9.23(金)
〔乾漆食籠−石膏原型雌型より素地を制作〕
作図に合わせ、蓋と身の狂いを見る。蓋と身を重ね合わせても、狂いを見る。
足りないところに切り子地を付ける。凹みにも。
9.24(土)
〔食籠−雌型〕作図に合わせて、狂いを見る。蓋と身を重ね、蓋の出過ぎに気付く。
作図に合わせても、出過ぎなので、荒砥で研ぐ。
蓋と身を合わせ、合わせ切り子地。少しして切っておく。
9.25(日)
〔食籠−雌型〕身の端幅の段を埋める。
*県の伝統工芸士展の当番で1日が過ぎました。
9.26(月)
〔食籠−雌型〕作図に合わせ、山と谷の中央に鉛筆で印をつける。
蓋と身を合わせ研ぎ(小さい砥石で水研ぎ)。合わせ方を変えてもう一度。
合口(端)付近から外脇全体を研ぐ。山の稜線が垂直に見えるように。
痩せこんだり、足りない部分に切り子地。
9.27(火)
〔食籠−雌型〕合わせ研ぎ。山の稜線を研いで作る。
身の内脇の幅を作る。
9.28(水)
〔食籠−雌型〕作図に合わせる。合わせ研ぎ。
*出ているところをチェックし、蓋・身別々に研ぎ、合わせ直してみる。
布が顔を出したところに黒漆をめすっておく(生漆が古く、乾きが良くないため)。
9.29(木)
〔食籠−雌型〕大体外形が合っている感じがするが、、、
身の端幅を作った段を埋めながら、もう一度端幅を揃えるよう引き箆を引く。
*昨日は切り子地の乾きが悪かったが、一応乾いた感じ。
9.30(金)
〔食籠−雌型〕切り子地の乾きが悪く、削り取る。灯油で拭く。
*立ち上がりを付けるのが遅れそう、、、
10.1(土)
〔食籠−雌型〕少し厚めの紙で立ち上がりを作る壁を作る(糊で貼り、洗濯バサミで固定)。
切れ目を入れて、上の方が内に入るように押して、セロテープで固定。
麻布を細長く切り、厚紙の上に糊漆で貼る。蓋の側面に細い麻紐を巻く(貼る)。
外脇の高さと紐巻きの高さで違うところがある!
10.2(日)
〔食籠−雌型〕蓋をカッターの先でガラス板から剥がす。
少し入り隅に隙間が見えたので、洗濯バサミで固定。
身…立ち上がりの余分の布を定規を当てながら、切る。
懸子…縁周りが出過ぎなので、鋏で切る。蓋に嵌めて、身の合口から麻紐を巻き(貼り)始める。
4条ほど巻いて、蓋と剥がし、紐を整える。
10.3(月)
〔食籠−雌型〕立ち上がりの布目擦り。
身の麻紐巻き(貼り)をする。
10.4(火)
〔食籠−雌型〕立ち上がりに麻布貼り2枚目。
身の麻紐巻き(貼り)をする。まだ1センチあまりまでしか進まない。
10.5(水)
〔食籠−雌型〕立ち上がりからはみ出ている麻布を鋏で切る。
身の麻紐巻き(貼り)の続き。やっと2cm余り。
10.6(木)
〔食籠−雌型〕立ち上がりの布目摺り。
身の麻紐巻き(貼り)の続き。昨日までで3センチ近くあった。
10.7(金)
〔食籠−雌型〕身の麻紐巻きの続き。
〔修理の椀〕内側に麻紐を巻き始める。
*始めは少しだけにし、そこが固まり基準になるようにする。
10.8(土)
〔食籠−雌型〕身の麻紐巻き(貼り)完了。
〔修理の椀〕内側に麻紐を巻き続ける。
*左手で椀を支えざるを得ないので、紐貼りに両手が上手く使えず、苦労する。
10.9(日)
〔食籠−雌型〕身の立ち上がりの内側の厚紙を取り、麻布を貼る。
参照用画像(麻布を貼る前)
〔修理の椀〕内側に麻紐巻き、完了。
10.10(月)
〔食籠−雌型〕身の立ち上がりから出ている布を切り取る。布の上を空研ぎ。
蓋・身…麻紐の上を空研ぎ。 極薄の和紙を麻紐の上に貼る。〔修理の椀〕麻紐の上を空研ぎ。端回り(内側)と内底に極薄の和紙を貼る。
10.11(火)
〔食籠−雌型〕蓋・身…余分の和紙を切り取る。空研ぎ。
身…立ち上がりの内側の布の布目摺り。〔修理の椀〕余分の和紙を切り取る。空研ぎ。
