6.6(日)
〔乾漆花弁鉢〕摺り落とし。完了。
〔紐胎杯〕(16個)内側に薄めた生漆を吸わせて粉固め、外側にも吸わせる。
〔乾漆片口〕端に弓なりの感じに盛り上げた麻縄を固定させた刻苧を空研ぎ。
内側に麻布を貼り、補強。
外側に和紙を張り、縄目が見えるようにする。
〔乾漆箱(食籠?)〕蓋と身を合わせて入り隅を見ると、斜めにずれていたので、正しい位置を鉛筆で書く。
それに合わせて、小さい砥石で研ぐ。
合わせ面を変えても研ぐ。
研ぎ減りすぎている右側に主に錆下地(地の粉少々入り)をつける(直線定規を当てて)。
6.7(月)
*空研ぎ・艶消し・・・紐胎杯(16個)、片口(余分の布切りなど)など。
*昨日立ち上がりを作り始めた小箱の麻布を空研ぎ(午前)、布目摺り(夕)。
〔乾漆箱(食籠?)〕蓋と身を合わせて入り隅を研ぐ。
まだずれたりしているので、下地を付ける。
6.11(金)
〔乾漆箱(食籠?)〕入り隅の合わせ錆・合わせ研ぎを繰り返しているが、線が乱れたりで、思うようにならない。
6.13(日)
〔乾漆片口〕地研ぎ。灯油とリグロインで薄めた生漆を吸わせ、布で拭き取る。
〔乾漆箱(食籠?)〕蓋と身を合わせて入り隅を研ぐ。その他も少々研ぐ。
灯油とリグロインで薄めた生漆を吸わせ、布で拭き取る。
〔紐胎杯〕(16個)艶消ししてあったので、灯油とリグロインで薄めた生漆を吸わせる。
〔乾漆小箱〕(2個)立ち上がりを作るための麻布貼り2枚目。
6.14(月)
〔乾漆片口〕凹み気味のところや縄目のところに錆をつける。
〔乾漆箱(食籠?)〕入り隅に溝のような凹みが目立つので錆をつけるなど。
〔紐胎杯〕(16個)端幅を刻苧で少し太くなるようにする。
〔乾漆小箱〕(2個)立ち上がりの布目摺り。
6.21(月)
〔乾漆箱(食籠?)〕昨日、何回か繰り返している地研ぎの後、かなり布が出たまま、内側から外脇まで黒で中塗り。
*2時間ほどで乾いてしまい、かなり薄塗りのつもりが、一部に縮み。
今日は、縮みを鑢などで削り、外脇を名倉砥で研ぐなど。
〔紐胎杯〕(16個)昨日、端幅の狭いところに刻苧をつける。
*幅定規を引くと取れてしまうので、箆でつけ、箆ではみ出た分を切る。
*ずっと予想外のことや地区の役のことや無給の残業などで時間が過ぎていき、漆があまり出来ない状態が続いている。
今日は午後から視野検査・眼底検査(撮影)、左目が昨年よりは進行しているらしい。瞳孔を開いたので、日が眩しかったし、ピントも合わない。
6.26(土)
〔乾漆箱(食籠?)〕昨晩、研ぎあげた後、外側を黒で中塗り1回目。
今日は内側を人工中砥(荒砥など)、名倉砥、三和クリスタル#800などで研ぐ。
内脇に膨らみが目立つで、ポリネット#80で布の上を研ぎこむ。
外脇を名倉砥などで研ぐ。
内から外脇まで黒漆で中塗り。
6.28(月)
〔乾漆箱(食籠?)〕昨日、高台の位置が内に入りすぎているとのことで、サークルカッターなどで削る。入り隅の下のほうを少し埋める(刻苧+下地)。凹み埋めなど。
今日、内側を少し研いで、凹み埋めなど。入り隅の下のほうも。高台を削ったところも。
*黄口朱25グラム+赤口朱5グラムを練り、古いのと混ぜる。
28℃、65%で数時間後、付けが乾いていた(厚いところは縮み)。
〔紐胎杯〕(16個)昨日は、刻苧+下地で端幅を作る。
今日は、下地で定規を引いて端幅を揃える。
6.30(水)
〔乾漆箱(食籠?)〕昨晩、高台の位置がずれているのに気づき、削り直す。
内隅や腰・肩の形を下地で作り直す(引き箆)。
高台を直した跡に下地付け。
