北海道ツーリング2003・3日目

7/21(月)晴れのち霧 260km
札幌〜帯広 十勝平野の赤き風と走る

【今年のテーマ】

十勝平野の赤き風と走る
カムイワッカ湯の滝
神の子池

 やまびこさんこと「十勝平野の赤き風」については彼のホームページ帯広駐屯地を参照していただきたい。早い話、一緒にツーリングしようという企画。
 カムイワッカ湯の滝は知床半島のウトロの北東約15km付近にある滝壷が湯船の野湯である。無論混浴。しかし、野放しのため近年水着で入る罰当たりなハイカーが続出。野趣的情緒がぶち壊しらしい。当然風呂はすっぽんぽんで入るのが正しい
 神の子池は摩周湖の伏流水が涌いてる池。過大な期待をもって行くとがっかりするという話も聞くが一度見てみたい。では、北海道ツーリング2003・本編スタート!昨日までのは本編じゃなかったのか?というツッコミは却下




ピポピポピポピポピポピポピポピポ
う〜、今何時だと思ってんだ。つうか誰だよ目覚まし切っとくの忘れてるのは。あ、止まった。もうひと眠りZZzz…

ピポピポピポピポピポピポピポピポ
おいおい、かんべんしてくれよぉ。携帯のアラームだな、こりゃ。あ、止まった。もうひと眠りZZzz…

ピポピポピポピポピポピポピポピポ
いい加減にせぇよゴルア!あ、誰かが持ってったみたいだな。ぐー

みたいなアクシデントのためあまり眠れなかった三日目の朝。もそもそと起き出しマターリとガンダム談義などをする男5人。V-MAXのバイク野郎さん手作り朝食をいただく。突然こんな大人数で押しかけちゃったのに快く接してくださってありがとうございます。わたしなぞ初対面なのによくして頂きまして恐縮です。世界遺産ガンダムが好き、ガンダムが無いと生きていけないくらいですのに、どちらもマニアトークできずすみません。

出発前に記念撮影
手前からR1100R、やまびこさんVTR、バイク野郎さんV-MAX

「北口ミルクホールが10時に開くので寄っていきましょう」うーん昨日行ったんだがなぁ、まいっか。しかし、11時開店ですた。ヨドバシでひまつぶし。3日目の昼で170kmしか走ってない北海道ツーリング。11時10分、再びメイド喫茶。開店記念でカレーライスが380円と爆安。この後、やまびこさんと帯広まで走るから腹ごしらえしとかなきゃ。昨日の中学生店員が居ない。ガカーリ「V-MAXを車検に出さなければならないのでご一緒できませんが…」とバイク野郎さん。また来年があるさ。今度は3人で走ろう。アデュー!

 高速の高架下の道を走る。車と信号がやけに多くなかなか進めない。30分ほど走りようやく郊外へ。広大な風景が広がる。ああ、やっと北海道を走ってる実感がわいてきた。R274、見えなくなるまで真っ直ぐな道。去年も走ったっけ。石勝樹海ロードへ入り、夕張のセイコマで休憩。牛乳を買って飲む。一日一回牛乳を飲まないと体調を維持する自信がない。また走る。山の中の立派な道路。登坂車線はサーキット。車が抜いていく。大きなカーブで前を走るVTRが突然よろめいた。んービビリミッターでも入ったか?今年も樹海苑は通過。せめて駐車場がダートじゃなかったらいいのに。
 日高に着いた。R237との交差点にあるセイコマは北海道一大きいセイコマだそうだ。生鮮食料なんかも扱っていてほとんどスーパーマーケット状態。コンビニの規模ちゃうぞ。ホクレン日高にピットイン。黄色い旗ゲット!ぐふっぐふっ 道の駅でプチ休憩。「晴れてますねー、もし日勝峠も天気良かったら十勝平野側の展望台に寄りましょう」日高ウエスタンファームの世界一大きいはずのヒグマのフィギュアの写真を撮るのを今年も忘れてすまいますた。いよいよ日勝峠へ、8合目から霧がデタ━(゚∀゚ )━!!!!でも、展望台は8合目より下だったはず。きっと大丈夫だ・・・きっと・・
だめじゃん
8合目どころかふもとまで霧雨に覆われて視界100mもない。今年も雨の呪縛からは逃れられない運命なのか。幸いレインスーツを着込むほどではなかったのでそのまま走行。道東自動車道の入り口でプチ渋滞。上陸以来初めてすり抜けしますた。北海道は車が速いため基本的にすり抜けの必要が無い。まぁ交通安全週間だってこともあるしね〜。
 清水のコンビニでやまびこさんに聞いた。「北海道は下道が高速道路なのに、どうして金を払ってまで高速を使いたがるのですか」「たぶん信号がないからです」「えーでもー、みんな信号なんか守ってないですよ(本当)」「帯広を通過するのに便利だからですかね」あと感じたこと、北海道のドライバーは根本的に運転技術が怪しい。ウインカーは曲がるついでにあげとくか程度。公道を走ってる自覚ゼロ。譲るという文字が辞書に無い。やられたらやりかえせ。などキリがない。ハッキリ言って大阪名古屋よりタチ悪いよ。だってウインカーが何のためについてるのか知らない車多すぎっ。本州の常識やモラルがまったく通用しない無法地帯。特に道東は顕著。ナンバー付いてない車が平気で公道走ってるし(本当)。
 霧雨に当たって冷えたので温泉に入りたくなった。くったり温泉でまったりしよう。ここからすぐじゃん。しかし、1cmが2kmであることをすっかり忘れていた。20kmぐらい走りますた。「ローカルですけど初めて来ますよ」ローカル?帯広から40kmもあるのにローカルと言うの?矢張り北海道の距離感覚は本州と違うなぁ。と妙なところに感心した。正式名称は「トムラ登山学校レイク・イン」、通称「くったり温泉」350円、銭湯かよっ。登山の研修を受けるため作られた町営施設で、全国で初めて作られたというフリークライミング練習用タワーが敷地内にある。泡風呂・寝湯・うたせ湯・露天などと温泉ランド的要素も備えてる。泉質は弱アルカリ性泉。

