Callaway スチールシャフト変遷 by s2h2師

掲示板「Callaway倶楽部」でシャフトについて質問したところ、【レア物.com】の主催者s2h2師よりスチールシャフトの変遷についてご教授いただいた。同師のご快諾を得て、ここに掲載させていただく。


初めましてyonetch様。【レア物.com】のs2h2でございます。
しょーもないシャフトですが、私も長い間愛用していますよ。(笑)
恐らく聞きなれないシャフトに付き、違和感があるのかと思います。
受け売りの内容が殆どですが、私なりのご説明を聞き流してください。

現在はスチールシャフトの定番として、アメリカではトゥルーテンパー社のダイナミックゴールドが知られ、日本では日本シャフトのNSプロ950GHが一般的でしょう。

通常、クラブメーカーは一般市販されているメジャーなシャフトを採用致しますが、キャロウェイはちょっと異なります。

設立当初から上級者をメインとするより、難易度の高いアイアンを打ちこなせない初級〜中級者をターゲットとし、低重心のs2h2理論を用いるキャビティアイアンをヘッドに採用致しました。

ヘッドは素晴らしく画期的な物を開発しましたが、当時は軽量スチールは皆無に等しい状況で、マッチングするシャフトを探していたのだと思います。

そこでキャロウェイがトゥルーテンパーに軽量スチールシャフトの製造を委託して、一定数量(膨大なロットだと思います)を購入する代わりに他社には供給しない契約結んだ・・と聞いています。

これがあのメンフィス10シャフトであり、次第にキックポイントや重量を少しずつ調整したメンフィス10’98やDBなどと充実して現在に至っています。

コンスタントウェイトスチールはそうしたトゥルーテンパー社が製造するキャロウェイ独自のオリジナルシャフトであり、メンフィス系シャフトとは呼称こそ違いますが、同様の軽量コンセプトを採用した扱い易いシャフトだと思います。

シャフトのフレックスが合う様であれば、本当にお勧め致します。
面白いのはこのオリジナルシャフトが脚光を浴びたのは、以外に最近の出来事だと言う事ですよね。

これは雑誌のプロ使用クラブの説明欄に「メンフィス10」の活字が以外に多い事かもしれません。
無論、プロのシャフトは名称こそ同じでも全く別物との噂もあります。しかし、何となく気分が良かったりもしますしね。

そうしたちょっとしたブームをメーカーが知ったか否や?カスタムオーダーでM10系シャフトを扱い始めたのは朗報だと思います。

過去にも国産他社(BS・ダンロップ・ミズノ等)からは、安価な初級者モデルに軽量スチールと称するシャフトが装着されていた事がありました。
しかし、それらは自然淘汰されて行き、プロモデルに採用される事はありません・・・・。

現在コンスタントウェイトをお使いのユーザーの方々も、大した期待も無く?使ってみた方も多いと思います。
駄目ならリシャフトしてもいいかな・・と。
ですが、意外に「このシャフトいいんじゃない?」「使えるよ」・・と思われたのではないでしょうか?

私もそうしたプロセスを経て現在まで愛用しておりますし、ダイナミックゴールドに重さを感じる中年?としては本当にお勧めのシャフトではないでしょうか。

もう、アイアンを変えてもこのシャフトだけは一生付き合っていこうかな、と考えております。
マルちゃんが密かにMR23に装着していたのは面白いエピソードでしたが、シャフトバンドを剥がして今後とも使って貰いたいものですよね。

長々と書いてしまいましたが、現在コンスタントウェイトシャフトを使っている皆さんのご意見を頂戴したいなと思います。