車乗り換えのため手放しました。面白い車でした。ありがとう。
極私的仏蘭西車生活頁

2001年6月9日撮影
Renault Lutecia 16V / Phase2


 
 
性能諸元
登場年 1990
(1996年6月登録)
全長×全幅×全高(mm) 3710×1650×1375
ホイールベース(mm) 2470
トレッド(前/後 mm) 1370/1355
車輌重量(kg) 1030
エンジン型式 F7P/1763cc水冷並列4気筒DOHC16V
最高出力 135ps(99kW)/6,500rpm
最大トルク 16.1kg-m(157.8N-m)/4250rpm
変速比
(1〜5速、最終減速比)
3.091
1.864
1.321
1.029
0.824
4.067
サスペンション 前 マクファーソンストラット+コイル/スタビライザー
後 トレーリングアーム+トーションバー/スタビライザー
いま履いてるタイヤ 夏 ミシュラン PilotHX MXV3 185/55VR15
冬 ミシュラン XM+S330 185/55HR15
いま入れているオイル BP ビスコベータ SJ/5W-40
いま入れているガソリン 出光 スーパーゼアス100
走行距離 79,138km 2002年3月2日現在

ホデーカラー:メチルブルー


インプレッションとか
 絶対的なスペックはたいしたことない。ところがドライヴァーズシートに身を沈めてコーナーのひとつふたつも駆け抜けてみる。そのしなやかで動物的なフットワークに心奪われるのに時間はかからないだろう。路面の感触が手のひらにダイレクトに伝わってくる適度に重いステアリング。切った分だけ曲がるハンドリング。速く走るほど安定する直進性能。軽いスロットルペダルを蹴り込めば快音を奏でるエンジン。ラテンブラッドが織りなす自動車の形をした芸術品。操る者をエキゾティックな気分にさせてくれる。

改造とか
 中身はノーマル。というかへたに改造するとバランスが崩れる。と、今まで思っていたが、5年目を迎えてそろそろリフレッシュしたくなってきた。外側はアルミホイールを交換しただけ。OZ製F−1だが、その後ランエヴォの標準アルミに採用されたようだ。SPEEDLINE製純正ホイールはスタッドレスタイヤにまわした。

妖しいチューニングページ
自作ホットワイヤー、アースポイント増設、K&Nエアクリーナー、ホワイトハロゲンバルブ、イリジウム点火プラグ、ショックアブソーバー

トラブルやメンテナンス
 あたりが悪かったのか、これが普通なのか日本車と比べると壊れやすい気がする。
1年目 【室内時計のバックランプが切れた】
 納車1ヶ月ぐらいだったろうか、ふと時計を見るとランプが切れていた。体制に影響ないのでしばらく放っておいたが、最初の車検ついでに直した。

【ワイパーゴムの寿命が短すぎる】
 北陸は雨が多いのでへたるのも早いが、いくらなんでも3ヶ月は短すぎる。それでも騙しながら1年保たせた。パソ通で純正ゴムはつけるだけ金の無駄というアドバイスをいただいたので、いまトヨタ用のサードパーティー製品を使っている。
 日本ワイパーブレード社製41WW1 450mm(適用車種クラウン、ソアラ等の助手席・リヤ)
【ブレーキが鳴く】
 鳴くのは効いている証拠と割り切っている。パッドは厚いが減るのも早い。

2年目 【窓ガラスが外れた】
 助手席側のパワーウィンドゥを下げていると途中までしか下がらなくなった。手で押し込むとガクッと下がる。中で外れたようだ。修理代工賃4000円。

【エンジンマウントのボルトが折れた】
 15,000kmぐらいでエンジン始動時に異常振動が発生するようになった。原因を調べてもらうと、右上部のエンジンマウントボルトが折れていた。何故?

【エンジンマウントのへたりが早すぎる】
 2万km程度でへたるのが普通らしい。
 4万kmを超えてくるとかなりエンジン始動時に振動する。やばいような気がしてきたので車検ついでに修理依頼したが、なんだかごまかされた。

【クラッチが時々切れなくなった】
 いわゆる初期不良だったのだが、「オレが慣れてないからだ」と信じ切っていたので、症状が重くなったときには既にクレーム対象外だった。原因はクラッチリンケージの不良。何がおかしかったのか説明は聞いたが忘れた(爆)
 部品と工賃込みで18,000円位だったが、当初部品が日本に無く本国取り寄せになってしまい、年末年始を挟んで約1ヶ月半ドック入りの惨事。

