゃないというつまらんプライドがいつも邪魔をする。しかも学習能力ゼロ。いつも同じことの繰り返し。
 9時、道の駅オープン。スタンプ帳を取り出して押しに行くと他のラリーストがもう押していた。早っ。さて、おれの用事は済んだわけだが。ここまで来たことだし、3人で記念写真撮ってくか。ドラスタっ娘に黄色いプチトマトをもらって食べた。「おれ、先行くんでその前に写真撮りませんか」「いいよー」赤マジェくんを呼んだら三脚持ってきた。マメな人だ。そんなんその辺の人に声掛けりゃいいのに。ちうか、既に頼んでしまってるし。どうでもいいけど、9:30に豚丼食べて、帯広六花亭のサクサクパイも食べてると、洞爺湖着って何時になるのだろう。飛ばすタイプにゃ見えないし。いや、彼女の旅だ、おれが干渉することじゃない。縁があったらまた何処かで。アデュー!写真まで撮っといて電話番号も聞かずに去るなんて失礼ですたな。
 霧のR38を帯広向け。浦幌からほんのちょっと内陸に入っただけで霧が晴れて青空になった。途端に気温急上昇。堪らずカッパを脱いだ。ホクレンJA浦幌町で給油。念願の緑旗ゲット!若い店員がフェリーに旧車は居たかと尋ねてきた。「旧車好きなんですか」「はい、ゼッツーとか好きですね」と言いながらカウルとか拭いてくれた。ありがとよ。旧車わかんなくてすまんね。原稿を書きながら地図を見ていて、勇洞が近いことに気づいた。近いと言っても20kmは余計に走るのだが。やまびこさんと別れるとき、勇洞で誘導していると聞いた。あのとき気づいておれば確実に寄り道しただろう。
暑い。
 帯広はハンパじゃない気温だ。今日も33度はあるね。11時半すぎ六花亭到着。脳ナビのおかげで難なく来られた。サクサクパイ2本で昼食代わり。ほとんどおなかすいてなかったし、豚丼なんかとても入らんよ。六花亭を出てから迷った。というか、芽室東4条帯広線を西へ行き過ぎて信号が多いのにへこんだ。西22条あたりでやっとR38に戻れた。清水を通過、日勝峠。バスの後ろで耐える。残り3kmでローリングスタート。オーリンズに変えといて良かったと思う瞬間であった。
日勝峠第一展望台
日勝峠
 晴れてる日勝峠なんて初めてだよ。緊急ピットイン。カメラ2台持って展望台へ。ひとりで撮ってると、おじさんと若い女性の2人組ライダーが登ってきたので撮り合いっこ。親子には見えないし、愛人?何気なく聞いてみると、前日苫小牧のユースホステルで一緒だったらしい。それだけのことで半日以上一緒に走ってるんですか。よく間が持ちますねおじさん、20歳以上離れてるでしょ。「このあと帯広下りて、釧路から根室まで行けそうだな」と北海道縮尺にやられてるおじさん。もう13時だしムリだよ。とは思ったが敢えて口には出さなかった。自分で経験せんとわかんないからね。彼女のほうは「狩勝峠も回って行けますか?」「無理です(即答)」「えー、わたしは帯広に泊まるんですけどやっぱり無理ですか」「あ、それなら行けますよ」狩勝峠のほうが十勝平野を観るにはいいかな。日勝峠は両側に尾根が張り出していて、標高が高い割に解放感はいまひとつ。真のお薦めはナイタイ高原だけどね。日勝峠を後に、トンネルに入る直前思わず
北海道さいこう!と叫んでいた。
 十勝側とはうって変わって日高側は我慢を強いられる。トラックの排ガスと粉塵を浴びながらひたすら我慢。景色も観るものないし。晴れてるのがせめてもの救いか。そんなんで樹海ロード日高で休憩するのは定番と言えよう。
道の駅樹海ロード日高
樹海ロード日高
 「こんにちは、暑いですねー」F650GSの人と情報交換。つうか単なるおしゃべり。「最近、道の駅にゴミ箱がないから困りますよ」空き500ペットを2本積んだまま走ってるおれ。「あとでセイコマで処分しなくちゃ」
 夕張で頼まれもののメロン送った。1玉800円を3玉、送料1900円。おととしもここで買って、今年もDM届いてましたよ。と言ったら箱代250円まけてくれた。ありがとよ。