10.12(水)
〔食籠−雌型〕身…立ち上がりの外に出過ぎの内側に麻布片を貼る。
立ち上がりの内に入り過ぎのところの外側に切り子地。
紐を巻いた(貼った)入り隅に段が目立つので、空研ぎ、切り子地で埋める。
10.13(木)
〔食籠−雌型〕身…立ち上がりの外に出過ぎ部分の布を削る。
薄くなり過ぎの内側に布片を貼る。
立ち上がり外の足りないところに切り子地。
10.14(金)
〔食籠−雌型〕身…立ち上がりの内に貼った麻布の布目摺り。
外側の足りない部分に切り子地。
10.15(土)
〔食籠−雌型〕蓋・身…重ねて擦り合わせ研ぎ。(砥の粉を水に溶かして)
*蓋の内脇を荒砥で研ぎこんでかかる。(まだきつ過ぎたので、合わせ研ぎにする)
*左右の擦り合わせ研ぎ、上下研ぎ。(上下研ぎを重点的に)
仕上り状態なら丁度良いくらいになったが、塗り重ねを考えると、まだ減らす必要がある。
懸子…蓋の内側に嵌めて、ひっかかる部分を削り、大きさを直す。外縁を空研ぎ。
蓋…内脇、外の麻紐に生漆を吸わせる(乾きが悪いので、乾き過ぎの黒漆を混ぜる)。
身…立ち上がり端に切り子地。外の麻紐に生漆(黒漆混)。
懸子…外縁の削ったところに生漆(黒漆混)。
10.16(日)
〔食籠−雌型〕蓋・身…重ねて擦り合わせ研ぎ。(砥の粉を水に溶かして)
蓋の端幅を目で見て、太い感じのところを研ぎこむ。被り具合が丁度良くなる。
身・懸子…端の水平研ぎ。
蓋・身…麻紐を軽く砥石で水研ぎ。ごつごつした感じを取る。
蓋・身…内脇から外の麻紐にかけて生漆(黒漆混)を渡し、拭き取る(古いワイシャツを使用)。
懸子…端と外縁の入り隅に切り子地を付ける。
*棗も擦り合わせ研ぎするも、なかなか研げない!
10.17(月)
〔食籠−雌型〕身…立ち上がり端に切り子地。
10.18(火)
〔食籠−雌型〕端の水平研ぎ。
*昨日の端につけた切り子地、乾いていないので拭き取る。
蓋…肩辺りの凹み、角に切り子地。
身…立ち上がりの内側に幅を作る(切り子地)。
立ち上がりの外の足りないところにも。
懸子…端に切り子地。
10.19(水)
〔食籠−雌型〕身…立ち上がり端の内側の段を埋め、更に幅を揃えるよう定規を引く。
懸子…端に切り子地付け。
10.20(木)
〔食籠−雌型〕ガラス板の上で砥の粉を水で溶いて水平研ぎ。
身…立ち上がり端の内側に切り子地。裏の腰付近にも(紐の段)。
懸子…端にまで少し凹みがあるので、切り子地。
蓋…肩付近に切り子地。
10.21(金)
〔食籠−雌型〕ガラス板の上で砥の粉を水で溶いて水平研ぎ。
蓋・身…擦り合わせ研ぎ。
蓋…端幅を見ながら荒砥で研ぐ。布が顔を出した上や、甲の肩回りに錆(少し空研ぎ粉混)。
身…内脇を研ぐ。切り子地付け部分も。
内脇や端、その他目立つ凹みに錆。
懸子…身の端と擦り合わせ研ぎ。内腰なども。凹みに錆。
10.22(土)
〔食籠−雌型〕ガラス板の上で砥の粉を水で溶いて、端と裏底の水平研ぎ。
蓋、身の内側を荒砥、キング#1000で研ぐ。
懸子の裏の錆、厚過ぎて乾き悪く、取り除く。表側を研ぐ。
黒漆で中塗り・・・蓋(端より内側)、身(合い口端より内側)、懸子(表側と外縁)。
10.23(日)
〔食籠−雌型〕錆などを研ぐ。紐目の艶消し。
黒漆で中塗り・・・蓋(外側)、身(裏底から立ち上がり外)、懸子(裏側)。
10.24(月)
〔食籠−雌型〕身込みなど平面が出来ていないので、荒砥に余り力を入れないで研ぐ。
部分的に形を作るように研ぐ。
面の出来ていないところや凹みに錆をみる。
*懸子の作図が見当たらなくなったので、パソコンで印刷し直す。
適した大きさが無かったので、2%縮小。
10.25(火)
〔食籠−雌型〕キング#1000などで、紐目以外を研ぐ。
