Vol.622 22.Jul.2011
N
中とじ製本がしたい
by fjk
中とじ用ホッチキスはコクヨやMAXから出ているけれど、安価なタテヨコタイプは10号針のみで、3号針以上のものは大きくて価格も高い。ネットで調べていると、「中とじ製本のすすめ〜中とじ用ホッチキスの決定版」(まっくん)の記事があり、マガジン回転型の中とじ用ホッチキスの元祖であるETONA社(既に倒産)から引き継いだセベク社から、3号針を使ったタテヨコホッチキスSWIVEL-2が安価(1,103円)でホッチキス通販で販売 されていることが紹介されている。
とじ枚数が12枚(旋回時)とのことだが、3号針のスイベル(自由に回転できる)ホッチキスでこの値段のものはちょっと無いので、ついボタンを押してしまった。写真は入手したSWBEL-2とこれを使って製本した「WHS2011使い倒し術」(30枚)である。
W
Windows Home Server 2011 (1)
by fjk
5月25日に発売されたWindows Home Server 2011 (WHS)はサーバーソフトとしては破格の安さである。DSP版のみなので他の組み込み機器と同時に買わなければいけないが、それでも13,000円程度で手に入る。
我が家では、2つのLANに繋がった複数のパソコンがあり、個々のデータの有効利用と、バックアップを行うにはサーバーが適していると思っていたが、ソフトの価格が高く手が出せないでいた。
WHSの主な機能は、
@ファイルの管理と共有(DLNSサーバ)
Aクライアントの一元管理
Bダッシュボードによる管理
Cアドオンによる拡張機能
DノートPCなどとの同期など
手持ちのATOMパソコンにインストールすることも考えたが、大容量ファイルサーバーとしても使うことを考え、ハードウェアも新規に作ることにした。
CPUはTDPが35Wと消費電力が少ないi3−2100Tとした。
ケースを探していると、3.5インチHDDのホットスワップベイが7つあるJX-FM500B(JMAX)が見つかりこれに決定。
電源は低騒音(17dB)で低出力時の効率がよい80%-650WのSS-620GS(Owltech)。
迷ったのはマザーボード、 折角なのでチップセットとしてZ68を決め、以下の5つを候補
@Gigabyte | GA-Z68MA-D2H-B3 |
AASRock | Z68 pro3-M |
BGigabyte | GA-Z68MA-UD2H-B3 |
CMSI | Z68MA-FD55 |
DASUS | Maximus WGENEZ |
このうちDは最新のものだが、価格も高くD-sub出力が無い(古いモニタを使用する予定なので)。BはSATAが7つ有り最も魅力的だが、2つのRAIDが以外と使いにくそう。残りはどれも僅かな差だが、安価で、唯一PCIスロットを持っているZ68 pro3-Mを選んだ。
ハードの組み立てはトラブルも無く直ぐに終わった(平常時の動作電力は約60W前後)。事前にわかっていたことだが、ファンの音は少しうるさい。写真は組み立てたサーバーとWHS2011のログイン画面。
<< WHSのインストール >>
- @BIOSの確認:
- ・起動時にBSボタンを押して、ハードが正しく動作しているかチェック。
- ARAIDの設定:
- ・起動時に"cntl"−"i"を打ち込んで、RAID設定に入る(表示期間が短くなかなか設定モードに入れない)。ドライブ0と1(各2Tb)をRAID1に設定。
- BWHSのインストール: 最初は特に問題なく進行(要DVDドライブ)。
- ・「Windowsのドラーバーが無い」とエラー(これをクリアしないと先に進めない)
・ボードに付属のCDから各ドライバーを手動でインストール。
・「PCIかんたんネットワーク」のドライバーソフトだけがCDになくネットで探したところ、ドライバーファイル(MEI_AMT_ALLOS_5.2.20.1030_PV.exe)が見つかったが、EXEファイルであり、インストール途中での実行が困難(裏技もあるらしいが)。
