2日続けてふとんで寝てしまった。やまびこ亭のお酒を開けまくり、キャッスル社で開発した特殊な酵母技術によりギネスブックに載った世界最強のビール「サミクラウス」まで開けてしまった翌日はプチ二日酔い。二日続けて飲酒したこと自体何年ぶりだろうか。朝食代わりの総菜パンをほお張りながら今日のルート確認。まず六花亭本店でサクサクパイを食べて、弟子屈へ向かい、北から裏摩周を回って神の子池だな。時間があったらオンネトー滝の湯に入りたい。ずいぶん欲張りな日程なので早めに出発したかったが六花亭開店が10時らしいので時間調整。(本当は9時ですた)
9時50分頃出発。とその前に仲睦まじい証拠写真をパチリ。もっとくっついて〜、とか茶化してたらやまびこさんとのツーショット写真のとき仕返しされたり(゜ー゜;
帯広で唯一エレベーターガールのいる百貨店「フジマル」のほぼ辻向かい、番地でいうと西2南9に六花亭本店がある。写真中央のシックでモダンなビルディングがそう。帯広を通るグルメライダーは此処でしか売ってないサクサクパイを目当てに必ず訪れると言っても過言ではない。パイ生地を筒状に丸めた中にカスタードクリームを詰めたお菓子である。賞味期限はわずか3時間!一本100円。甘さ控えめで食べやすい。美味しい。無料のコーヒーサービスあり。今回、六花亭のポイントカードを作りたかったのだが、平日だというのに戦場のような忙しさ、とてもカード作ってくださいとは口が裂けない限り言えなかった。絶対的に店員の数が足りなさすぎる。どのレジも長蛇の列。まぁ仕方ないな美味いんだもんサクサクパイ。
六花亭本店前
裏道近道を走るやまびこさんの後ろにつき、帯広から十勝川温泉経由池田町。十勝川温泉はなんか珍しい泉質らしい。帰りにでも寄ってみるか。池田町はワインに命運を懸けたワインの町。池田町のコンビニで一服。「ここから先はClioneさんが先走ってください」前衛と後衛が交替。カントリーロードという言葉がぴったりの道。田園風景?牧草地帯?うーん、どう表現すればいいのだろう、わからないので便宜上北海道的風景と呼ぶことにする。本別を抜け足寄へ、結構ライダーが多い。シーズンとはいえ道を外すとバイクなんか全く走ってないのだから、こうやってすれ違うということはメインルートなのだろう。足寄を抜けてと思ったが、まてまて給油しとこうVTRに。ちょっと戻ったホクレンに寄った。足寄を抜けて丘を駆け登ると目の前に40km先の雌阿寒岳が見えた。その瞬間、オンネトーに寄るの決定。しかも近づくにつれ青空の面積が増えていく。北海道に来て本当に良かった。
阿寒国立公園に入る頃にはほとんど快晴。ぐふっぐふっぐふっ。
キタ━(゚∀゚ )━!!!!
