北海道ツーリング2003・6日目

7/24(木)曇りのち晴れ 352km
釧路~帯広~富良野
 7時起床。和商市場が開く8時までに荷造り準備オッケー。ここから徒歩7~8分である。市場のくせに開くのが8時というのもアレなんだが。奥でごはんだけ売ってる店がある。そこで200円分。あとは食欲のおもむくまま好きな具をトッピング。

勝手丼
和商市場で勝手丼 ご飯200円込み1600円ぐらい

知らない名前の魚中心に盛り合わせ、アクセントにホタテとイクラとミンククジラを乗せて出来上がり。クジラひと切れサービスしてもらった。値切る習慣のない人間には値切り方がわかんない。どうやったらご飯込み1000円とかにディスカウントできるのだろう。1000円超えたら1000円ジャストにしてもらおうと思っていたのに997円だったし。味のほうは書くまでもなく美味しい。うまい以外の形容詞が出てこない。ごはんが少なすぎる。来年は250円分買おう。
 ついでにお土産タイム。丸一週間も遊びに行かせてもらってるんだからお土産ぐらい買わないとバチが当たる。蟹だな。いまの旬はハナサキガニ、3バイ4800円って安いのか?毛ガニとタラバもつけて。でも箱+氷+送料で2000円以上かかるから割安感はあまりない。値切られることを前提にした価格設定だという話だが、値切る習慣のない人間には値切り方がわかんない。どうやったら2000円の毛ガニがおまけについてくるのだろう。不思議だ。まぁ寡黙なおれには向いてないやり方ということでかんべん。
 ライダーハウスに戻り、スカイウェイブのおじさんに挨拶して出発。R38を帯広へ向けてマターリ走り。ゆっくり走れば11時ぐらいに帯広だな。やまびこさんにカメラのキタムラの場所を聞いておけばよかった。リバーサルが20枚ぐらいしか残ってない。デジカメは昨日充電したのでたぶん最終日まで持つだろう。直線が続くのでなるべく地元車の後ろにつく。昨年はハミ禁監視してるパトが多かったけど今日は居ないな。昨日得た釧路近辺の情報…道の駅しらぬか恋間の豚丼が美味しいらしい。厚岸シーサイドラインで売ってるカキ150円を買って焼いて食べるのがウマー。根室市役所で交通安全の旗を配ってる。
 浦幌から内陸へ入る。また北海道的風景。そろそろ帯広だ。十勝川温泉に寄ろうと思って温泉街をウロウロしたが、日帰り入浴の看板が見当たらなくスルーしますた。(追記:ほとんどどこでもOK) 六花亭本店の前も駐車スペースが見つからなくてスルーしますた。帯広浦幌線~帯広新得線でR38を迂回。道沿いのしみず温泉フロイデにピットイン。隣に停まってた車の人が富山ナンバーを見て話しかけてきた。富山に縁があったのかもしれない。
 サウナ、ジャグジー、ミスト、打たせ湯、露天と揃った温泉ランド。370円、無料ロッカーあり、レストラン併設、宿泊可。浴室は新しくてきれい。泉質は塩化ナトリウム泉系で温まる。露天風呂から日高山脈を展望、晴れていればきれいだろうな。まぁ今年は降ってないだけマシか。おかげさまで身体の芯から温まった。さあメシだ。2階のレストラン、まだ13時だというのに客おれ一人。豚丼行ってみよう。一度食べたかったんだよ。というか、平日の昼間っからこんなにマターリしていていいのだろうか?

豚丼
しみず温泉フロイデで食べた豚丼 みそ汁付き800円

豚肉を焼いて独特のタレとまぜ、ご飯に乗せた食べ物。十勝近辺のスーパーに行くと家庭で手軽に作れる豚丼のタレを売っているそうだ。特別おいしいわけでもなく一度食べれば十分かな。13時40分頃出発。
 新得からR38に出て狩勝峠へ。石と十の間にあるから狩勝峠。日高と十勝の間は日勝峠。石狩と北見の間は石北峠。天塩と北見の間は天北峠。北海道の地名の由来は大きく分けて3種類ある。

 1.アイヌ語の当て字…伊茶仁、宇登呂、留辺蕊など由来が想像つかないのは当て字。当て字なので離れた処で読み方が同じなのに漢字が違う地名が発生した。標津と士別とか、納沙布と野寒布とか。
 2.アイヌ語の意味を漢字に置き換え…「朝日が昇る川」という土地に旭川とつけた。
 3.開拓者の出身地…広島町(現在の北広島市)、鳥取町(釧路市内)