今日、高台から腰にかけて下地で作る(引き箆)。
蓋を研ぎ、見た目に狂っているところや布が出たところに錆。
*日・月に懸け子用の石膏原型を使わない石膏の塊から削りだす。
今日、石膏雌型取り。完成する見込みはないが、、、
7.4(日)
〔乾漆箱(食籠?)〕昨日まで、研いだり、切り子地で形直し、、、
今日、内と外を研ぎ上げ、黒漆で内側から外脇まで中塗り。
*昨日は午後より、中学の同級会で一泊。
7.10(土)
〔乾漆箱(食籠?)〕昨日まで、外側の朱の中塗り、内側の黒の中塗り。
今日は午後から、外側を静岡炭で研ぎ、朱の中塗り。
*立ち上がりと合口端の境は、しっかりと研いであれば、塗り分けは割合簡単だと昨晩気づく。
7.11(日)
〔乾漆箱(食籠?)〕(朝)朱塗りが乾いていたので(25度、60%)、錆を見る。
(午後)錆も乾いていたし、黒塗りのところを名倉砥、静岡炭で研ぐ。
黒で中塗り・・・(蓋)合口端を除く内側、(身)立ち上がりから内側全体。
*2時間後には乾いていた。
7.12(月)
〔乾漆箱(食籠?)〕(朝)裏底を研ぎ、黒漆で中塗り。
蓋の外側を静岡炭で研ぐ。
黒漆が1時間以内で乾いたので、内側の隅などに錆を見る。
蓋を研ぎあげてから、身の外側(朱塗り)を静岡炭で研ぐ。
朱で中塗り・・・身(合口端から高台)、蓋(外側と合口端)。
*紐胎杯の艶消し少々。
修理に戻ったのの欠けたところに麻綿の刻苧を盛る。
7.14(水)
〔乾漆箱(食籠?)〕身の内隅の錆を研ぐ。内脇なども名倉砥で研ぐ。
蓋の内側も名倉砥で少し研ぐ。
蓋と身の合わせ研ぎ(水砥の粉)。
朱を塗ったところ(外側)を静岡炭で研ぐ。
*乾き途中かなかなか研げず。
朱で小中塗り。
*ゴムの吸盤が外れ、ガラス板の上に身が落下し、高台が少し欠けてしまう。
*紐胎杯・・・昨日、残りの艶消し。
今日、全体に灯油で薄めた生漆を吸わせる。
修理に戻った品にも、欠けたところから十分に吸わせる(刻苧にも)。
7.17(土)
〔乾漆箱(食籠?)〕昨晩、裏底に黒漆塗り。身の内隅周りにも少し塗る。
今日、名倉砥、静岡炭で研いでから、内側を黒で小中塗り。
*遅口を探すと、チューブ入りの日本産黒漆が出てきて、遅口を3割ほど混ぜてみる。
7.18(日)
〔乾漆箱(食籠?)〕*昨日の塗りはエアコンをつけ、55%ほど。下に湿ったスポンジを入れておく。
今朝4:30頃、青息程度だったので、下の段に移す。6:30頃、加湿シートに通電。
7:40頃見ると艶が落ちていたので、そのまま加湿。
*内側の黒漆を静岡炭で研ぎ始めると、ところどころ乾いていないところがあるのに気づく。
日本産漆だけで塗った所為で、汗などが付いていたところが乾かなかったのだろう。
湿ったスポンジに直接置いて、何とか乾かす。
黒漆を静岡炭で研ぐ。
蓋と身の合口を擦り合わせ研ぎ。
昨日と同じ黒漆で内側の上塗り。エアコンはつけず、60%ほど。
*紐胎杯・・・熱湯を注いで、穴があるか確かめると、4個から気泡(16個+修理1個)
見た目にはどこかよく分からない。
7.19(月)
*紐胎杯・・・気泡が発生した付近にリグロインで薄めた生漆を吸わせる。
修理杯の方は、細かく切り刻んだラミー紐を混ぜた刻苧で欠けているところを埋める。
〔乾漆箱(食籠?)〕*6:10am頃、少し艶が落ちていたので加湿シートに通電。
外側(朱塗り)を静岡炭で研ぐ。
外側を朱で上塗り。エアコンなし(33℃、55%)。
*返しの必要ない厚さで塗るつもりだったが、つい厚く塗ってしまう。
7.21(水)
〔乾漆箱(食籠?)〕ビンツケをはずし、アラビック糊を洗い流す。
