URUSHIの仕事 15 (2007年)

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1.1(月)

*塗師屋刀、丸ノミなどを研ぐ。

〔縄胎杯〕*もう1個、ラミー紐を巻いて素地を作る。
*昨日糊漆を渡した素地の、裏底から外回りの下の方に糊漆を渡す。
*昨日巻いたのは、そのまま乾かす。

〔縄胎椀〕内脇から端回りの外少しまで糊漆を渡す。

〔乾漆盛器〕端の外回りに細いラミー紐を貼る(巻く)。
*ガラス板に裏返しに置き、入り隅が浮かないように貼る。
1周だけなので、次の作業が無く、後からずれてしまうという事がない。

〔乾漆水指〕入り隅近くで見ただけで痩せて見えるところに切り子地付け。

1.2(火)

〔縄胎杯〕*12.31に巻いた素地を石膏原型から取り出す。
*抜け型のはずが抜けず、結局、石膏を細かく割る。
いつも模様とクッションになるビニール紐を内に巻くのだが、省略した為、ラミー紐で締め上げる感じになったのかもしれない。

〔乾漆盛器〕ガラス板からカッターの刃で切り分ける。
一部切れ目が入ったところや隅で浮いていたところを糊漆で貼り直す。

〔乾漆水指〕キング#1000などで外側を水研ぎ。
水で浮いている部分が浮き上がって見えたところを削り、刻苧で埋める。

〔御膳〕割れを削って、刻苧で埋めてあったところを、二回目の刻苧埋め。
*脚の割れを見逃していたところを削り取るとき、また指先を傷つけてしまう。

〔乾漆香合〕甲と裏底に切り子地付け。

1.3(水)

〔縄胎杯〕*1.1に巻いた素地を型から抜く。
*もう一度、紙コップに石膏を流し込んで、石膏型を作り、割り型になるように考えて、切り分ける。
後で組み立てて、上下逆にした紙コップから抜いてみると、抜けた。中心の棒に穴をあけ、持ち上げる紐を通す。
*蜂蜜の容器に離型用のビニール紐を巻く。

〔乾漆盛器〕よく見るとかなり紐が剥がれていたので糊漆で貼り直す。
一部、固定の為に洗濯挟みを使う。

〔乾漆水指〕作図に合わせると、僅かにずれている。垂直線も少しずれていっている。
目立つずれ部分をこくそで埋める。蓋は縁に盛る。

1.4(木) 新年会

〔乾漆盛器〕端回りに巻いた紐の下隅を刻苧で埋める。
*皮が張っている糊漆を寒冷紗で漉す。

〔乾漆水指〕前日のこくその上などに刻苧を盛る。

〔縄胎椀〕紐の間が広すぎるところに刻苧。

1.5(金) 帰宅7:55pm

〔乾漆盛器〕〔乾漆水指〕空研ぎ。深い跡に刻苧。

1.6(土)

〔縄胎杯〕*蜂蜜の容器を型に素地を一つ作る。
端の下1センチほど下から外側の2/3ほどに糊漆(2個)。
内から外2/3ほどに糊漆(1個)。

〔縄胎椀〕内脇から外脇まで糊漆。

〔修理椀〕(8個の内4個)端の外回りを空研ぎし、中の太さのラミー紐を3周巻く。

〔乾漆水指(改作)〕蓋…掛かり部分を高くするため、両面テープ(間の接着防止用の厚紙をつけたまま)を外回りに貼り、壁にする。
その内に沿って、細いラミー紐を掛かりの上に貼っていく。

〔乾漆盛器〕端回りに巻いた紐の下隅を刻苧で埋める。

〔乾漆水指〕蓋…作図に合わせ、足りない部分に刻苧。
身…見た目に盛りあがりの少ないところなどに刻苧。

1.7(日)

〔乾漆水指(改作)〕蓋…両面テープを取ろうとしたが、糊分が強く、刃物の先で何とか取り除く(1時間以上かかる)。
ラミー紐のズレや浮きを直し、紐の両隅に糊漆を刷毛付け。