とやまびこさんに聞いた話をそのまま載せてみるテスト。そのやまびこさんが狩勝峠の8合目辺りでお仕事をしているという。超高速コーナーが続く。8合目、気持ちスローダウン。片側交互通行。誘導員のひとりが手を振っている。やまびこさんだ。手を振り返す。ありがとう&さよーならー
 狩勝峠の展望台。いちおう停まってはみたが曇天で眺めがよくない十勝平野。来年は逆から来ようかな。コーナーがほとんどない坂を下りる。富良野に近づくにつれ空が青く変わっていく。とともに気温も急上昇、狩勝峠の南北で気温10度は違うぞ。しかも北のほうが暑いなんて!南富良野のホクレンで念願の青旗ゲットオォォ!!!今年は3本揃った。あとはホンダの赤い旗ももらうかなー。
 金山湖畔にラベンダー見物の穴場があるとツーリングマップルが教えてくれた。

金山湖畔のラベンダー
ラベンダー見学の穴場 鹿越園地

はい、ここです。人が全然居ない。静かな湖畔に咲きほこるラベンダー。確かに穴場。しかしラベンダー畑も少ない。矢張りメッカ富良野へ行くしかないな。
 富良野盆地へ入る。暑い まさか今年初暑いを北海道で感じるとは!十勝岳が見える。先に火山写真撮りに行こう。右折してR237、混んでる。上富良野のローソンで水分補給。道道291を走ってると見えてきた。

十勝岳
噴気活動中の十勝岳

近づけばもっと迫力あるかなと思ったら2km程で林の中に突入。引き返した。もう16時過ぎてるし宿も取ってないし、吹上露天はまた次の機会にということで。宿、どこにすっかなー。ラベンダーにするかぬのべにするか。鳥遭えずぬのべに行ってダメだったらラベンダーにしよう。高台を抜ける見晴らしの良いルートを疾走。鳥沼公園の側を通る。13年前、ココのキャンプ場に泊まったんだよなー。漢2人の北海道ドライブ。ちょうど第2次バイクブーム全盛期で何処も彼処もバイクだらけ。もしかしてバイクで走ったほうが楽しいんじゃないか?と思って次の年免許を取った。結局再訪するのに11年もかかってしまったが。あのとき駐車場いっぱいに停まっていたバイク。でも今は10台もいない。やっぱり少なくなったんだな、ライダー達。

ライダーハウスぬのべ
泊まり…いい得て妙かも

 すぐ見つかった。歩道にバイクが3台。玄関を空け、顔を出した老婦人に今日は泊まれますかと聞く。「ひとり?一泊?」そうです。バイクはどこに置けば…。「その辺に適当に」荷をほどき運ぶ。一戸建ての民家をそのままライダーハウスにしたらしい。管理人のおばちゃんは近くに住んでるようだ。ん?あれぇ、何処かで見たような人が居るような…と首をかしげていると「一週間ぶりぐらいか?」と声をかけられた。あーーーっ、樽前荘1○○連泊の方ですかーっ。ずっと樽前荘に居られるのだと思ってましたよ」「こいつが樽前に携帯忘れていったから届けにきたんだ」あ~この人も去年樽前で見た記憶が。。部屋にもうひとり女性が。彼女の名前はゆっこ。自分でそう言っていたから間違いない。ゆっこさんはバイトしながら富良野のキャンプ場に住んでるらしい。今日は友達(携帯忘れた人)が富良野に来たから、携帯充電しがてらぬのべに遊びに来たと言う。バイト先から糖分検査用に割ったマスクメロンとブロッコリーをお土産に。典型的北海道にハマッた人だなぁ。携帯忘れた人とゆっこさんが帰っていった。泊まっていけばいいのに…。入れ替わって眼鏡のお兄さんと、これまた樽前荘で会った山内さんがやってきた。どちらも富良野でバイトしながらライダーハウスに住んでるらしい。
 今晩はシンプルな食事になりそうだ。昨日の昼から、ウニイクラ、すじこ、イクラ、豚肉と高カロリー食品ばっかり食べすぎたからな。と思っていたら、管理人のおばちゃんがズッキーニとキュウリを唐辛子と松の実で和えた炒め物を持ってきてくれた。ついでにブロッコリーのキムチ和えも。男4人で美味しくいただいた。「電子レンジまであるのに冷蔵庫がないのは辛いよなー」食後にアンビリバボー見たりして夜がふけていった。アットホームすぎて戸惑ったけど慣れれば居心地いいと思う。ふとんも使えたが敢えてシュラフで眠った。

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