裏底を研ぎ、黒で上塗り。
*エアコンをつけたが、30℃、60%で、夜にはかなり艶が落ちている。
〔紐胎杯〕(気泡4個)昨日下地で生めたところを空研ぎし、今日生漆を吸わせる。
(修理1個)昨日亀裂が始まりそうなところを削り、下地で生める。
今日、欠けがひどかったところ(刻苧)2箇所に、麻布片を貼る。
(12個)内側の艶消し。
〔乾漆片口〕平面がかなりビヨビヨしているので、荒砥で研ぎ込む。
身付け裏底などに生漆を摺りこむ。
7.24(土)
〔乾漆箱(食籠?)〕静岡炭で蝋色研ぎ開始。
生正味漆+生漆を灯油で薄めたものを吸わせ、拭き取る。
〔紐胎杯〕(気泡4個)熱湯を注ぐと、気泡発生せず、修理完了。
7.26(月)
〔乾漆箱(食籠?)〕昨日、蝋色炭で蝋色研ぎ。(午前中は、川の草刈など)
今日、油砥粉で胴擦り。摺り渡しをすると、磨き残しが散見され、後日、磨き直しとなる見込み。
8.8(日)
〔乾漆箱〕(石膏雌型より)高台の位置を外に移すため、内側をサークルカッターなどで削り取る。
空研ぎ後、下地をつけておく。
*(石膏雄型よりの方に使う予定の)懸け子の石膏原型にアラビアゴムを4回塗る。
〔紐胎杯〕内・外に各一回黒で塗ってあった。
内側を棒につけたポリネット#80で艶消し。
*修理品の方は、細いラミー紐を巻いたり、刻苧で埋めたり、麻布を貼り直したり、、、とやっていた。
〔乾漆小箱〕蓋が嵌らないので、立ち上がりの内側に麻布を貼り足すなどしていた。
後から外側を削り取る予定。
8.9(月)
〔乾漆箱〕(石膏雌型より)入り隅角の段を埋める。高台内底・肩付近なども。
(懸け子)下地箆付け1回目。
〔乾漆小箱〕余分の布を切り、空研ぎ。裏底の低いところに下地。
〔紐胎杯〕(16個)内側に黒塗り2回目。
(修理1)端付近に黒漆塗り。裏底中央の麻布片に下地。
(修理2)空研ぎなど。
〔乾漆片口〕内側の低いところや裏底の低いところに下地。
8.13(金)
〔紐胎杯〕(16個)外側をスチールたわしで艶消し。
8.14(土)
〔紐胎杯〕(修理1)(修理2)空研ぎ。薄めた生漆を吸わせる。
(16個)外側に黒漆塗り2回目。
〔乾漆箱〕(石膏雌型より)少しだけ蓋と身の合わせ研ぎ。
身の高台付近に下地付け。見た目に足りないところにも下地。
(懸け子)下地箆付け4回目。
〔乾漆小箱〕内脇付近に下地付け。
〔乾漆片口〕地研ぎ。
足りないところに下地を盛る。
8.16(月)
〔紐胎杯〕(16個)(修理1)(修理2)(中塗りまで2個)
昨日、内側を朱で中塗り。
今日、外側をボンスターのようなスチールたわし、3Mのミーディアムで艶消し。
*黒(外側)に一部細かい縮みがあるので、塗りは延期。
〔乾漆箱〕(石膏雌型より)合わせ研ぎ。入り隅境の形直し少々。
(懸け子)昨日空研ぎすると一部乾き不十分。
今日、目が細かめの麻布貼り1枚目。
*素地側に糊漆を箆で渡し、暫く置き、吸い込んだりしたところに渡しなおしながら全体に糊漆。
麻布を置き、上から糊漆。隅付近、立ち上がり、端と順に押える。
〔乾漆小箱〕蓋が被るように、立ち上がり外を削る(麻布片を2枚分ほど取り除く)。
立ち上がりの内側に麻布片を貼る。
〔乾漆片口〕昨日研ぎ、薄めた生漆を吸わせておく。
今日、まだ凹み気味のところなどを下地で埋める。
*昨日・今日と自宅の敷地外には出なかった(道路にも)。
8.21(土)
〔紐胎杯〕(16個)(修理1)(修理2)(中塗りまで2個)
外側は少し黒目の朱で中塗りをしてあった。
内側をポリネット#80で空研ぎ。
〔乾漆箱〕(石膏雌型より)立ち上がりを作るため、少し厚めの紙で壁を作る。
