水漆で固める(「塗りに関する事」のページ参照)
塗立て漆(油無し)を漉す(黒素グロメ漆)
☆一回漉す毎に、別の茶碗に入れ替える方法
☆三回分の漉紙を少しずつズラして、一つの茶碗で順に漉す方法
見付き
粗渡し、均し。 周囲も均しておく
内脇に付いた漆は浚えておく
上から中央まで半分ずつ仕上げる・・・右の際まで行かないで、うまく抜き上げる
☆漆が厚すぎると、抜き上げのところに段が残る
薄すぎると、刷毛筋が残る
枕刷毛・・・横方向の刷毛の打ち込みを消すため、周囲を仕上げる
☆打ち込みのムラを少なくするために、刷毛を少し寝かせ気味にする(「朱の上塗り」参照)
☆太さ、厚さを一定にし、できるだけ細く塗る(9mm程が限度だそうだが、打込みムラが残り・・・)
隅がある場合は、隅出し
*木目と同じ方向に仕上げる
*裏と同じ方向に仕上げる(乾漆の場合)
◎坂下先生の刷毛使いは、形や場所に応じて、刷毛の頭と尻のどちらでも
上にするという、かなり自由なものであった。
内脇
粗渡しをし、二度均してから、
40°程の角度のついた刷毛でソッと塗る
立ち上り(身)
合口端から1mm程残して、一辺ごとに端まで渡し、均していく
全周した後、仕上げていく
僅かの漆を盤の上に出し、隅出し刷毛の立ち上がり側に僅かにつけ、
その裏側を盤で拭い、45°より僅かに立ち上がり側に倒す感じで
横方向に塗っていく(隅出しの感じに)
★合口にはみ出てしまったら、クジラ箆で浚え、
漆をしごき出した隅出し刷毛で取り除いておく
端
まず外角を引っ掛ける感じに、次に内角を・・・
内へのはみ出しを直す。厚さムラなく、厚すぎないこと