とても安価な大容量USBメモリやSDカードが売られているが、ネットで調べると、どうも「訳あり品」らしい。表示されているメモリー容量が偽装されている場合が多く、「読み書きが突然出来なくなった」「データが消えてしまった」など、いろいろなトラブルが発生していることがネットで報告されている(例えばここ)。通常は5万円以上する512GBのUSBメモリが3000円程度で売られている(小容量やSDでも同じように報告されている)。
が、行われているらしい。特に@またはAが多いようで、USBメモリやSDカードが本当に正常かどうかを調べる必要がある。そのために便利なツールがCheckFlashである。ネットで「訳あり」と言われている512GBのUSBメモリを入手したので、これをCheckFlashで調べて見た。
checkflashはここ(v1.16)で入手できる。zipファイルをダウンロード後、展開したchkflsh.exeを実行するだけである。さらにv1.12からは日本語に対応している。使い方はここや、ここなどを参考。
確認の意味で、VistaマシンにUSBメモリを差し込んでみると、「500GB」と表示される。100GBのデータを書き込んでみると、書き込みには20時間程度を要した。残り容量は「380GB]と表示され、フォルダーもすべてコピーされ、正常に書き込まれているように見える。しかし、フォルダーの内容を確認していくと、途中からフォルダーの中にファイルが全く記録されていない。ファイルデータが残っている全フォルダーのプロパティを見ると、「約8GB」である。
さて、chekflashで問題のUSBメモリをテストすると、書き込み速度は約3.9Mで、書き込みはすべて正常と表示。読み込み速度は約3Mで、最初は書き込みは正常に行われているように見えるが(紫色)、いざ読み込んでみると、全てのブロックで「論理エラー」(黄色)および「物理エラー」(赤色)とでる(正常なSDメモリでテストしたところ、全て緑色となる)。しかし、本製品は8GBを超えてもアクセスができるので上記のケースAにあたり、もし一部のメモリが正常であれば、メモリ容量が8GBでclass4の製品といえる。そして市販価格では400円程度のものである。なお、checkflashを使ったテストは時間がかかるのでwin7ノートマシンを使い、12日(約300時間)を要した。
CheckFlashは読めなくなったメモリの確認や、ローディスクフォーマットも出来るので正しいメモリとして修復させることも出来そうであるが、本メモリは論理および物理ドライブとしてアクセスが出来ず、ローディスクフォーマットも出来なかった。また、使用上の注意として、SDXCカードは隠しドライブがあるのでローレベルフォーマットを行うと正常に動作しなくなる可能性があります(事前にイメージのバックアップをとっておくこと)。