(懸け子)昨晩薄めの麻布貼り2枚目。今日は空研ぎ。
〔乾漆小箱〕立ち上がり端の水平研ぎ。
低いところに下地など。
〔乾漆片口〕見込みに下地を付けたり、研いだりしても、まだ面が出来ない。
昨晩、側面につけるレリーフ模様の仕掛けとして、細い麻紐(ラミー紐)を埋める(貼る)。
今日、見込み周囲や裏底に下地を付ける。
8.22(日)
〔紐胎杯〕(16個)(修理1)(修理2)(中塗りまで2個)
内底に透き漆(少々朱、混)でチューリップなどを黄軸を使って描く。
青貝粉を蒔くと、横にはみ出たりして、描き割りが埋まった感じになり、取り除いたり、、、
隙間に錫粉を蒔き、ティッシュをあて押えておく。
〔乾漆箱〕(石膏雌型より)立ち上がりを作るための紙の壁が少し蓋にひっかるので、切れ目を入れ、セロテープで固定。
麻布片を糊漆で紙の壁に貼る。
(懸け子)布目摺り。
〔乾漆片口〕裏底の水平研ぎ(#80ポリネット)をするも、まだ低いところが残る。
麻紐で仕掛けを作ったレリーフ模様を作るところを下地で少し埋める。
裏底の低いところに下地を付ける。
8.23(月)
〔紐胎杯〕(16個)(修理1)(修理2)(中塗りまで2個)
外側の艶消し(ボンスターのようなもので)。消し不足のところは先の少し尖った砥石で。
内底に残る不要な貝粉や錫粉を掃除機で吸い取る。
〔乾漆箱〕(懸け子)空研ぎ後、目の細かめの麻布貼り3枚目。
〔乾漆片口〕裏底の水平研ぎ。まだ長辺側が低いので、下地を付ける。
レリーフ模様のための麻紐の下側に薄く下地を付ける。
8.28(土)
〔紐胎杯〕(計20個)一昨日、外側に透き漆塗り1回目。
今日、内側に透き漆塗り1回目。
〔乾漆箱〕(懸け子)蚊帳布貼り。4枚目。
(雌型より)立ち上がりに貼った麻布2枚目の布目摺り。
〔乾漆片口〕裏底の水平研ぎをするも、まだ低いところが残るので、下地付け。
側面のレリーフ模様のところに下地付け。
〔乾漆小箱〕内脇や立ち上がり外などの凹みに下地付けなど。
8.29(日)
〔紐胎杯〕(計20個)外側の艶消し。
外側に透き漆塗り2回目。
〔乾漆箱〕(懸け子)蚊帳布貼りのところを空研ぎ。
(雌型より)立ち上がりの内側の紙で作った壁を取り除く。
*昨日の布目摺り、片口の下地が乾いていない!
8.30(月)
〔紐胎杯〕(計20個)内側を細長い砥石で研ぐ。
*立ち上がりの外側の不硬化の下地を拭き取ろうとすると、一部剥がれる。
内側に目が細かく、薄い麻布片を貼る。
*片口などの、不硬化の下地を削り、エタノールを含ませた布で拭き取る。
9.5(日)
〔紐胎杯〕(計20個)内側に透き漆塗り2回目。
*糊漆を作り、古いのと混ぜる。
〔乾漆箱〕(懸け子)目が細かめの麻布貼り5枚目。
(雌型より)立ち上がりの内側の布目摺り。
〔乾漆小箱〕内側の段埋め。裏底の凹み埋め。
*5日振りに漆の作業をする。
9.11(土)
〔紐胎杯〕(計20個)昨晩とかけて外側の艶を消す。
*水砥の粉を刷毛で胴擦って診たり、細長い砥石を使ってみたりしたが、結局、ボンスターのようなので擦るのが一番楽。溝の中までは十分には届かないが、、、
〔乾漆箱〕(懸け子)目が細かめの麻布貼り6枚目、布目摺りと来ていたのを、今日は天日干し(車の中に置いたり、、、)など。
夜、目が細かい麻布貼り7枚目。
(雌型より)立ち上がりの端に刻苧、内側に下地などの作業をしてあった。
今日、端に下地付けなど。
*片口・小箱・・・裏底の水平研ぎ、下地付けなどを繰り返していた。
裏底に下地(片口)、端に下地(小箱)。
