Vol.583 17.Jul.2009
C
コンポーネント端子とコンポジット端子
by fjk
先日オープンしたY電気でブルーレイレコーダを買った。レコーダーと周辺機器の接続をしようと思うが、沢山ある端子の働きがよく分からない。モニターにはD端子があるがコンポーネント端子なるものはない。そこで、信号の端子について調べてみた。
コンポーネント信号とは、ビデオ信号方式の一つで、映像を構成する各色の成分を分離して、それぞれ独立して扱うようにした信号で、端子はコンポジット端子(RCA端子)と同じピン型の形状をしており、刺し間違いを防止するために通常は輝度(Y)が緑、青の色差(PB/CB)が青、赤の色差(PR/CR)が赤に着色されている。コンポーネント端子は海外では一般的な端子で、日本ではコンポーネント端子はほとんど普及せず、代わりにD端子(アナログ信号)が一般的。信号が全く同じなのでD端子とコンポーネント端子は複雑な回路を用いなくても相互変換できる。
コンポジット端子とは、ほとんどの映像・音響機器が備えているピン型の入出力端子。家庭用のテレビとビデオの接続によく使われてきた方式。輝度信号(Y)と色差信号(C)を合成して送出し、受信側でこれを分離して表示するため、分離の過程で信号が変化し、画質が劣化しやすい。ほとんどどんな機器でも接続できるのは強みだが、S端子やコンポーネント端子、D端子が利用できるならそちらを利用した方がよい
コンポーネント信号には、光の3原色に対応したR(赤)・G(緑)・B(青)の3つの成分に分解する方式と、輝度(Y)と青の色差(PB/CB)、赤の色差(PR/CR)の3つの成分に分解する方式の二つがある。前者の方が情報量が多く画質が高いが、後者の方が効率的に情報の伝送ができるため普及している。なお、標準テレビ放送(SDTV)と高精細テレビ放送(HDTV/ハイビジョン)では色差成分の求め方が異なるため、SDTV信号では色差成分をCB(青)/CR(赤)と表記し、HDTV信号ではPB(青)/PR(赤)と表記されている。
すなわち、アナログ接続では、コンポーネント端子またはD端子がある場合は、この端子を利用する方が一番良さそうである。デジタルの場合はabc560にあるようにHDCP対応のHDMI接続で決まりである。