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| 平成24年2月4日 |
作家の吉本隆明さんが、コピーライターの糸井重里さんのインタビューに答えている。「有名になるっていうのは、相当、おっかねえ部分もあるもんなんだよなあって」(『悪人正機』)
悩みは尽きないようだ。例えば、見ず知らずの人からかかってくる電話が増える。「どうして俺にかけてきたんだ」と尋ねると、「名前を知ってたから」と返されたという。「有名税」という言葉は辞書にもあるが、代償は高くつくらしい
国民的アイドルとして一世を風靡(ふうび)したピンク・レディーの2人も不快なことが多かったろう。女性誌のダイエットの記事で写真を無断で使われ「パブリシティー権を侵害された」と訴えた。耳慣れぬ外来語だが、著名人が名前や肖像の力によって経済的利益を得られる権利とされる
最高裁の判決は、法的根拠があいまいだった権利を認定し、その内容や範囲を示した。ただし、今回は小さな白黒写真だったので、正当な表現行為に当たり「受忍すべき場合もある」として訴えを退けた
ピンク・レディーは解散30年目のおととし、「解散やめ」を宣言した。メンバーの増田恵子さんは、糸井さんの「ほぼ日刊イトイ新聞」の対談で語っている。「歌いたい歌を歌い、自分たちのペースで仕事できる日が来ると思っていました」。有名なのは大変だが、やりたいことをやれるのは素晴らしいことだ。