縄胎椀を作ってみよう(その2・・・2002年)

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2002.1.3(木)

先の方が尖った、丸い砥石で、内から外脇にかけて、水研ぎする。
空研ぎ粉をつけて、刷毛で艶を消す(水をつけて)。

1.6(日)

内から外脇の2/3程にかけて、黒漆で中塗りする。  ⇒1.7縮み無く乾く。

1.10(木)

裏側(外脇の半分より高台・裏底まで)に、朱漆を塗る・・・木杯の朱の具合を見る付けとして。

1.11(金)

朝は光っていたが、夕には締まっていた。
湿度の低い、上の段に置いておいたほうが、明るい色をしている。

2.3(日)

「サンドボール(極細目)」で艶を消し、空研ぎ粉で細部の艶を消す。
内、端、外脇に、黒漆で中塗り。

2.9(土)

裏、外脇を研ぐ・・・細長い砥石(先が丸いのと、尖ったのを使う)で、縄目の間。
   胴擦り刷毛2/3通し 馬毛軟目に地の粉を付けて、全体の艶を消す。

2.10(日)

黒漆を裏、外脇に塗る。
*使用刷毛・・・一寸、6分、2分。
*茶碗の縁にかなり固まった漆がついていたので、布で漉してかかる。

2.11(月)

低温、それに湿りを与えなかったので、全く乾いていない。

2.12(火)

触れると、少し粘り気を感じるほどまで乾く。完全乾燥には、程遠い。置き場所を下に移す。

2.28(木)

内から外脇まで、地の粉を水につけて、艶消し。

3.3(日)

内から外脇2/3ほど、黒漆で中塗り(3回目)。

3.9(土)

高台など、外側を細長い・円錐形の砥石で、研ぐ。
地の粉を付けて、艶消し。

3.10(日)

裏から外脇まで、黒漆で中塗り(3回目)。外脇部分は多い。

4.7(日)

内から外脇2/3ほど、黒漆で中塗り(4回目)。

*4.8乾いていたが、一部、外の縄目に縮み。塗る目安は、普通に塗って、縄目に縮みが入らない程度。

4.13(土)

地の粉で艶を消し、裏から外脇にかけて、中塗り(4回目)。

5.3(金)

2、3日前に艶消ししていた。
内から外脇3/4程、黒漆で中塗り(5回目)。

5.9(木)

艶を消してから、裏から外脇にかけて中塗り(5回目)。

5.19(日)

内から外脇3/4ほど中塗り(6回目)。
*艶消しは1週間以上前にしていたが、都合があり、塗る事ができなかった。

5.22(水)

外側の中塗り(6回目)。艶消しは前日にする。

5.24(金)

外側の艶を消し、中塗り(7回目)。

5.26(日)

内から外脇に中塗り(7回目)。

5.29(水)

外側、黒漆塗り8回目。

6.4(火)

内から外脇に中塗り8回目。

2003年

1.3(金)

椀の底につける模様が浮かばないし、薄貝をそのまま貼ることにした。
貝の上に離型用のアラビアゴムを塗り、極薄の麻布吉野紙を貼る。
乾いてから、金箆で押して細かく割る。底が縄目で凸凹しているので、粗くては浮く。
椀の底の貝を貼る予定の所の艶を消し、黒漆を黒軸で塗る。
湿りに入れておいて、青息がかかる頃、和紙に貼った貝を置く。
*思った所にうまく置けない。貝の方に漆を塗った方がよかった?
ティッシュを湿らせて和紙の上に置き、暫くしてピンセットで和紙を取り除く。
竹棒の先で白っぽい部分を押し、漆とくっつける。
*漆がしまってうまく付かないところがあるし、貝が載らない部分の漆にゴミが付いた。

1.4(土)

貝の裏側に白く見えるところがあったので、薄めた生漆を渡し、下へ染み込まないかやってみたが、うまくいかないようだ。

1.6(月)

貝の付近の漆のガタガタした部分を研ぐ。
貝の上を含め、見込みの艶を消す。
貝の上に透き漆を塗る−少し食み出る。

1.9(木)

貝の上の漆を先丸刀で削り取る−貝剥き。
#120で篩にかけた山科地の粉で内側の艶を消す。

1.10(金)

透き漆を見込みに塗り、隅から内脇に食み出たのを引き上げておく。

1.11(土)

乾きが悪い。
*隣に並べておいた刷毛への洗い朱の書き込みの方が乾きが良い感じ。
布を貼っているので、どんな刷毛か忘れてしまう。そのため、刷毛の種類を朱で書いている。

1.12(日)

朝も光っていたので、湿りを強くする。

高台と裏底の艶を消し、黒漆で上塗り。

1.13(月)

この黒漆は乾きが速いので、予想通り、少し縮みが入る。
端と外脇・外腰の艶を消し、本朱で上塗り。
*3日連続で晴れ、室温も14℃ほど。湿度がなかったので、湿りを与えておく。
6pm過ぎで、12℃、50%。

1.14(火)

夕8℃、55%。光ったまま。下のスポンジをかなり湿らせる。

1.15(水)

夕4℃、62%。光ったまま。加湿シートに加熱。
*本朱には、木地呂漆を混ぜて塗ったのだが、、、

1.16(木)

5℃、60%。全く、息さえかからない。
夜だけのファンヒーター、加湿では、低温続きの前に、どうしようもないということか?

1.17(金)

日中、タイマーで加湿。気温も高かった。夕、12℃、70%。
やっと艶が落ちたが、発色が良すぎる!
*もし蝋色仕上げなら、これだけ乾きが遅くなると、艶は出ないだろう。
 椀6個の本朱も乾き出したようです。

1.19(日)

*乾いたのを見ると、発色は良過ぎるという事はなく、丁度良いぐらい。
貝剥き。大き目のゴミを静岡炭で研ぎ潰す。内から端まで艶消し。
うちから端まで、日本産木地呂漆で上塗り。
*乾きは悪くないはずだから、湿らせたスポンジを取り出しておく。

1.20(月)

一応、上塗り完了。

1.25(土)

裏底に「正博」と蒔絵筆で書く。
本朱にグリセリン極少量を足す(乾くらしいそうだが、、、)、カンフルを混ぜ込んで柔らかくする。

2.1(土)

注文してあった桐箱を受け取り、「縄胎椀」と箱書き。落款。
布の準備。組み紐。

2.2(日)

49日法要の後、渡す。
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