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| 平成21年12月25日 |
−寒ブリの港−
某全国紙の「冬こそ食べに行きたい漁師町ランキング」で全国主要114漁港のうち、氷見が1位として紹介され、地元民としてはやはり嬉(うれ)しく誇らしい。遠方の旧友からも早速連絡があった。冬の海の幸はさまざまあるが、恐らくランキング選者の期待は寒ブリにあろう。脂がのった寒ブリの刺し身を、たっぷりの大根おろしと醤油(しょうゆ)で包むようにして食べる至福を、ぜひ多くの方にも味わっていただきたい。
しかし、寒ブリへの注目が全国から集まるほどに気になるのが、その水揚げ具合。昨今の地球温暖化による海水温上昇の影響によるブリの回遊行動変化か、乱獲による資源の減少か定かではないが、ここ数年師走の定置網に入るブリ漁獲高は思うように伸びていない。漁業環境に優しい漁法として注目される「越中式定置網」発祥の地氷見から、持続可能な漁法を発信しつつ、海洋環境へも積極的な対策を講じねばならない岐路にあるのかもしれない。
果たしてこの先も行きたい漁師町としての地位を堅持できるか否か。先日閉幕したCOP15で実効性ある国際的温暖化対策の決定に至らなかったことは誠に残念だが、次世代のためにもできる行動を積み上げていかねばと思う。出世魚の縁起にあやかるブリの大漁を願いつつ、新しい潮流に対応できる未来の活路も見いだしていきたいものである。
本川藤由商店代表 本川 由子