錆をみる・・・身(内隅、立ち上がり端は全面的に)、懸子(外縁周り、裏)などを中心に。
10.26(水)
〔食籠−雌型〕キング#1000などで、錆を研ぐ。
黒漆で中塗り・・・蓋(端より内側)、懸子(裏側)、身(合い口端より内側)
*修理椀の内側にも塗る。
*身の高台周り、懸子の端の内角に錆を見ておく(少し締まった頃に塗る)
10.27(木)
〔食籠−雌型〕外側を研ぐ。紐目の艶消し。
錆をみる・・・蓋(肩付近など)、身(立ちあがり付近など)、懸子(裏の腰、掛部分など)
10.28(金)
〔食籠−雌型〕錆を研ぐついでに内側も少し研ぐ。
端の水平研ぎ。外側を研ぎ上げる。
黒漆で中塗り・・・蓋(外側)、懸子(表側から裏の腰辺りまで)、身(裏底から立ち上がり外まで)
*修理椀の内側も中塗り(昨日、紐の巻き出しの一周目と最後付近に錆―剥ぐれ予防)
10.29(土)
〔食籠−雌型〕内側を三和の人工砥などで研ぐ。
錆を見る・・・懸子の裏の周囲や、身の内脇に目立つ。
10.30(日)
〔食籠−雌型〕錆などを研ぎ、研ぎ上げる。
黒漆で中塗り・・・蓋(端より内)、身(合い口端より内)、懸子(外縁から裏側)。
*修理椀の内側3回目の中塗り。
10.31(月)
〔食籠−雌型〕外側を名倉砥や静岡炭で研ぐ。
紐目は先の尖った円錐状の人工砥。
錆を見る。(主に小さな穴とか段)
11.1(火)
〔食籠−雌型〕錆などを研ぐ。
朱漆に朱合い漆を足して、調整。
(紙のメモによれば、古い漆を取り除いたままらしいので)
朱漆(本朱に近いはず)の小中塗り・・・蓋(合い口端から外側まで)、身(裏底から合い口端まで)、懸子(外縁から表側)。
*修理椀の内側にも塗る(朱)。4回目。
11.2(水)
〔食籠−雌型〕*朝、14度、62%ほど。(昨晩から下のスポンジに水を吸わせておく)
少しだけ黒ずみ、光ったまま。息はかからないぐらい。
*夕、22度、63%ほど。大体締まっていたが、まだ少し柔らかい。
懸子の内隅回りの半分、外縁に縮み。研ぎ破っておく。
蓋、身の内側と懸子の裏側を研ぐ・・・名倉砥、研ぎ切れないところを静岡炭で。
黒で中塗り・・・蓋(内側)、身(立ち上がり外より内側)、懸子(裏) 4回目。
11.3(木)
〔食籠−雌型〕朱塗り部分を研ぐ・・・名倉砥、静岡炭。
朱で小中塗り(2回目)・・・蓋(表側より合口端まで)、身(裏底より合口端まで)、懸子(表側より外縁まで)
11.4(金)
〔食籠−雌型〕部分的に砥ぐ(名倉砥、静岡炭)
・・・蓋(内脇)、身(立ち上がり外)、懸子(裏の腰あたり)。修理椀の外側(高台を除く)。
黒漆を塗る・・・研いだところ。朱との境をきれいに出すため。
11.5(土)
〔食籠−雌型〕静岡炭で研ぐ・・・蓋(外側から合い口端)、身(裏底から立ち上がり外)、懸子(表側、外縁まで)
透き漆を塗る・・・研いだところ。6回目。
*修理椀の高台を研ぎ、透き漆を塗る。
11.6(日)
〔食籠−雌型〕*朝、16度、60%。息がかかるが、まだ光っている。湿りへ。
(午後)名倉砥ですこし研ぐ・・・蓋(内側)、身(内側)、懸子(裏の腰あたり)。
*石川県立美術館へ行きました。
11.7(月)
〔食籠−雌型〕静岡炭で研ぐ・・・蓋(内側)、身(内側)、懸子(裏)
小中塗り・・・黒漆+透き漆で研いだところ。内は5回目。
*修理椀・・・外側(高台を除く)と吸い口端を研ぎ、上塗り。
11.8(火)
〔食籠−雌型〕静岡炭で研ぐ・・・蓋(外側)、身(外側)、懸子(表)。
*修理椀・・・高台を研ぐ。
11.9(水)
〔食籠−雌型〕静岡炭で少し研ぎ、紐目艶消し・・・蓋(外側)、身(外側)、懸子(表)。
*紐目の稜線あたりを少し研ぎ出し気味にしたが、変化が出るかどうか?
