棕櫚毛(2004.4.18−)

4.18(日)

手板に黒漆を塗り、暫く湿り風呂に置く。
一週間ほど前に取ってきた棕櫚毛を1センチほどに切っておく。
上から撒いたが、上手く並ばず、結局、2分刷毛で一つ一つ並べ直す。
毛に癖があると漆から浮き上がる(なるべく真っ直ぐなところを切ったつもりだったが、、、)。
押さえておいたが、また浮くかもしれない。塗り面に傷が残る。

4.19(月)

*朝22℃、42%なのにもう乾いていた。
見た目には棕櫚毛は浮いていない感じだが、、、

4.21(水)

大き目のゴミは静岡炭で潰す。
棕櫚毛の間の艶を消す(ペーパー#1000で静岡炭を水研ぎし、それを刷毛につけて)。
*何本か、棕櫚毛が取れてしまう。剥がれた所だけを切り取ったりして、被害の広がりを止める。

4.22(木)

黒漆を薄めに塗る。念のため、毛の隅を浚える。25℃、43%。

4.25(日)

大き目のゴミは静岡炭で研ぎ、全体は炭粉で艶を消す。
本朱を薄めに塗る。20℃、50%(湿りをして)
*乾漆盛器を塗るついでに塗ったので朱になっただけ。

5.1(土)

大き目のゴミは静岡炭で研ぎ、全体は炭粉で艶を消す。

5.3(月)

黒漆を塗り、暫く湿りへ。青貝粉を蒔く。

5.4(火)

棕櫚の上についた貝や、重なる貝を取り除き、艶消し。
黒漆を塗る。

5.7(金)

棕櫚毛、貝の上を静岡炭で研ぐ。艶消し。
黒漆塗り。

6.2(水)

静岡炭で貝粉を研ぎ出す。
棕櫚毛も研ぎ出す・・・細いのはかなり低いし、太いのは高い。

8.1(日)

胴擦り(貝はペーパー#1000で研ぎ出すも、なかなか出ない)。摺り渡し。

9.20(月)

*蝋色研ぎが不足なので、暇な時に研いであった。生正味漆の摺りこみもしてあった。
油砥粉で胴擦り。生正味漆(1:3灯油比)摺りこみ。
(夜)生正味漆(1:1灯油比)摺りこみ。2回目。

9.21(火)

摺り落とし。これで完了とする。

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