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| 消雪装置増加の影で 社会部・黒田 修一朗 | 平成21年12月28日 |
わが家の井戸はここ数年、冬になると水が上がらなくなる。誘い水を注げばまた出てくるが、一冬に何度か繰り返す。当初は凍結が原因と思い込んでいたが、そうではなかった。消雪用地下水のくみ上げが、影響しているらしい。
消雪設備は今や、雪国の生活になくてはならないインフラだ。人や車が安全に行き来でき、除雪の手間も省ける。新しい住宅地や商業施設には必ずといっていいほど備えられ、消雪用のポンプは30年間で30倍に増えた。
利便性が高まる半面、降雪時に装置が一斉に稼働することで、平野部では地下水位が急激に低下している。大雪となった先日は富山市の一部で、地盤沈下などの被害が起きないとされる「安全水位」を下回った。富山平野は地下水脈が豊富で、水には困らないという印象を持っていただけに驚きだった。
県は地下水指針を策定し、安全水位を下回らないよう指標を示しているが、消雪用の地下水使用限度量は定められていない。金沢、長岡市では冬季の過剰なくみ上げで、地盤沈下を起こしている。水の恵みを末永く享受するためにも、各地で節水を心掛けるとともに、使用量を規制することが必要だと思う。