くったり温泉
「くったり温泉」日帰り350円・宿泊可

小一時間ほどくったりした。あとは帯広まで40km、基線を南下、帯広浦幌線を使い北側からアプローチするとのルート説明のあと出発。

 帯広は札幌とかと違い地番が東西+南北な上に都市設計者が2人いてお互い端から施工して繋いでみたら通りが一本ずれてたけど作っちゃったものは仕方ないか、あははは。という北海道の常識も通用しない世界でも類を見ないエラー都市。うーんすごい話だ。新やまびこ亭に着いた。2日連続民家に泊めさせてもらう。ある意味究極の宿泊手段ではないか。と自分に言い聞かせる。昨日は独身世帯なのである意味リラックスできたが、今日は新婚4ヶ月ほやほや愛の巣にお邪魔するわけだから粗相のないようにしなければ。
 荷物運んで「こんにちは〜」と言うも束の間、着替えて再び外出。帯広市民憩いのジンギスカン屋「じんぎすかん北海道」で夕食を兼ねた宴。有名なジンギスカン店は本州から来る観光客に違和感が無いよう焼肉用の網や鉄板を使うみたい。でも本場で用いるのはドーム型をしたジンギスカン用の網。羊の肉を3人前、焼き野菜、麦ごはん、ナマチュウでかんぱーい。ちなみにやまびこさんのお嫁さんのかすがいさんは留守番。男2人居れば3人前ぐらいたいらげるだろうというやまびこさんの暖かい配慮ですた。デジカメを持っていったのに何も撮らないまま話は核心へ。「えーと、どこで知り合ったんですか」以下省略(゜ー゜;

【あのときの真相が明らかに】

昨年、突然やまびこさんと連絡が取れなくなった事件を覚えているだろうか。 夕食から戻り、やまびこさんが席を外したとき、かすがいさんにそれとなく聞いてみた。以下敬称略。なお、Clioneの記憶だけを頼りに書いているのでディテールは違うかもしれませんが本筋は捉えてる自信あります。

Clione:突然音信不通になるなんてただ事じゃないと思いましたよ。詮索はしませんけどって言ったものの本音は気になりますねぇ。
かすがい:ああ、そういうことよくあるから。
Clione:え?よくある…?
かすがい:たぶん喧嘩してスネて携帯の電源切って家の電話にも出ない。けど家に車はある、みたいなことよくするんです彼。
Clione:でも前の日に電話したからわたしが来てること知ってたはずです。いくら不機嫌でも連絡ぐらいするでしょ。

ここで本人登場、今までの経過を端折って説明するかすがいさん。みるみるうちにやまびこさんの額に汗がっ。

やまびこ:申し訳ございませんっ
Clione:終わったことだからいいですけど、人がどれだけ心配したと思ってるんですか!フツー連絡するよなぁ。(すみませんかなり怒りモードですた^^;)
やまびこ:仰るとおりです、弁解の余地もありません。
Clione:もういいですから、4年ぶりに無事再会できたことを祝って乾杯しましょう。
すみません、書かずにはいられませんですた(゜▽゜)あースッキリした

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