透き漆で外側小中塗り。(外は7回目の塗り)
11.10(木)
*朝、全く乾いていず、下のスポンジに水を吸わせる。
*夕方、23℃、63%。息がかかる程度で、まだ光っていた。
加湿シートに通電し、湿度を70%以上にあげると、10時過ぎにやっと乾く。
11.11(金)
〔食籠−雌型〕静岡炭で研ぐ・・・蓋(内から端まで)、身(内から合口端まで)、懸子(裏から外縁まで)。
透き漆で上塗り・・・研いだところ (6回目の塗り)
*下に湿ったスポンジを置いたまま
11.12(土)
〔食籠−雌型〕*朝、17℃、63%乾いていた。
静岡炭で研ぐ。紐目艶消し。
上塗り・・・蓋(甲が朱、外は透き漆で、境を暈す)、身(裏底から外脇まで、透き漆)、懸子(表、透き漆)
*修理椀の内側、朱で上塗り。
*下に湿ったままのスポンジ
11.13(日)
〔食籠−雌型〕*朝、12℃、62%。光ったまま。 *少し開けていた戸の隙間をなくす
*昼頃、18℃、60%。乾いてはいた(完全ではない)。 気温上昇で湿度が余り増えない。
*午後2時少し前、通電し、湿度を70%に上げる。
11.14(月)
〔食籠−雌型〕*朝、荷造りし、従姉の店に持っていく。
*刷毛の向きが、内と外でかなり違っていた!
当然同じであるべきだが、そんな事を確かめている余裕はなかった。〔多分、乾漆香合〕たぶん半年以上、放ってあったアクリル平面定規を少し削る。
ネジを熱して、中心にさしこむ。少し、切り子地で形を直す。
*どんな側面にするかは未定。
11.15(火)
〔乾漆香合〕0.6o厚ほどのアルミ板を切り、削る。
少しだけ側面に反りを作ってみるが、18弁には不似合いか?
11.16(水)
〔乾漆香合〕朝、ふと引き箆の中心を安定させる方法を思いつく。
中心部分を下までつけてブレをなくし、安定して中心を取れる工夫。
中心部分の形を作るために、間にネジを挟んだりして加工。
11.17(木)
〔乾漆香合〕引き箆が使えるかどうか確かめるため、粘土原型を作り始める。
水性粘土が固く、水で練っても使い辛いので、保育園の油粘土を使う。
気温の所為か、それも使い易くはない。途中まで。
11.18(金)
〔乾漆香合〕粘土原型作り、粘土のパサパサ感が残る。
11.19(土)
〔乾漆香合〕1時間以上同じ事をしていても、粘土が引き箆でめくれてくる。
かなり馴染んできているはずなのに、形が決まらない。
引き箆の裏刃を削って強めにしてみたが、少しよくなっただけ。
11.21(月)
〔乾漆香合〕保育所の油粘土は油分が抜けてしまったのか、いくらしても粘りが足りない。
水性粘土(この前、入れ物に水を足しておくと、使いやすくなっていた)で作り直すことにした。
使っているうちに水分が抜けたのか、パサパサし出したので、湿った布を被せておく。
11.22(火)
〔乾漆香合〕粘土原型作り。石膏雌型取り。
アクリル平面定規を外せるか心配になったので、早めにネジを付けて、引っ張って外す。
石膏に穴があったので、補修。
*身も同じ引き箆で作らないと、大きさを合わせるのが困難なので、同じな感じのを作る予定。
アクリル平面定規より小さい粘土原型を作るようにしたため。
11.23(水)
〔乾漆香合〕石膏雌型の修正。石膏雄型取り。
身用の粘土原型を作る。石膏雌型取り。もう一度流す。硬化後、粘土を取り出す。
*一緒に石膏を流したが、雌型を後回しにしたため、回りきらず。
11.24(木)
〔乾漆香合〕石膏雄型を取り出し、アクリル定規で内に作った分の段を消そうと、ガラス板の上にペーパー#360を置き、水研ぎ。
何時の間にか(というか、十分注意はしていたのだが)、傾いて研いでいて、使い物にならなくなる!
結局、粘土原型を作り直し、石膏雌型取り。
身用の石膏雄型取り。
11.25(金)
〔乾漆香合〕蓋用…アクリル定規を外し、粘土を取り出す。少し修正。石膏雌型取り。
身用…石膏雄型を取り出す。部分的に薄すぎたので、石膏を内側に流し込む。
11.26(土)
〔乾漆香合〕蓋用…石膏雄型を取り出す。
アクリル定規の内側に型を作った分の出過ぎを荒砥で研ぎ減らす。
*11.24の失敗を繰返さないため、砥石で研ぎ、細かくチェックする。
蓋と身を重ね合わせ、研ぎ合わせる。
11.27(日)
〔乾漆香合〕石膏原型を乾かしておく=何もしない。
AutoCADで、平面図の作図をする。
線をポリラインで一体化してみたが、バラバラのまま。
拡大して見ると、隙間が何故かできていた。
作図し直し、鏡像(ミラー)してみると、また少しずれる。
直らないので、接線・接線・半径(6ミリ)で二つを繋ぐ。
オフセットしたり、印刷して、石膏原型と合わせ、また少しオフセット。
素地を作る厚み分の作図も一つにまとまって出来、1:1で印刷すると、都合がよい感じ。
体験版の後、LTでも買うべきか?問題はお金。
12.3(土)
〔乾漆香合〕石膏原型に離型剤のアラビアゴムを塗る。
糊漆を作る。
乾きの悪い生漆がほとんどなので、蓋紙のきれいな感じの生漆を混ぜてみる。
棧に拭き漆もする。
12.4(日)
〔乾漆香合〕かなり濃度が薄くなっているのか、四回ほどアラビアゴムを塗っても厚みが足りないか?
