(泉清吉 一寸刷毛) ⇒漆刷毛工房ひろしげ(九世 泉清吉さん)ホームページ
乾漆作品を中心に漆の技法についてまとめていこうと思う。
乾漆の制作法に関する本は余り無い。1990年に全く我流で乾漆作品を作ったとき、
「近代日本の漆芸」(東京国立近代美術館編 淡交社)松波保真 乾漆工程見本(p220〜221,p271〜272 ほとんど理解できなかった) 、
「漆芸入門」(光芸出版 p58〜60,p71)、「漆芸の伝統技法」(佐々木英 理工学社p3-5,6)
を持っていた。
漆の工程に関する本では、「輪島漆器」(北国新聞社)などを持っていた。
その後、ビデオ「きゅう漆 増村益城のわざ」、高岡市伝承技術研修会「乾漆」(増村紀一郎先生1994,1995)、
図録「きゅう漆 増村益城」などが乾漆の学習に役立った。
漆の工程に関しては、いろいろな本や図録、ビデオ、インターネットのホームページ(漆、漆芸などで検索する)で
紹介されているので、ここでは自分に必要だと思う事について纏めていこうと思う。
高岡漆器協同組合後継者養成スクールで彫刻彩色塗りなど一般的な技法を学び、
後藤義雄先生には主にデザインの指導を受けた。
1993年春に富山支部のある方から金沢の坂下直大先生に話を聞きに行きなさいと
言われ、電話をしてから訪ねた。その時のノート(日本伝統工芸展初出品となる「乾漆食籠」)を基にし、
その後の教え、さらに増村先生の技法などを書き出し、いろいろな技法を比較し、その意味を探っていこうと思う。
塗りに関する事・・・ゴミの取り除き方、上塗り刷毛(切り出し方)
内側の塗り立て・・・刷毛
*この後、「乾漆食籠の作り方」として技法毎の関連を含めて纏めている。
重なる部分も出てくるだろう。 ⇒乾漆食籠の作り方
拭き漆(ひどいムラ)をした後、布を貼った・・・ホームの画像
*技法に関する記述は私的色彩の濃いものであったが、泉清吉さんがリンクして下さったので、分かりやすいように下に纏めておきます。
◎上塗り刷毛の切り出す長さ、毛先の幅、切り出し方、叩き方、洗い方
⇒塗りに関すること。 刷毛。
*毛先の幅の角を、叩く前に均等に丸めておけば、漆への当たり方が柔らかくなる。
*縦の、砲弾形に見える部分の角を丸めておけば、刷毛塗りの境がつきにくくなる。◎塗りとは・・・、刷毛を傷める扱い方・・・、乾漆刷毛
⇒刷毛 刷毛切り出し画像
*これは砂田の経験からの記述です。