 R274を離れる。道道は曲がってるところが黄色線でも、まっすぐなところは解除になってる所が多い。国道はずーっと黄色線だ。左折してR234を南下。早来のセブンイレブンで買い物がてら鶴の湯温泉の場所を聞いた。道道10号線沿い、R234から1kmぐらいで左に看板。プチダートを200m入った静かな場所。鶴が湯浴みをしていたと伝えられる冷鉱泉。
鶴の湯温泉
鶴の湯温泉
 鶴の湯温泉。旅館らしい。受付で温泉に入れますかと聞く。高校生ぐらいの女の子が応対してくれた。日帰り400円。泉質:含硫黄-ナトリウム・塩化物-炭酸水素塩泉(弱アルカリ性低張性冷鉱泉)。ミルクティー色、硫黄臭の湯が豪快にかけ流し。お年寄りの憩いの場。平日の真っ昼間から入りに来てる若者(若くないが)は胡散臭いもんな。湯は好きだけど、また来るかと聞かれたら考える。ちょっと雰囲気がねぇ。何故かボデーシャンプーしか置いてなくて、仕方なくそれで洗髪した。
 R36は初めて走った。真横を旅客機が離陸していく。新千歳空港の真横かよっ。林の間からいきなりB747が出現、上昇していく非日常的光景。ウトナイ湖の野鳥からめて鉄の鳥を超望遠で撮れないかなあ。むしろ超広角で入れるのもありだな。とか考えてみたり。
 R36の道をR276に突き当たるまで直進。キタムラ苫小牧店はこの道沿いにあるのか、メモしとこう。今日は見えるかな樽前山。R453で支笏湖畔まで出る。
樽前山樽前山
支笏湖畔から樽前山
見えたー
3年越し、5度目にしてやっと好天に恵まれた。風不死岳から樽前山まではっきり見える。溶岩ドームの形も完全。これで北海道5大火山の4座まで制覇。残るは駒ヶ岳のみ。ぐふっぐふっ
 5日ぶりの樽前荘。「こんにちはー、また来ましたー」「今日はジンギスカンどうする?」「今日はいりません」米研いで、水につける。恵庭岳の稜線に沈む夕陽がきれい。デジカメで激写。安物のパチカメラでスタパ的画像が撮れるってすごいことだよな。
恵庭岳の夕焼け
恵庭岳の夕焼け
 ご飯を焚こう。横のジンギスカン組はえらく盛り上がってる。自炊組は2人だけ。オプティマス8Rをプレヒートしようと思ったらマッチが湿っていてアウト。もうひとりの自炊組、チャリダーの人に火を借りた。その人が携帯ストーブについて語ってきたけど、おれコレしか知らんのよ。ガスストーブ使ったことなくてね。10年以上前に買って、年3回ぐらいしか使わんもんだから新しいの必要ない。そろそろいいかな。「コーーー」ってのが燃えてるなぁって情緒がいいんよ。あれ?火の勢いが弱いぞ、ガス欠かよっ。まじかよ、予備燃料持ってきてないしのう。と途方に暮れかかっていると、チャリダーの方が自分のストーブ使っていいよと、ありがたいお言葉。ガスストーブさいこう!買い替えようかと思ってしまった。お礼といっちゃなんですが発泡酒もう一本飲みましょう。チャリダーのお話を伺う。「どこから来たんですか」「熊本です」「!今回、熊本の人と会うの2人目ですよ」「今年は仕事が暇なので早めに北海道渡ってきました」「お仕事何なさっているんですか」「石垣島でサトウキビを…」「もしかして冬は沖縄、夏は北海道の方ですか」端的に言うと旅フリーター。「聞きにくいことですけど、身体の都合が悪くなったらどうしてますか」「治るまで寝てます、歯だけはどうしようもないから歯医者行きます」貴重なお話を聞かせていただいてありがとうございました。
 あと日本語ペラペラのドイツ人がおもろかった。来日して20年以上ドイツ語の講師をしている方。カワサキW650にドイツ製の大容量タンクを付けてるのがカッコよかった。誰かがダジャレを言ったとき「ドイツの人もおやじギャグ言うんですか?」の質問に「言いますねー、あれは齡とるとかかる病気ですね」というのが妙にウケた。ダジャレは人類共通の不治の病。ライダーハウスの夜がふけていく。

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