2005/4/25(月)
 
神様に、翻弄されています。
『ネクサス』1クール短縮決定との情報に触れた時、一瞬、身体が固まってしまいました。
それなりに恐怖(大袈裟)だったのは、憐のお話がそこそこで、4人目のデュナミストが登場するなんてことないかい?ってことでした。でも姫矢くんで25話までやってるしさー、憐も同じ枠でやってくれるっしょ、と漠然と思ってました。なのに。
はぁー。短くなるのかぁ。
今度の恐怖は、物語の破綻。
暗い重いと思いながらも、ストーリー構成には今まで文句無しでした。っていうか、賞賛の域でした。
TV放送は1クール分切られても、DVDは放送予定枠分全部が発売されるらしい、という情報もあると教えてもらいました。
もしもその場合。
パターン1 TVはTV用の、それなりにまとまった話の最終回。DVD続巻は、パラレルの続きがあっての最終話まで。
パターン2 TVは途中で終わり。DVDは、まともにTVの続きから最終回まで。
身勝手な奴ですが。
DVDをまったく見るつもりが無いのなら、パターン1希望。
DVDを見るつもりなら、パターン2希望。
ってなことになってしまいます。

もう、お店に行って「vol.7から買います」って言ってあるんです・・・。

はい、それはそれとして。

『ウルトラマンネクサス』第28話

謎を提示しても、あまりじらさないんですね。新しい疑問は次々に出てきますが。
松永管理官、相変わらず無気味な雰囲気v
報告を直接自分に上げさせようとしているのには、他意はないんでしょうか。
瑞生ちゃんはちゃんと任務のセオリーをわかっていたけど、松永さんのせいでなんだかとんでもないことに巻き込まれちゃうってことないでしょうか。
松永さんとイラストレーターくんは、よく仕事面での会話を交わしていたのに、憐のことについては情報交換することなく、別方向で彼に関わっています。この人たち、どうなっているんでしょうか。

パスワードの手掛りを掴もうと、記憶をたどる孤門くんがかっこいい♪この人、こんなにデキる人だったっけ?ってくらい。苦しみを越えて成長したんだね〜。
機密事項のパスワードが、憐のはめていた指輪の文字。機密事項の割には、三文字でアクセスできるなんて。おい。
アクセスに成功した途端に、その場に現われて知りたかったことを教えてくれるイラストレーターくん。あのな。
・・・プロメテウス・プロジェクトですか。単純なんて言ってたこと、撤回しまーす(汗)
憐の出生については、ヒント(これも伏線と言うべき?)が親切だったので、意外性こそ無かったですが、かなりそそられます。
人為的に作られた生命で、天涯孤独の憐。生まれた星が消滅して天涯孤独になったシオンといい勝負だ!って、何の勝負だ(笑)
でも、憐には同じ出生の人間が周りに複数いたようだし、寄宿学校のあの様子もそんな悪くなさそう。同胞がたったのひとりもいなくて研究所で育ったシオンがちょっと勝ってるな。だから何の勝負だ(苦笑)
他人事のように話しているからイラストレーターもプロメテの子ってことはないと思うんだけど、憐とはどこで知り合ったのかな。別口で同じアカデミーにいたのかな?
プロメテウス・プロジェクトは若干の問題があって一時凍結されているということですが・・・。