9.12(日)
〔紐胎杯〕(計20個)外側、透き漆で上塗り。
〔乾漆箱〕(懸け子)糊漆の染みこんでいない(余分な)麻布を切り取り、空研ぎ。
(雌型より)蓋が被るよう、立ち上がりの出すぎ部分を空研ぎでなくす。
立ち上がりの外側に下地を薄く付ける。
〔乾漆片口〕裏底の水平研ぎ。内側を研ぐ。
レリーフ部分を研ぐなど。
凹みの目立つところに下地。
〔乾漆小箱〕(2組)蓋が被るように立ち上がりを削ったりする。
身の合口端に下地を渡し、定規を引いてみる。
*一組の方は狂いが大きかったので、蓋の合口端で押してみたが、くっついて失敗。
9.19(日)
〔紐胎杯〕(計20個)昨日、内側を透き漆で上塗り。
〔乾漆箱〕(懸け子)昨日、下地付け(2回目)。
今日、切り子地付け(3回目)。
(雌型より)昨日、立ち上がりの外側の内に入りすぎているところ麻布片を貼る。
今日、立ち上がりの内側の外に出すぎているところに麻布片を貼る。
外側の足りないところに刻苧をつける。
〔乾漆片口〕昨日、裏底周辺の低いところに下地。
今日、水平研ぎ後、高台を作る予定のところ(線)を浅く彫る。
細いラミー紐を地の子入りの糊漆で貼る。
〔乾漆小箱〕(2組)昨日、身の合口端がガタガタなので、下地箆付け。
今日、切り子地を渡し、高さを揃える定規を引く。
9.26(日)
〔乾漆箱〕(雌型より)立ち上がり・・・出過ぎ、入り過ぎのところの反対側に麻布片を貼ったりしていた。
昨日、内側と外側に薄く下地付け。
今日、外側に下地を渡し、引き箆を引く。
〔乾漆片口〕口付近の裏漏れがないよう、裏を水平より鋭角的になるように直す。
高台に下地を付ける。
〔乾漆小箱〕(2組)裏にラミー紐で高台の位置を決める。
合口の擦り合わせ研ぎ、低いところに下地付けを繰り返していた。
立ち上がりの外側に下地を付け、引き箆を引く。
*紐胎杯・・・修理の1個、熱湯注ぎで1箇所から気泡、下地で埋めると、次回気泡発生せず。
残り19個は、熱湯注ぎ3回を完了。
9.29(水)
〔乾漆箱〕(雌型より)蓋と身に隙間がない状態になっていたので、まず蓋の端周りで見た目に太いところを削ったり、空研ぎしたりする。
少し動くようになったので、左右への合口の擦り合わせ研ぎ。
蓋の内脇と身の立ち上がり外を荒砥などで研ぎこむ。
蓋と身の擦り合わせ研ぎ(左右方向&上下方向)。
立ち上がり端に下地箆付け。
合わせ研ぎで布が出たところに生漆を吸わせる。
〔乾漆片口〕高台を研ぐ。口付近を研ぐ。
高台の外周りに下地つけなど。
〔乾漆小箱〕(2組)高台を研ぐ。
立ち上がり端に下地付け。
高台の外回りに下地付け。
(1個)蓋の外側に溝を彫り、細い麻紐を貼る。
*くん炭をミルサーで粉末にし、篩#80で濾す。
*山科地の粉を篩で#80、#120で濾す。
*麻布片を切り刻み、水の中に入れ、ミルサーにかける。
10.2(土)
〔乾漆箱〕(雌型より)立ち上がりの内側のデコボコを削り、下地。
立ち上がり端に下地付けなど。
*片口・小箱は、高台付近の凹み気味のところに下地など。
*くん炭粉下地の乾きは良くない。
10.10(日) ・・・この一週間の仕事
〔乾漆片口〕凹みや角の欠けが目立ったので、下地で埋める。
1回目の黒漆塗りで、平面に縮みが目立ったのを、できるだけ研ぎつぶす。
外側に黒漆で2回目の中塗り。
*縮まない厚さに気をつけて塗る。布や紐が顔を出しているのも目立った。
〔乾漆小箱〕麻紐を貼り、レリーフ模様の準備をする。
紐の隅を下地で埋める。
一個だけ最初に準備していた蓋に黒漆を塗り、どんな感じになるか様子を見る。
