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平成24年2月5日

 どの店の料理がおいしく、人気があるのか。店を選ぶ参考にしようと、ネットの専用サイトを利用する人が多いようだ。ところが最近、うその書き込みで店の評価を高めようとする代行業者の存在が問題となった。現代人は氾濫する匿名情報に「味覚」までも振り回されている

 この時期、都内の飲食店のメニューに「寒ブリ」の文字があふれている。先日、「いい値段だ」と塩焼きの注文をためらっている客を目にした。「富山の氷見だよ」と胸を張る店員の姿に、愛郷心をくすぐられた

 今年に入り、県や漁協、産地の氷見市などが首都圏で寒ブリを振る舞う催しを何度か開いた。富山への誘客や産地のアピールが狙いだ。職人がにぎるすしコーナーに行列ができ、解体が実演されると、カメラを手にした人だかりができた

 都内ではブランドの力をより強く感じる。ネットの専用サイトを開き、寒ブリで検索すると、「氷見産」を使っている店がいくつも上位に入っていた。産地偽装問題で世間を騒がせたが、管理体制を徹底する再発防止策で信頼を取り戻したようだ

 一口食べれば、おいしさは分かる。催しで氷見からブリを持ち込んだ料理人は「こんな積み重ねが口コミで伝わればいい」と期待していた。「クリック一つ」は確かに便利だが、人から人へと耳寄りな情報を伝える「口コミ」の効果は計り知れない。


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