Vol.639 28.Sep.2012
A
エアーブラシ塗装
by fjk
プラモデル製作を久しぶりに復活したのですが、ただ組み立てるだけでは面白くなく、塗装も本格的に行うことにしました。
今までは、ほとんどが筆塗りで、たまにスプレー缶や鉄道模型用としてCGIクレオス(以下CGI)の「プロスプレーMk-5」(PS156)+「プチコン」(PS351)などを使っていましたが、より塗装を綺麗に仕上げるためには薄塗りが出来るエアーブラシの使用が必要となります。そこで、汎用に「プロコンBoy WAプラチナ0.3mmダブルアクション」(PS-289W、CGI)を買って、何時でもエアーブラシ塗装が出来るようにしていたのですが、時間が無くほとんど使っていませんでした。
模型屋で、昔所持していたセリカLBのプラモデルを見つけたので購入し、エアーブラシ塗装の練習(年月がたっているので)を兼ねて塗装してみることにした。しかし、車のプラモデルは塗装面積が大きいので、大面積塗装用に「プロコンBoy LWA トリガータイプダブルアクション0.5mm」(PS290、CGI)を買い足した。コンプレッサには新たにCGIのL5(PS251)、レギュレータ付き圧力計(PS234)、ドレン&ダストキャッチャー(PS282、ハンドピースの握りとしても有効)を準備した。スプレーブースは既に入手していた「Mr.スーパーブース」(CGI)を収納用プラスチックケースに内蔵させたもの(蓋をすると乾燥ブースにもなる)を使用している。スプレーの状態はブース内に白いプラ版(タミヤ製)を立てかけて、このプラ版にスプレーを吹きかけて、吹き始めに吐出状態を確認してから塗装を行っている。
0.5mmのPS290は楕円形にも塗料を広く拭くことが出来、L5の低圧にも対応している。サーフェーサと広い面積のボディの塗装に使った。PS290はノズルの交換で通常の円形にも吹くことができるので、広い面積用として重宝する一品です。
次に、ダブルアクションタイプのPS289Wを使ってピラーや小さな部品に塗装しましたが、PS289Wのボタンのバネが強く、時間がたつと親指方式で押しても指が痛くなり、微妙なボタン操作ができなくなりました。ダブルアクションでは@エアー吹き出し→A塗料投入→B塗料停止→Cエアー停止、としなければならないのですが、疲れてくるとBとCが同時になってしまい、そのためノズルに塗料が残ることがあります。PS289Wはかなりの細吹きなど、広範囲の用途に使える便利なハンドピースですが、指の力が弱くなってきた人には使いづらくなってきました。
そこで、トリガータイプダブルアクションのハンドピースを捜してみると、H&S社のトリガーアクションである「コラーニ」が見つかりました。コラーニのノズル径は0.4mmでメタリックの塗装にも使えそうです。コラーニはノズルベースセットの交換で0.2、0.4、0.6、0.8、1.0、1.2mmのノズル径に変更することが出来ます。コラーニの問題点は、接近して吹いても空気の流れが悪くならないようにキャップに穴が空いているため、「うがい」が出来ないことですが、購入したセットには穴無しキャップが付いており、キャップを交換すればうがいが出来ます。しかし、いちいち交換が面倒くさいので、金属製の鉛筆キャップ(4個で90円)を適当に切断しノズルの先端にはめ込めば、「うがい」が出来るようになりました(瞬間接着剤などのプラスチックキャップはシンナー系では溶剤で柔らかくなるので×)。また、もう一つの問題点はコラーニのスタンドですが、標準品は安定が悪いとの評判なので、いくつか自作スタンドを作製してみましたが、それでも安定が悪く、最終的にCGIクレオスのMr.スタンド(PS256、\336)を改造した物を使っています。強力マグネット付きでコラーニを安定して置けます。また、気になっていた空気圧ですが、L5(定格0.1Mpa)でも充分に吹くことが出来ました。
コラーニは人気のハンドピースですが塗料のアジャスターがありません(分解すれば調整が可能とのことですが・・、アジャスターを使わない人もいます)。操作が楽なトリガーアクションタイプのハンドピースを使っていると、ダブルアクションタイプには戻れません。そこでアジャスターつきのトリガーアクションタイプということで、さらにH&S社の「ハンザブラック381(0.3mm)」と細吹き用に「グラフォT1(0.15mm)」も買ってしまいました。ハンザやグラフォはコラーニと同じようにノズルベースセットで交換すれば、ノズル径を自由に変更できるのですが、頻繁にニードルの交換を行うのが面倒くさいのと、交換時にニードルの先端を変形させそうなので、専用のハンドピースとしてを準備することにしました。ただし、これらのハンドピースにはエアー調整機能が付いていないので、レギュレータでエアー圧を調整することになります。
H&S社のハンドピースはシール用のオーリングが有機溶剤に弱いと聞いていたので、エアーテックスのFestaから「強化オーリング」を準備しましたが、今のところ液漏れはなく、交換は行っていません(最近のものは既に強化オーリングに交換されているらしい)。ハンザやグラフォにも穴無しノズルキャップが付いていますが、コラーニと同様に鉛筆キャップ(サイズは異なる)を使ってうがいが出来ました。
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うがい用鉛筆キャップ(下) |
コラーニに付けたところ |
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自作コラーニスタンド(右) |
各種ハンドピースとスプレーブース |