つるぎ的映画感想
2001〜2003年に見た映画の感想を綴るページです
主観ですので、1映画ファンの1意見として
聞いていただけると幸いです
★の評価は
★★★★★:大傑作 ★★★★:傑作 ★★★:佳作 ★★:凡作 ★:駄作 無:見る価値無
となっております
| タイトル名 | アイデンティティー |
| 主演 | ジョン・キューザック |
| 監督 | ジェームズ・マンゴールド |
| ジャンル | サスペンス・ミステリー |
| お勧め度(★が多いほど高得点) | ★★★★☆ |
| コメント | 久しぶりに良質のミステリー映画を鑑賞しました。 出演している役者達は地味な面々ですが、決して個々を誤認するわけではなく、 それぞれが個性を十分に発揮させ役割分担を確実に行っているので、スムーズに 映画の世界へ入りこめました。 物語の中盤から終盤にかけて、今まで見たことが根本から引っくり返されますが、 その手並みは実に見事です。 これは是非とも映画館で鑑賞して欲しい作品ですが、最悪ビデオでも結構だと思います。 ミステリー映画の醍醐味を堪能するには持ってこいの作品です。 公開日数と規模が少ないのが非常に惜しまれる作品ですが、是非ご覧頂きたいと思います。 その際、何の予備知識も持たずに鑑賞する事を激しくお奨めします。 パンフレットを鑑賞前に見ることは勿論、テレビのCMや広告のチラシも見ない方がより本作を 楽しめるでしょう。 特にパンフレットは途中強烈なネタばれがしてあります。絶対に見るべきではありません!! |
| タイトル名 | 陰陽師U |
| 主演 | 野村 萬斎 |
| 監督 | 滝田 洋二郎 |
| ジャンル | アクション?・古典 |
| お勧め度(★が多いほど高得点) | ★★★ |
| コメント | 私は前作をまだ見ておりません。が、概ね好評との一般の声でしたから今作を見るにおいても、 別段不安は有りませんでした。 今回は彼女と京都の映画館で鑑賞してきましたが、初公開から日が経っていた為か、客の入りは ほどほどと言った所でした。 映画自体についてですが、安倍清明を演じた狂言師 野村萬斎が素晴らしいです。多分彼以外が 安倍清明を演じても駄目でしょう。 物語自体はかなり強引な古典の引用で、腑に落ちない所もあります。例えば、大和の国から出雲の 国までの距離感の欠如です。まるで隣の町にでも行っているかのお手軽感で、ご都合主義全開と なっているのが残念な所です。辻褄合わせだけはしっかりしておかないと、その他の部分に注意が 行かなくなってしまいます。 また、琵琶と笛の合奏が途中あるのですが、少々くどく感じます。折角のテンポを殺してしまっていて 残念でした。 と色々苦言を申し上げましたが、邦画にしては良作に感じました。 |
| タイトル名 | 座頭市 |
| 主演 | ビートたけし |
| 監督 | 北野 武 |
| ジャンル | 時代劇・アクション |
| お勧め度(★が多いほど高得点) | ★★★★ |
| コメント | 昨今上映されている邦画は大抵の場合、つるぎにとってつまらないと感じるものですが、 痛快娯楽エンターテイメントという表現がぴったりとハマる快作です。 座頭市=勝新太郎というイメージが根強く定着していましたが、今作でその呪縛から解き放たれた気が します。 居合抜きの達人である市の剣捌きと殺陣の凄さは強烈です。今回の殺陣で効果的に感じたのは音です。 金属のぶつかり合う時や金属以外のものを切った時の鈍い感覚を的確に表現していると思います。 最後の決闘では、刀の順手と逆手の読み合いによる決着がなされ、 居合抜き=一刀両断=最初の一撃が外れるのは死を意味するのを忠実に表現していたのも好感が 持てます。 ただ一点だけ、姉弟の年少の頃の生い立ちは少々くどく感じます。 一家断絶の悲劇を十分に描いているのですから、再び弟が体を売って生計をたてていたのを描くのは 蛇足だと思うのです。この一点が物語の完全な中だるみになっていたのが残念ですが、その他は 昨今の時代劇に多用される妙な間というものを打ち破った点は手放しで評価します。 久しぶりに面白い映画、時代劇、邦画を見た気がしました。こんな映画ばかりなら邦画も捨てたものじゃ ないのですが・・・。 |
| タイトル名 | HERO 英雄 |
| 主演 | ジェット・リー |
| 監督 | チャン・イーモウ |
| ジャンル | 時代劇・アクション・ドラマ |
| お勧め度(★が多いほど高得点) | ★★☆ |
| コメント | 良くも悪くも中国映画だなと感じました。 とにかく過剰とも言える色彩感覚と水の表現で、原色を多用して観客に訴えかけるのですが、これは少々 やり過ぎに感じてしまいました。目が疲れます。 また「グリーンディステニー」の成功で気を良くしたのか今回もこれでもかと使用されるワイヤーアクションには 少々食傷気味でありました。 本作は決してアクション映画ではないように感じます。と言ってミステリーと呼ぶにも弱い気がします。 品の良い文芸作品とでも呼べばいいのでしょうか。 残念ながら鑑賞した後、特に何も残っていないのが残念でした。 ナンと言うか、監督の想いを観客の我々に押し付けられている気がして・・・。 |
| タイトル名 | 踊る大捜査線THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ |
| 主演 | 織田裕二 |
| 監督 | 本広克行 |
| ジャンル | ドラマ |
| お勧め度(★が多いほど高得点) | ★★★★ |
| コメント | 実に楽しい映画でした。 テレビドラマからのファンの心をがっちりと掴んだ作品だったと思います。 前作までと同じスタッフ・キャストで作った作品は、気心知れているという利点もありますが、逆に なあなあになるという弊害も生みます。しかし前作から 5年後という設定を上手く活かして物語と整合性と新鮮さを見事に出していたと思います。 ツッコミ所がないわけではありませんが、そんな細かいことを吹き飛ばしてくれる「見事」という言葉が ぴったりくる映画でした。 本作を見た後にオフィシャルHPを見るとより余韻に浸れますよ。 |
| タイトル名 | バトルロワイヤル2 鎮魂歌 |
| 主演 | 藤原竜也 |
| 監督 | 深作欣二、深作健太 |
| ジャンル | アクション・サスペンス・ドラマ |
| お勧め度(★が多いほど高得点) | 無 |
