2005/5/23(月)
 
『ウルトラマンネクサス』第32話

松永管理官。
冷血だなぁ。まともに内容を見ていない息子は、この人を敵方と思ってるようです。
銃を向けられてもけっこう堂々としてるくせに、溝呂木が撃たれそうになった時の焦りようったら。
光や闇の力の謎を知りたがっているのは、
1.純粋な興味で
2.組織の為と思って
3.組織の中で優位に立とうとして
とりあえず、私は3番を推してます。(世界平和の為、なんてのは選択肢の中にさえ入ってない(^-^;)
このノリだと、憐がデュナミストだって知ってたら捕らえて調べようとするだろうから、やっぱり知らないみたい…と、思う。
いいかげん、和倉隊長を少しは立ててあげてよ。

溝呂木。
すべてを思い出した時、理子ちゃんとのやりとりを「けっ、俺としたことが」みたいに思うか、記憶を失う前の自分に対して「何てことをしたんだ」と思うか、どっちだろうと思ってましたが…。
記憶を失っていた時の彼が、本来の彼だったわけですね。
また改めて一波乱ありそうな気がしたのも束の間、「やらなければならないこと」と言ったのは、理子ちゃんにあやまること。
うーん…。なぜに理子ちゃん(だけ)になの。
憐編の甘ったるさは、やっぱり姫矢編とのバランスが悪いなぁ…。いや、そこはいいんだけどさ。
彼については、ちょっと混乱したことがありまして。
凪さんが言ってた、「力を得たことで、闇に引き込まれる人間もいる」ってのは、順序が逆だったみたいな…。
う〜ん。本人が言っていたけど、溝呂木は、ただ操られていただけ?
凪さんを自分と同じ側の人間だと言って引き込もうとしていたのも、孤門くんを陥れようとしたのも、姫矢くんと戦ったのも、みんな「操られて」のことなの?
本人の意思に関係無く、否応なく操られていたのなら、彼も犠牲者でしかない。溝呂木本人を誰が責められるだろう。
結局は「人間の心に戻って最期を迎えた」って感じだけど、操られていただけなら、溝呂木の心はずうっと「人間」以外の何者でもなかったわけで。
でも、姫矢編では、闇に足を踏み入れたのは、溝呂木自身の選択だとしか思えないシーンばかりあったし・・・。
溝呂木が姫矢くんとの戦いで消えたままで終わらず、生きていてこの結末を迎えた理由が、ダークメフィスト以上の強大な敵の存在感をアピールする為でしかないように思えてきたり。嫌だな、そんなふうに思うのは。
うん、まあ、私から見た「西条凪」って登場人物にとっては、自分の想いを溝呂木に伝えられて、一度は愛した人(だっけ?)の死をあんなふうに悲しめたのは、ある意味「救い」だから、消えたままで終わらなくて良かったと思うんだけど。
溝呂木にとっても、悪のままで死んでおしまい、より、人として、惚れた女(だっけ?)に看取られて死を迎えられたのは「救い」だと思う。
でも、凪さんも溝呂木も、姫矢編で終わってたほうが気は楽だったかなぁ。

瑞生ちゃん。
たぶん、溝呂木から殺気を感じなかったからだとは思うんだけど、この信頼度の高さはナニ。
この子は真面目で優しくていい子なんだけど、M.Pとしての資質はどうなんだろう。「守るべきは秩序」という大義名分を振りかざして仕事をしてる首藤さんのほうがわかりやすい。
溝呂木に「罪滅ぼしか?」と突っ込まれるような想いを持ってるのに、M.Pの仕事を辞めずに続けていけるのは何か別のやりがいを感じてるからかしら。
理子ちゃんに会わせてあげると言ったのは本気?理子ちゃんは、溝呂木のしたことを知らないほうがいいと思う。
M.Pの仕事が成り立つのは、知らないほうがいいことがあるから、と、組織側が思っているからで。
記憶を消した人の為に「悪夢が甦りませんように」と祈る瑞生ちゃん。初心はここにあるはず。

三沢さん。
ええと。突然の展開でした。あっと言う間にお亡くなりになりました。感情移入できる程、私はこの人のことを知りません。
彼が、こうなる人なのに、どういう人なのか突っ込んだ描写が無いってのは、「ネクサス的」に有り得ない!!(←言い切るのか)
別の作品ならば、視聴者に余計な心労(?)を与えない為の気遣いってこともあるでしょうが。そんな気遣いの無いのが『ネクサス』じゃん?
三沢さんは、31話でちらっとしか出てないのに、オープニングテロップにはしっかりフルネームで出てました。
「え〜っと、誰だったっけ?」と内容を確認しようとするも、見終わった時には「あぁ、おもしろかった」とか言って、何の為に再生してたんだかすっかり忘れてること数回(笑)。
今のところの『ネクサス』は、1話1話のまとまり、ヒキ、オチの上手さなどで、端折られてる感じがしないけれど、三沢さんの出番が大幅にカットされてたなんてことは…ない、かな?
大切な瑞生ちゃんが人質に取られてるのに、変身前の憐と溝呂木との絡みは無いし。そういう風に考えると、今回の話は少々、駆け足感&物足りなさがあったかも。
『ネクサス』で一番評価していたのはストーリー構成なのに、短縮になって一番悪影響が出るのはそこなんだよなー。
って、今のところはまだ4月25日、30日付けで書いた「パターン1、2、3」のうちのどれになってるのかわかっていないんだけどさ。
なんにせよ、お気の毒です、三沢さん。

