Vol.694 15.Apr.2016

動画整理ソフ 温度調節機能付きハンダコテ

D 動画整理ソフト

by fjk

スマホなどで動画が簡単に取れるようになり、ネット上でも動画の情報が多くなってきています。マニュアルなども動画で説明されているものが増えてきています。とりあえずとダウンロードした動画をコピーしたりしていると、同じ動画が重複していることが良くあります。そこで、動画を整理するため、ネットで動画管理が容易で余計な機能が少ないフリーのソフトを探してみると、

@ FavMovieAlbum
A ホワイトブラウザ

などが見つかりました。

どちらも、動画を複数シーンのサムネールでチェックでき、全編を見なくともある程度の内容確認ができ、サムネールをクリックすると本編が再生されます。ただし、Windows標準ファイルの再生はできますが、未対応の動画方式もあるので、必要に応じて対応するコーディック(FLVSplitter、FFDShowやADVANCED Codecs for Windows 10/8.1/7等)を別に追加インストールする必要があります(各ソフトの使い方ページ参照)。また、多種の分類方法や検索方法なども装備しているので、使いやすく便利です。

ホワイトブラウザは動画登録時に重複チェックが行われ、結果が表示されます。FavMovieAlbumでは、別途FavDuplicateMovieCheckerをインストールすれば重複チェックができるようになります。また、動画再生プレーヤーとしてFavMoviePlayer等も有用です。

なお、ホワイトブラウザでは、動画一覧の表示方法をHTMLやCSSなどで様々にカスタマイズすることもできます。


H 温度調節機能付きハンダコテ

by fjk

ハンダコテは電子回路の作成時などにハンダ付け作業用として使用するものであるが、3Dプリンタで作成した作品の手直し用に使えないか、ということで試してみることにしました。個人で利用する3Dプリンタ(ダビンチなど)では、積層段が目立つなど、できあがり表面が綺麗とは言えず、手直しが必要なことが多い(Aioより条件が自由に設定できるBS01の方が仕上がりは綺麗)。その解決策として、

@ヤスリなどで磨く(樹脂は削れにくく、防塵BOXを利用してもほこりは出るし大変)
A モデルコート(表面はスムーズになるが、触覚のディテールが消えてしまう)
Bアセトン蒸気風呂(処理条件が難しい。また、有機溶剤はあまり利用したくない)

などが試みられているが、決定的なものは無い。

そこで、ABS樹脂にコテを当てて暖めて溶かし、表面を滑らかにできないかトライすることにした。樹脂温度は最適な温度に設定しなければ折角造形した3Dモデルがダメになるので、コテ温度が一定で精度良く制御できるものとして、安価で温度調整付きハンダコテが無いか探したところ、ハッコー社のFX-888D(実売\12,200)が見つかった。FX-888Dは温度設定が50〜480℃(±1℃)まで1度単位で設定できる。さらに、先端部の面積が広いT18-C3チップも合わせて購入した。

FX-888Dはコンパクトでテーブルの上でもあまり邪魔にならない。電源を入れると1分以内で設定温度に達し、すぐに使えるようになる。とりあえず温度を200℃に設定し、ABS造形品に押しつけると、ゆっくりと樹脂が溶け、凸凹を少し解消することができた。しかし、温度が低いためか、柔らかくなった樹脂を横に広げようとすると、表面の樹脂の流れが悪そうである。そこで、温度を205℃に設定すると、下地面も一緒に溶けて良さそうである。ただ、あまり長い時間コテを当て続けると、樹脂が溶けすぎる様であり、コツが必要である。テストの結論は、積層縞を完全に消すことは困難だが、部分的な修正には温調付きハンダコテの利用は有効である。

最新のダビンチ1.0proシリーズは成形性が改善されているよう(まだ未確認)で、成形条件を自由に選べ、他社フィラメントを使えるのは魅力ですが(と言うことは使いこなすのが難しいということ)、ダビンチは故障が多く(販売台数も多い。他の3Dプリンタも同様)報告されており、Aioがそれなりに動作しているので購入を躊躇している。

もちろん、FX-888Dは高性能ハンダコテとしても使用する予定である。

コンパクトなFX-888D本体とFX8801コテ 修正前(左半分)、コテ修正後(右半分)


動画整理ソフ 温度調節機能付きハンダコテ