〔縄胎杯〕*石膏型(サランラップ、ビニール紐などで固定)で素地を1個作る。

〔修理椀〕(残りの4個)端の外回りを空研ぎし、中の太さのラミー紐を3周巻く。

〔乾漆盛器〕紐の下隅の刻苧を空研ぎするも、乾き悪い。

〔乾漆水指〕蓋…空研ぎすると乾いていず、前日の刻苧取れてしまう。
作図に合わせ、足りない部分に刻苧。

1.8(月)

〔乾漆水指(改作)〕蓋…つまみの外回りに細いラミー紐を巻く。付け根に太いラミー紐を巻き補強。
掛かりのラミー紐1ヵ所外れていたので糊漆でつける。
*身に被せても蓋はずれなくなる。

〔縄胎杯〕*2日前の素地を型から抜く。
*蜂蜜の容器で素地を1個作る。
*(2個)内底に麻布を貼る。 (1個)裏底から外の下半分ほどに糊漆。

〔修理椀〕(8個の内2個)空研ぎし、内全体に糊漆刷毛付け。螺旋状に細いラミー紐を内に貼る。
*効率的な補強にならないか、との考え。

〔乾漆盛器〕*薄いアクリル板を垂直定規にし、厚めのアクリル板に接着剤で付ける。
入り隅の内側の山のズレを直すため、片側に錆付け。
*錆を合わせるとき、生漆を入れた箱を見ると、底にどんぶりに入れていた漆が流れていた(どんぶりが傾いていた)。

〔乾漆水指〕蓋…作図に合わせ、足りない縁周りに錆。
身…クビレ部分がデコボコしているので錆付け。

1.9(火) 帰宅9:05pm

〔縄胎杯〕*2日前(石膏型)、1日前(蜂蜜の容器)の素地を型から抜く。
*石膏型は少し壊れるが、再使用可能と思われる。

〔乾漆盛器〕山の空研ぎ。乾いている。

1.10(水) 帰宅9:10pm

〔乾漆盛器〕二日前と同じ側に錆で形を作る。
*稜線の基準の側ができないと高さが合わない。つまり、両側を順に盛っていくと稜線の高さが合わない。

1.11(木) 帰宅9:27pm

*何もせず。

1.12(金) 帰宅8:58pm

〔乾漆盛器〕反対側に錆をつける。

〔乾漆水指〕蓋…作図に合わせ、足りない縁周りに錆。

1.13(土)

〔乾漆水指(改作)〕蓋…紐の両隅に刻苧(外隅は、刻苧+錆)。
*軽く空研ぎしていると、1ヶ所剥がれるが、貼り直しで大丈夫だろう。

〔乾漆盛器〕全体を荒砥、キング#1000などで水研ぎ。
内隅に錆。端回りのラミー紐の下隅に刻苧。外側にも錆。

〔乾漆水指〕蓋…縁と表を人工砥で水研ぎ。
作図に合わせ、足りない縁周りに錆。
身…内隅や錆を研ぐ。
凹みなどに錆。

1.14(日)

〔乾漆水指(改作)〕蓋…紐の両隅を空研ぎするも、乾き不十分。
*蓋の被りが悪いので、元の掛かりより外に出ているラミー紐を削ると、大体上手くいった。

〔乾漆盛器〕錆をキング#1000などで水研ぎ。またも浮きを発見。
凹みに錆。浮きを削った跡に刻苧。

〔乾漆水指〕蓋…縁を空研ぎ。錆を人工砥で水研ぎ。
作図に合わせ、縁周りの足りないところをチェックし、錆をつける。
身…錆を研ぐ。凹みに錆。

〔縄胎杯〕*素地を作る型を二つ準備する。
*端や裏底の水平研ぎや、内底に貼る麻布を3つ準備するなど。

〔乾漆香合〕側面に錆箆付け。

*3本撚りのラミー紐を同じ向きに更に撚りこみ、それを中間で合わせて、細い麻縄を作ってみる。
*園芸用の太い麻縄に締まりが無いので、更に撚りこみ、中間で合わせて、少し太く締まった麻縄を作ってみる。

1.15(月) 帰宅7:12pm

〔乾漆水指(改作)〕蓋…紐を貼った内隅に錆箆付け。
外隅は紐を削った付近にのみ錆をつける。

〔乾漆盛器〕端の外回りに巻いたラミー紐の隅に錆箆付けetc.