下地付け1回目。側面と肩は刷毛付け、甲面は箆付け。〔縄胎杯〕以前使っていた太めの麻紐で素地を作る。
棧の一面に下地箆付け。
12.5(月)
〔乾漆香合〕下地付け2回目。
棧の別の面に下地付け。
12.6(火)
〔乾漆香合〕下地付け3回目。
〔縄胎杯〕型(紙コップにビニール紐を巻いた)から抜き、内底にできている漆の薄皮を削る。
棧(縦材…細い面。横材…細い面、手前側2回目)下地付け。
12.7(水)
〔縄胎杯〕内底に下地を渡し、紐目を埋める。
棧(縦材…正面側2回目。横材…斜めの面2回目)
12.8(木)
〔乾漆香合〕少し下地が残ったので、指で側面と肩につける。蓋の甲面に付けて、下地がなくなる。
〔縄胎杯〕内底に下地付け。凹みの目立つところにも。端付近にも。
棧(縦材…横の面2回目。横材…正面側3回目)下地付け。
12.9(金)
〔縄胎杯〕内側の凹みの目立つ所に下地。
外側全体に指で下地を紐目に埋めこむようにして渡す。棧(縦材…正面3回目。横材…斜めの面3回目)下地付け。
12.10(土)
〔乾漆香合〕目が細かめの麻布を貼る。暫くして、側面の浮きを押さえ直す。
〔縄胎杯〕内底に麻布を貼る。暫くしてから押さえ直す。
端回りに細い麻紐(ラミー糸)を数周巻き、補強とする。棧(縦材…横の面3回目。)下地付け。
木製碗(拭き漆を空研ぎ。内側にラミー糸を3周分ほど巻き、そのままにする。)4個。
*内底に向かって巻く基準にするため。余計にすると何時の間にかずれていて、直しようがなくなる。
*林先生から買った轆轤を使えば、紐を貼っていくとき両手が使えると気付く。楽になる。
12.11(日)
〔乾漆香合〕端からはみ出ている麻布を切り取る。空研ぎ。
棧・・・横材1本(荒砥で研ぐ。生漆を渡し、拭き取る。)
木製碗4個・・・麻紐貼りの続き。ずれやすいので5周分ぐらいずつ。
12.12(月)
〔乾漆香合〕布目摺り。
〔縄胎杯〕内底の布目摺り。凹みにも下地。
端付近の細い麻紐の所、裏底にも下地。棧・・・荒砥で水研ぎ。生漆を吸わせ、拭き取る。(横材3本、縦材1本)
12.13(火)
棧・・・荒砥で水研ぎ。(縦材3本)
*かなり雪が積り、雪すかしなど。
12.14(水)
リグロインで薄めた生漆を吸わせる・・・乾漆香合、縄胎杯、棧3本(これは、布で拭き取る)。
*朝50センチ余り積もった感じだったが、昼は余り積もらず。雪すかし。
12.15(木)
棧・・・キング#1000で漆を吸いこませ、拭き取った面を研ぐ。
がさがさを取るのと、地研ぎ不足を直すため。
*朝はすごい霧。夕方からまた天気が悪くなる。今日も雪すかし。
12.16(金)
空研ぎで艶消し・・・乾漆香合、縄胎杯。
椀・・・麻紐を少し貼る(一個だけ)。
12.17(土)
〔乾漆香合〕麻布貼り、2枚目。
*布に柔らかさを作るため、ガラス板の上で上から糊漆を渡して暫くおく。
*浮きを作らないため、順に貼っているうちに経過した時間をおいて、押さえ直す。〔縄胎杯〕凹み、紐目を下地で埋める。
椀…別の一個に麻紐を少し貼る。
*ズレたり、浮き上がっていたりして困る。
12.18(日)
棧・・・二つの面に黒で中塗り。
*寒さで固くなっていたのをそのまま使うと塗りムラになった。
*箆で延ばしてみたがそれでも延びきらない感じ。多分縮む。
12.19(月)
〔乾漆香合〕余分の布を切る。
布目摺り(下地)。〔縄胎杯〕軽く空研ぎし、リグロインで薄めた生漆を吸わせる。
棧・・・丸一日以上たってかなり乾く。
12.20(火)
〔乾漆香合〕蓋の側面に細い麻紐を巻く。
〔縄胎杯〕内側側面の凹みに下地。
端から外側側面(上から3/4ぐらい)に和紙を貼る。
*裏と外側の下1/3ほどに黒漆を塗る(4個)。棧・・・拭き漆をした面に黒漆を塗る。
12.21(水)
〔乾漆香合〕蓋の甲に麻紐を巻く。
身の側面に麻紐を巻く。〔縄胎杯〕外側面の残りと裏に和紙を貼る。