〔乾漆箱〕(雌型より)入り隅の形を定規を引いて下地で作る(2回目)。
入り隅を少し研いでみる。
10.11(月)
〔乾漆片口〕(朝)外脇を研ぐ。内から外脇まで黒漆塗り。
(夕)*内脇に少々縮み。
穴や凹みに錆を見る。
〔乾漆小箱〕麻紐のレリーフ模様の隅を下地で埋める。
昨日中塗りした蓋に錆を見る。
〔乾漆箱〕(雌型より)入り隅の形を定規を引いて下地で作る(3回目)。
10.16(土)・・・今週の仕事
〔乾漆片口〕口からまた裏漏り。
削ったりすると、余計に裏漏り。
刻苧でまた作り直す。
(今朝)刻苧を付け直す。
(夕)口の端などに下地を付ける。
〔乾漆箱〕(雌型より)入り隅付近を合わせ研ぎ。
端付近を作る。
〔乾漆小箱〕端幅直し、紐目埋めなど。
10.23(土)・・・1週間の仕事
〔紐胎杯〕日曜日に素地を一個作る。今日、内底に麻布貼り。
石膏雌型から石膏雄型取り・・・日曜に1個、金曜に1個、今日2個 (計4個)。
*小箱、片口などを研いだり、箱の入り隅合わせなど。
10.25(月)
〔紐胎杯〕昨日、石膏原型に離型用のガムテープを裏底に貼ってみるも、剥がれてしまう。
アラビック糊を塗ってみればどうかと試してみる。
石膏に水分が多く残っている所為か、糊が乾かないので、ガス台の上で熱を加え、乾かす。
ガムテープの付が良くなる。
昨日、素地3個。
今日、素地2個。
*昨日、片口、小箱、椀の研ぎ、中塗り。
10.26(火)
〔紐胎杯〕素地5個を型から抜く。
*裏底は剥がれなかった。
10.27(水)
〔乾漆片口〕研いだあと、また水の裏漏れを確かめると、また発生!
口を削ったりしても直らず、裏を削りこんで、何とか裏漏れをなくす。
内側から外脇まで黒漆塗り。
*小箱(内側)、椀(内側)に黒漆塗り。
〔紐胎杯〕原型5個に離型の準備をする(ガムテープ、ビニール紐巻き)。
素地3個を作る。
10.30(土)
〔紐胎杯〕素地2個を作る。
内底に麻布貼り5個。
〔乾漆片口〕注ぎ口の裏漏れをなくそうとする作業中に欠けてしまう。
細いラミー紐を下地で貼り、補強と修正。
*2010年版に書く予定。
11.7(日)
〔乾漆片口〕注ぎ口の裏漏れが直ったり、また始まったりを繰り返している。
昨日の下地で直したのが、裏漏れを防げないままなので、裏側を削っていると、欠けてしまう。
麻縄を口に貼ることにした。少し締まってから、強い湿りの中に。
夕、軽く空研ぎ。
夜、下地をつける。
〔乾漆箱〕昨日、鉛筆で入り隅の位置をチェックしておいたのに合わせ、両側を下地で作り直す。
〔紐胎杯〕昨日内底を空研ぎすると、11.3に作った素地5個の乾きがまだ悪かった。
夕、素地10個の内底に麻布を貼る。
11.8(月)
〔乾漆片口〕(朝)軽く空研ぎ。
(午後)注ぎ口を研ぐと、また水が少し裏に回るようになったが、時間が無いので、そのままにした。
外側を研ぎ、透き漆塗り。
*内・外に螺旋模様を麻紐で作ってあった漆椀の外側を研ぎ、透き漆塗り。
〔乾漆箱〕入り隅を研ぎ合わせるが、なかなか合わない。
内側の凹み部分や入り隅付近の形を下地で直すように付ける。
11.9(火)
〔乾漆片口〕(朝)口付近のガタガタを直すため、下地を付ける。
(夜)まず注ぎ口から水を流し、止めてみる。ぴたりと止まった。
口の水が流れる面だけを研いでみる。それでもぴたりと止まった。
口の裏側を研いで見ると、水が裏側まで少し回るようになってしまう。
口の端を研いでみたり、ノミで修正したりしてみると、またぴたりと止まったり、、、?
口付近が湿っているとき、裏に回りやすくなっているのかも、、、?
