Vol.618 22.Apr.2011
F
データの復元には、やっぱりFinalData
by fjk
ある日、自作DVDのコピーを作製しようと、XpマシンのDVDドライブにDVDを挿入したところ、全く認識されなかった(ドライブをクリックしても反応なし)。代わりに市販ゲームのDVDを差し込んでみると、これは正常に自動認識される。更にDVDのライティングソフトであるB'sレコーダを起動すると、”ライティングできるドライブが無い”と表示される。ドライブソフトが壊れたと思い、”システムの復元”で少し前までに戻すことにした。
復元が終わり、再起動してみると、今度はWindowsそのものも立ち上がらず、再起動を繰り返すだけである。壊れたのはソフトではなくハードディスク(IDE500G)の可能性が出てきた。300Gバイト以上のIDEのハードディスクをショップで探すが、店頭にあるのは最大でも新品の80Gバイトであり、直ぐには入手できない。そこで、中古ショップを探してみると、300Gバイトのものが手に入った。幸いシステムのバックアップをParagon Hard Disk Manager Suite(Justsystems)で1月に行っており、これでシステムを復活させることにした。パソコンとHDDの接続にはAREAの集団変換(IDE又はSATA、3.5又は2.5インチに対応。ACアダプタ付き)を使った。
復活作業中にファイルシステムのエラー警告が何度か表示され、最終的には20時間以上を要した。どうもバックアップ時点で既にエラーが発生していたようである。システムを再起動すると、ウィンドウズ画面が表示され、正常に立ち上がって来たように見えた。しかし、幾つかのアプリケーションはアイコンすら正常に表示されず、起動も出来ない。起動しないソフトを再インストールすれば正常に使えそうだが、何となく不安である。
ストックしてあった古いHDDを探してみると、2年前にTrueImage(Acronis)で行ったXpのバックアップファイルが見つかった。2年前であればエラーも無いと思われるので、再度中古の500GのHDDを入手して、システムの復元を行う。TrueImageによる復元は早く約2時間で復元できた(有効データは約80G)。そして、全てのアプリケーションも正常に動作する状態に回復した。しかし、2年間のデータは当然復元されていない。さらに、この状態ではHDDに空きエリアがまだ残っているので、ParagonでHDDをフルに使えるようにパーティションを変更した。
最新のデータを、壊れたと思われるHDDからデータを抜き出すのであるが、こんな時に便利なのがFinalData(AOS)である。FATなどが壊れていてもデータを復元してくれる便利なツールである(復元が正しくないこともあるが・・)。念のためにデータの復元はUSB接続の新しいHDDに行うこととし、就寝時にセットしスタートしたところ、翌朝には正常に終了していた。システムを復元したHDDにデータをコピーし、最新のデータ(ほとんど復元できていた)を使えるようにした。
最後に、復元した各システムのバージョンが古いので、最新のバージョンをネットで入手し、バージョンアップを行って、復元作業が終了である。
主なアプリケーションを起動させてみたところ、今のところ正常に動作しているようである。なんだかんだで、元通り正常に使えるようになるまで、半月以上も要した。
今回のトラブルの原因は、ドライブの認識エラーなど、チップセット(MB)にあるかもしれない懸念がある(以前、チップセットの放熱フィンが外れていたことがある)。しばらくは様子見である。