| コメント | 昨今上映されている邦画は大抵の場合、つるぎにとってつまらないと感じるものですが、 この前作バトル・ロワイヤルはそんな杞憂を吹き飛ばす快作でした。R13指定も何のその、 この映画には情熱がありました。ヴァイタリティが感じられました。監督深作欣二の気迫が 伝わってきました。そんな前作からどうしたらこんな駄作が生まれてしまうのでしょうか。 ヤバイと感じる伏線は有りました。 前作で完結していると思わせる脚本のクオリティの高さに蛇足するという行為自体が非常に 怪しいと踏んでいたのですが、実際はそれを遥かに凌駕する駄目っぷりなんですもの。 前作の自分が生き残る為には、例え友人を裏切ることになろうとも鬼畜にならなければならない 悲壮感と緊張感が有りましたが、今作は例えるならお遊戯ごっことも呼べる代物で、あっけに とられるばかりです。 また一人一人に個性が全く感じられず、大勢の中の一人という図式がどうしても消えません。 挙句の果てに、一体誰が名付けたかは知りませんが、一々プロセスを「Mission:1」等と 銘打つセンスの無さに力が抜けました。 更に、前作の生き残りである中川典子(前田亜季)と七原秋也(藤原竜也)の間に子供の 一人もいないという点も全く解せません。どうみてもあの二人が逃避行しているのですから、 結ばれるのが自然です。女優のイメージを取ったのでしょうけど、つまらないものです。 深作欣二は本当にこんな映画撮りたかったのでしょうか。 正直この映画を見て、再び邦画から足が遠くなりそうな気がしてなりません。 少なくとも、深作健太が監督する作品は二度と見に行く気になりません。 |
| タイトル名 | ターミネーター3 |
| 主演 | アーノルド・シュワルツェネッガー |
| 監督 | ジョナサン・モストウ |
| ジャンル | SF、アクション、サスペンス |
| お勧め度(★が多いほど高得点) | ★★ |
| コメント | ある程度は予想していましたが、やはり続編は本編を越えるのが難しいということでしょうか。 今作は前作の結末を完全否定し、独自の作品になったとでもいうべき作品で、別にターミネーター である必要は全く感じられません。確かにアクションシーンそのものに関しては前作以上のもの だったかもしれませんが、肝心な物語に関してはお粗末としか言いようがありません。 全盛期のシュワならば、このような脚本は絶対に認めなかったでしょうが、窮地に追いやられている シュワとしては、大ヒットシリーズに頼らざるを得ない状況裏事情が見えてくるようで、少々寂しいものを 感じました。そもそもキャスティングからして間違っているとしか思えないのも痛いです。 未来の救世主であり、人類の指導者であるジョン・コナーが何故ナインティナインの岡村隆史である 必要があるのでしょうか。前作で演じたエドワード・ファーロングが麻薬中毒で社会復帰できないので 出演不可は仕方ないにしても、もう少し別な人を選ぶことは出来なかったのでしょうか。 T−Xを演じたクリスタナ・ローケンだけが今回良かったのではないでしょうか。 それでもセクシーではあるものの、殺人機としての威圧感が圧倒的に足りません。血液を舐めて DNA鑑識をするのはある種の官能を感じさせるものではありますが、 ターミネーターにこのような要素は不要に感じます。冒頭でのシュワが奪った服に入っていた仮装用の サングラスを掛けるシーンは、今まで培われてきた硬派なイメージが一瞬で崩れてしまう実に残念な ものです。 短時間で全てを詰め過ぎている印象が強く、とても中途半端で物足りない映画になってしまっています。 これでは駄作のそしりを受けても仕方かもしれません。 |
| タイトル名 | ミニミニ大作戦 |
| 主演 | マーク・ウォールバーグ |
| 監督 | F・ゲイリー・グレイ |
| ジャンル | サスペンス、ドラマ |
| お勧め度(★が多いほど高得点) | ★★★★★ |
| コメント | この映画は近年見たチームワーク主体の作戦もの映画としては最高の部類になります。 一人一人のキャスティングに無理と無駄がなく、各人の魅力が十分描かれています。 まさに誰一人欠けては作戦遂行不可となっている点が心地良いです。 中でもシャーリーズ・セロンが魅力的です。最近のセロンは色気にものを言わせて男達を手玉にする 悪女を演じる事が多かったのですが、今回は彼女の別の一面を見せており、可愛いらしさを押し出している 彼女をキャスティングしたスタッフに拍手を送りたいです。 ストーリーに矛盾がないわけではありませんが、それ以上にテンポよく進んでいく演出と脚色でタルさを 微塵もみせない素晴らしさです。 現在の所の2003年度No.1映画です。 |
| タイトル名 | マトリックス リローデッド |
| 主演 | キアヌ・リーヴス |
| 監督 | ウォシャウスキー兄弟 |
| ジャンル | SF、アクション |
| お勧め度(★が多いほど高得点) | ★★ |
| コメント | 一言で表現するなら、実に分かりにくい映画です。 設定がそもそも専門用語の雨あられで、それを的確に理解していないと次の場面でのセリフが 理解出来ず、惰性で見ていくと更に訳が分からなくなってしまうという見る人を選んでしまう映画です。 ある意味では非常にマニアックとも言えるでしょう。 前作で衝撃的だったワイアーアクションについては、前作以降に氾濫した結果、今回のアクションシーンは さほどインパクトはありません。 物語そのものは、途中で完全に中断してしまっているため、判断のつけようがありません。 次回作の完結編を待ちましょう。 今回最も気になったのは、キャリー=アン・モスの老け具合です。前作から年月が経ってしまっている せいか、若々しさがありません。顔にシワが出来てしまっており、動きも精彩を欠いているように見えます。 言っちゃなんですが、こんなオバサンによくネオ(キアヌ・リーヴス)が惚れたのか、分からないです。 |
| タイトル名 | X−メン2 |
| 主演 | ヒュー・ジャックマン |
| 監督 | ブライアン・シンガー |
| ジャンル | SF、アクション |
| お勧め度(★が多いほど高得点) | ★★★★ |
| コメント | 今作は前作で登場したミュータントの能力を最大限活かしたものになっており、ファンには たまらない仕上がりになっています。 前作のコメディ要素はやや影を潜め、人種差別に直結する重いテーマを主題として捉えているあたり、 かなりシリアスな内容になってます。 確かに面白かったのですが、映画としてのクライマックスが冒頭の大統領襲撃のシーンだったのが 正直なところで、以後は冒頭の緊張を保つことなく失速していっているのが残念でした。 続編物としてはかなり良い線いってると思います。前作で描いておいたキャラクター像を今回存分に 描いています。しかも今回は悪役側の特徴を十分に活かしており、楽しい映画に仕上がっていると 思いました。 |
| タイトル名 | デア・デビル |
| 主演 | ベン・アフレック |
| 監督 | マーク・スティーヴン・ジョンソン |
| ジャンル | SF、アクション |
| お勧め度(★が多いほど高得点) | ★★★ |
| コメント | 巷であふれているアメリカンコミックの映画化としては、比較的大人目の作品だと思いました。 盲目のヒーローというキャッチコピーですが、盲目故に他の4感が優れているという設定は珍しくはない ですが、視覚の代わりともいえる「レーダーセンス」という特殊能力の表現方法がこの映画の売りに なっていると思います。必見かと思います。 背伸びしていないヒーローとでもいいましょうか、別に世界を救うために戦っているのではなく、自分の 周りで起きている悪事を懲らしめる為に頑張っているといいましょうか。 どことなく家庭的なヒーロー?な香りがして、つるぎは結構好きです。 |