また口付近の形を下地で作り直す。
11.14(日)
〔乾漆片口〕(昨日まで)下地で形直しをすれば、裏へ水が回らなくなるのに、研げば回るようになるのを繰り返していた。
針で細い溝をつけると、裏に水が回らなくなるのではないかと思いつき、実験してみる。
角のところでピタリと水が止まるようになり、指で黒漆を付近に塗る。
乾いてから、外側を研ぎ、日本産黒漆で上塗り。16℃、74%。
(今朝)14℃、70%。光ったままだったが、戸を閉め切り、外の方が暖かいので窓を開ける。
午後から日もさすこともあり、夕方には乾いていた。
*昨日、外側に透き漆で上塗りした椀は、朝には乾いていた。
〔紐胎杯〕(17個)裏底と端の水平研ぎ。
内側をポリネット#80を切って棒の先につけたもので空研ぎ。
外側をステンレスか何かの束子で艶消し。
内側に木の粉を混ぜた糊漆(こくそ)を刷毛付けし、布目摺り。
*熱が伝わりにくくなるのではないか?と。木の粉で。
11.15(月)
〔乾漆片口〕内側を静岡炭で研ぐ。前回までの研ぎ不足のところはペーパー#360で研ぎ潰す。
朱で内側と注ぎ口の端を上塗り。
*外側の上塗り後も、水を注ぎやめても、水はピタリと止まった。
*漆に纏わる話2010年版に詳述。
*螺旋文椀の内側を透き漆で上塗り。
〔紐胎杯〕(17個)内側を空研ぎ。
外側に糊漆刷毛付け。裏底の中央付近(紐巻きの終わり付近)に和紙を貼る。
11.18(木)
〔乾漆片口〕朱の上塗り、1日半後の火曜夜、光ったまま。下のスポンジに水を補給。ファンヒーターで温度を上げる。
水曜朝、多少艶が落ち始めていたので、そのままにする。日中の太陽に期待する。
水曜夜、かなり艶が落ち、僅かに光っている感じ。加湿シートに通電・ファンヒーター。
木曜(今日)朝まで、タイマーで時々加湿シートに通電。70%ほどになっていて、乾いていた。
水を入れて、注ぎ口からの裏漏れを確かめると、注ぎやめた時、ピタリと止まってくれた。
*アミカル展への出品に間に合った。
〔乾漆箱〕入り隅の片側の形を下地で作り直す。
11.22(月)
〔紐胎杯〕外側の艶消し。
内側に糊漆刷毛付け。
*20日(土)は一日アミカル展へ。
21日(日)は、午前中長岡神社の飾りつけ、雪吊り。午後はアミカル展へ。
11.23(火)
〔乾漆箱〕昨日に続いて、腰付近の形定規を削る。
*午前中は、昨日に続いて、輸送用荷造りなど。美連展作品搬入を頼みに行くなど。
午後は、地元の長岡神社の祭礼で夕まで。
11.27(土)
〔乾漆箱〕定規に合わせて、出すぎの所を削る(ヤスリでも)。
削りすぎを下地で埋める。
〔紐胎杯〕内側をヤスリで研ぐ。
外側に糊漆刷毛付け。
11.28(日)
〔乾漆箱〕*昨日、離型した懸け子を石膏雌型から作った素地に載せると、大きすぎた。
元々、石膏雄型から作った素地用だったので、載せると丁度合った。
懸け子用石膏を、雌型から作った素地に合うように作図しなおし、削る。
中央が膨らみすぎなので、砥石修正用の荒砥で研ぎこむ。
懸け子用石膏雌型取り。
(石膏雌型から)腰付近に下地を付け、定規を引く。
〔紐胎杯〕外側の艶消し。
全体にリグロインで薄めた生漆を吸わせる。
12.4(土)
〔紐胎杯〕(12.2)内側に蒔地。
(12.3)ペンキの刷毛でくっ付いていない粉を払う。
(12.4)内側に灯油で薄めた生漆(黒漆混)で粉固め。
〔乾漆箱〕ヤスリで下地を削り、凹み気味のところに下地を付ける。
12.6(月)
〔乾漆食籠(箱)〕内脇や外脇・入り隅などを空研ぎ。
凹みを下地で埋める。
懸け子・・・下地付け1回目。
〔紐胎杯〕内側を空研ぎしようとしたが、乾き不足の感じがしたので、湿りへ。
