Vol.557 14.Nov.2008
M
MVpen
by fjk
MVpenとは、A4の普通紙に専用ボールペンで書いたものが、そのままパソコンに取り込むことが出来るペンである。専用ボールペンは普通のボールペンほとんど変わらないが、ペン先に通信センサが取り付けられており、超音波と赤外線で本体と通信することで座標認識を行っている(イスラエルの技術らしい)。本体は68x33x15mmと小型で、A4用紙の左上、上または右上にクリップで固定して使うようになっている。パソコンが無く、本体だけでもデータの取り込みが可能であり(50頁以上)、後でパソコンに転送できる。ボールペンの替え芯はL=67mm、径2.3mmのものが使える。また、本体とパソコンをUSBで接続している時にはデジタルペンをマウスとして使うことも可能である。
A4の用紙に本体を固定し、使ってみた感想は、予想していた以上に分解能が良く、充分に使えそうである。さらに、添付の文字認識ソフトであるMyScriptNotsLiteを使えばテキスト、図や表、記号などが変換(ver2.2で対応)されてWordなどで使うことが出来る。普段は場所をとらず、使うときには紙を取り出すだけで手書き入力が可能となるのはなかなか便利である。
MyScriptNotsLiteによる認識では、数字やアルファベットの認識は例に示すように何とか読み取ってくれるが(右図、何故か改行しているのに繋がって認識されている)、漢字はなかなか上手く行かない。「高さを揃えると良い」とあるが、一体となっていない漢字では幾
つかのパーツとして認識されたりする。バージョンアップ(11/17からフルバージョンv2.2付属モデル発売)をすればもう少し良くなるとのことだが・・。
また、マウスモード中はペンが優先しているので、通常のマウスを同時に使う場合はペンを本体の後ろに置くなど、認識されないようにする必要がある。
A4用紙にセットしたMVpen 読み取り変換例
P
モバイルプリンタ
by fjk
モバイルプリンタとは、赤外線通信でポケットPCやPDA、携帯電話などから簡単に印刷できる携帯型のプリンタである(パソコンからはUSBで接続)。特にBrotherのMPrintシリーズはバッテリで動作し小型(160x100x17.5mm、300g)で持ち運びに便利である。但し、そんなに普及していないせいか価格は高い。MPrintシリーズは、カセット型の熱転写用紙(MW260はA6、その他はA7)を用い、赤外線通信機能のある装置からいつでもどこでも印刷が可能である。サイズを考えるとMW140BT、MW120typeFまたはMW100eとなるが、Clieからも出力がしたいのでPalmOSと携帯電話のp903iに対応しているMW120TypeFを選択した(MW140BTはBTのみ、MW100eはP903i対応不明)。ただし、USBケーブルでは本体に充電されないので注意(付属のACアダプターはDC10V仕様)。
- <パソコンの場合>
- プリンタドライバーをパソコンにインストールすると、MW120プリンタとして登録されるので、印刷時に選択すると、通常のプリンタと同じように印刷される。原稿用紙がA4の場合「A4→A7」出力変換が行われ印刷文字が小さくなりほとんど見えない。原稿サイズを合わせるなど印刷設定に注意が必要。
- <携帯電話P903iの場合>
- 出力したいデータ(メールやアドレス)を表示させ、携帯とプリンタの赤外線ポートを向かい合わせ、「赤外線送信」を選んで実行すると、印刷が行われる。この時USBなど有線の機器が接続されていると赤外線送信が認識されないので、外しておくこと。ちなみに、画像の印刷も試みたが、エラーは出なかったが印刷されなかった。
- <Clieの場合>
- MW120TypeFには標準でPalmOS用のドライバーが付属されていない(PocktPC用は標準付属)ので、メーカのホームページよりダウンロードする必要がある。ダウンロードしたzipファイルを解凍後、「IrPrintMW1527.prc」「DocToPrintMW1527.prc」「IrPrintFonts1527.pdb」の3ファイルをHotsyncでClieにインストールする。登録されたirPrintMwを起動し、メニューから印刷したい項目・データを選び「**の送信」または「プリント」(DocToPrintの場合)を選びOkとすれば印刷される(Clieメールは出力できないので、メモ帳かWORDにコピーしてから印刷する)
モバイルプリンタ
(単3電池は大きさ比較のためで本体には不要)
なお、テキストの印刷は出来ないが携帯などから写真を印刷したい場合には、富士フイルムのケータイプリンタ「Pivi(ピヴィ)」MP-300(実売\12000)やMP-70(実売\10000)、ポラロイドの携帯型プリンターPOGO(11/20発売予定、\18000)などがある。
また、印刷機能付きデジカメとしては、タカラトミーのXIAO(シャオ)(2008/11/28発売予定、\34800)などもある。