〔椀〕内側に麻紐を貼っていく(4個とも、少しずつ)。
12.22(木)
〔乾漆香合〕身の裏に麻紐を巻く。
棧・・・キング#1000、垂れている所は使い古しのペーパー#180、ペーパー#360、静岡炭で研ぐ。
角の凹み、面の凹みを下地で埋める。
12.23(金)
棧・・・ペーパー#700で研ぐ。角の凹みなど、見落としを下地で埋める。
12.24(土)
棧・・・下地をペーパー#700で研ぐ。
二面を黒漆で中塗り(2回目)。
12.25(日)
〔縄胎杯〕リグロインで薄めた生漆を吸わせる。
〔乾漆香合〕紐の上を空研ぎ。
極薄の和紙(麻布吉野紙)を切る。
*年賀状の裏面をパソコンで作っていました。
考える気力がなく、エプソンのフリー素材を使う。
12.26(月)
〔乾漆香合〕極薄の和紙を貼る。
〔椀〕内側に麻紐を貼っていく(1個途中まで)。
棧・・・ペーパー#700で残りの2面を研ぐ。目立ち過ぎのところを下地で埋める。
12.27(火)
棧・・・下地で埋めた付近をペーパー#700で研ぐ。
黒漆が少なくなったので、ヤナセのを100匁足して混ぜる(ファンヒーターの前で温める)。
残りの2面の中塗り(2回目)。
*午後から拭き掃除で部屋の中の埃を取る。天神様を出す。
仕事として棧を塗るようになる訳ではないので、乾かすのも部屋に出しっ放しになる。
人の動きから遠い場所になるように、キャスター付きの風呂を移動する。
1/3ほどだけでも風呂の中に入るようにして、反対側は外の台に掛ける。
12.28(水)
〔椀〕内側に麻紐を貼っていく。4個とも終了。
*棧・・・(夜)だいたい乾いているが、まだしっとりとしていて、触ると少しくっ付く。
*香合…電子レンジに入れて30秒弱、身の方が少し膨らむ(蓋は何ともなかった)。
水分が出てきたという事は、糊漆が中で乾いていなかったのだろう。一応、クランプで挟んでみたが、、、?
12.29(木)
棧・・・2面(内向きと正面)をペーパー#700で研ぐ。
〔乾漆香合〕身の裏の膨らみ、一応またくっ付いたような感じのところを、刃物でつついて穴をあける。
リグロインで薄めた生漆を何度も吸いこませる(素地全体にも)。〔縄胎杯〕リグロインで薄めた生漆を吸わせる。3回目。
*10年ほど前に子供のために作ったのを、電子レンジで使用してみると、内の麻布が膨らんでしまった。
取り除き、布片を貼り直し、布目摺りをしていたのにも、3度目のリグロインで薄めた生漆を吸わせる。
電子レンジ対応と言えない理由のひとつ。太めの荷造り用の紐なので、隙間が残り、空気が残っていたのだろう。
ラミー玉糸で作ったのは、どれも膨らんでこず、今のところ大丈夫。
*余ったので、椀の麻紐の上の方(以前貼ってしまっていた所)にも吸わせる。
12.30(金)
棧・・・2面(内向面・正面)の上塗り。
*拭き掃除、漆はファンヒーターで温める。
乾かし方*昨日の生漆、乾き悪い。
12.31(土)
*棧・・・(夜)触っても大丈夫なくらいまで乾いている。
細かいチェックをしていない。
*一昨日の生漆、まだ手にくっ付いてくる(乾き、非常に悪い)。*縄胎杯を作るために、離型用のビニール紐を巻く。
2006年
1.1(日)
*切り出し刀を研ぐ。
*12.29の生漆、まだ手にくっ付く。風呂の戸を閉め、湿りをする。
1.3(火)
*犬の顔をパンフレットを見て描いてみる。
盲導犬は痩せ細っている。
*DesignCADで作図してみようとしたが、ひらめくものがない。
1.4(水)
棧・・・残りの2面(外横面と裏面)をペーパー#700で研ぐ。
〔縄胎杯〕(1個+5個)内側から外側にかけて研ぐ。人工砥の後、艶消し。
1.5(木)
部屋の拭き掃除、掃除機かけ。
棧・・・二面の上塗りをするが、ゴミが目だった。横棧は、裏面。
*外横面を塗り、向こう側へ90度回転して、裏面を塗るようにしたら、横側面の向こう側にはみ出た漆を拭きやすかった。〔縄胎杯〕(1個+5個)内側から外側にかけて黒漆で何回目かの中塗り。