| タイトル名 | トランスポーター |
| 主演 | ジェイスン・ステイサム |
| 監督 | ルイ・レテリエ |
| ジャンル | アクション |
| お勧め度(★が多いほど高得点) | ★★ |
| コメント | 冒頭の強盗を車に載せて逃げるところは、ナカナカの迫力で設定も結構面白かったので、そこそこ期待 してみていたのですが、途中から段々何でも有りの展開になっていって、映画を滅茶苦茶に壊してしまって いるのが非常に残念な映画でした。 主役のジェイスン・ステイサムのプロモーションビデオ的要素が結構強いと思います。 確かに長身でスマートでハンサムですが、ちょっと地味な印象があります。 今後も主役を張れる映画に巡り会えるか、もしくは助演として頑張って行くか注目はしたいと思います。 |
| タイトル名 | ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔 |
| 主演 | イライジャ・ウッド |
| 監督 | ピーター・ジャクソン |
| ジャンル | ファンタジー、アクション |
| お勧め度(★が多いほど高得点) | ★★ |
| コメント | 前作の衝撃から1年後、いよいよ続編が公開されましたが、正直物足りないものでした。 前作は後のロールプレイングゲームに多大な影響を残したシーンが多々あって、いわゆる「パーティ」と 呼ばれるチーム戦を巧みに描いていました。(ドワーフの地下道のシーンは秀悦です!) それが今回、チーム戦から軍隊同志の闘いに移行したのですが、緊迫感ある心理戦よりも数に物を 言わせた物量戦であって、圧倒されますがそれだけというものに感じられました。 またナズグルという幽鬼の活躍が今回圧倒的に減っています。 役者達は相変わらず巧い演技をみせてくれてますので、来年公開の完結編を期待することにしましょう。 |
| タイトル名 | ボーン・アイデンティティー |
| 主演 | マット・デイモン |
| 監督 | ダグ・リーマン |
| ジャンル | アクション、サスペンス |
| お勧め度(★が多いほど高得点) | ★★ |
| コメント | マット・デイモンが始めてアクション映画に挑戦した作品で、今日当たり前のように 使用されているCGやワイヤーアクションを出来る限り使用しないで、俳優の動きや カメラワークを駆使して臨場感ある画を撮っていて非常に好感が持てました。 本格的なスパイ映画という触れ込みでしたが、残念ながら隠密行動をしている訳ではなく、 色々な特殊技術が体に植え付けられているマシーンの自分探しの旅といったニュアンスが強く、 スパイ映画と呼ぶには少々厳しいものがあるかもしれません。 また敵も一体何をしたいのかがやや説明不足の為、一体誰がどういう目的で主人公を 狙っているのかが不明瞭で、事態がよく掴めないまま強引に引っ張られていくのが ちょっと辛い感じでした。 主人公以外の特殊工作員に召集が掛かるシーン等はとてもスタイリッシュでカッコイイと 思ったのですが、もう少しこれらを活かして欲しかったです。 |
| タイトル名 | マイノリティ・リポート |
| 主演 | トム・クルーズ |
| 監督 | スティーヴン・スピルバーグ |
| ジャンル | SF、サスペンス |
| お勧め度(★が多いほど高得点) | ★★★ |
| コメント | 久しぶりにみたトム・クルーズの映画でしたが、近年見た中では比較的良質な方だと思いました。 ただ事件のトリックが非常に分かりづらく、1回みただけでは頭の中に疑問符をたくさん浮かべて しまうことは間違いないでしょう。 未来の話しなのですが、あまり未来感は感じられません。あえてそのような画を撮ったようにも 感じます。 久しぶりに見たマックス・フォン・シドーは流石に貫禄有りましたが、年を取ったなぁとも感じましたね。 流石に。 |
| タイトル名 | スズメバチ |
| 主演 | ナディア・ファレス |
| 監督 | フローラン=エミリオ・シリ |
| ジャンル | アクション、サスペンス |
| お勧め度(★が多いほど高得点) | ★★★★ |
| コメント | フランス映画ではありますが、アクションや銃撃戦の激しさは現在のハリウッドにひけをとらないと 思います。 一人一人の人物像が丁寧に描かれているので、素直に登場人物へ感情移入できます。 逆に敵側の戦闘部隊に関しては徹底してその人物像を廃して、あたかも機械であるかのような 表現をしています。 こういう丁寧な作りの映画が面白くないはずがなく、最後まで緊張感を持って鑑賞できました。 しかしながら、多少ご都合主義的な所も残念ながら見受けられました。 その中で特にクライマックスで、コンテナを砦に見立てて防衛する主人公側に対し、ショベルカーを 利用してそのコンテナを除去する戦闘部隊側が、実にあっさりとコンテナを移動させてしまいます。 いくら何でも軽すぎるのではないでしょうか・・・。 こういったツッコミ所も有りますが、基本的には良質のアクション映画です。万人にお奨めできます。 |
| タイトル名 | ダウン |
| 主演 | ナオミ・ワッツ |
| 監督 | ディック・マーシャル |
| ジャンル | ホラー、サスペンス |
| お勧め度(★が多いほど高得点) | ★ |
| コメント | 久しぶりに見た怪奇現象もののサスペンス映画でしたが、最後のオチにただただ唖然とする ばかりです。 映画を見ればわかりますが、力が抜けること確実です。 冒頭は比較的謎めいている展開で、そこそこ期待できるかと思っていたのですが、中盤以降は 中だるみもいい所でした。 その上、主人公のナオミ・ワッツの演技が大根丸出しで、より一層下らないシナリオを下げて しまっています。これは駄作です。 |
| タイトル名 | トータル・フィアーズ |
| 主演 | ベン・アフレック |
| 監督 | フィル・アルデン・ロビンソン |
| ジャンル | アクション、サスペンス |
| お勧め度(★が多いほど高得点) | ★★★ |
| コメント | ジャック・ライアンシリーズの最新作ですが、これはもう映画化された順番がバラバラで、 製作側は一体何を考えているのでしょうか。 シリーズ全体からするとキャスティングの脈絡の無さに閉口するばかりですが、一作品と見る 限りにおいてはソコソコの緊迫感が有り、無難な作品に仕上がってします。 ただ日本人として許し難いのが、核の扱いのお粗末さです。 やはりアメリカは核使用国であって被災国ではないので、核の恐ろしさ、惨さ、強烈さを無視 しているようにしか見えません。 ロシアとアメリカの駆け引きの緊迫感はかなり優れていた思いましたが、如何せん先の核問題 から頭が離れなくて、辛い採点になってます。 |
| タイトル名 | インソムニア |
| 主演 | アル・パチーノ |
| 監督 | クリストファー・ノーラン |
| ジャンル | サスペンス |
| お勧め度(★が多いほど高得点) | ★★ |