憐。
今回も可愛いかった♪スタジャン、似合ってる♪シオンにも着せてみたい♪
…なんて、浮かれている場合ではナイ。
溝呂木と凪さんの最後のやりとりを、憐は見てしまいました。
ダークメフィストは、闇の力に引き込まれてしまった人間が変身したもの。もともとは人間だってこと、憐は認識してる、よね?
憐が、ビーストでなく、慈しんで、助けたいと思っている人間たちを、撃たなければならないなんて。
その結果、悲しんでいる人がいる。それを目の当たりに見ちゃうなんて。人々の幸せを望んでる子なのになぁ。
溝呂木とも三沢さんとも何の関わりも恨みも無かった憐。溝呂木を憎む理由のある孤門くんでさえ、撃たないことを選べたのに。どうしようもなかったこの流れは哀しい。
次回で、このことが突っ込まれて描かれるかどうかはわからないけれど、憐なら当然湧くはずの感情を彼なりに消化できますように、と願います。

謎の男(男…だよね?)。
アンノウンハンド、憐を監視していた黒マント、姫矢くんのデータを消去したスパイ、三沢さんを襲った奴。
みぃんな同じ奴と思っていいんでしょうか。
三沢さんの様子からは顔見知りのような気もするんだけど。視聴者も姿を見たことがある人でしょうか…?
ふつーに登場してて、本人も気付いていない二重人格状態ということはないでしょうか…?
全然違っててもいいよん。考えてるだけで楽しいんだから♪
それより気になるのはあのリスト!あれってデュナミスト&デュナミスト候補のリスト?全員をデリートできたら何が目覚めるの!?
そういや、レスキュー隊で殆ど実績の無かった孤門くんがナイトレイダーにスカウトされたのは何故か?ってのも、ずっと保留になってたな。

次回予告。
きたきた〜!ついに市街地にビーストがやってきたv なんちゅーか、心待ちにしてましたv(話的には佳境に来たんだなぁ)
人知れずって設定と、ウルトラマンとして人々に被害を与えないように、ってことでメタフィールドがあるんだろうけど、絵的に地味だった(笑)。
今になってなぜ市街地に?それは次回のお楽しみ。和倉隊長の言っていた「人間を捕食するビーストが、なぜ人口密集地を狙わないか?」の疑問にも答えが出るかな。
タイトルも、なかなか意味深で。
そして、そして!
北米本部が絡んで来る♪♪♪楽しみ〜vvv

今回は分けずに、その他雑感を。

・鳥の羽根
溝呂木が目を覚ます時と死にゆく時に、白い羽根がちらついてました。オープニングでもどばっと散ってるし、一つ目の鳥の噂、大天使、憐と優の鳥の話、などとイメージがあちこちに点在している謎に絡んで、統一感を出してます。こういうの、上手いなぁ、と思います。
姫矢編との統一感はどうなってんの、と突っ込みたくもなるけど(笑)

・CGバトル
「迫力あるなぁ」と思いつつも、「CGならこれくらい出来るんだな」とも思うので、あんまし燃えない…。突然変わる動きに目が慣れないのかも。
もんのすごいスピードで動いてます。「空想科学読本」系のネタでいうなれば、巨大なウルトラマンがあれだけのスピードで動くには、かなりのエネルギーが必要なはずで、空気抵抗やらGやらいろんなものに晒されて、そうとう負担がかかってるだろうな、と。
デュナミストが変身に耐えられない身体になっちゃうって、こういうのも理由のひとつかな、と。

・発声
いや、あれはテレパシーか…?
黒いウルトラマンたちはしゃべります。青いウルトラマンが無口なだけに、今回のは、ちょっと、ヘンな感じがしました。
憐まで何か言い出したらどうしよう、と少しだけ焦りました。(ショーでしゃべる分には、平気なんだけど)

・燃え尽きる命
憐、三沢メフィストにはっきり言われちゃってるね(汗)。アンノウンハンドも、憐のこと全部わかってるんだな。
でも、それがプロメテの子として生まれたことに起因するのかどうかはまだわからないし。
プロメテウス・プロジェクトの「実験過程の若干の問題」が何だったのかもそろそろ教えて欲しいな。

・謎の男のリスト
楽しんでる場合じゃないが。パーソナルデータが楽しい♪
そーか、凪さんは27歳かぁv 孤門くんより3歳お姉さん。
憐は孤門くんより背が10センチ低いのね。可愛い〜♪
ほんでもって、人為的に作られたダラス育ちのプロメテの子なのに、国籍は日本?だから日本語教育もしっかり受けてるんだ?
そーいえば、千樹とか吉良沢って姓は、それぞれのプロメテの子を誕生させたチームのリーダーの姓かしらん、とか考えたことがありました。
日本のチームが日本人のDNAを主に使うってことで、その中の千樹チームの子だから「千樹憐」とか。
…ちょっと不自然なところも出てくるから、却下しちゃった説です(^-^;

今週は、とりあえず以上、かな。
6月いっぱいまでこんなカンジなのかしら、あたし(-_-ゞ
 



 
7月になってもたいして変わらない、こんなカンジのあたし(苦笑)。
 

えっと、『ネクサス』は、ほんとにしっかり作られた出来のいい作品だと思っています。
なので、どれだけかの強さで不満が湧いた時、「この不満は正当なものなのかどうか」と怖じけ付くこともありまして。
再登場した溝呂木の描かれ方については・・・正直言うと、不満が残りました・・・。

 
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