2005/6/7(火)
 
あと3話。
矛盾、破綻、リセット、投げ出し。謎絡みのお話のラストで痛い目にあったことが何度あっただろう。
たとえ放送短縮になっても『ネクサス』ならそんなことはないと思う。
でも、もし短縮されなければ、どんなふうな展開で進んでいたんだろうな…と思ってみる。

『ウルトラマンネクサス』第34話

やっぱり、いろんなシーンを抜かして縮めているのかなぁ。
33話で登場の海本さんが、黒マントの監視者でした。
三沢さんに続き、海本さんもなんだか唐突。っていうか、てっきり水原沙羅さんと一緒に北米本部から来たばかりの人だと思っていた。いつも後ろに控えている部下って感じに見えたんだけど。そうじゃなかったんだね。
憐を救うべくプロメテの子たちと内通(萌え言葉!)し、1か月近く前から遊園地で働く憐のデータを収集しつつ、特効薬の開発製造を急かしていた、と。
憐とは顔見知りだから仮面&黒マントで?憐を救おうとしつつも、儚い希望を持たせない為に隠れてやってたのかしら。沙羅さん(というか組織?)に知られないように、ってこともあるか。
自分の遺伝子情報が入ってる子たちのことはやっぱり愛しいんだ…。ちょっと感動。もう少し早目に、この人のことを知っておきたかった。
うーんと、この人の遺伝子情報が入っているプロメテの子たちは、この人と自分たちの関係を知っているのかな。
何を言いたいかって、知っているのといないのとでは、「天涯孤独感」っちゅーのが違うのよ。
憐の“ちょっぴりお父さん”だと思うだけで、憐の印象が少し変わる。吉良沢優なんて、またまた変わる(^_^;
知ってるなら、いつ知ったか、というのも私にとっては気になるところです。
沙羅さんと話をしていたところはどこ?フォートレスフリーダムの中の一室っぽく見えるけど、そうなのかな。和倉隊長と初対面で、沙羅さんの部下として紹介されてた人が以前からフォートレスフリーダムの自室を拠点にしていたってのは何かヘンだよね。うん、まあ、ここの人たちは別セクションの人とは任務の関係で接触しない限り、隣の部屋にいてもわからないくらい希薄な間柄でしょうから…これもアリなのかな。
超能力者ですか。来訪者とのコンタクトに必要な人だった?めっちゃ重要人物じゃん!
今、何歳なんでしょう。20年前なら孤門くんくらいの年齢?その頃のシーンがあったら嬉しかったかも(^o^;
組み合わされた遺伝子が優秀なだけではイラストレーターみたいな能力者は出て来ないでしょうから、超能力を持っているというこの人が関わっているというのは納得です。
憐が地面に手を当てて過去のビジョンを見たり、イラストレーターの参謀室に姿を見せたりできたのは、デュナミストとして選ばれたからこそ得た力のせいだと思っていましたが。これは海本さんの遺伝子が混じってるからだったのかしら。

記憶消去のシステム♪
これはやっぱし消去と言いつつ封じ込め?(うちの「仮説」のシオンは、まだ封じ込められたまんまだよ…(^-^;)
そうか、特定のキーワードに対して処理するんだ。これなら根来さんみたいに、長期間関わっていた人の記憶を虫食い状態で消せる!
すっごーい。
ただ、人によっては特定のキーワードが別ワードと絡み合って記憶されてることもあると思う。別ワードの干渉が強くて処理しきれない記憶が残った人もいるんじゃないかな。記憶が抜けた自覚があって戸惑う人もいたかも。個人の中で起る記憶のズレに加え、ズレた者同士の情報交換がもっと大きく不自然なズレを生んでたりして。
怪物バンニップと一つ目の鳥の噂や、葉月ちゃんが言っていたチェーンメールもそういう側面から発生したものなのかもしれない。
すっばらしい。
根来さ〜ん!UFO研究所のみなさ〜ん!どこで何してますか〜!?あなたたちも絡んでくださいよ〜っ!!(←私信?)
ところで。五年前の記憶操作に対する疑いを口にする石堀隊員、かっこよかった!沙羅さんは疑いを否定したけど、この疑いが出るってことは、お話としてまだ何かあると期待していいんでしょうかね?
次回予告のセリフもシーンもタイトルも、もう「好みの展開」の想像をかきたてられてヤバいんですよぅ(汗汗汗)。
的外れの期待にならないように、必死に押さえてます。早く見たいです。

さあて、個人攻撃(笑)

和倉隊長。
自分もついさっき聞いたばかりのことなのに、前々から知ってて隠してたみたいに受け取られて責められて…中間管理職はつらいなぁ(涙)
副隊長の判断は、大人です。そ、今は隊長を責めてる場合じゃないよね。

首藤さん。
え。松永管理官のことを「立派な人」だと思ってたんですか。へぇ。

松永管理官。
首藤さんが言うように、松永さんが世界を守る為に働いてる…ようには見えない私。この人の外面に惑わされているだけなんでしょうか。
仕事関係のやりとりの後、葉月ちゃんについての連絡が入って父親の表情に変わった瞬間が、なんだかいい感じ。役者さん、上手っ!
葉月ちゃんへの接し方がすごく優しい。確かにいるよね、自分の身内にだけ愛を注ぐ人。いや、それが悪いってわけじゃないからいいんだけど、娘とデートの約束をするような人に、孤門くんも姫矢くんも溝呂木も和倉隊長も首藤さんも瑞生ちゃんも・・・と思うと、なんだかなー、なんだよね。
「大規模なリアルタイムでの情報操作」云々の電話のやりとりにはぞくぞくきました♪

