白浜へ
警官とのやりとりの後は大したトラブルも無く
快調に白浜へと車を走らせていた
しばらくして熱海の町並みが見えてきた
熱海の温泉街を通り抜ける際
あまりの旅館の多さに唖然としながらも
気分は白浜の砂の上である
夜中の2時くらいに湯河原(熱海を少し過ぎたくらい)で
一度ファミレスで休憩&軽く食事を取る
やっぱり早く出発して正解だったなぁ・・・
などとのん気なことをその時は言っていたのだが
これが大失敗だったのに気付いたのは
白浜に着いてからなのだが・・・
ファミレスで1時間ほど過ごして再出発
この時点で2時間程度で到着するものだと思っていたのだが
お話ならない・・・
その内伊東を過ぎた辺りから急に道が渋滞し始めてきたのだ
昨日の夜からの運転と長距離ドライブの疲労が重なって
つるぎの眠たい度はMAX
なのだが友人は助手席で爆睡しているので話し相手にもならない
結局白浜までの間、睡魔と格闘することになったのだった
結局7時30分に白浜についたのだが
どこも駐車場は満車
路上駐車も横行しているので大渋滞を引き起こしている
しかも朝7時30分にも関わらず砂浜には
これ以上人が入るスペースが無いほどの人だかりとなっており
白いと言われている砂浜が肌色に
見えたというのは
決して大げさな表現では無いことを
わかっていただきたい
仕方が無いので白浜を目の前にしながらも断念することにし
その先のあまり人が来ないであろう海水浴場で駐車場を発見したので
そこで泳ぐことにしたのだった
早速日焼け用のビーチベッドを借り
たっぷり日焼けするためにサンオイルを全身に塗りまくり
炎天下にその体をさらしたのだった
府中から一度も交代することなく運転し続けていたこともあって
屋外にもかかわらず速攻で爆睡してしまった・・
途中で一度友人に起こされるのだが
その時に自分の体を見ると全くと言って良いほど
日焼けしている気配が無かったので
今度はさっきよりも強力なサンオイルを再び全身に塗って
そのまま寝てしまうのであった
今、この瞬間に自分の体が
どうなっているのかも
知らずに・・・
ふと目が覚めるとお昼の12時を過ぎていた頃だった
流石に日差しも強くなっており
気がついたら全身汗だくになっていた
ゴムボードを借りてプカプカ海に浮いているだけで気持ち良く
再びちょっと寝てしまった・・・
海の水自体は決して綺麗だったとは言いがたいのだが
まあ許容範囲だったと思う
14時くらいで早々に切り上げることにし
近くの温泉宿で温泉に浸かることにする
脱衣場で服を脱いだ時初めて異変に気づく・・・
うわーっ!!
なんじゃこりゃ!!
風呂場の鏡に移った
自分の体は
まるで全身焼けどを
負ったように真っ赤に
腫れ上がっていた・・・
とりあえず根性で湯船に浸かるものの・・・
気持ち良いはずの温泉が地獄の熱さと化していた
耐えられなくなったつるぎは早々に風呂から上がり
着替えようとするのだが
はいてきたジーンズの生地に
日焼けした部分が擦れて
当たってしまい着替えが出来ないのだ
とは言ってもまさかパンツ一丁で歩き回る訳にも
いかないので
再び根性でジーンズをはくものの巧く歩くことができない
車を運転することなどもってのほかで
そのうち熱まで出てきて魘され出す始末・・・
友人に車の運転を代わってもらい
つるぎは助手席でひたすら魘されながら眠っていたのだ
運が悪いことは重なるもので
帰りも行きに匹敵するくらいの大渋滞に巻き込まれていたらしい
しかし・・・つるぎは寝ていたのであまり気にならなかったのだが・・・
結局その日は友人宅に泊めてもらったのだった
教訓
海はやはり地元に限る!!
もう二度と関東近辺の海水浴場には行かないと
心に決めたつるぎであった
エッセイのトップページへ戻る