・この機能を「使わない」とした(今のところ問題なし)。これでインストールが継続。
・「起動ディスクを作るのでFDDをセットせよ」と指示があるが、本システムにはFDDドライブがない。USB外付けFDDが手元になかったので、この日は、ここでインストールを諦め電源を切る。
・後日、再度電源を投入してみると、なぜか、前回停止したところからインストールが再会(FDDメッセージ無し)され、WHSのインストールが正常(?)に終了した。
前回からの時間をトータルすると2時間弱でした(認証はネットで自動認証に設定)。
- Bクライアントの登録と設定:
- ・ネットに繋がったクライアントコンピュータからhttp://<サーバ名>/connectと入力すると、サーバー接続用ソフト(コネクタ)のインストール画面が表示され、OKするとスタートメニューに”スタートパッド”(サーバアクセス用)と”ダッシュボード”(管理用)が追加された(30分弱)。
- Cユーザの追加:
- サーバーで「ユーザー管理」を選び、「ユーザの追加」で使用ユーザを簡単に追加できた(クライアントのダッシュボードでも管理可能。通常の管理はクライアントで行うことが推奨されている)。ユーザの種類は「管理者」「標準ユーザー」「ゲスト」が選べる。ゲストは規定では無効化されている。
- Dネットカードの追加:
- ・我が家ではCATVとNTT回線に繋がってる2つのLANがあり、WHS2011をどちらのLANでも共通で使えるように、WHS2011購入時にセットで買ったLANカード(LGY-PCI-TXD、バッファロー)を取り付ける。WHS2011は64ビットOSなので、LANドライバーは標準で持っており、サーバーを起動させると、自動でセットアップされていた。NTT回線のLAN経由でインターネットも正常に行えた(最初の設定はCATV回線で行った)。
・次にクライアントコンピュータで登録を行おうと”http://<サーバ名>/connect”すると、「サーバーが見つからない」とエラーが出る。コマンドプロンプトで”ping”コマンドを使って接続を調べてみるとサーバが繋がっていることが確認できたので、エクスプローラでサーバーのIPアドレスを使い、”http://162.192.x.x/connect”と入力すると、サーバと接続され、クライアントの設定が正常に行えた。次に、別々のLANに繋がっているパソコンからそれぞれログインし、共通フォルダーにデータをセーブしたりロードすることができることを確認した。(後日、再インストール時には<サーバ名>でも登録できました)
・・・・・その後、一部のクライアント(Xpマシン)で接続が不安定(”サーバーの正しいIPアドレスが自動で取得できない”−>手動で設定できないか検討中)。
- Eハードディスクの追加:
- ・WHSサーバーに用いたケースには、HDDを同時に7台(MAX9台)まで収納でき、マザーボードでは5つのSATAと1つのeSATA(背面パネルにある)を使うことが出来る。インストール時には内部のSATAにDVDドライブを接続していたが、”eSATA−SATAケーブル”を用いて、DVDドライブをeSATAに接続し、正常に動作することを確認した。
・新たに2TbのHDDを3台購入し、SATAに接続。
・起動時に"cntl"−"i"を打ち込んで、RAID設定に入る。新しいグループとして"data"を作製し、ドライブ2、3,4の3台のHDDをRAID5に設定した。RAIDによるドライブ容量は4Tbだが、WHSでは2TbのHDDが2台と認識されていた。(WHSのバックアップ機能を使わないのであれば再フォーマットで1台の4TbのHDDにすることも出来る)
・「共有フォルダー」関係を"data"グループのHDDにディスク管理ツールで移動した。
● WHS2011のインストールや設定の手順については「世の中不思議なことだらけ」が詳しい。
● また、日本語マニュアルである「Windows Home server 2011 使い倒し術」(WHS2011.pdf)は必需品。
・・・・・・長くなったので、後半部の「リモートWebアクセス」へとつづく