| コメント | 革新的ムービーとしてカルトなファンが多い「メメント」の監督のクリストファー・ノーランの 作品であるものの、残念ながら斬新さは無いです 今回はアル・パチーノやロビン・ウィリアムズといった超A級俳優を配しての演出ですけど、 俳優の格に押されて演出がおなざりになっている気がします。 ロビン・ウィリアムズの悪役は流石に良い味出しているとは思いますけど、今回が初めてと 言うわけじゃない分だけ演技派の彼ですから、このくらいは当然と思えます。 ちょっとがっかりした映画でした。 余談ですが、このポスターやビデオのパッケージに映っているヒラリー・スワンクの顔が どうしてあんなゴリラ顔(笑)のものを採用しちゃってるんでしょうか。 実際の彼女はもっとチャーミングです。 この広告を作ったデザイナーのセンスを疑いたくなります。 |
| タイトル名 | スター・ウォーズ エピソード2 クローンの攻撃 |
| 主演 | ユアン・マクレガー |
| 監督 | ジョージ・ルーカス |
| ジャンル | SF |
| お勧め度(★が多いほど高得点) | ★★★ |
| コメント | 流石この夏最大の期待作だけあって、開場前から入場を待つ人の長蛇の列が 出来ていました。流石にコスプレをして現れるほどの方はいらっしゃいませんでしがが、 劇場自体が「コスプレ歓迎!」とうたっていて、なるほど力の入れようが違うと思わせる ものでした。内容に関してはあるホームページ上で詳細なネタバレをしてあるところで 見てしまっていたもので、その確認をしに行った言えばいいのでしょうか。 エピソード1の時よりもCGのレベルがまた上がっていました。 ただ、どうして魅力有る悪役を使い捨てにしてしまうのでしょう。誰のことかはここでは 申し上げませんが非常に残念です。 あとアメリカで公開された時と日本で公開された時では内容が異なっているのでしょうか。 ネタバレホームページ上の内容と比較してカットされていると思われるシーンが多々 ありました。それは主に戦闘シーンで、私はそれを期待して見に行ったので少々残念 でした。多分後にDVD化した時に完全版として復刻するでしょうから、それまで我慢 しなければならないですね。 スター・ウォーズファンのための映画と言って全く差し支えありません。 この映画だけを突然見に行っても全く内容はつかめないでしょう。 |
| タイトル名 | 少林サッカー |
| 主演 | チャウ・シンチー |
| 監督 | チャウ・シンチー |
| ジャンル | アクション/ドラマ |
| お勧め度(★が多いほど高得点) | ★★★ |
| コメント | 監督・主演をこなすチャウ・シンチー扮するキャラクターがとても魅力的でした。 実写版、キャプテン翼とでもいうようなアクションをみせてくれます。ワイヤーアクションを フルに活用して手に汗握る展開をみせてくれました。 コメディ映画ですが、恋物語もあり、見所満載の映画だったと思います。 サッカー映画であってサッカーではないので、単純に笑いたいと思う人にお勧めしたいです。 一部、何故少林の使い手達が覚醒したのかはよく分かりませんがこの手の映画に理屈とか 道理を求める方が間違っているのでいいのでしょう。 私とこの映画を見ていた彼女に途中チョッカイを出されてしまったので、一部ですが見ることの 出来なかったシーンもありました。そのシーンだけつまらないということはないと思いますから、 無難に誰でも見に行ける映画ではないかと思います。むちゃくちゃで破天荒な展開が好きなら 良いですが、常識を捨てきれない人がみると、多分つまらない映画じゃないかと思います。 ちなみに彼女はつまらなかったそうです。 |
| タイトル名 | パニックルーム |
| 主演 | ジョディ・フォスター |
| 監督 | デビッド・フィンチャー |
| ジャンル | サスペンス |
| お勧め度(★が多いほど高得点) | ★★★ |
| コメント | セブンのデビッド・フィンチャー監督の最新作は正統派サスペンス映画でした。 とりたてて目新しい手法もなければ、驚くような展開もありません。サスペンスの王道を 突き進んでいます。それがフィンチャーらしくないと言われる方もいますが、 オーソドックスな映画をオーソドックスに作れない監督もこの世にはたくさんいるのですから、 無難に作品をまとめたフィンチャー監督を私は評価したいと思います。 ジョディ・フォスターは久しぶりの映画出演でしたが、相変わらず切れのある演技を 見せていたと思います。悪役の方では切れ者を演じていたフォレスト・ウィテカーが 良い味だしていたと思います。 しかし、本作はいささか説明不足な点が有ったと思います。 なぜ娘が糖尿病を患っていることをストレートに説明していないのか。 なぜ強盗の一人がドアに手を挟まれたのか。 なぜ警官は帰署せずに待機していたのか。 ほんのちょっとの説明で分かることなのに、時間の制約かしていないのが残念です。 特に娘が身に付けていたのは、血糖値を知らせるメータだとは全く気付けませんでした。 単純な腕時計かと。それなりに楽しめることは間違いありませんけど、 完璧を求める人にはいささか煮え切らない作品と言われても仕方ないかもしれません。 |
| タイトル名 | ブラックホーク・ダウン |
| 主演 | ジョシュ・ハートネット |
| 監督 | リドリー・スコット |
| ジャンル | アクション/ドラマ |
| お勧め度(★が多いほど高得点) | ★★★ |
| コメント | ソマリアの内戦に軍事介入したアメリカ軍が経験した負け戦を描いた作品です。 これをみて思ったのは数の暴力というものは恐ろしいということでした。 アメリカ軍は自国が誇る最強最精鋭の特殊部隊であるデルタフォースとレンジャー部隊で 構成された最強の部隊を派遣しています。大火器・重装備の彼らはありとあらゆる知識に 精通しています。しかも超高性能輸送ヘリコプターと攻撃ヘリコプターを配備して鉄壁の布陣で 作戦を展開しようとします。 対するソマリア民兵は一人一人は全く大した装備も持っていませんし、戦闘技術もアメリカ兵に 比べれば雲泥の差です。 しかし、1対1では勝てなくても1対100なら勝てるという事実にゾッとしたものです。 なぶり殺しという形容がピッタリきます。 戦闘シーンは極めてリアルで、まるで自分が戦場にいるかのように感じることができます。 リドリー・スコット監督は戦争の勝ち負けを描くつもりはないと言ってましたが、その通りだと 思いました。 別に身構えて見るまでの映画とは思いませんが、こんな事実もあったんだなと知れば いいんじゃないかと思いました。 |
| タイトル名 | エネミー・ライン |
| 主演 | オーウェン・ウィルソン |
| 監督 | ジョン・ムーア |
| ジャンル | アクション/サスペンス |
| お勧め度(★が多いほど高得点) | ★★ |
| コメント | この映画は主人公の弱さが致命的です。 顔も動きも喋りも全て地味なのです。彼よりも余程上官役のジーン・ハックマンの 方が魅力的に見えてしまいます。最も貫禄が違いすぎると言えばそれまでなのですが。 この映画のピークは正直F−18戦闘機が対空ミサイルに打ち落とされる時で、 それ以降は加速度的につまらなくなってしまっています。 最後はアメリカ万歳的に大反撃に転じますが、これも取って付けたようなもので、 本当にこんなシーンいるんかい!とツッコミを入れたくなる映画です。 ビデオで見ると、迫力半減すること間違い無しの映画ではありました。 |
