おもちの話
お雑煮に入れるおもちですが、丸餅と角餅がありますね。富山では四角
のお餅を使います。
ス−パ−マ−ケットでは一個ずつ包装されている便利なものも売ってい
ますが、暮れになると「のしもち」と呼ばれるお餅が売り出されます。
うどんや蕎麦を切る前の状態のように、ついたお餅を四角く平らにのし
てあるので「のしもち」です。5×5位の大きさで切れ目をつけてある
ものもあります。
最近はあまり見かけなくなりましたが「とぼ(斗棒)」というのもあり
ます。ついたお餅が温かいうちに細長い木箱にいれて冷ますと、長方形
のおもちができます。薄く切って2枚ずつすだれのように編んで寒い戸
外にぶらさげて保存していました。少し砂糖がいれてあって、焼いたり
油であげたりすると大きくふくらむのです。寒ざらしをするので「こお
りもち」と言います。
「のしもち」には何も入れない「しろのし」、固めに煮た黒豆を入れた
「豆のし」、富山と言えば昆布(笑)の細切りにした昆布を入れた「昆
布のし」があります。我が家では28日頃から帰省する子供達のために
豆のしを買い置きしてあります。
パパがスト−ブで焼いた豆餅をもらった3歳のたっくんが言いました。
「おじいちゃんちのおもち、タネがあるよ。たっくん、タネ食べられな
いんだよ。」黒豆をほじり出してお餅だけ食べているので、みんな大笑
いです。