昨年の写真と比較するとより一層素晴らしさが実感できると思う。ちなみに展望台は昨年7月現在無かったので今年から設置されたのだろう。景観がどうこう言うより湖畔が荒らされるのを防ぐため必要だと思う。デジタル、アナログ合わせて25枚ぐらい撮影。GR1vに装填したベルビア100の1本目終了。
雌阿寒岳とオンネトー
時間が押していたけどオンネトー滝の湯の登り口まで行ってみた。ここから徒歩30分、湯船につかってくったりして戻ってくるだけで1時間30分はかかる。いま13時半だから15時にここを出るとすると神の子池は無理。止めときますか。来た道を戻る。R241を弟子屈方面へ。この道好きなんだよなぁ。鹿が飛び出してきませんように。雄阿寒岳に沿ってヒルクライム。双湖台に到着。雄阿寒岳の溶岩流が川をせき止めて形成した3つの湖のうち阿寒湖以外の2つが同時に見えることからこの名前がついた。奥のパンケトーのほうが大きいのだがほんのわずかに湖面が見える程度。手前のペンケトーは北海道の形に見える。ちょうど北海道を西側から俯瞰した形である。2つの湖が見える場所が偶然そうだったのか、北海道の形に見える場所に展望台を作ったのか。後者だとしたら天才的三次元空間把握能力の持ち主だ。ハッキリ言って神業。自慢していい。ここは写真だけ撮って次へ移動。
手前がペンケトー 左奥にちらっと見えるのがパンケトー双岳台。写真説明のとおり。ただし駐車場からはどんなに頑張っても見えない。この写真は駐車場の3つ前(西側)のカーブ脇から撮った。逆光で見苦しいのはかんべん。参考までに昨年の写真を。天気がいいとここまで違うのかという見本。
手前が雄阿寒岳 左奥が雌阿寒岳
双岳台を過ぎてしばらく走ると下りに突入。上りの広い道と違い、ツイスティでトリッキーなタイトコーナーが連続する。バックミラー気にせず走らせてもらってすみません。峠を下ってまた直線。右側に滑走路みたいな、というか滑走路じゃん。こんなとこに飛行場があったのか、気がつかなかった。14:50、道の駅・摩周温泉にピットイン。駐車場にあった案内板に沿ってつじや食堂に入店。アジアの民芸品屋ついでにカレー屋って感じの店。やまびこさんチキンカレー、わたしは南インド風カレーを食した。遅い昼食兼早い夕食。結構ボリュームがあったので夕食抜きでも大丈夫だろう。やまびこさんはここでお別れ。明後日、狩勝峠を通る約束をして解散。来年また一緒に走ろう。したっけ〜
弟子屈と言えば屈斜路湖、屈斜路湖畔無料混浴露天温泉めぐりスタート!の前にホクレンで緑旗ゲット。交通安全署名簿に昨日この辺を通ってるはずの斧タツヤさんの名前を探したが無かった。無料温泉は北から砂湯・赤湯・池の湯・コタン温泉、そして和琴温泉と5つある。まず北から攻めよう。【砂湯】
湖畔の砂を掘ると熱い湯がわき出してくる。土管の湯船もあるが、いくら風呂はハダカで入るものだと言ってもここで実践できる人間は頭の線が150本程ブチ切れていてもおかしくない。観光客や修学旅行生(女子中高校生)でごったがえす湖畔ですっぽんぽんになるなど良識ある社会人の行動ではない。というわけで、鳥遭えず足だけ入浴。足湯専用の湯船が設置されていたけど、やはりここは大地の息吹きを素足でダイレクトに受け止めなければ。あちちち
熱〜い砂湯
【赤湯】
砂湯から2km程南下、いなせレジャーランドの敷地内にあるはずだが…どこにあるのかサパーリわからん。目印の木も見つからない。「露天風呂500円」と書いた茂みがあったが、もしかしてあれだったのか?(建物の南側ですた)【池の湯】
いなせレジャーランドから湖側ダートを200mほど南下、池の湯キャンプ場内にあった。底は苔で覆われて滑りやすい。男女別脱衣所あり。ちょっと足をつけてみた。ぬるい。ぬるいとは聞いていたがこれほどとは!35度ぐらいか。こんなとこヘタに入ったら風邪ひくぞ。風も強いし、すぐ湯冷めしそう。写真だけ撮って移動。
広〜い池の湯
ついでに旅風ツーリングガイドに載っていた赤の湯ライダーハウスを見つけた。けど、鍵がかかっていて入れなかった。というかどう見ても廃屋なのだが、まだ営業してないのかな?
