2005/1/4(火)
 
年末に観て来た『ULTRAMAN』について。

『ファントム無頼』の舞台だった百里基地〜v 懐かしいなぁ、神栗コンビ♪・・・は、置いといて。
おもしろかった。妻子持ちの変身ヒーロー、大歓迎!
戦うシーンがものすごい迫力!異形の怪物の気持ち悪さも、あそこまでいくと快感です。
『ネクサス』とつながっている世界?ハデに戦ってますがな。
ピンポイントなお気に入りは、真木さんの回想で、奥さんが病院の待合室で靴をぬいて椅子の上で座っていたところ。ものすごく長い時間を不安に過ごしていたのが実感できる。真木さんが子どもの異変を察知して駆け付けるところも好きだな。
「もしも」の感想は、ヒロインの水原沙羅さんが、他人に対して明るく振る舞うことで本心を悟らせないタイプのキャラクターだったら、彼女についての悲劇を知った時の私の感動レベルはアップしただろうな。と、いうところ。

そして、映画の出来そのもの以外にも思うことがたくさんあった作品です。
パンフを読むと、「一般映画としてのウルトラマンを」との狙いがあったそうで。
主要登場人物のほとんどが知っている役者さんでした。そこらへん確かに、一般映画という気が。
裕木奈江さん、すご〜く久しぶり〜。相変わらず薄幸そうな顔してました。役どころにすごく合ってます。「男の人に、守ってやりたいと思わせながらも、本性はしたたかなのよね〜」と同世代の女の子からバッシング意見の多かった女優さんだったな。以前はそれぼど興味はなかったけど、「なんだかいい女になったなぁ〜」と思ってしまいました。
そして、そして、別所哲也さんが変身するの〜v
のんびり(過ぎる)書いている「仮説」、映像を浮かべる時には、つなぎキャラのハルキはこの別所さんなので私はやたらに嬉しいのです(←あまりに独善的なヨロコビですな)。設定ではもう少し髪が長いし別所さんの実年齢より5歳くらい若いんだけどね。
その変身していくところもかっこよかった!
でも実は・・・私は、ポーズとりながらコールして変身するってほうが、なんか燃えるんだよなぁ。
一般映画というのを意識しての変身シーンらしいし、主人公の所属する部隊を、科学特捜隊みたいな架空のものでなく自衛隊にしたのも「より現実的に」とのことらしいですね。
う〜ん。科学特捜隊みたいな架空の部隊をお話の中に現実的に存在させてくれるのが、架空のお話の醍醐味だと思うんだけどな。
シティーガーディアンズなんて、設立のいきさつも内部の軋轢も話の中ですごく現実的なんだもん。現実にある組織が中途半端に描かれてて、ウソっぽ〜いと思っちゃうよりよっぽどいいじゃん?
と、いうことで、一般映画を目指したという『ULTRAMAN』には、架空の部隊や変身ポーズや子どもが好きそうでおもちゃとして売れそうなアイテムが出ていません。
そして、パンフの中に“特撮ヒーローが活躍する作品は「子ども向け」の域を脱していないのでは”という引っ掛かる言葉がありました。
「域を脱していない」、ね。
私も、自分が楽しんでいる作品を「子ども向け」って言ってます。でも、それはそれでいいんです。
「幼稚な出来の作品」「子どもだましの作品」のことではないんだから、そのうえで私は楽しんで元気をもらっているんだから、架空の部隊や変身ポーズのある作品群はそれはそれでいいんだから。
「一般映画」を目指して架空の部隊や変身ポーズのない特撮映画が制作されるのもいいんだけど、「脱していない」という言葉を使って「脱さなければいけない」というイメージを特撮ヒーローが活躍する作品に纏わせないで欲しいよ。

出演女優さんが「大人も楽しめる作品になっています」って『ULTRAMAN』の紹介をしていたのを聞いた時から嫌な予感がしてたんだよなぁ。作品の出来じゃなくて、その制作姿勢に。
「大人も楽しめる」を変に意識されると、かえって私のツボにフィットするアイテムが減る。
それが特撮のスタンダードになると困る。(本音が出たよ)
 


 

パンフレットに、『ネクサス』と繋がっていると書かれていましたが、この当時はまだ半信半疑でした。
どうせこんなふうにばらしてるんだから、もっと大々的に『ネクサス』の宣伝すりゃよかったのに。

なぁんてね。いろいろあるんでしょうけど、私は裏事情なるものは何一つ知らないんです。

 
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