家電うんちく話

【オープン価格について】
【製品の寿命について】
【たこ足配線について】
【布団圧縮袋について】
【電気ポットで作るゆで卵】
【エアコンのフィルターについて】
【灯油燃焼暖房器具の片づけ方について】
【除湿機の性能について】
【電気カミソリの充電について】
【10年前のパソコン】
【消費電力の多い家電品】

【オープン価格について】
    最近「定価」が表記されず「オープン価格」「オープンプライス」と表記されている家電品が目立ちます。
    オープン価格とは「定価を定めていない製品の価格」なんですが、なんでこんな表記がでてきたかというと
    「赤字覚悟。定価10万円の品物が1万円! 90%OFF」とか、旧型の商品を「うちはこれだけ安いよ!!」と目玉にして売ることが横行していました。そんなことを無くすために「オープン価格」を採用する動きが出てきたんです。これだと「1万円! o.p.」と表示されるんで割引価格競争という動きは制限できるようになりました。表向きにはね。

    実際には「オープン価格」なのに勝手にお店が「定価」を設定して割引率を表示することもあり、年に数軒公正取引委員会から摘発を受けてます。

【製品の寿命について】
    問:客「もう寿命ですか?」
    よく家電品の修理に行ったときに聞かれます。
    答:「個人的な見解なんですが、寿命というのは部品が無くて修理できなくなるまでと考えてます。通産省の指導で「○○は最低○年は部品を保有して動作できるようにすべし」というのがあり、テレビは8年、冷蔵庫は9年、洗濯機は6年などと決まっています。」

    この後は、部品の有無によって答え方が変わります。
    【保有年数は過ぎているので、部品がない場合】
    「この製品はその保有年数が過ぎているので部品がないため修理できません。」
    【保有年数は過ぎているが、部品がある場合】
    「この製品はその保有年数は過ぎていますが運良く部品がありましたんで修理できます。」
    それから修理費用の見積もりを始めるようにしています。まぁ運が良ければ10年以上前の製品でも修理できることがありますね。

    家庭電気製品・ガス・石油器具の補修用性能部品の最低保有期間
    冷蔵庫9年電子ジャー6年
    ルームエアコン9年電子パネルヒーター6年
    カラーテレビ8年電気ストーブ6年
    白黒テレビ8年電気毛布6年
    ステレオ8年電気こたつ6年
    ファミリークーラー8年電気あんか6年
    ウォータークーラー8年電気釜6年
    ポンプ8年ズボンプレッサー6年
    扇風機8年石油ストーブ6年
    電子レンジ8年ガスストーブ6年
    掛け時計7年元止式ガス湯沸器6年
    クリアヒーター7年換気扇6年
    先止式ガス湯沸器7年ホットカーラー5年
    ラジオ6年トースター5年
    テープレコーダー6年ロースター5年
    洗濯機6年電気ポット5年
    掃除機6年電気コンロ5年
    ウィンドファン6年アイロン5年
    シェーバー6年ガスコンロ(2口以上)5年
    ジューサー・ミキサー6年目覚まし時計3年
    ※最低保有期間の始期は、その製品の製造を打ち切ったときです。
    ※性能部品とは、その製品の機能を維持するために必要な部品です。
    【資料:日立セールスマン用総合カタログ’99秋冬号】

【たこ足配線について】
    よく、たこ足配線は危険である!と言われますが、繋いである器具によってなんです。

    一般に売られている延長コードの許容電流は15A(アンペア)がほとんどです。JISを満たしている延長コードにはすべて許容電流がプラグ(差し込むところ)またはコンセント部(差し込まれるところ)に刻印または印刷がされています。
    1200W(ワット)と書いてあれば 1200W÷100V(ボルト)=12Aとなり、許容電流は12Aとなります。

    一番危険なのが台所でのたこ足配線。電子レンジ(約1000W)やオーブントースター(約600W)、ジャー炊飯器(約1000W)がまとめてつないであったら、即刻やめた方がいいです。合計で約2600W、延長コードに26A流れてしまいますんでコードが過熱し火災が発生する可能性があります(各器具の消費電力(W)は目安です)