【クーラーが効かない】
 真夏は焼け石に水なのでこんなもんかと思ってたが、どうやらガス(代替えフロン)が抜けていたようだ。

3年目 【油量計がおかしい】(98.10.5)
 台風の豪雨の中を野ざらしにしておいたらエンジンのかかりが悪く、アイドリングが安定しなかった。数日後、アイドリングは元に戻ったが油量計が常にMAXを指すようになった。因みにイグニッションキーをONにしてエンジン始動せずOFFにして、再度ONにするとかなり正確っぽい位置を指すが信用できない。

【内外気切り替えスイッチ脱落】(99.1.1)
 押したら「パキ」という音とともにパネル内部へ脱落してしまった。唯一の救いは外気になっていること。内気循環はほとんど使わないから。車検ついでに直す。

4年目 【よくパンクする】(99.11.6)
 今年入って2回目、通算で5回目ぐらいだろうか。1年に1回は必ずパンクする。今回はタイヤ自体が終わる寸前なのと数日に1回空気入れてやればいいだけのスローパンクチャーなので直さずにスタッドレスシーズンまで誤魔化そう。どうせ後輪だし。

【油温計壊れる】(99.11.18)
 一週間前ぐらいに動いてないのに気付いた。あってもどうせ見ないから体制に影響ない。と思ったがたまに息を吹き返すようだ。まぁよい。

【バッテリー、天寿を全う】(99.12.19)
 積雪初日、夕方から出掛けて用事を済ませてイグニッション捻るが起動せず。友達呼んでバッテリー直結でなんとかスタート。帰宅して充電してみたが息を吹き返す様子は無かった。
 翌日、5軒回って代替品ゲット。第1候補BOSCH Silver S-5Dは見つかるはずもなく、オートバックス扱いのEXIDE HAGEN TP455にする。因みにCCA(始動電流) 640A(EN)、21,420円!(税込み)

取付手順
1.終わったバッテリーを外す
  バッテリーを固定している金具を緩めるにはかなり小さいソケットが必要。
2.端子金具を外す
  +側は力まかせ、−側はCRC吹いて力まかせ。マイナスドライバー必須。
3.新しいバッテリーを押し込む
  というのも、TP455は純正のFULMENに比べて横幅が2cmぐらい大きかったから。16Vはサイズが小さいのだろう。かなり傾斜していたので後日、木製のスペーサー(自作)を底辺にかまして調整した。
4.位置を固定して端子金具をつける
  ここまで来たら無理矢理つけるしかない。選択の余地は無い。
5.完成
  念のためイグニッションキーを捻るのも忘れずに。
Battery

5年目 【内外気切り替えフラップ壊れる】(2000.6.26)
 エアコンが効かないのでクーラーガスを入れた。のついでにちょっち見てもらったら内外気切り替えフラップを駆動するモーターが動かず、フラップが外気に固定されていたため余計クーラーが効きにくくなっていたとのこと。このパーツはフランス仕様ではなく日本に持ってきてから専用に付けたもので、型番等はルノー・ジャパンでは判りかねる。って要はヤナセ系フランス・モータースで独自に開発した特別仕様のエアコンてことか? 外気を入れるときは窓開けることにして、フラップを内気に固定してもらった。またフロントブレーキが鳴きまくるのは、ローターが摩耗しているせいらしいが外してみないとわからんというので暫し様子見。うーん、そろそろ金かかる壊れ方の予感がするよう。(^^;

【レギュラーガソリン入れられた】(2000.7.29)
 ちゃんとハイオクって言ったのにぃ。というか行きつけのGSなのにぃ(泣)。暑さのせいだな。30km程走った頃からノッキングがひどくなってきた。発進時及びシフトアップ時に頻発する。とともに加速が全然伸びない。エアコンかけてると特に顕著。1速落としての登坂を強いられる。おまけにエンジンストールまでっ。1500以下が使えず、3500以上も使えない乗りにくい車になった。130km走ったが我慢できなくなりSTP社の「オクタンブースター」を気休めに入れてみた。55Lに1本とのことだが無視して全部注入。20km前後から効果が現れた。発進時若干のノッキングが残るもののドライヴィングフィールはほぼ回復。結論:レギュラー+1200円の添加剤<ハイオク

【雨漏り】(2000.8.8)
 助手席側のドア上部パッキンが連日の猛暑でタレて隙間ができたところへ、キャパシティ以上の降雨がありインナーエッジを乗り越えて車内に浸水。いわゆる雨漏り。というか、やっときたか。それでこそラテン車。300円/mのゴムモールをアウターエッジ内側とドアエッジにかませて応急措置を施したがたぶんムダ。夏が終わる前に新しいパッキンに交換したほうが無難であろ。
 その後、車屋へ「雨漏りがヒドイんですけどぉ」と持ち込んだら、なんかドアの立て付けが悪いのと一番内側のパッキンの汚れを指摘されてしまった。ダータで直してくれたのでラッキー。

