破壊の堕天使
 

クリスマスと、ギエンの現在と、頭弱かった頃をひっかけてあるタイトル。
上手いなー。
 

思い込みっていうか・・・。

私、漠然と、ギエンって、自分の身体をサイボーグ化した
マッドサイエンティストだと思ってたのよねー。

だから、42話で過去が明かされた時には、もう、感動した。

人間の時の姿も、ドルネロの金城さんみたいに、
ギエンのイメージにはまってて、いいじゃないですか。

終わり近くになって、ロンダーズ連中ポイントUP!
 

期待どおり、ドルネロのなごみちゃん状態に戻ってた最期もよかった!


 純真であっても、無垢ではいられないのが人の世でしょうか。
 知能があって自己実現ができるから、欲望も募るのでしょうか。
 

 この頃のギエンをみてると、連想しますよね、『アルジャーノンに花束を』。
 キイスファンの友人が貸してくれた数冊の中で、すごく惹かれた一冊でした。(自分で買えよ(^-^;)
 原書は知らないけど、日本語訳がまた、すばらしい。
 一人称で書かれた日記(報告書)風の構成が効果てきめんで、アルジャーノンの行き着いた先に自分の行く末をトレースするチャーリィが切なく、最後の一行が、また、なんとも・・・。
 ユースケサンタマリアさんのテレビドラマのほうは、“小説を読んで切ない想いをした人が、ハッピーエンドを用意した”って感じで、こちらの“物思い”の余地が残されなかった気もするけれど、これはこれで、とても良かったと思ってます。チャーリィは切ないけど、ハルは良かったね、って感じで。

 うーん、原作をベースに、二次創作を映像化できて公共の電波で公開できるなんて、プロはいいな〜。
 いいんだろうか、こんな感想↑


・ドルネロに対して「見て、見て、僕を見て〜!」って欲求しているところも気に入ってます。
 母親に対する“幼い子ども”みたいで、なんか可愛い。(やってることはヒドイ!)

・「イッちゃってる」って表現、「子どもに見せる番組で、これってあり!?」と焦りました。
 ロコツに言っても放送禁止用語でピーだけど。
 そもそも、このキャラクター設定が大人受けなのだよね〜。
 そーいえば、アニメ『名探偵ホームズ』でも「目がイッている」ってセリフがあったような。
 (ちなみに、個人的にはテレビ版の広川太一郎さんより、劇場上映での柴田光彦さんの飄々とした声が好きでした・・・)

・死んだ後に、跡形も無く消えていったのは、ファンタスティック。
 異次元から来た怪物ってわけじゃないのにな。
 死の瞬間に歴史が変わって、本来その場にいない存在になったからかな。
 それとも、あの身体は、機能停止と同時に、分子構造が崩壊する材質だったのかな。
 未来の人工金属で、犯罪者なども証拠を残さない為に使ったりしているとかさ。
 そして未来にも、残留物を見つけだして解析する、“科捜研の女”がいる、とか!

 
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