Vol.608 23.Jul.2010
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DLNA(Digital Living Network Allianc)
by fjk
DLNAというのは家庭内のテレビやレコーダ、PCなどをつなぐ規格で、DLNA対応の機器同士が同じネットワークに接続されていると、複雑な設定を行うことなく、相互に動画や音楽、静止画といったマルチメディアコンテンツの再生やコントロールが可能となる。
ただし、地上デジタル番組ではコピーガードがかかっているので、そのままネットワークを介して再生することはできない。そこで、DTCP-IPという規格が作られ、DTCP-IP対応機器であればコピーガードのかかっている地上デジタル放送もネットワーク経由で再生できるようになる。
DLNAのデバイスクラスには、ホームネットワークデバイスカテゴリー、モバイルハンドヘルドデバイスカテゴリーとホームインフラストラクチャーカテゴリーの3つのカテゴリーがある。そのうち、家庭内の設置を主としたホームネットワークカテゴリーのデバイスには以下の5つがある。
- @デジタルメディアサーバー(DMS)
- 音楽や映像などを多数保管し、LAN上のパソコンやメディア・プレーヤにこれらのコンテンツを配信する機能を持つ。ストリーミング・サーバーともいう。
- Aデジタルメディアプレーヤー(DMP)
- ネットワーク上の他のDLNA機器(たとえばDMS)に保存されているコンテンツを検索して、再生することが可能。
- Bデジタルメディアコントローラー(DMC)
- DLNAに対応したリモートコントローラーで、ユーザインタフェースのみを備えたもの。
- Cデジタルメディアレンダラー(DMR)
- ユーザーインターフェースを持たないメディア再生機能のみを備えたプレーヤー。
- Dデジタルメディアプリンター(DMPr)
- DLNA対応機器に対して印刷機能を提供する。
BR.
最低、DMSとDMPがあればネットワークを介してメディアをネット上のどこででも見ることが出来るようになるが、デジタルメディアアダプター(DMA)をセットトップボックスのようにテレビに接続することで、ホームネットワーク機能をテレビに付加させることも出来る。