松永葉月ちゃん。
葉月ちゃんはやっぱりお父さんのことが好きだった子で、松永さんの立場を理解して受け入れたのね。でも、記憶消去の処置を受けてしまった…。処置の音が聞こえる中での松永さん、ここも見どころですな。
ビースト関連の記憶を消されても、理解できた父親への気持ちだけは残るんですかね。以前にも、気持ちだけは守れた人がいたからね。
なんて、松永さんちに関しては、それ、許しませーん。
忘れないでいられる松永さんにとっては、娘との和解や娘から想われている事実を糧にできるだろうけど、この時の自分自身の気持ちを認識できなくなる葉月ちゃんが可哀想。
↑ということにしますよ、私。

水原沙羅さん。
この人から「愛」や「想い」がどうのこうのと言われてもピンと来ないのは、顔立ちのせいですか。役職のせいですか。役どころのせいですか。遠山さんの演技力のせいですか。
この人の言っている内容は博愛なのに、私は、独善的な押し付けにしか受け取れない。これは、真木さんの時にも感じました。
大勢の人の命を守ろうとする気持ちがあるのに、何故、ひとりの人に命を賭けさせることへの葛藤が無いの。
沙羅さんは、海本さんの行動を見て見ぬ振りをしていた。特効薬の開発中止は、組織の意向で沙羅さんは矢面に立っただけなのかもしれない。本当は、憐を救いたかったのかもしれない。
それでも。憐が生き延びられる可能性の芽を摘んでおきながら、その憐が、ただでさえ残り少ない日々を、命を削るような戦いに費やしてるってのに・・・憐が戦うことを選んだってことに、よくも、まあ、満足そうな顔ができるな。
沙羅さんは、どっちつかずな印象。ビースト研究を優先して憐を見捨てたくらいなら、「特効薬を交換条件に、憐にビースト退治を強要する」とかいう徹底したことをやる方がまだマシ。…こんな発想する私がオニですか。
で、沙羅さん。あなた、結局ナニを査察しに来たの?(苦笑)。

真木舜一さん。
オープニングは親切でした。沙羅さんの回想だって記されてなかったら、めっちゃ期待してがっかりするところだもん。字面はちょっとおマヌケに見えないこともなかったけど。親切です。
2009年現在、生きてらっしゃいますかね。何をしていますでしょう。難病の息子さんや奥さんは…。
映画、見直したいです。そして「この世界の中に、孤門くんも姫矢くんもみんないるんだ〜。みんな記憶処理を受けちゃうんだ〜」という視点でも浸りたいです。
空想の地球防衛軍は出さないってのもウリのこの映画ですが、この世界にはTLTがとっくに存在してるんだよね。

イラストレーター。
わざわざ孤門くんを呼び止めてビーストの狙いを話すあたり、憐のことを託してるって感じ。周囲に誰がいようとお構い無し。
アカデミーでのシーンが今でも後を引いてるせいか、番組終了までにこの子の人生に転機があるのかないのか、ずっと気になっています。
…今回のヒキも罪だよなぁ。

孤門くん。
気合い、入ってたね〜!
隠す必要がなくなって、ウルトラマンを「憐」と呼び出した。今までよく押さえてたね。
憐を死なせたくない自分の気持ちより、憐の気持ちを優先してしまうのね。泣かせます。

憐。
汗まみれ。疲労してます。可愛いとゆーより色っぽい…。
自分からは何も打ち明けないまま、誰にも弱音を吐かないまま、ひとりで覚悟を決めて、周りには笑顔を見せて…最期を迎える時まで、この子はそうなのかな。ある意味、頑なで孤独。もうそろそろさぁ…と、期待してることもあるんだけど、期待のままで終わることになっても仕方がないと思ってます。

瑞生ちゃん。
憐がウルトラマンだと知ってしまいました。(TLTの人たち、情報の共有をしないまま、いつの間にやらたくさんの人が知っちゃってるね…)
憐が話したくないことは聞くまい、と思っていただろうけど、複雑じゃないかなー。
ラファエルのこともまだ知らないし、何かひとつくらい、憐の口から聞かせてあげてもいいのでは、と思ったりして。うーん。それでは憐のほうがつらいか…。複雑だ。

ウルトラマン。
足を開いて着地する前方宙返りが可愛い。相変わらず突進する戦い方はかっこいいけど痛々しくもあります。
市街地戦はやっぱりいいなー♪ 戦隊ものと違って、ついつい街の被害総額を考えてしまうな(^-^;

ビースト。
人々の記憶を消さなければならない理由となったその特徴が、もう〜♪(←嬉しいんですね)
今までに倒された全てのビーストが、ザ・ワンと同じ、発光体のスペースビーストと融合した元人間ってことは…ない?

まだわかっていないことがたくさんあるのに、さらにまた何かありそうな感じの残り3話。
DVD7巻は来月発売ですね。7月以降もどきどきが続きそうだなぁ(^_^;
 



 
>もうそろそろさぁ…と、期待してることもあるんだけど

憐の口から、聞いてみたかったセリフのことだったんです。
聞けず仕舞いでした。と、いうか「耐えられなかった」という言葉となって出てきました。

言葉で言われなくてもわかる感情ではあったので、それはそれで、全く構わなかったのですが。

なんと。
「てれびくん」の椎名高志先生の漫画の中で、憐は私の聞きたかった言葉をさらっと言っちゃってます。わー。
 

 
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