    パソコン機器は消費電力が低いので(大電流は流れない)たこ足配線でのコード過熱の可能性は低いと思いますが、くれぐれも注意して下さい。

【布団圧縮袋について】
    先日「掃除機が途中で止まった。」ということで、お客さんに使用状況を訪ねたところ「布団圧縮袋を使って布団を圧縮していた」という答えが返ってきたんで「それが原因です。」と説明しといた。
    最近の通販で人気が高まりつつある布団圧縮袋っていうのは、かなり掃除機に無理な負担がかかっているんで、使用を控えて貰いたんですけどね。

    それでは、なぜ悪いのか説明しよう。
    最近のほとんどの掃除機が吸い込み力を調節できるようになっています。それを制御しているのが「トライアック」という半導体です。動作中は最大10A以上の電流が流れるため非常に発熱するんで、放熱板を取り付けてあります。放熱を効率よくするために掃除機が吸い込んだ空気で冷やすようにしています。

    布団圧縮袋を使うときには、吸い込み力を最大にします。モーターは最高回転数まで上がり大電流が流れます。それに伴いトライアックの発熱量が増大します。その熱を下げるために吸いんだ空気で冷やさなきゃならないのに、布団圧縮袋を取り付けてあるため少量の空気しか流れてきません。そのうちトライアックは熱に耐えきれなくなって、動作不良になります。そこで掃除機は動作しなくなります。

    簡単に書くとこうかな。
    布団圧縮袋を使う→モーター負荷大→電流大→トライアック発熱大→トライアック動作不良

    布団圧縮袋を使いなさんな。とは言いませんが、それに伴い掃除機の故障する確率が非常に高くなりますんで、故障することを覚悟して使用してください。


【電気ポットで作るゆで卵】
    名古屋での一人暮らし時代に思いついた技(?)です。

    用意するもの
    (1)電気ポット
    (2)生卵

    <手順>
    電気ポットに、ゆで卵を入れて出来上がりをぃ

    もとい・・・電気ポットに生卵を入れて、生卵が完全に水没するくらい水を入れ、そのままお湯を沸かします。沸き上がったら出来上がりです。

    自己責任で試してみてください。うまく出来上がらなかった場合の責任は取りませんので(^^;)


【エアコンのフィルターについて】
    冷房時、エアコンは暖かい空気を吸い込み、冷たい空気にして室内に送ります。
    空気中には埃が漂っているのでエアコンは暖かい空気と一緒に吸い込んでしまいます。
    エアコン内に埃がたまる→空気を吸い込めなくなる→冷たい風も出にくくなる→室温が下がりにくい→エアコンは室温を下げようとフル稼働→電気料金が高くなる。
    そこで、その埃や塵などをエアコン内に進入させないように取り付けてあるのがフィルターです。
    ということでフィルターは、こまめに清掃しましょう。


【灯油燃焼暖房器具の片づけ方について】
    近頃、暖かくなりましたね〜。そこで石油ストーブやファンヒーターの片づけ方についてです。

    灯油は時間の経過とともに空気中の酸素と結びつきます(酸化)。酸化した灯油を燃やすと
    燃えかす(黒い粒子)が多く発生します。これがストーブの芯などに付着すると不完全燃焼などの
    故障になります。

    @給油タンク内の灯油は抜きましょう。
    Aできれば、二次タンク(灯油タンクを差し込むところから見えます)の灯油を抜く。

    抜いた灯油は、灯油を買った際に「不良灯油です」と言って回収してもらいましょう。
    回収してもらえなかったら、口に含んでビックファイヤーの練習にでも使ってください(^^;)


【除湿機の性能について】
    除湿機って、北陸地方での普及率は80%を超えています。北陸独特の天候不順な日が多く
    多湿な冬場の気候のため、洗濯物が乾きにくいことが起因しています。
    それと、窓への水滴の付着防止、押し入れなど風通しの悪いところのカビ防止にも使用されます。

    除湿機の修理は冬に多く発生し、故障内容で多いのが
    「タンクに水が溜まらない」
    ですが、大半が異常無しなんです。

    その理由を書く前に、除湿機の原理を説明します。
    夏場、冷蔵庫に冷やしてある麦茶をガラスのコップに注ぎ、放置します。 しばらくすると
    コップの周りに水滴が付きます。まさに、この現象(結露)こそが原理なんです。