| タイトル名 | メメント |
| 主演 | ガイ・ピアーズ |
| 監督 | クリストファー・ノーラン |
| ジャンル | サスペンス/ミステリー |
| お勧め度(★が多いほど高得点) | ★★★★ |
| コメント | かなりの衝撃をくらいました。 革新的という言葉がピッタリくる映画です。 衝撃のラストなど誰が予想できるでしょう。これには本当に驚かされました。 この映画のウリは、主人公と同じ観点で映画を見ることができることでしょう。 10分前の記憶が試されるという映画のキャッチフレーズに嘘偽りはありません。 かなり小さい規模の公開ですが、これを見ないのはあまりにも勿体無いです。 ガイ・ピアーズもキャリー・アン・モスも非常に生き生きと演技してました。 ビデオで見ても十分楽しめる映画ですが、映画ファンなら是非ともこの衝撃を 巨大スクリーンと音響設備の整った映画館で見てもらいたいものです。 強力推薦映画です。 |
| タイトル名 | ロード・オブ・ザ・リング |
| 主演 | イライジャ・ウッド |
| 監督 | ピーター・ジャクソン |
| ジャンル | ファンタジー/ドラマ |
| お勧め度(★が多いほど高得点) | ★★★★★ |
| コメント | 20世紀不朽の名作「指輪物語」を映画化したもので、世界中のファンが見守る中 公開されましたが、その期待に十分応えられる作品に仕上がっていました。 見ていて胸が高鳴り、ワクワクした気持ちで見ることが出来た映画は久しぶりです。 また、SFXに関しても凄いものを見せてもらえました。特にホビットの表現って一体 どうやってあんな小人に見せているのか実に不思議です。メイキングビデオ等が発売 されたら是非見てみたいです。 話も上手く3時間にまとめたなという印象で、それぞれの登場人物も光っておりました。 個人的には”ストライダー”ことアラゴルンが最高にカッコ良かったです。 ドラクエやFFの原点となったこの作品、ファンの方はこの作品を見ることでより一層 楽しめるのではないのでしょうか。現在のところ2002年度でN0.1作品です。 |
| タイトル名 | ジーパーズ・クリーパーズ |
| 主演 | ジーナ・フィリップス |
| 監督 | ヴィクター・サルヴァ |
| ジャンル | ホラー |
| お勧め度(★が多いほど高得点) | ★ |
| コメント | アメリカで有名な都市伝説の話が題材になっているようですが、私にはナンのことだか さっぱり理解できませんでした。 最初の内こそ、謎のトラックが若い姉弟の運転する車を追いまわす所などは かなり「激突!」を意識していて、それなりに見ることが出来たのですが、話が中盤に さしかかって殺人鬼の正体が分かった時、この映画が持っていたホラー性は完全に 消え去ってしまいました。 これでは単なるアメリカンコミックと一緒です。思わず失笑してしまいました。 結局この殺人鬼は何故弟をしつこく追いまわすのか理由が全くわからないですし、 題名でもある「ジーパーズ・クリーパーズ」って一体どういう意味なのかすら、結局 私には分かりませんでした。 製作に「フランシス・コッポラ」が絡んでいると聞いたので、もう少し格式高いホラーを 見せてくれるのかと思いきや、単なる怪獣映画だったとは・・・。 これは駄作です。 ただし、出演している姉弟を演じた役者さんは非常に良い演技をしていたと思います。 とても魅力的でした。 |
| タイトル名 | オーシャンズ11 |
| 主演 | ジョージ・クルーニー |
| 監督 | スティーヴン・ソダーバーグ |
| ジャンル | アクション/ドラマ/コメディ |
| お勧め度(★が多いほど高得点) | ★★★ |
| コメント | 兎に角出演者が豪華であることに尽きる映画です。 話自体は単純に行ってしまえば金庫破りの映画なので、特に目新しさは感じないかも しれませんが、このオーソドックスな映画を普通に作ることが出来る監督スティーヴン・ ソダーバーグの力量に改めて感心しました。 出演者の各面々も実に伸び伸びと演技しています。各々が個性を十分に出していて、 かつ全体の中でも浮いた存在になっていないのは素晴らしいです。 特別面白い映画とは思いませんでしたが、デートなどに見るには良いかもしれません。 オシャレな映画ですから。最後のオチも洒落てますし。 |
| タイトル名 | スパイゲーム |
| 主演 | ロバート・レッドフォード |
| 監督 | トニー・スコット |
| ジャンル | アクション/サスペンス |
| お勧め度(★が多いほど高得点) | ★★★★ |
| コメント | ロバート・レッドフォードのヨイショ映画だと言えばそれまでなのですが、この映画 結構面白かったです。実際のスパイはドンパチするのは軍隊に任せ、自分たちは 情報戦で勝負するという今までにないスタイリッシュな作りになってます。 この映画にはスーパーマンも、強力な武器や、高性能な道具も出てきません。 頼れるのは人脈と自分の頭脳のみ。でもそれがこの映画に緊迫感を出しています。 競演のブラッド・ピットは今回ほとんど活躍しません。これは正解だと思います。 「エネミー・オブ・アメリカ」の時といい、トニー・スコットはこのような社会派サスペンスを 撮らせると上手いですね。今回の演出には貫禄すら伺わせます。 2001年最後に見た映画ですが、良い気分で映画館を後に出来て良かったです。 |
| タイトル名 | ロード・キラー |
| 主演 | ポール・ウォーカー |
| 監督 | ジョン・ダール |
| ジャンル | サスペンス |
| お勧め度(★が多いほど高得点) | ★ |
| コメント | これは一体なんだったのでしょうか。 私は結末がハッキリしていない映画が好きではないのですが、この映画なんてその 最たるものです。 あれだけかき乱しておいて、最後の結末でも結局「ラスティ・ネイル」と呼ばれた 殺人者は一体何物だったのかが分かっていません。 というよりも、一度として殺人者の顔が映し出されていないのです。 これにはかなりもどかしさを感じます。一応それらしき人物は話の途中で登場しますが、 とにかく実際に顔を見せることがありませんので、それも本当なのか疑わしい。 こんなにすっきりしない映画は久しぶりです。 |
| タイトル名 | ソード・フィッシュ |
| 主演 | ジョン・トラボルタ |
| 監督 | ドミニク・セナ |
| ジャンル | アクション/サスペンス |
| お勧め度(★が多いほど高得点) | ★★★ |
