北海道ツーリング2003・7日目

7/25(金)晴れ 287km
富良野〜美瑛〜旭川〜銭函
 6泊目ともなると疲労が蓄積しているせいか、いびきも聞こえずぐっすり眠れた。昨日の残り物を食べて出発。「富良野なんかどこ行ってもラベンダー畑だよ」とは聞くものの、鑑賞に耐えるものは北星山近辺に集中している。その中でも最大級かつ最も有名なファーム富田に行こう。JR富良野線にラベンダー畑駅ができてしまうくらいの規模の観光農園であるので、中富良野の至る所に案内板がある。

ファーム富田ファーム富田
花人の畑とトラディショナルラベンダー畑

PCに取り込んでみて初めてわかったのだがラベンダーの紫色をいい具合に撮れてないショット多すぎ。花に合わせると空が真っ白、測光迷ったときによく使う雲に合わせると花が超アンダー。晴天下の液晶じゃよくわかんないんだよなぁ。まだまだ修業が足りんぞ>おれ

ラベンダーソフト
ラベンダーソフトクリーム250円

歩き疲れて休憩がてらソフトクリームを舐める。それじゃ富良野屈指の観光スポット、彩りの畑へ参りますか。

ファーム富田
彩りの畑

 もういやになるくらい人が多くて、手前にラベンダーをかませてのショットは無理。仕方なくこの辺で妥協。まだ10時前だというのになんて混みようだ。それでもベルビア2本目終了。全然フィルム足りないし。このあと美瑛行く前に調達しなければ。彩りの畑の一番上のほうまで登って撮影していると、ハングル語を喋るおばちゃん達が登ってきたのでカメラ渡して富良野をバックに写真撮ってもらいますた。おれ日本語しか話さなかったけど何とかなるもんだね。
 10時すぎて団体さんが大量に押し寄せてきた。離脱しよう。北星山周辺をぐるっと回って彩香の里で暑中見舞い用写真を撮った。
 富良野を後にし、R237を北上。美馬牛辺りから美瑛の丘が見えてくる。ツーリングマップルには美瑛駅前で地図をもらって丘めぐりとある。駅前の観光案内館に入ったがめぼしい地図は無かった。フィルム買わなきゃ。写真店に飛び込んで「ベルビア100ください、36枚撮り」んー100Fのほうが良かったかな。フィルム買ったら手作りびえいマップをくれた。撮影ポイントも載っていてかなり使える地図。南東がパノラマロード、北西がパッチワークの丘と呼ばれている。有名な景観はパッチワークの丘に集中している。迷わずそっち。国道を外れてすぐ登り。行く手を阻む超大型牧草コンバイン。全幅8mぐらい、移動速度時速4km…。前後を車がガードして抜くに抜けない。いきなり鬱。

ケン&メリーの木
北西の丘展望台からケン&メリーの木

北西の丘展望台。展望台という割にはいまいち。記憶はないがC110スカイラインのCMに使用された木が遠くに見える。周りじゅう車だらけ。数枚写して即移動。観光地といっても大半はのどかな牧草地帯。アップダウン厳しいから自転車で回ろうとすると泣きを見る。回ってる人は大勢いるけどね。カブか小排気量オフ車で一日かけてちんたら丘めぐりするのが面白いのだろうな。決して大型バイクのパワー任せ短時間で有名な木だけ撮影して歩くのは誤ってるとも言えないけれど。

美瑛の丘

セブンスターの木
セブンスターの木

セブンスターの木は人が空くまで10分ぐらい粘った。ひとり残したのは人間と大きさ比較のため(嘘)。

 美瑛を後にしさらに北上して旭川入り。北へ行くほど暑くなるのはどういうことだろう。旭川環状線を1/3周、旭川ラーメン村に着いた。どこが美味しいのか予備知識ゼロなので、まぁココならハズレはないであろ。しかしこの炎天下の中、行列に参加する気はない。なんやらのラーメンランキング1位の店は外に15人程待っていた。パス。駐車場側の4軒はいずれも満員。裏の4軒ならすぐ入れそうだ。おなかすいてるから裏の店でいいや。カウンターに座って塩野菜ラーメン700円を注文。丸見えの厨房で店主が煙草をふかしている。吸うなとは言わんが客から見えない所でやれと言いたい。だいたい喫煙している時点で味なんてまともにわかるはずないから料理人として失格。あーあハズレかぁ。まいーや。ラーメンとしては可もなく不可もなく。スープまで完食は出来なかったが満腹にはなった。