【ガス漏れ】(2000.10.26)
 リレーが作動してアイドリング回転数も上がるが、効かない。ファンも回らないので診てもらった。原因はガス圧が低くてコンプレッサーが作動しないということだった。おかしい、6月に入れたばかりなのに。たった4ヶ月で抜けるものだろうか。考えられるのは何処かから漏れているのではないかということ。車を預かって検査してみないと判らないというが、暇無いので応急措置でガスだけ入れた。
 2ヶ月後の12月下旬現在でガラスの曇りが全くとれないほどなので、ガス漏れはかなり深刻な状態と思われる。

6年目

【エアコン動作不良】(2001.8.5)
 エアコンのスイッチを入れても動かなくなった。ときどき思い出したように動くときもあるが大抵止まったまま。送風すらしないのでスイッチの接点が疑わしい。ったく、暑いときに限って壊れるんだから。

【油圧計壊れた】(2001.11.4)
 常に真ん中付近をさしている。エンジン停めても。まいっか見ないし。と思ってたがヒサシを叩くと針が落ちた。どうやら軸の所の動きが渋いらしい。油温計も同パターンらしい。

【ワイパーブレードがフロントガラスにぶつかる】(2001.11.9)
 運転席側のワイパーブレードフィンが高速走行中戻るときガラスにぶつかって異音がする。新車当時からぶつかってはいたのだが今日まで放置プレー。ガラスに傷がつくので思い切ってブレードごと交換した。PIAA製シリコン・コートワイパーの7番(品番WSC45)「なんと!拭くだけで撥水コーティング」とか書いてある。イエローハットで2280円、現物合わせでチョイス。

【ブロアファン故障】(2001.11.20)
 「エアコン動作不良」の続き。全く動かなくなって1週間が過ぎたある日、冬にヒーターが無いのはさすがにヤバイぞってことで直すことにした。まず、会社の近くの電装屋さんへ。車を見て表情が曇った。案の定「どこがどうなってるかわからないから直せない」とのこと。まぁ予想はしてたが。次にディーラーへ持ち込んだ。ブロアファンのメインヒューズが溶融しているのを発見。そして待つこと2時間半、原因はブロアスイッチ裏のエアコン用コネクタの中で焼きついた配線がショートしたことによるものだった。修復不能な2本の配線をバイパスさせてしのいだ。さすがディーラー。これで今年の冬もOK!修理代16800円。


エンジンオイル交換あれこれ

オイルフィルター交換のやりかた

【エンジンオイル変える】(2000.4.29)
 いままで2年間愛用してきたBPビスコ5000(SH/5W-40)が生産終了してしまった。パフォーマンス的にガンマとアルファ/ベータの間を埋めるランクだっただけに残念である。ビスコ5000を教えてくれたAさんにはガンマを薦められたが、4L缶で実売9800円は痛すぎる。5.5Lも食うのだから1回に15K円以上かかる。それに入れてみて大したことなかったら悲しいのでランク1つ落としてベータ(SJ/5W-40)を取りあえず入れてみることにした。因みに4L缶実売8400円、2缶で16800円をオートバックスとやま南店で購入。前日に野村の黄色帽子や高岡スーパーバックスも探したが、呉西には入荷してないようだ。
 ドレンボルトを外す工具をAさんに借りて、マイファクトリー(納屋ともいう)で作業開始。丁度フィルターも交換時期だったのはラッキーであった。交換は何度もやってるので手が覚えてる。次にジャッキアップせずに車の下へ潜り込んでドレンを外す。ここで重大なことに気付いた。廃油受け皿の容量が3Lしかないのだ。幸い、昨日から動かしてないのでオイルは冷たい。2Lぐらいずつ3回に分けて抜くしかないな。かなりマヌケである。3回目を抜いてる途中、弟が街まで送迎してくれと言ってきたのでそのままにして、弟の車で送ってやる。なんでも新しい車を引き取りに行くらしいい。
 帰ってきてドレンボルトを締め、オイルキャップを外・・・れない。なんて握力弱いんだオレ(TT) 雑巾越しにプライヤーかまして開ける。オイル注入。5.25Lぐらい入れて3分間ほどアイドリングして油量を計る。規定値満たしてるからオッケーだな。ちょっち試運転行くか。おお、メカニカルノイズが低減してる。静かだ。軽く回るし。でも低速トルクは細くなったような気がするナー。気のせいかなぁ。体感できんということは我慢できるレベルということだ。(と勝手に思いこむ)
 ちなみに弟が乗ってきた車はヴォルヴォ850、兄弟の血は争えんぞ(^^;)