| コメント | 久しぶりにトラボルタの魅力全開の映画を見た気分です。やっぱりトラボルタには ちょっとキレテるけど、頭も切れる頭脳犯を演じるといい味だします。 映像もスタイリッシュです。冒頭の爆破シーンはかなりの衝撃を受けました。 現在からそこに至るまでの過去を描き、そして結末の未来を見せる手法は特別 目新しさを感じませんが、このオーソドックスな映画を上手く作れるというのも 映画人としての器量が大きいのでしょう。今回の「ドミニク・セナ」は「60セカンズ」の 時とは一味違いました。 最後のオチもかなり読めてしまいましたが、許容範囲内だと思います。 無難な線の無難な映画ですが、それもまた良いものです。 |
| タイトル名 | クローン 人間爆弾逃亡 |
| 主演 | ゲイリー・シニーズ |
| 監督 | ゲイリー・フレダー |
| ジャンル | サスペンス |
| お勧め度(★が多いほど高得点) | ★★ |
| コメント | 実はこの映画、最後まで見ていません。 決してつまらなかったのではなく(面白いとも思いませんでしたが)、 映画が始まってから90分後位に突然猛烈な腹痛を訴えたので、あと少しの時間 だったのですが、最後の結末が分かった段階で途中で抜け出してトイレへ 駆け込んだ苦い思い出のある映画です。 この映画で一番光っていたのは、主人公を追い詰める捜査官役の ヴィンセント・ドノフリオだったと思います。以前に出演した「ザ・セル」の変態殺人鬼 役があまりにも衝撃的だったのですが、今回厳格者をきっちりと演技してまして非常に 将来楽しみな俳優だと思いました。 ラストのオチはそれなりに驚きました。こういう手もあるのかと。 |
| タイトル名 | トゥームレイダー |
| 主演 | アンジェリーナ・ジョリー |
| 監督 | サイモン・ウェスト |
| ジャンル | アクション |
| お勧め度(★が多いほど高得点) | ★★ |
| コメント | この映画、予告編を見て相当期待していた映画でした。 こういう映画で今まで面白かった思った映画は数えるほどしか有りません。 残念ながらこの映画も面白いとは思えない映画でした。 変なところでインディ・ジョーンズを意識しているのか、中途半端な考古学と 現代の科学が融合してるとでも言いましょうか。 映画自体もツッコミ所満載なのですが、それをここで挙げようとするととんでもない スペースが必要になりますので割愛します。 ただ、アンジェリーナ・ジョリー自身はララ・クロフト役似合っていたと思います。 もう少し動きがシャープならより良かったんですが・・・。 残念ながら、見終わってから激しく後悔した映画だったと思いました。 周りの観客の反応も冷やかだったように感じました。 |
| タイトル名 | スコア |
| 主演 | ロバート・デ・ニーロ |
| 監督 | フランク・オズ |
| ジャンル | アクション/サスペンス |
| お勧め度(★が多いほど高得点) | ★★ |
| コメント | 演技派で知られる実力派俳優が3人揃った作品ですが、確かな演技力には 唸らせるものがありますが、それ以上のものは何も感じ取れませんでした。 ひとえに脚本の弱さに尽きると思います。同じ金庫破りの話であれば、 オーシャンズ11の方が遥かに魅力的で、エンターテイメント性に欠けています。 これでは玄人は唸らせても、映画館の観客の主力である若者には受けが悪い でしょうね。ここで紅一点のアンジェラ・パシェットが登場するのですが、彼女の 役回りもあまり意味がないように思える希薄な存在感です。 極端なことを言えば、冒頭のロバート・デ・ニーロが金庫破りを行うシーンが この映画のピークだった気がします。残念な出来でした。 |
| タイトル名 | ファイナル・ファンタジー |
| 主演 | アレック・ボールドウィン(声) |
| 監督 | 坂口博信 |
| ジャンル | SF/アニメーション |
| お勧め度(★が多いほど高得点) | ★★ |
| コメント | この映画のどこがファンタジーなのかというのはさておき、この映画のウリは 何と言ってもCGの凄さに尽きます。しかし裏を返せば、CG以外にウリになるものが 無いとも言えます。 話の展開は、過去に見たようなシーンの寄せ集めで目新しさは皆無です。 後半の車でファントムから逃亡するシーンなど、エイリアン2そのものです・・・。 また登場人物にも感情移入ができません。主人公のミン・ナを始め、元恋人の アレック・ボールドウィンもみんな地味なのです。 また、登場人物が余り若くないのもマイナス。このような映画には絶対若さというか エネルギッシュな描写が必要だと思うのですが、それが無いのが致命的です。 綺麗なCGを大音響と大きなスクリーンで楽しむだけの映画と言えるでしょう。 しかし、それだけでは興行成績は上がらないことをハッキリと示してしまった映画 でした。 |
| タイトル名 | ジュラシック・パークV |
| 主演 | サム・ニール |
| 監督 | ジョー・ジョンストン |
| ジャンル | SF/サスペンス |
| お勧め度(★が多いほど高得点) | ★★★ |
| コメント | 流石にシリーズ3作目ともなると目新しさは感じられません。 が、何度見てもCGのクオリティーの高さには驚かされます。 今回主演に戻ったサム・ニールですが、相変わらずの恐竜博士振りを演じていて 良かったと思います。 今作は下らない人間関係描写を極力減らし、恐竜の脅威を真っ向から描こうと していた1作目に近いものがあり、好感が持てました。 新登場のスピノサウルスは別にとりたてて驚きはしませんでしたが、前作で カメオ出演?していたプテラノドンが大活躍してます。 また90分という短い時間でスパッと終わらせているのも良いですね。 是非とも映画館で見たい映画です。 |
| タイトル名 | 猿の惑星 |
| 主演 | マーク・ウォールバーグ |
| 監督 | ティム・バートン |
| ジャンル | SF/ドラマ |
| お勧め度(★が多いほど高得点) | ★★ |
| コメント | この映画、決してつまらなくはないのですが、面白いとも思いませんでした。 不朽の名作である、猿の惑星のリ・イマジネーションというふれこみでしたが、 たしかに特殊メーキャップや、衣装・美術等にティム・バートン監督らしい感性を 見出すことができていますが、やはり原作の衝撃には到底及ぶものでは ありませんでしたね。 何度も申し上げていますが、つるぎは結末がはっきりしない映画が嫌いです。 この映画はその最たるもので、ラストを把握する為だけに2度も映画館に足を 運んだのですが結局分からずじまいです。 この結末について説明できる方は是非つるぎまでメールを下さい。 よろしくお願いします。 |
| タイトル名 | JSA (Joint Security Area) |
| 主演 | ソン・ガンホ |
| 監督 | パク・チャヌク |
| ジャンル | サスペンス/ドラマ |
| お勧め度(★が多いほど高得点) | ★★★ |
| コメント | 同じ民族でありながら、北と南という国境線を隔てた国家の仕組みという悲劇の元、起こって しまった事件を取り扱う、ポリティカル・サスペンス。 「国」が違うだけで友情も許されない悲劇。当事者同士にしか分からない辛さ。重く、心に 圧し掛かってくる映画です。 最近のコリアン・ムービーは実に元気が良いですね。 日本映画もこのガッツを見習って欲しいと思うのはつるぎだけでしょうか? |
