生きていた溝呂木が、闇に引き込まれる以前の彼よりも、ずっと善人めいていたことに釈然としない感覚が残りました。
そんな感覚に鬱々としていた時、お気に入りサイト『ALONE』のハルさんの日記を読みまして。
「そう、溝呂木は、きっとこういう人なんだよね!」と補完させてもらったのです。

了承を得まして、ここに、ハルさんの溝呂木論を掲載させていただきます。
 


 
『ALONE』管理人、ハルさんの日記より
 

5月 24日 火曜日   

職場復帰は早かったか〜、と後悔しつつ、「お休みください」を言い出せない気弱な自分に乾杯 (T▽T)

今日は比較的ゆっくりとした時間の流れで、そうなると当然、溝呂木のことを考えてしまうワケで。
この人は、アンノウンハンドの(?)「道具でしかない」とか、「操られていた」というより、人より少しばかり 大きい欲望や虚栄心を「利用されていただけ」のような気がします。
初めてメフィストさんに会った時、彼はゾクゾクするような喜びを感じているように見えました。
人間以上の「チカラ」を手に入れる。
頭がキレて、戦闘能力が高くて、向上心も強い溝呂木にとって、魂と引き換えにしてもいいくらい魅力的 な取引でしょう。
自分がそのチカラを持つ人間として「選ばれた」ことが、彼のプライドに火をつけ、満足させた。
「俺こそが持つべきモノ」そんな自負があったからこそ、同志として認めた凪さんを引き込もうとしたのだろうし。

で、自分は溝呂木が好きなので思うのだけれど。
彼が欲したのは、「特別な人間」に与えられる「特別なチカラ」であって、それが「光」か「闇」かなんて 関係ないんじゃないかと。
TLTで働くって、命がけだもん。少なくともビーストから人間を守る意志はあったはずで。
青い光に魅入られていたなら、彼はネクサスとして戦うことを選んだのではないかと思うのです。

では、何故「光の戦士」を排除しようとするのか。
光を憎み、ビーストをけしかけ、孤門くんにいじわる(というレベルではないな。汗)をしたのはアンノウン ハンドに操られていたのだとしても(なぜ孤門くんなのかは、これからおいおい分かるとして)、自分と同等 のチカラを持つネクサス(姫矢くん)への嫉妬から、溝呂木の中に「倒したい」という欲望が生まれたからこ そ、メフィストさんと同調し、圧倒的な強さを持ったのだと思います。

これは、自分の能力の誇示。自分だけが特別であるという自負。
別の人格が自分の中に入り込んでいる。
そしてその一部が自分の一部と融合してしまう(適格者ってそういうことだよね?)。
すべてが取り変わってしまうわけではないけれど、抑え込まれている部分は、きっと、大きい。
ただ、姫矢くんがメフィストさんにスカウトされていたら、と考えると、彼の場合、人々が逃げ惑う姿を見たら、 自分を操っているチカラと戦おうとする気がするので、溝呂木に「破壊欲」があったことは否めないけれど。
いや、扱い辛そうな姫矢くんをスカウトすることはないか。うん、ないな(笑)

TLTの仕事って、鬱憤が溜まるんじゃないかと思うんですよね。
特に、溝呂木のような野心溢れるタイプは。
だって、命がけで人々を守っているのに、称賛もされず、感謝もされず、人知れずコソコソ戦うんだもん。
司令塔は不思議系のガキンチョだし、隊長は頼りにならないし、現場のプレッシャーは容赦なく襲ってくるし。
自分の実力を分かっているのは共に戦う仲間だけ。だけどその仲間だって、称えあうような雰囲気じゃない。
こういう言い方はどうかと思うけど、孤門くんや凪さんのように、個人的にビーストを憎む理由がある人なら それなりの達成感があると思う。
終わりが見えないとはいえ、目の前のビーストを倒すことが目的になるんだし。
・・・溝呂木は、何を思ってビーストに向かっていたんだろう。
凪さんとドッグタグを交換した時の覚悟を想像するだけで、鳥肌立つくらい怖いコトだよね、実際。

チカラを手に入れようとしたのは、溝呂木の意志。そのチカラに支配されてしまったのは彼のおごり。
つまりは、溝呂木に「闇のチカラ」を許容できる素質があったことが不運だった、ということなのか。

記憶なんか戻らずに、っちゅーか、メフィストさんに支配されたまま、皆に憎まれ、ネクサスの怒りによって 消滅していたなら、こんなに溝呂木のことを考えなかったし、「そりゃ死ぬわな」くらいで済んだのに。
憑き物が落ちたような穏やかな表情で最期を遂げたのは、彼にとって・・・

ダメだ。やっぱりこれで良かったなんて思えない。当然だけど。
でも、大事なのは傍観者である私の感情ではないからね。
今後も新たな人間を介してメフィストさんが登場するならば、ふてぶてしい戦いをしてくれることを望みます。
 



 
同感。

ハルさんには、スーツアクターさんのファンとしての視点からも、いろいろ楽しませてもらってます。
自分には見えなかったことや言葉にできなかったことに触れられるのは嬉しいことです♪
 

ほんでもって。

>司令塔は不思議系のガキンチョだし

に、私が過剰反応したことは、言うまでもありませんvvv

 
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