    除湿機の内部に、冷たくなる部品(その部品を専門用語でエバポレーター)を付け
    そこに湿った空気を送り、その冷たい部品に結露した水滴をタンクに溜めます。
    エバポレーターを冷やすために、モーター(圧縮機、コンプレッサーともいう)がついています。

    さて冬の寒い部屋の中で、同じようにコップに入った冷えた麦茶を放置しときます。
    冬に冷たい麦茶は飲まないというのは、この際無しネ(^^;)
    コップの周りに水滴は、ほとんど付かないですよね。これでわかりました?

    気温が低いときは、エバポレーターに水滴が付きにくいため、水が溜まらないんです。

    そう、これが、これがっ冬に「タンクに水が溜まらない」の理由だっ!!!

    除湿機の性能(一日に○リットル除湿可能)は「JIS」で外気温25℃、湿度80%で測定しています。
    「一日に5リットル除湿可能」な除湿機を5℃の部屋で使用したときは、約1リットルしか水が取れません。
    その部屋の湿度によって変化するから、実際には1リットルも溜まらないけどね。
    目安の除湿量は以下の式になります。

    「除湿量」=A(一日にAリットル除湿可能)×「外気温」÷5
    (「外気温」は1〜25℃の範囲、部屋の湿度は80%)

    【結論】
    冬場に、その最大の除湿能力は発揮させるためには、暖房の効いた部屋で使用しなければならない。


【電気カミソリの充電について】
    充電式電気カミソリには、ニッカド電池(正式名称は密閉型ニッケル・カドミウム畜電池)が内蔵されてます。
    ニッカド電池の寿命は小電流タイプ(電気カミソリなど)で4〜6年、大電流タイプ(充電電動ドライバーなど)で3〜4年といわれています。しかし充電の仕方により寿命が非常に短くなることが
    あります。

    【悪い例】
    一回使うごとに、すぐ充電する。
    充電が終わっても、ずっとコンセントに差し込んでいる。
    このような使い方をすると、短期間で「充電できなくなる」「短時間しか動作しない」「回転数が遅い」の
    ような故障になる可能性があります。

    【それを防ぐためには】
    充電が終わったら、コンセントから抜いておく。
    充電池容量が少なくなるまで充電しない(充電催促ランプが点灯するまで等)
    以上のことを守っていただけば、電池を長持ちさせることができると思います。

    最近では、上記のような使い方をしても故障になりにくい長寿命の電池(ニッケル水素電池
    リチウムイオン電池など)が電気カミソリに使われていることもあります。
    それでは取扱説明書を、よく読んでお使いください。


【10年前のパソコン】
    実家に帰って際に、「87’よいパソコン悪いパソコン」なる本がでてきた。
    あぁ〜「○○か、何もかも皆懐かしい。」とおもえるパソコン!!
    MSX(家電各社)PC−8801mkUSR(NEC)X1TURBO(シャープ)MZ−2500(シャープ)FM−77AV(富士通)MB−S1(日立)SMC−777(ソニー)など懐かしい名前ばかりですが、すべて知っているのは、パソコン歴十年以上の人だけだろう。
    この頃は「Z−80(4MHz)」「6809(1MHz)」などの8ビットCPUが全盛で、メインメモリが64B標準装備のパソコンが多かったんだけど、今とは桁が違いすぎる(^^)
    さらに、その時期から2〜3年前だと、パソピア7(東芝)JR−100(松下)M−5(ソード)MALTI8(三菱)PC−6601(NEC)FM−7(富士通)なんてのもあった。

    ちなみにσ(^_^)はJR−100(松下)→ベーシックマスターレベル3mk5(日立)→MB−S1(日立)→PC−9801UX21(NEC)で現在に至る。


【消費電力の多い家電品】
    掃除機、電子レンジ、エアコン、電気カーペット、電気温風ヒーター、衣類乾燥機
    これらの家電品は、フルパワー時は800W〜1200Wほどの電気を消費します。
    ほとんどがヒーターを使っている為なんですが、効率よく使いたいもんですね。


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