7/19(金)曇りのち霧
北海道ツーリング・初日 室蘭〜支笏湖
フェリーの中は暇だ。霧で外の景色が見えないので尚更。航路地図だと秋田県沖ぐらいか。フェリーの食事は高いと聞いていたから食べる物買ってきたのに、メニューを見てると高い!というほどでもない。ごはん、味噌汁、焼き魚、納豆に一品ついて650円。高いといえば高いが、船の中だぜこんなモンだろ。ジャンクフードを持参するか、給食を食べるかてなとこで、あるか。因みにお茶・お湯・水は飲み放題。
恵山沖に差し掛かっても霧が晴れる気配がない。本当に北海道は晴れてるのか心配になってきた。まぁ、雨さえ降らなきゃ曇りでも許す。ふと、エンジン音がしなくなってることに気づいた。惰性航行ってことは港が近いんだ!総員上甲板!ラウンジから室蘭の断崖が見えた。やった、ついにおれは来たんだ。霧は晴れ、薄曇りの中にぼんやりと太陽が見え隠れする。これから好天になると確信した。

小岩の灯台、2本の風車、室蘭ベイブリッジ・白鳥大橋、天然の防波堤地形の湾内は海とは思えない鏡のような水面。船が反転、接岸体制に入る。ライダー3人、北の台地へ解き放たれた。グッドラック。
さて、着いたのが16時半、あいにく室蘭周辺にライダーハウス(以下RH)やキャンプ場は無い。(註:後で聞いた情報によると室蘭駅近くに無料RHがあるらしい)W650の人はユースホステル(以下YH)に泊まるそうだ。カブの翁は…聞かなかった。ツーリングマップルによると虎杖浜にRHがあるが、Nの話によるとコンテナらしい。初日からそれは嫌。苫小牧までの間にいくつかキャンプ場があるが、テント設営は非常時のためにとっておきたい。つか、張りたくない。んー、支笏湖畔にRHがあるな。高速使うか。まず給油。室蘭ICから道央道、途中へ樽前山の溶岩ドームが見たいなぁという思いも虚しく霧が濃くなっていく。道路脇の気温計は19度、涼しいというより肌寒い。苫小牧西ICで下りて、RHに確認の電話を入れる。「今日は泊まれますか」「泊まれますよー、バイク?1人?」「あのう、苫小牧西ICから支笏湖へ上がる道路って舗装されてますか?」「途中5kmほどダートだよ」「そーですか」むぅ、地図では舗装してあるっぽいがなぁ。ジモピーに聞いてみるもんだな。この天気と時刻的に荷物満載のオン車で知らないダート道を走るのは心細すぎる。ヒグマに出会ったらシャレならんしのう。というわけで、苫小牧経由をチョイス。途中、コンビニで非常食代わりのパンを買う。
R276樽前国道、林に囲まれた緩やかな坂道、ときどき思い出したようにシケインがある。たぶんシケインであろ。でなければシケインを作る理由がない。最初の信号[美笛]を目指して左折、坂を上りきって急坂を下る寸前、眼前に風不死岳が現れた。で、でかい!左に樽前山の裾野が広がる。信じられないほど壮大な光景にブルッてしまったよ。ここは本当に日本なのか。
カーブの途中を右折、十字路を左折して300m、ログハウスの立派な建物。苫小牧市営RH「樽前荘」広い駐車場にバイクを停めた。玄関脇で水槽の魚を見ていた人に挨拶、中へ入る。テレビを見ていた女性が宿泊ですか?と聞いてくる。そうです。ここに名前を書いて、今ならジンギスカンが1K円でご用意できますけど如何なさいます。自炊します。1000円です。宿の説明。バイクを移動して荷物を解いていると、荘のオーナーらしき人が来た。「さっき電話くれた人?」「はい」「今ならジンギスカンが…」自炊といってもアルファ米(解らない人は調べてくれ)なのだが。部屋に入る。6畳に6コマ、ここに6人も寝るの?無理だろ。幸い今日は宿泊客が少なくて一部屋占領できる。窓から下を見下ろすと誰かがひとりでBBQしている。暗くならないうちに恵庭岳を撮っておこう。カメラ片手に支笏湖畔を散策。

支笏湖畔から恵庭岳を望む
戻ってくるとBBQしていた人がテレビを見ていた。「何処から来たんですか」話しかけてみることから始まるツーリング情報交換会、気がついたら5人ぐらいで楽しく会話していた。要約すると、R274樹海ロードの樹海苑のおばちゃんがウチはライダースポットなのにライダーが立ち寄ってくれなくて寂しいよって嘆いていたから寄ってやって樹海ラーメン食べてやってくれ。カムイワッカ滝の湯は厚手の靴下と半ズボンで登って真っ裸で入るのが基本。つか、露天風呂は真っ裸。知床五湖はヒグマが出るので1湖と2湖しか行けない。5日間で道東はキツイがやってやれないこともない、現におれ今日釧路から来たし。
話をひと区切りつけて、部屋に戻って冷飯を食った。味が無かった。今度買うときは五目飯にしよう。再び下りてきた。今度は常連らしい人がココで誰かが結婚式をやってるとき、仮面ライダーアギトが来た話をしていた。ノドが乾いた。ビールでも飲むかと発泡酒を買う。いきなり、釣り師の方が支笏湖で獲れたばかりのチップ(姫鱒)をご馳走してくださる宴になった。チップは漁獲数が少ないためパンピーが口にできるのは正に幸運としか言いようがない。プロの釣り師が10人いても釣れなかったのに、オーナーのご友人が釣り上げライダーのみんなにご馳走してくださるという夢のような話。今日ここに来られて本当に良かった。いっただきまーす。チップばかりか冷酒までおよばれしてしまった。苫小牧夜着のライダー達は一歩遅かったようだ。まじで美味しかった。
そして、宴は三次会へともつれこんだ。栃木から来たアフリカツインとZZR400の職場の先輩後輩コンビライダー達と23時すぎまで雑談。初日から飲酒してしまった。
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