Vol.621 1.Jul.2011
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冷風扇
by fjk
冷風扇とは、水が蒸発する際に気化熱をうばうことを利用した、主に家庭用の簡易な冷房装置のことである。省ネネが叫ばれる中、今年は扇風機が大人気だそうですが、暑い空気を送るだけでは、あまり涼しくはならない。我が家でも電力事情を考慮しパソコンの部屋ではクーラーを使わず、扇風機で凌いでいる。何台ものパソコンに囲まれていると、扇風機の風も熱気を浴びているようである。そこで、少しでも(パソコンのためにも)涼しくしようと、冷風扇の購入を考えた。冷風扇は人気でネットで調べてみても安価なものはほとんどが売り切れである。もしかしたらと(田舎の)近所の電気店を除いてみると、FCR-C402(YAMAZEN)が\8980であるではないか。他にも同値で数台あったが、ネットでよく出てくるFCR-C402を購入した。
早速、家に帰り、タンクに水を注入し、電源をONにすると涼しい風が出てきた。扇風機の風と比べると肌あたりは柔らかそうである。数台のパソコンが動いているが、以前より涼しく感じられる。冷風の原理は、水タンクから水を吸い上げ、ファンの前にセットしたフィルターに水を染みこませ、その水が気化する時に熱を奪い、温度が下がった空気を送風する方式である。水を使わなければ普通の扇風機となる。FCR-C402の気になるところは、水タンクが分離できないので、メンテナンスが大変である。また音も大きめである。しかし、消費電力が43W(60Hz)と少くて冷風を得られ、パソコンのオーバーヒートの心配も払拭され、今年の夏はこれで何とか過ごせそうである。
さらに、氷や保冷剤を入れるともっと効果があるらしい。
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今の日本はやはり「衆愚政治」
by fjk
衆愚政治とは広辞苑によると、「Ochlocracy、多数の愚民による政治の意で、民主主義の蔑称。もと、古代ギリシャのアテナイでの民主主義の堕落形態を指した」とある。さらに、Wikipediaによれば、「有権者の大半が知的訓練を仮に受けていても適切なリーダーシップが欠けていたり、判断力が乏しい人間に参政権が与えられている状況。その愚かさゆえに互いに譲り合い(互譲)や合意形成ができず、政策が停滞してしまったり、愚かな政策が実行される状況をさす」、「有権者がおのおののエゴイズムを追求して意思決定する政治状況を指す」「利益誘導型政治や、知名度や地縁や血縁だけで意思決定をする有権者が多ければ多いほど衆愚的な政治に陥りやすい」ともある。他の文献では「民主主義が衰退すると衆愚政治になる」。「過去には衆愚政治を批判し独裁制を確立したヒトラーの例もある」。ギリシャのプラトンは「民主政は衆愚政治に陥る可能性があるとして、哲人政治の妥当性を主張した」が、古代ギリシャは民主主義から衆愚政治となり、衰退してしまった。ローマもしかりで、民主制から独裁制になった。
私はこの分野の専門家ではなく、民主主義は理想の政治形態と思っていたが、他の形態に比して良と言える程度の形態らしい。日本は民主主義の国で理想の国と勘違いをしている人も多いと思うが、日本を戦争に導いたのも、衆愚政治のせいだったのかもしれない。
今、政治の中心である国会や内閣が具体的な政策の実行や法律の制定が出来ない状態は、まさしく衆愚政治の状態と言えそうである。そして、その衆愚政治を作っているのは愚かな国民であることも明らかである。今こそ、国民一人一人が立ち止まって行動(考えるではない)する時である。
松本徹三さんは「衆愚政治をどう克服するか?」で、「立法」「行政」「司法」に第4の力として「報道・言論機関」の力が重要だとおっしゃっておられるが、今の日本のマスコミにはその気概が感じられない。
「国会議員は『国のため』『国民のため』に働くことを考えているのではなく、自分のために行動しているだけである」と指摘する論者もおられ、関東大震災の復興にあたった後藤新平さんや阪神大震災の復興にあたった後藤田正晴さんのような人がリーダとなれる社会のしくみを早急に実現すべきである。最終的には国民の上げる世論の大きさが世の中を変えることを多数の国民が理解して行動(デモは好きではないので、ネットですが)すべきである。
今の国会議員は一人もいらない。国会も不要と思える(政治をしていない)。現在の政治体制を大幅に修正しなければ、復興どころか日本全体が衰退し、国民も困窮してしまう。議員定数の削減は当然だが(憲法の改正も含めて)、
- 衆議院議員の再選(2期まで)の禁止と立候補要件(供託金)の緩和。
- 首相経験者の議員立候補の制限 (参議院の立候補は認めるとしてもよい)
- 首相の公選制(大統領制)か国民によるリコール権、中間選挙(国民評価)。
- 政党助成金の廃止と党議拘束の禁止(議員個人の主義を尊重する)。
- ネットによる選挙活動の自由化(選挙費用が少なくなり、候補者本人も理解しやすい)。
などが、考えられるが如何だろうか?