いつでも手軽に使えるコンパクトなカメラがないか気にかけていたところ、売値が3万円を越えていたOlympusのTG835が\21,480で販売(ヤマダ電気、税抜き)していた。水深10m防水、GPS、Wifi対応ということで、つい衝動買いをしてしまった。最近はカメラやGPS付きのスマートホンが普及し、厚みが薄くポケットに入るサイズのカメラは少なくなくなってきたが、2m以上の耐衝撃性や10mまでの水中で使えるなど、アウトドア向き防水・防塵カメラとして何とか残っている。またOlympusのTG-3やSonyのTX30など顕微鏡的に近い機能を持つものもある。
TG835は標準ではWiFiを使うことが出来ない。SDカードとしてFlashAirまたはEye-Fiカードを使うことでWiFi機能が可能となる。そこで、ヤマダ電気で16GbのFlashAirW-02 class10を税抜き\4,180で入手した。FlashAirのバージョンがF19BAW3AW2.00.02以降のFlashAir W-02 Class10で、インターネット同時接続機能信が可能となり、カメラとパソコンの接続に加えネットワークも同時に使うことが出来る。FlashAirカードの設定はカメラにカードを差し込み、USBでカメラとパソコン(またはタブレットやスマートホンなど)を接続し、パソコンでカードの設定を行う必要があり、設定を行うための専用ソフトが必要です。WiFi接続を行うと、撮影した写真や動画をパソコンのweb表示ソフトでhttp://flashar/やOlympusのOl.Shareなどで見ることなどが出来ます。ただし、Ol.Shareのリモコン機能などは使えません。
さすがに画像はE-P5にはかないませんが、ポケットにすんなり入り(本当はもう少し薄く、軽ければと・・)、雨なども気にする必要がなく、いつも持ち歩いていて、撮影の機会が増えました。また、マクロも3cmと思っていたより近づくことが出来、まあ満足しています。
さて、TG835はGPSを搭載していますが、さらに衛星軌道情報を使ったアシストGPS機能を利用することで、位置情報を素早く入手することが出来ます。位置情報の提供はオリンパスのホームページのA-GPS Utilityソフトを使うことで入手できます。なお、情報の有効期限は14日ですので、14日毎に更新する必要があります。また、TG835は「メニュー」から「GPSログ」をONにすると、移動軌跡を記録するGPSログを行うことが出来る。GPSログは電源を切ってもログを継続しているので、電池の消耗に注意する必要がある(いざ写真を撮ろうと言うときに電池がなくならないように)。
記録したGPSログはSDカードのGPSLOGフォルダーに格納されますが、移動ルート(GPS Tracks)の表示はTG835本体では出来ないので、パソコンなどを使うことになります。
コンパクトでタフなTG835 | 通勤途中でトワイライトと遭遇 | 超解像ズームで撮影 |
スマートフォンなどでGPSロギングと軌跡表示のどちらも可能なものもありますが、GPS機能付きデジカメであるTG835や多くのGPSロガーでは地図表示が出来ないので、パソコンやタブレットなどを使ってTG835で記録した軌跡を表示する例を紹介します。
(1)Windowsマシン(RTを除く)の場合(GoogleEarthが使える環境が必要)
(2)Windows-RTマシンの場合
surface2などのWindowsRTマシンでは、GoogleEarthのインストールができないので、winodwsストアにある「地図ロイドmini」(国土地理院の地図を利用、キャッシュによりオフラインでも利用可能、windows8.1以上)を用いる。
地図ロイドを起動後、「マウスの右クリック」または「画面下端を上にスライド」でアプリバーを表示し、「ファイルを開く」でGPXやKMLファイルがあるフォルダーを選ぶと、GPXやKMLファイルのリストが表示されるので、表示されたファイルを選択し、「ファイルを開く」でマップ上にトラックログ(軌跡)が表示される。
(3)Androidマシンの場合
Androidマシンでログトラックを表示できるアプリは多数あるが、そのうちのいくつかを紹介。
【ファイルの形式変換】
TG835のGPSファイルフォーマットはNMEA形式なので、そのままでは表示できないビュアーがある。ログファイルの形式変換にはGPSBabelが便利である。
【写真をGPSデータに貼り付ける】
移動途中で撮影した写真を、GPSトラックデータにマークとして貼り付けるには、windowsではnmea2kmlが便利。
ページよりダウンロードしたzipファイルを解凍し、nmea2kml.exeファイルをクリックするだけで、使うことが出来る。
なお、nmea2kmlもファイル名で解るように、多種のファイル形式の変換も実行できます。
同様の機能をMacでは、gpsphotolinkerで実現できそうだ