 旭川からR12を南下、市街地を過ぎると片側1車線になった。大型トラックにもまれノロノロ運転を強いられる。ちっとも北海道らしくない道。ハッキリ言って鬱。何度高速に乗ろうと思ったことか。深川辺りで半キャップ半袖のXJRにロックオンされた。車間距離1mぐらいなんだけどコイツ。エンブレかけるとぶつかりそうになるまで詰めてくる。でもスローダウンしても抜いていかない。うざい。2車線が1車線になるところで前の車が急ブレーキ。このパニックさは極超短波発信機だな。ああやっぱり。通過して50mで1車線、間隙をついて前に出たらXJRもついてきた。しつこいなー。どうでもいいが交通安全期間中、レーダーを見たのはこれが最初で最後だった。
 R275使えばよかったかなーと思いつつ自動操縦すること約2時間弱。道央道江別西ICから高速を使うことを決意。その前に給油。ホクレンの旗はもういらないのでエネオス。結局ホンダの赤い旗ももらい損ねた。チャンスは2回あった。昨日富良野で見つけてUターンしようか迷ったけど交通量が多いからやめたのと、やまびこ亭の隣のバイク屋が協賛店だったりした。
 江別西から高速、札幌JCTでいきなり料金所、鬱。札樽自動車道の一定区間分を前払い。北海道で高速に乗るのは2回目。昨年、初日に室蘭〜苫小牧西を走った。新川ICを過ぎると車が極端に少なくなった。銭函ICを下りる。料金合わせて900円、30km近く使ったからこんなもんか。ツーリングマップル2002年版P79おすすめの宿情報の一番右上に載ってるとほ宿、コメントに「小樽のフェリー利用者に便利」とある。これだけでココにしようと思った。なにせ明日朝9時30分まで小樽港へ行かなくちゃならない。電話する。OK
 小さな旅の博物館(以下、ちい旅)、場所的にはわかりやすい所だがそこにたどり着くまで少し迷った。「こんにちは〜、電話したClioneです」「おかえりなさーい」おかえり?初めて来たんだけど。「部屋は2階の大空、落ち着いたら下りてきて、お茶にしましょう」着替えて「顔を洗いたいのですが」と洗面所に。先客がひとり「あ、失礼…、あのどこかでお会いしませんでしたか?」「去年もここ来てるから」「いやそうじゃなくて・・」「あーーーっ、ぽんとだ!(合唱)」駐車場のビラーゴを見たときまさかとは思ったけど、温泉の人こととんぺいさんに再会しますた。昨日の樽前の人といい、見知らぬ土地で知ってる顔に会うとなんだか嬉しくなる。冷たい麦茶をいただき、風呂で命の洗濯をして、居間でああっ女神さまっ25巻を読む。25巻買い忘れていたのに気づかず26巻買って混乱していたんだよな、ちょうどよかった。3人目のライダーが来た。名前はTACさん、ヤマハカラーのXJR1300乗り。とても4*才には見えない若々しさをもつ好漢でいらっしゃる。旅風の表紙写真、弟子屈の辺りの2人組右側が自分だと教えてくれた。今日はもうひとり連泊の人が居たが夕食に下りて来なかったので知らない人ということで。
 夕食、TACさんが晩飯はビールが無いとだめだぁと仰り急遽1次会に早変わり。2次会で自己紹介タイム。宿のオーナーはわんわんさん、北海道3大キ○ガイYHのひとつ斜里ユースホステルのヘルパーを10年やっていらした。ユースの伝統的ダンスを創作した。少年〜学生時代は鉄の人、しかもSLオンリー。宿のあちこちにSLの写真がコメント入りで飾られてノスタルジックな雰囲気を味わえる。つぎ、週末ヘルパーのかんぴんたんさん(眼鏡っ娘)、雨の夜アマガエルが道路で車に轢かれて翌日炎天下で干からびた物体を三重では「かんぴんたん」と言う。常勤ヘルパーのちゅんさん、自動車改造店で働いていたが北海道に渡るため辞めてバリオスIIでフリーターしながら倶知安>銭函と移動。ちい旅ヘルパー歴は3日目の23才好青年。とんぺいさん、左とん平に似ているからちい旅ではそう呼ばれている。関東の大手私鉄に勤める5*才。奥さんもバイクに乗れるが遅いから置いてきた。TACさん、大手外資系コンピューター会社勤務。今年は友人の結婚式がてら北海道ツーリングに来た。人生にとってためになる話を聞かせてもらったが、著しくプライヴェートに関わるので省略。Clioneさん、パソ通のハンドルはClioだったが、北海道の人にクリオネなら知ってると言われて以来そう呼ばれる。経歴抹消。明日早いのに0時半まで宴会。
 小さな旅の「博物館」の由来は、行ってみればわかる

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