外側の艶消し。
端幅を下地で揃えるように作る。
12.11(土)
〔紐胎杯〕今週は、端幅揃え2回目、ヤスリで内側を研ぐなど。
今日、全体にリグロインで薄めた生漆を吸わせる。
〔乾漆食籠(箱)〕内脇などを空研ぎ。
作図(と言っても、素地の形ではなく、中心からの距離・角度がチェックできるだけのもの)に合わせ、蓋の出過ぎの所を切り出し刀で削る。
身と合わせ、出過ぎの所を削る。
足りない所に下地を付ける。
懸け子・・・今日、下地付け3回目。
12.12(日)
〔紐胎杯〕熱湯注ぎ・・・1個から気泡。
〔乾漆食籠(箱)〕(午前)内脇などを空研ぎ。
(夜)まだ凹みが残る所(内隅付近や入り隅など)に下地付け。
懸け子・・・(午前)空研ぎ。 (夜)下地箆付け4回目。
12.13(月)
〔紐胎杯〕*気泡の原因は、黄色の紙テープが残っているのに気づかず、下地仕事をした所為。
内側をヤスリで研ぎ、外側を動物用金ブラシで艶消し。
昨日の熱湯でかなりの素地が少し歪んだようで、裏底を水平研ぎ。
端に下地を付ける。
〔乾漆食籠(箱)〕付けた下地を空研ぎ。
入り隅の位置をチェックし、垂線を引くと、蓋から身への線が曲がっている組み合わせがあった!
作図し直したりして、形の足りないところなどに下地をつける。
懸け子・・・麻布貼り1枚目。
12.18(土)
〔紐胎杯〕熱湯で布貼り部分の不具合があった2個は、麻布片を貼り直し、昨日まで布目摺り。
(17個)全体にリグロインで薄めた生漆を吸わせる。
〔乾漆食籠(箱)〕入り隅付近の形を何度も作り直す。
懸け子・・・一昨日、布目摺り。昨日、空研ぎ。
麻布貼り2枚目。
12.20(月)
〔紐胎杯〕昨日、熱湯注ぎ2回目・・・2個、気泡は発生しなかったが、チチチという水漏れ音。
今日、2個の内側に蒔地(2回目になる)。
〔乾漆食籠(箱)〕入り隅付近の形直しなど。
懸け子・・・布目摺り。
〔乾漆小箱〕(2組)大雑把に地研ぎ。蓋と身の線を揃うようにするなど。
凹み・角のガタガタなどが目立つので、錆をみる。
*カップめんの容器で作った石膏原型に、線を描き、削ってみる。
12.23(木)
〔紐胎杯〕蒔地の2個・・・リグロインで薄めた生漆で粉固め。
15個・・・端の水平研ぎ。裏底は少しガタが出ているのもあり、水平研ぎで直す。
端の凹み気味のところなどに切り子地。
〔乾漆食籠(箱)〕身の内脇を荒砥で研ぎこむ。
入り隅付近を合わせ研ぎ少々。
凹み気味のところに切り子地。
懸け子・・・麻布貼り3枚目。
〔乾漆小箱〕(2組)内側などを荒砥で研ぎこむ。
外側を合わせ研ぎ(1組)。
凹み気味のところに切り子地。
〔乾漆鉢〕(カップめんの容器を型にした鉢)
石膏雌型取り。
雄型を壊し、雌型を取り出し、いくつかできていた穴を埋める。
12.25(土)
〔紐胎杯〕端の水平研ぎ。
全体にリグロインと灯油で薄めた生漆を吸わせる。
〔乾漆食籠(箱)〕入り隅を研ぎ合わせるが、なかなか合わない。
足りない感じのところ(?)に切り子地をつける。
*懸け子・・・昨晩、今日と空研ぎするも、乾き悪い。
12.30(木)
〔紐胎杯〕端付近の修正につけてあった切り子地を水平研ぎ。
まだ残る凹みや幅の不揃いに下地を付ける。
〔乾漆食籠(箱)〕下地で凹み気味のところを埋めるなど。
懸け子・・・麻布(蚊帳布)貼り4枚目。
〔乾漆鉢〕離型用にアラビアゴムを塗り重ねる。
12.31(金)
〔紐胎杯〕端の水平研ぎ。その両側を研ぐ。
端より内側に、灯油とリグロインで薄めた生漆を吸わせる。
〔乾漆食籠(箱)〕懸け子・・・空研ぎ。乾き、非常に悪い。
〔乾漆鉢〕高台付近を作る麻縄を麻紐(ラミー紐ではない)で作ってみる。