12.29のも研ぎ、中塗り1回目。修理のも、中だけ塗る。
*鎌刷毛をいちいち出すのが面倒なので、出したついでに沢山塗る。
1.6(金)
*昨日の塗り・・・艶は落ち始めているが、乾いているとまでは言えない。
〔縄胎杯〕12.31に準備したのに太めのラミー糸を巻き、素地を作る。
〔椀〕内側を空研ぎし、3種類の太さのラミー糸を2、3周、内側に貼り始める。
1.7(土)
〔縄胎杯〕外側の艶消しをする。(記述は簡単でも、一応2.5h強)
*電子レンジで耐久性を試したためか、底に少しガタができていたので、ガタを取るように研ぐ。
かなり歪んだのもあるが、一応ぐらつかなくはなった。もともと底は面としては平面ではない。
1.8(日)
〔縄胎杯〕外側の中塗り。
*香合・・・4日に浮いた所にリグロインで薄めた生漆に続いて、今日もする。
1.9(月)
〔椀〕別の椀3個に、細いラミー糸を貼り始める。
1.6の3個、少し貼り進む。*荷造り用麻紐で巻いたのを1分間電子レンジに入れてみると、内底・内脇など膨らむ。
剥がれたのを見ると、別に失敗の感じはない。ならしもせずに突然強い刺激を与えたからか?
一緒にいれておいた香合は変化なし(身も今度は膨らまなかった)。
*昨日の縄胎杯、かなり縮みが走る。棧の塗りの感じからいえば何ともないと思っていたが、風呂に入れたからかもしれない(棧は部屋に置いておくしかなかった=湿りに合わせる事は出来なかった)。
1.10(火)
〔縄胎杯〕(1個+5個)内側から外側まで艶消し(内底などは、円錐状砥石も使う)。
布の段や隅がガタガタ過ぎる所に下地をつける。小さい穴も埋める。*香合の蓋も少し膨らんでいるのに気づき、穴をあけ、リグロインで薄めた生漆を吸わせる。クランプで固定。
1分ぐらいで100℃近くに加熱する事が無謀とは言えるが、仕事上に欠陥があるとも言えるだろう。
1.11(水)
〔縄胎杯〕昨日の段などを埋めた下地、乾き悪い所あり、研ぐだけにした。
別の6個と椀2個、艶消し。隅のきたないところなどに下地を渡す。
1.12(木)
〔縄胎杯〕錆代わりの下地を研ぐ。拭き、掃除機でゴミを吸い取る(吸い口をつけないで)。
内側から外の1/2から2/3にかけて中塗り。縄胎椀2個も。
1.13(金)
*ラミー紐を撚って縄目を作る(何本か)。どう使うか考え中。
*荷造り用麻紐で湯呑のようなの(杯)を2個作る(一部にラミーの縄目を使う)。
1.14(土)
〔椀〕麻紐を内側に貼っていく。
*浮いているところがあり、切り取る。貼り直す。*長い物を包み、部屋の隅に立てかける。配置を変える。
*ラミー紐を撚って縄目を作る。
*DesignCADで五角形を基にした作図をするが、AutoCADと違い、能力が劣るので、上手く出来ずやり直しばかり。
コピーしたのを回転させるのが一苦労。対応コマンドがない!中心を絶対座標の(0,0)にしてやっと正確な作図になる。
1.15(日)
〔乾漆盛器〕昨日の印刷が4枚に分かれているのを、余白部分をカッターで切り取り、組み合わせて1枚の図にする。(セロテープで固定・・・丁度角で切れている五角形の角度を108度に測って合わせ、残りを線で合わせる)
2oのアクリル板にテープで貼り、糸鋸盤で少し大きめに切る。
五角形の辺の中点に対角から線を引き、中心を出す。
中心にまず錐で位置を決めるように穴をあけ、それに合わせてドリルで2oの穴をあける(中心)。
*ラミー紐を撚って縄目を作る。
1.16(月)
〔乾漆盛器〕糸鋸で外形を切っていく。鑢をかける。
切りすぎたり、谷の位置がずれているところに下地を盛る。〔縄胎杯〕1.13に作った素地を型から抜く(ウルシノキの枝を利用したのは抜けず、鑿で枝を縦割りで4個に分ける)。
紐目が残るのが布との間に空気の層を残すと考えられるので、内底に下地を箆付け(4個)。