池の湯から4km南下、コタン集落の中にコタン温泉がある。が、その前に今日の宿を確保しなければ。昨年2連泊した「ライダーハウスめぐみや」と既に決めてある。旅風ツーリングガイドに載ってなかったことに一抹の不安を覚えつつ、一路和琴半島へ。
しかし、ライダー歓迎の看板も虚しく閉鎖していた、うわーん。もみじマーク付きの自動車があるから人は住んでいるのだろう。でもライダーハウスとしてのめぐみやに泊まりたかったのだ。民宿では意味がない。がっくり肩を落とした。冷えたな、風呂でも入ろう。その後の調査により、「ライダーハウスめぐみや」は2003年もちゃんと営業していることが確認された。おそらく週末、若しくは繁雑期のみの営業と思われる。【和琴温泉】
生け垣の向こうに三日月型の岩風呂がある。右側の屋根は脱衣所。「相変わらず熱いんだろーなー」と覚悟しながら入ろうとすると、先客が熱くないですよと言う。あれ、ホントだ。普通の温度だ。おっかしーなー。ここも藻がすごい繁殖している。幸い底が砂利なので足が滑るということはないが。先客があがって一人になった。強風が木々を揺らす。いまにも落ちてきそうな鉛色の空。雨降ったらヤだなぁ。また人が来た。何処から来て何処へ行くのかとか、去年は熱かったけど今年は普通だとか他愛もない話をしているうちに玉のような汗。ちょっと休憩してまたつかる。また人が来た。公共温泉はどこかと訪ねられる。「たしか和琴半島の遊歩道を5分ぐらい歩いたらあるはずです」と答える。まぁ屋根があるだけでシャンプーとか使えないのは変わりないけどね。温まったのであがってバイクの所まで戻り宿探し。というかライダーハウスならぽんとだろ。電話する、OK。
和琴温泉露天風呂
和琴から2kmぐらい。レストランぽんとの2階を厚意で使わせていただける。3部屋あって1部屋4名かな、1部屋は女性用。テレビ付き、ふとんは有料、自炊は物理的にできない。でも1階がレストランなので夕食の心配はしなくていい。部屋での喫煙・飲酒は禁止。良い所なのだからこれくらい守って当然である。一部のマナー悪い人達のおかげで閉鎖されちゃ非常に残念だと思うし。
ODメーターを見に外へ出ると、さっき和琴で公共浴場の場所を聞いた人が荷物を解いていた。「どうでした公共浴場、熱かったですか」「風が強かったから三香温泉のほうに行きました」そうですか。部屋で今日の記録をつけていると、父子連れライダーが入ってきた。岡山の人で昨日帯広の友人宅に泊まって…何かよく似たシチュエーションだな。タンデムだから高速使えないとか苦労話を聞く。砂湯で遊んで来るからと出ていった。また一人になった。WCのため下へ行くと女性ライダーが大荷物抱えて来た。また部屋に戻り明日のルート検討。父子ライダーが帰ってきて夕食はどうするか訪ねられた。4時頃食べたので抜きです。と答えた。そして今度は、女性ライダーがですねー「一人じゃ寂しいので夕食ご一緒しませんか?」と。もしかして誘われてるんですか>おれ。キタ━(゚∀゚ )━!!!!そういうことならご一緒します。とゲンキンな男が一人。いやココで行かない奴は雄として終わってる(断言)。
「わーい誘われちゃった〜」などと口ずさみながら部屋を出ると待っててくれますた。いまの聞かれたかな?まいーや聞かれても。しかし、おなかいっぱいなのは本当なので軽いものを…とメニューを見たけど重いものしかない。仕方なくコーヒー。店内には夕食だけとりに来たと思われるオヤジライダー2人組もいた。話を聞くとHarley-Davidson乗りらしい。岡山の父子もハーレー、温泉の人は確かビラーゴ、彼女はスティードですかー。アメリカンじゃないのおれだけ?明日どこへ行く話になった。「カムイワッカ行きます」「あたし、一昨日行ってきましたよ」「バイクで?」「そうですよぉ」「ダートはどうだった?」「初めは恐かったけど帰りは慣れました」彼女のこのひと言でハーレーおじさん達と父子ライダーがカムイワッカ行きを決定したようだ。ハーレーおじさん達が帰るのをきっかけにトークタイム終了。彼女が今からコタン温泉の公共浴場へ行くらしい。そういえばコタンの写真撮ってなかった。とか理由つけて一緒に行けばよかったといま思い出して思いついた。と書いても後の祭り。相変わらず肝心なところで詰めが甘いな>おれ(゜▽゜)
夜、すきっ腹に近い時間にコーヒーなんか飲むんじゃなかった。全然眠れん。さらに特殊声帯音波の二重奏が夜の静寂にこだまし始めた。3時すぎまで意識があった(/_)