鉄のはしごのところから歩き始めたのだが、避難小屋跡を経て、
1,431m地点までの宇奈月尾根の急登がきつかった。
若くペースの速い弟の背中を追いかけながら、必死で歩いた。
吐きそうになりながら…。
途中、弟と前後を交代し、自分のペースで歩くようにしてからは、
体も山に慣れ、景色も楽しめるようになった。
ちょうどそのころから道の脇にニッコウキスゲの花がちらほら。
朝露に濡れて瑞々しく美しい。
ガイドブックによれば、 1,431m地点から歩き始めて3時間で前僧ヶ岳(1,775m)を越え、 仏ヶ平に至るとあるが、私たちがそこについたのは10時30分頃だった。 仏ヶ平は、一面のお花畑。ニッコウキスゲの黄色とシモツケソウの ピンクが広がっていた。 若干ガスがかかり見通しがきかなかったが、とにかく美しかった。
昼食をとり、ひと休みしたところで天気は急変した。
仏ヶ平からめざす僧ヶ岳に向けて少し歩いたが、引き返すことにした。
ちょうど12時頃から強い雨が降り出し、雷まで鳴り始めた。
登ってきた道を2時間で駆け下りた。途中何度も転びながら。
とにかく、雷が怖かった。
車を止めた1,043m地点の広場に着いた頃には、全身びしょ濡れで泥だらけ。 宇奈月温泉の湯で冷えた体を温め、やっとホッとできた。 今回の山歩きはけっこうきつかった。