*香合の蓋がまだ膨らんでいたので、穴、リグロインで薄めた生漆、クランプ固定など。
1.17(火)
〔乾漆盛器〕鑢で少し削る。凹み過ぎが目立つところに下地を盛る。
〔縄胎杯〕外側を研ぎ、艶消し・・・縮み跡を潰すように努めたが、残ったまま。
〔椀〕内側に麻紐を貼っていく(2個終了)。
1.18(水)
〔乾漆盛器〕鑢で少し削る。紙を取る。凹み過ぎが目立つところに下地を盛る。
*昨日印刷した形の作図を一つにする(4枚に分かれて印刷されるので)。〔縄胎杯〕外側の中塗り。(縄胎椀とワン椀?、各2個も)
1.19(木)
〔乾漆鉢〕鑢で少し削る。凹み過ぎが目立つところに下地を盛る。
側面の形を作る。盛器というより、鉢の感じにする。〔椀〕内側に麻紐を貼っていく。(1個終了。2個貼り進む。)
1.20(金)
〔乾漆鉢〕平面定規、側面の引き箆を少し削って直す。
粘土原型を作り始める。寒さと水分が抜けている所為で固く、濡れタオルをかけておく。
*ラミー紐を撚って縄にする。
粘土原型の側面部分だいたい作る。縄胎杯の内をすこし研ぐ。
1.21(土)
〔乾漆鉢〕裏底を横置きのトリメで揃える。
外側面を引き箆で直す。
石膏をかける。
*外出せざるを得なくなり、1回薄くかけて終わり。
1.22(日)
〔乾漆鉢〕石膏を2回かけ、石膏雌型を完成させる。
*縄胎杯の艶消し(6個)
*午後、七社の初寄合いでした。
1.23(月)
〔乾漆鉢〕粘土原型を取り出し、石膏雌型を修正。
石膏雄型取り。〔縄胎杯〕内から外側にかけて白漆を塗る。(6個と直し1個:内側のみ)
1.24(火)
〔乾漆鉢〕石膏雌型を壊し、雄型を少し直す。
石膏雌型を三ツ割になるように作る。
*ラミー紐を撚って縄にする。
1.25(水)
〔乾漆鉢〕雌型を3つに割り、雄型を取り出す。
*雌型・・・中心・端あたりに5ミリほど金貝を挟んでいない部分を作っておいたからか、合わせ直すと、ほとんどズレないように合わせる事が出来た。石膏で裏から固定(麻布も)、内側の隙間・穴埋め。
*雄型・・・裏底を荒砥で研ぎこむ。直りきらないところに石膏でつづくり。〔縄胎杯〕(6個)外側を研ぎ、艶消し。黒で中塗り。
1.26(木)
〔乾漆鉢〕雄型・雌型とも、荒砥やペーパー研ぎで凹凸を少なくする。
*2h紐を撚る。約。〔縄胎杯〕(4個)内底に麻布を貼る。
*椀にラミー紐を貼る(続き)。
*アクリル平面定規を切り、鑢をかける(途中)。
1.27(金)
〔縄胎杯〕内側を研ぎ艶消し。白で上塗り(小中塗り?)。5個。
修理1個と縄胎椀2個の内側、漆ワンの外回りも。
(1個)貝の裏に黒で目や鼻を描き、乾かす。顔の形にきる。貝に細かい割りを入れる(和紙貼り)。
白漆がしまってきたところで、内底に貼る。*アクリルを少し削る。糸鋸で切り過ぎたところに下地。
1.28(土)
〔縄胎杯〕上塗りではなく、小中塗り(ゴミが目立つ)。
*貝(犬の顔)の上の和紙を水分で取ると、中に空気の層が残っていた!
割が弱すぎたことになる。リグロインで薄めた生漆を渡し、余分なのを吸い取る。
*4個・・・紐目の隙間に下地刷毛付け。*椀2個・・・ラミー紐を内側に貼り終える。
*アクリルを少し削る。
1.29(日)
〔縄胎杯〕外側を研ぎ、艶消し。(1個+5個など。椀も)
*ラミー紐を撚り縄にする。
1.30(月)
〔縄胎杯〕外側の小中塗り(黒)。(1個+5個など。椀も)
*アクリルを印刷した図に合わせながら削る。
*椀などの空研ぎ(紐の上。外側がまだ研いで無かったのも)
*香合の布をはぐった部分に布を貼り直す。
1.31(火)
〔縄胎杯〕内側を研ぐ。(1個+5個+7個+修理1個)(縄胎椀2個)(漆ワン)
上塗り(白漆)・・・5個。
小中塗りor中塗り(白漆)・・・上記の残り全部。リグロインで薄めた生漆を吸わせる・・・内底に布を貼った縄胎杯4個、内にラミー紐を貼った8個。