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高岡流お好み焼き/千客万来のB級グルメに 平成24年2月8日

 「高岡流お好み焼き ととまる」−シンプルだが、オリジナリティーに富んだご当地B級グルメだろう。

 飲食店に食材や厨房(ちゅうぼう)機器などを販売する県内の若手経営者らの「飲食店経営サポートとやま」がいま、食べ歩きスタンプラリーを行っている。3月31日までで、高岡市を代表する新しい食のブランドとして定着させ、まちの活性化につなげたい。

 「ととまる」はトビウオやニギス、イカといった魚介のすり身を使い、富山が消費量全国一といわれる昆布を必ず用いるのが特長だ。従来のお好み焼きは小麦粉がベースだが、富山湾で捕れた新鮮な幸に着目したところがなんともいい。

 ラリーの対象15店は純和風から洋風までとアイデアを凝らしている。3店以上訪れた人が最もおいしいと思った一品(店名)を投票し、第1回のグランプリを決めるものだ。

 昨年1月、サポートとやまが考案したのも、地域独自の食文化を生かした味で誘客の起爆剤にしたいという思いからである。市内を中心に約40の飲食店がすでに協力しており、日本海高岡なべ祭りや国宝瑞龍寺のライトアップイベントにも出店し、人気は上々だ。

 高岡市出身のシンガーソングライターに依頼し応援ソング「ととまるちゃん」を作り、提供店の紹介パンフレット2万枚を作製、配布している。

 定塚小学校でこのお好み焼きをメニューに取り入れた給食500食分を作ったのは、子どもたちから家庭へと広げる狙いもある。他校でも企画しており、意気込みが伝わろう。

 食によるまちおこしが注目を浴びているのは、2006年から行われているご当地グルメの祭典「B−1グランプリ」の影響も大きい。2度にわたってグランプリに選ばれた静岡県富士宮市の「富士宮やきそば」は四百数十億円の経済効果を生んでいるという。

 このほか「厚木シロコロ・ホルモン」や「横手やきそば」「甲府鳥もつ煮」なども反響は大きく、ホテルの宿泊客が増え、飲食店の売り上げが伸びている。

 「ととまる」もそんなパワーを秘めていよう。サポートとやまは昨秋、岐阜県郡上市で開かれた「食の祭典inぎふ郡上」に参加し、上位入賞しており、手応えは十分だろう。今後も積極的に外に出て、大いにアピールしてほしい。

 今年9月末に高岡市役所駐車場で「飛越能・食の祭典inTAKAOKA」を開くことを市に提案している。2015年春に北陸新幹線開業を控え、飛越能の新たな玄関口としてPRすることを狙ったものだ。3万人の集客を目指しており、市の協力が必要だ。

 隣の射水市では商工会女性部が「射水丼」の試作に取り組んでいる。「魚介」「カモ」「野菜」の3部門8種類で、いずれも市内でとれた食材を使う。「食の射水」を県内外に発信し、誘客を図るものだ。「ととまる」同様、調理に工夫を凝らし新たな価値を生み出していこう。行政もこうした試みを支援していきたい。


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