| タイトル名 | ハムナプトラ2 〜 黄金のピラミッド 〜 |
| 主演 | ブレンダン・フレイザー |
| 監督 | スティーヴン・ソマーズ |
| ジャンル | アドベンチャー/アクション |
| お勧め度(★が多いほど高得点) | ★★★ |
| コメント | 前作「ハムナプトラ 〜 失われた砂漠の都 〜」で、「インディー・ジョーンズ」の影を 追って劇場に運んだ人を失意の底に叩きこんだことでつとに有名となったが、近作は意外にも ソコソコ楽しめる内容になっています。 前作に有った妙な間と、コジツケの考古学を一切無くし、理屈抜きのエンターテイメントに したのは、はっきり言って大正解。変なツッコミを入れる前に次々とシチュエーションが変化 して行くので、スピード感に圧倒されて気にならなくなってしまいます。 スタッフからキャストまで、基本的に前作とほとんど替わっていないので、同窓会気分で見れる 映画というものは本当に楽しい。そういう意味ではB級映画は好きです。 ただ、1点だけどうしても拭い切れない疑問点が存在しています。 「レイチェル・ワイズ演ずるエヴリンは、前作ではイムホテップの恋人アナクスナムンの 生まれ変わり」という設定だったのに、それがいきなり「イムホテップが仕えていたセティ1世の 娘の生まれ変わり」というのは一体どういうことでしょうか? |
| タイトル名 | 15ミニッツ |
| 主演 | ロバート・デ・ニーロ |
| 監督 | ジョン・ハーツフェルド |
| ジャンル | サスペンス |
| お勧め度(★が多いほど高得点) | ★★ |
| コメント | マスメディアの恐怖を描いた作品で、本当にこんな映画みたいなことが起こるのか?と多少 疑問を投げかけたくもなりますが、現代のアメリカを考えれば、あながち映画だけの世界では ないような気がするのが恐ろしいです。 映画の内容自体はそんなに目新しい展開が待っているでもなく、実にスタンダード。 ただ、大きく破綻をきたす所もないので、見ていて安心感はあります。 最初から犯人役が出演しているというのは多少目新しいかもしれませんが、最初の登場以上の キャラクター性が出されている訳ではなかったのは少し残念。 主演のロバート・デ・ニーロは相変わらず渋い演技を見せてくれていますし、助演のエドワード・ バーンズもプライベート・ライアン時の時とはちょっと違ったスマートな好青年を好演しています。 もっとも、劇場で見るほどの迫力はあまりないかもしれませんが・・・。 |
| タイトル名 | トラフィック |
| 主演 | マイケル・ダグラス |
| 監督 | スティーブン・ソダーバーグ |
| ジャンル | ドラマ |
| お勧め度(★が多いほど高得点) | ★★★★★ |
| コメント | 間違い無く2001年を代表する作品の内の1本になるであろう傑作です。 3つのそれぞれの全く環境の違うストーリーが「麻薬の流通」というたった一本の線でのみ 繋がっているのですが、それらが澱み無く簡潔に2時間30分という時間に抑えてある脚本の 巧さが光ります。また、監督のソダーバーグは撮影監督も兼任しており、場面によって 色の三原色である「赤」「青」「黄」をバックに用いています。 普通だったらこんなことやることは無いのですが、不思議とそれぞれにマッチしているのです。 また、手持ちカメラを多用してより臨場感に溢れたリアルな映像作りを手がけているのは 脱帽ものです。 2001年度のアカデミー監督賞、脚色賞受賞も納得の大傑作です。 もう一人、同助演男優賞を受賞したベニチオ・デル・トロが素晴らしい。 腐敗に負けないメキシコ警察の刑事役を好演しています。 |
| タイトル名 | スターリングラード |
| 主演 | ジュード・ロウ |
| 監督 | ジャン=ジャック・アノー |
| ジャンル | アクション/ドラマ |
| お勧め度(★が多いほど高得点) | ★★★★ |
| コメント | 正直、この映画は最近よく出てきた「プライベート・ライアン」のロシア版だとタカをくくって 見に行ったのですが、予想を大きく外されました。 また、主演のジュード・ロウも正直あまり好きな俳優ではなく、これも大した期待を持たず 見たのですが、意外や意外実に魅力的でした。 まず、冒頭に激しい戦闘シーンがありますが、激しいのはこれだけ。以降はスナイパー同士の 読み合い(心理戦)が主になるので、緊張感がみなぎってきます。 所謂「一撃必殺」というスナイパーの性質を余すところ無く伝えています。 これは敵役のナチスドイツの凄腕スナイパーを演じたエド・ハリスの演技に拠るところが 大きいです。 全編がずっとこのような緊張感が張り巡らせているのならば、私は五ツ★をあげても よかったと思うのですが、唯一ドラマ部分である男女3人の三角関係が中途半端なのが 気に入りません。これだったら、入れなかった方が良かったかも。 骨太のスナイパー映画が見たい人は必見でしょう。傑作です。 |
| タイトル名 | ハンニバル |
| 主演 | アンソニー・ホプキンス |
| 監督 | リドリー・スコット |
| ジャンル | サスペンス/スリラー |
| お勧め度(★が多いほど高得点) | ★★★ |
| コメント | 前作「羊達の沈黙」で各賞を総なめにした傑作スリラーの続編。 やはり前作から出演しているハンニバル・レクター博士役の ”サー” アンソニー・ホプキンスが素晴らしいです。 この役は彼以外の人間が演じる等有り得ないと思えるほどの当たり役でしょう。 天才と狂気は紙一重という形容がピッタリくる演技を完璧に見せてくれています。 前作は割と見えない暗闇での怖さがウリでしたが、今回は恐怖を実にストレートに 表現しています。描写がかなり露骨なので、グロ系が駄目な人はかなりきついですね。 私は割とそのような描写は見ていて平気な方ですが、流石にクライマックスの 最後の晩餐のシーンだけはちょっと目を背けたくなるほどのものでした。 しかし、これだけ描写が厳しいのに何故か映像は非常に美しく・エレガントに まとめられています。これは流石映像派監督「リドリー・スコット」の技量でしょう。 |
| タイトル名 | キャスト・アウェイ |
| 主演 | トム・ハンクス |
| 監督 | ロバート・ゼメキス |
| ジャンル | アドベンチャー/ドラマ |
| お勧め度(★が多いほど高得点) | ★★ |
| コメント | 正に、現代版「ロビンソン・クルーソー」でしょう。 人間は孤独では生きていけない。つましい希望が人を支える。 バレーボール相手でも誰もいないよりはマシ。でもこれは本当でしょう。 主人公も、遠くに離れた恋人への元へ帰るという希望だけで文明のかけらもない 無人島で生きていく行く姿は見ていて共感を覚えます。 本作では、無人島に漂流してから無人島脱出まで、一切のBGMが流れて いなかったことにお気づきでしょうか?これも誰も他にはいないんだという孤独感を 出すのに十分成功していると思います。 勿論、サバイバル映画としても非常に良く出来ています。見ていて勉強になることや 感心することが多かったですね。特に火を起こした時の主人公の喜びは多いに共感 できますね。そうやって、苦労を重ねて漸く恋人の元へ辿り着いたは良いですが、 待っていたのは残酷な現実。 決して後味は良いとは言えませんが、考えさせられることの多かった映画でした。 なお、本作では主演のトム・ハンクスが漂流前と漂流後の体型の変化を忠実に 表すため、大減量に取り組み、見事な役者魂を見せてくれています。 |