↓また、ひとりよがりな思い込み、暴走します。スルーorナナメ読み推奨(汗)
なんかの番組で、クローン動物は免疫力が弱くて短命だと聞いたことがあるんです。
漫画でも、能力的に優秀な遺伝子は、たくましく生き延びるという本能的な力が欠けている、という話を読んだことがあるんです。
人為的に作られたプロメテの子も、どうしようもなく短命なんだとしたら。初期に生まれた人間から順に、続々と死んでいってるとしたら。
いくら優秀な人間を作って役に立つようになるまで育成しても、役に立つ期間が短ければコストの方が高くつくもんね。これがクリアできるまで、プロジェクトは凍結せざるを得ないでしょう。
憐が忘れていたい未来って、最初はなんとなく「期待された通りの能力を発揮しなければならないこと」かと思ったんですが、もしかして、やがて訪れる「命が無くなってしまう」未来を忘れていたいの?
高くなっていくマイナスの数値は、死へのカウントダウン?
初登場の時の憐のモノローグ、捨て身の戦い方(前のめり、っていい表現!)が特徴のジュネッスブルー、孤門くんの「未来を放棄」という言葉に反応したかのようなイラストレーター。
「俺の記録」って、すなわち「生きていた証」ってことだしね?
辻褄が合ってしまうもんだから、思い込みが加速(汗)
未来を放棄したんじゃなくて、未来から放棄されそうだから、アカデミーから出てきたんだ・・・?
特異な出生は、世の中の役に立つ為。なのに、何の役にも立てないまま死んでしまっては、人とは違う不自然な命の意義がなくなってしまう。
だから、今の憐の思考や行動があるんだろうな、って気がする。
自分の命を肯定する為に命を捨てる覚悟を持って戦ってるんだとしたら。健気だなぁ。切ないなぁ。
ひと昔前のSF少女漫画にハマった身としては、「神の領域を侵して生まれて来た子は、天国に行けるのかなぁ」と穿ち過ぎなところまでイッちゃいますです。
結局、そういう展開だったとしたら、めっちゃ好み、ということです(大汗)
ただ、好みだけのハナシで言うと、経過は過酷で悲惨でもいいけど、ラストが悲惨なのは嫌なんです。
というわけで、思い込みの行き着く先は、
「光に出会って戦うことを選んだ結果、憐の未来が変わる」
ってことなんです。

はい、実際にはまったく違う展開だったら恥ずかしいですが、こういうのが頭の中でぐるぐるしているうちが華です。

次回予告では、リコちゃん再登場。溝呂木も生きていた!?ってことは、姫矢くんが生きているってのもアリだ!
 



 
>他人事のように話しているからイラストレーターもプロメテの子ってことはないと思うんだけど

ころっと騙されてます。なんて素直で人の良い視聴者(笑)。
吉良沢優め・・・。

孤門くんのアクセス成功と同時に憐のことを教えにきたのは、自分のことまで知られたくなかったからかもしれませんね。この出生は、彼なりにコンプレックスなんでしょうか?い、いや、どうかなぁ?
 

↓28話を見て暴走した「プロメテの子は短命」説について。

基になってるのは、ホラー映画の段取りなのかもしれません。外部から遮断された場所に集まっている人々が、得体の知れない殺人鬼に次々と殺されていくようなやつ。
自分の死にどんな原因があるのかは知らない。それがいつなのかもはっきりとはわからない。でも、同条件の人間が次々に死んでいき、確実に自分の死の順番が迫っているのがわかる。逃げ場がみつからない、助けも来ない、時間だけが残り少なくなっていく。みたいな、掴みどころの無い恐怖との葛藤というか。

実際のところの憐には、死の原因はわかっていて、特効薬さえ完成すれば助かるという掴みどころがありましたが。
同じ出生の人間がたくさんいる中での「たったひとりの短命」というのも、これはこれでやるせないものでしたね。
 

↓同じく暴走した「特異な出生ヘのこだわり」について。

ようするに私は、「自分の命の存在を肯定する為に、その命を捨てる行為に臨む」という類いのパラドックスのフェチなのだと思います。
26話から28話にかけての憐に、そのファクターを感じてしまったものだから・・・ここぞとばかりに食い付いてしまったのね。
好みに引き寄せた先走りでした。でも、頭の中でのぐるぐるは、ほんとに楽しかったです。
 

「プロメテの子」は、ひとつの作品の10話そこそこの中で表されるにはあまりにも勿体無い設定ですね。
同じ世界が舞台の別作品ででも、また取り上げて欲しいくらいです。(女の子はいるのかな?)
 

★BACK★