現題:Wizardry - Legacy of Llylgamyn
PC:シナリオ#3(FC:シナリオ#2)
”ワードナの魔除け”を取り戻す冒険から、既に数世代の時が流れていた… リルガミン(Llylgamyn)市は、ニルダ(Gnilda)の杖の守護と、この杖を取り戻した勇敢な冒険 者達、そしてその子孫の懸命な指導の下で繁栄を極めた。 しかし、その平和な時代も終焉を迎えようとしていた。平和を乱したのは、邪悪なる者どもや、血生臭い戦乱では なく、自然の力だったのだ。地震、異常気象、津波の噂が巷に溢れかえり、最も愚かな者どもと、最も賢い人々の みが、それに耳を貸した。しかしそれも、アルビシア(Arbithea)の植民島が津波により全滅し、リルガ ミンのニルダ寺院が地震で崩壊するまでだった… 何かが、何かとても良くないことが起こりつつある、遂に、リルガミンの人々はこの事を悟ったのだ。世界の終末 を呼び立てる者まで現れた。 この混乱を解決する唯一の望みは、エル’ケブレス(L’kbreth)と呼ばれる巨大な龍によって守られている ”神秘の宝珠”のみ、リルガミンの賢人達の考えはそこへ到達した。 その宝珠の力を持ってすれば、毎日のように報告される災害の、真の要因を解き明かすことができるのだ。 賢人達は、かつてニルダの杖を取り戻した冒険者達の子孫や、各地の勇敢な冒険者達を呼び集めた。受け継いだ先 人の、あるいは自らの力と技で、エル’ケブレスを探し出し、宝珠を手にする為に… 旅立ちの朝、血気はやる冒険者を前にして、カント寺院の僧侶は最後の預言を行った。僧侶は、飼い慣らしたクリ ーピングコインを使い、砂の上に六角形を描き、そして… つぶやき………詠唱………祈り………成功! 「警告:エル’ケブレスの力は、この星そのものなり!」 冒険者達は、もたらされた預言に多少圧倒されつつ、次なる言葉を待った… 「世界に危機あらわるるとき、リルガミンは常に自ら先頭に立ち、その危機に立ち向かってきた、 今や、汝らがその先陣に立ち、人々を救うのだ、これぞ、リルガミンの遺産なり、 汝らに幸運と、カドルトの守護のあらんことを。」 |