| タイトル名 | アンブレイカブル |
| 主演 | ブルース・ウィリス |
| 監督 | M・ナイト・シャラマン |
| ジャンル | サスペンス/スリラー |
| お勧め度(★が多いほど高得点) | 無 |
| コメント | まさか、2本続けて駄作を見るとは思ってもいなかったです。 しかも前作「シックス・センス」で観客を驚嘆と感動と恐怖で楽しませてくれた あの「M・ナイト・シャラマン」監督の作品だから絶対に間違い無いだろうと 今年の映画の中では期待度も相当なものでした。しかし・・・これほど酷い 内容だとは夢にも思わなかったです。 列車事故で自分一人だけ無傷で助かった理由が「単に今まで怪我・病気等 全くしたことのない丈夫な体の持ち主だったから」なんて一体誰が納得するのでしょうか! 正直に告白しますが、私は映画の途中の有る部分の記憶がありません。 そう、寝てしまいました。あまりにもつまらないから。 このまま行けば、今年のワースト1になること間違い無しの大駄作です。 |
| タイトル名 | クリムゾン・リバー |
| 主演 | ジャン・レノ |
| 監督 | マチュー・カソヴィッツ |
| ジャンル | サスペンス/スリラー/オカルト |
| お勧め度(★が多いほど高得点) | ★ |
| コメント | この映画のキャッチコピーって、映画の中で一体どんな意味が有ったのか 未だに理解できません。 しかも、日本人には馴染みの薄い「ナチズム」がらみの内容なので、 見ている方はさっぱり理解できません。 しかも、ジャン・レノとヴァンサン・カッセルという二人のフランス人スターを 同時に立てようとするものだから、物語前半の別行動から後半の合同 捜査までの経緯があまりにも唐突過ぎて「なんで???」と理解出来ないです。 しかも、結局犯人のやりたかったこと、動機も全く理解出来ず、ふーん そんなことで殺意が沸くもんなんか?と疑問に思うばかり。 映画冒頭のそれは、いかにも「セブン」を意識した作りなので、グロ系が 駄目な人にはちょっと刺激が強いかも・・・。でも、つるぎに言わせれば ただそれだけの映画。凡作。 |
| タイトル名 | ファイナル・デスティネーション |
| 主演 | デヴォン・サワ |
| 監督 | ジェームズ・ウォン |
| ジャンル | サスペンス/スリラー |
| お勧め度(★が多いほど高得点) | ★★★ |
| コメント | オープニングからして、B級映画の匂いがプンプンしてきます。 それもそのはず、監督が「X−ファイル」のジェームズ・ウォンだからです。 しかし、映画の出来は決して悪くないです。 ファイナル・デスティネーション=最終到着地=死 を意味し、 死というものは偶然ではなく、死神が書いた筋書き通りの必然である という面白い見解を持った映画です。この映画には殺人鬼も、幽霊などの 類は一切登場しません。全て「偶然という名の必然」によって起こる事故なのです。 つるぎ的にはかなりの当たり映画でした。 |
| タイトル名 | バトル・ロワイヤル |
| 主演 | 藤原竜也 |
| 監督 | 深作欣二 |
| ジャンル | アクション/ドラマ |
| お勧め度(★が多いほど高得点) | ★★★ |
| コメント | 賛否両論がはっきり分かれる問題作ですが、あえて私は賛成派。 内容はともかく日本映画もここまで頑張れるんだぞという心意気を買いたいです。 予告編を見ていたときから、今までにない斬新さがヒシヒシ伝わってきていた 期待作で、その期待に十分応えた本作です。 近未来の設定なので、日本がいきなり武装しているなんてことはおいておきましょう。 ツッコミ所満載の映画ですが、それはするだけ野暮と言うもの。 R15指定にしておくのは勿体無い快作。 邦画で面白いと思ったのは、伊丹十三監督の「タンポポ」以来かも。 |
2002年度 つるぎ的 金返せ映画ランキング
| 順位 | タイトル名 | 主演 |
| 第1位 | ジーパーズ・クリーパーズ | ジーナ・フィリップス |
| 第2位 | ダウン | ナオミ・ワッツ |
| 第3位 | エネミーライン | オーウェン・ウィルソン |
| 第4位 | インソムニア | アル・パチーノ |
| 第5位 | パニック・ルーム | ジョディ・フォスター |
2002年度 つるぎ的 良かった映画ランキング
| 順位 | タイトル名 | 主演 |
| 第1位 | ロード・オブ・ザ・リング | イライジャ・ウッド |
| 第2位 | メメント | ガイ・ピアーズ |
| 第3位 | スズメバチ | ナディア・ファレス |
| 第4位 | ブラックホーク・ダウン | ジョシュ・ハートネット |
| 第5位 | オーシャンズ11 | ジョージ・クルーニー |
2001年度 つるぎ的 金返せ映画ランキング
| 順位 | タイトル名 | 主演 |
| 第1位 | アンブレイカブル | ブルース・ウィリス |
| 第2位 | クリムゾン・リバー | ジャン・レノ |
| 第3位 | ロード・キラー | ポール・ウォーカー |
| 第4位 | トゥーム・レイダー | アンジェリーナ・ジョリー |
| 第5位 | スコア | ロバート・デ・ニーロ |
2001年度 つるぎ的 良かった映画ランキング
| 順位 | タイトル名 | 主演 |
| 第1位 | トラフィック | マイケル・ダグラス |
| 第2位 | スターリングラード | ジュード・ロウ |
| 第3位 | スパイ・ゲーム | ロバート・レッドフォード |
| 第4位 | ハムナプトラ2 | ブレンダン・フレイザー |
| 第5位 | ファイナル・デスティネーション | デヴォン・サワ |
2000年度 つるぎ的 金返せ映画ランキング
| 順位 | タイトル名 | 主演 |
| 第1位 | ブレア・ウィッチ・プロジェクト | ? |
| 第2位 | マーシャル・ロー | デンゼル・ワシントン |
| 第3位 | ミッション・インポッシブル2 | トム・クルーズ |
| 第4位 | イグジステンズ | ジュード・ロウ |
| 第5位 | NYPD 15分署 | チョウ・ユンファ |
2000年度 つるぎ的 良かった映画ランキング
| 順位 | タイトル名 | 主演 |
| 第1位 | オーロラの彼方へ | デニス・クエイド |
| 第2位 | グリーン・マイル | トム・ハンクス |
| 第3位 | シュリ | ハン・ソッキュ |
| 第4位 | ブルー・ストリーク | マーティン・ローレンス |
| 第5位 | チャーリーズ・エンジェル | キャメロン・ディアス |