【大容量廃油受け購入】(2001.2.10)
 エンジンオイルが5.5Lも入ると抜くときが大変である。今まで3Lの廃油受けを使っていたのだが、途中で止めなければいけないので面倒である。手も床も汚れるし。そこで8L入る廃油受けを購入。買った店は工具屋さんのストレート、富山にはないので通販で送料込み2771円ぐらい。アメリカ製のOEM、取っ手がついていて持ち運べるのがいい。
 で実際使用してみた。ここから笑い話である。まず下に潜ってドレンボルトを外そうとした。しかし、ラチェットハンドルが壊れてた…。近くのDIY屋で安物のラチェットを買ってきて再トライ。しかし、廃油受けの空気栓抜くのをすっかり忘れて床一面原油流出の大惨事。しかも咄嗟に空気栓を抜こうとしたため手に持っていたドレンボルトを廃油受けの中に落としてしまった。さらにドレンボルトを取るため廃油タンクにあけようとしたら、タンクの口が狭くて入らなかったので漏斗を探したらペットボトル製漏斗が別の廃油タンク(満タン)の口金に引っかかって取れず、泣く泣く廃油タンクの蓋を開けるハメになってしまった。因みに廃油タンクはペール缶再利用である。悲劇はまだ続く。ドレンボルトを締めるために車体の下に潜らなければいけなかったが、毒廃液で床は真っ黒。車をずらすスペースは無し。オイル入ってないからエンジンも掛けられない。どうしよう、あそうだ、古新聞5重ぐらいひいて廃油が染みてくる前にドレンボルトを締め終わった。ここで大ズギャンに気付いた。オイルエレメントを先に替えとくんだった。指先の摩擦力だけが頼りなのに両手とも油でギトギト。10分ぐらい手を洗ってなんとか我慢できるレベルになった。エレメント替えて、オイル注ぎ廃油処理し終わったのは作業開始から2時間後のことであった。疲れた。この次は上から抜く道具でも買おう・・・

【大容量廃油受け2】(2001.7.30)
空気栓外しても出る量多すぎて追いつかないことがわかった。つまり、使えない

【上から抜く道具】(2001.12.8)
リガーマリンエンジニアリングから出ているオイルチェンジャー6.5Lを買った。ヤフウオークションで送料込み9000円。「オイルチェンジャー」で検索したらヒットする。元々はモーターボートのオイル交換に使うものらしい(ジャッキアップするの大変だから)。ポンピングでタンク内の空気を抜いて負圧で吸い上げる方式を採用。ジョイント部分は力で入らなかったのでメインパイプをあぶって柔らかくしてから繋いだ。オイルゲージの穴からパイプを底まで差し込み20回ぐらいポンピング。あとは放っておけばいい。実は上から抜くほうがドレンから抜くより多く抜けるらしい。ジャッキアップせず、車の下へ潜らず、手が汚れず、床も汚さずできるのだから非常に良いアイテムだ。



車検1回目(99.6.18)
  交換部品 金額(工賃含む)
車検整備 法定費用・諸経費込み 89,000
LLC入れ替え・エアー抜き LLC 3L 8,900
フロントブレーキパッド摩耗・交換 ブレーキパッド、ブレーキクリーナー 17,900
時計照明灯交換、内外気スイッチ割れ バルブソケット、スイッチ 7,100
点火プラグ交換 プラグ 4,800
ブレーキフールド交換 フールド 3,500
ミッションオイル交換 ギアオイル 3L 4,500
なんとかラテラルロッドのカラー追加 ショートパーツ 500
リヤワイパーブレード交換 リヤワイパーブレード 1,900
クラッチペダルリンク異音・注油   0
合計(税込み) 170,607

車検2回目(2001.6.7)
  交換部品 金額(工賃含む)
車検整備 法定費用・諸経費込み 89,000
LLC入れ替え・エアー抜き LLC 3L 8,900
ブレーキ周り清浄 ブレーキクリーナー 800
フロントブレーキホース交換 ブレーキホース 9,800
ブレーキフールド交換 フールド 3,500
下廻り錆止め塗装   6,000
リヤワイパーゴム交換 リヤワイパーゴム 900
コンディショナー、ウエス   1,700
この他にエアコン修理、ブレーキローター研磨、リヤブレーキパッド交換、ミッションオイル交換、
点火プラグ交換等しなければならないが車検では敢えてやらなかった
合計(税込み) 144,305

 

2001年6月8日69099km リヤブレーキパッド交換 部品代7560円

2001年6月9日69149km ミッションオイル交換 油脂代10080円

2001年6月9日69149km ヘッドライトバルブ交換 部品代7560円


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下りた理由ですかー?決して飽きたわけじゃなくて、いざというとき面倒見てくれるお店が近くに無くなったから。かな。