〔乾漆水指〕蓋…縁を空研ぎ。作図に合わせ、足りないところをチェックし、錆付け。
身…触って凹み加減の所に錆。

〔乾漆香合〕甲面(蓋)、裏面(身)に錆箆付け。
*どっちが蓋でどっちが身かよく分からない状態。

1.16(火) 帰宅10:13pm

*何もせず。

1.17(水) 帰宅9:22pm

*何もせず。

*高野さんより、中国産漆の高騰により値上げになるとの案内届く。

1.18(木) 帰宅8:30pm

〔乾漆水指(改作)〕蓋…紐を貼った内隅に錆箆付け。
外は穴や凹みに錆。

〔乾漆盛器〕端の外回りに巻いたラミー紐の隅に錆箆付け。

〔乾漆水指〕蓋…縁を空研ぎ。作図に合わせ、足りないところをチェックし、錆付け。

1.19(金) 帰宅7:52pm

〔乾漆水指(改作)〕蓋…紐を貼った内隅に錆箆付け。
外は凹み加減の所に錆。 *何となく、紐が外に出過ぎている感じのところあり。

〔乾漆盛器〕身込みに錆箆付け。 *面がなかなかできないので。
端の外回りに巻いたラミー紐の隅に錆箆付け。

〔乾漆水指〕蓋…縁を空研ぎ。作図に合わせ、足りないところをチェックし、錆付け。

1.20(土)

〔乾漆水指(改作)〕蓋…*目測で狂いを見ても限度があるので、アルミ板で定規を作り、外への出過ぎをチェック。
研いだり削ったりしたが、1ヶ所紐が離れてしまい、こくそで貼り直すetc.

〔乾漆盛器〕身込み、端の外下などを研ぐ。
トースカンで高台の位置を決め、ダンボールを直径21cmに切り、両面テープで固定。
中の麻縄(ラミー)を周囲に1周貼る。 *それを基準に太い麻縄(多分ジュート)を貼る予定。

〔乾漆水指〕蓋…縁を空研ぎ。作図に合わせ、足りないところをチェックし、錆付け。
身…作図に合わせると、少し狂いがあり、足りない一辺に錆。

*荷造り紐で作った10年ほど前の縄胎コップの端の漆層が欠けているのに気付き、細めの麻縄(ラミー)を端の外回りなどに3周余り巻く。(端の欠けている部分にかかるようにも麻縄を貼る)

〔縄胎杯〕内底に麻布を貼る。

1.21(日)

〔乾漆水指(改作)〕蓋…定規で確かめて、内側の足りない所に刻苧。

〔乾漆盛器〕ダンボールの型を外す。
1周を過ぎた重なりを切り取ると少し剥がれる。もう1ヶ所の剥がれ所と、こくそを渡し、くっ付ける。

〔乾漆水指〕蓋…縁を空研ぎ。作図に合わせ、足りないところをチェックし、錆付け。
身…凹みなどに錆。

〔縄胎杯〕(2個)内底に麻布を貼る。

1.22(月) 帰宅9:02pm

*空研ぎ少々(何もしないに等しい)

1.23(火) 帰宅9:37pm

*何もせず。

1.24(水) 帰宅8:45pm(普通に帰れば8:20pmには帰宅できた)

〔乾漆水指(改作)〕蓋…内側の刻苧を空研ぎし、その上に刻苧+錆をつける。

〔乾漆盛器〕基準となるはずのラミー縄がまだ1ヶ所剥がれていたのでくっつける。

〔乾漆水指〕蓋…作図に合わせ、足りないところをチェックし、錆付け。

〔縄胎椀〕裏底が歪み、高台が水平につけられないので、刻苧+錆で低い所に盛る。
*日曜にもその作業をしていたが、書いていなかった(だけ)。

*車のガソリンが無くなりそうで、福岡のJAのスタンドへ行くも、もう閉まっていた。
石動のコスモまで行き、現金ではない方法で給油。無理に給油しなくても後二日もったかもしれないが、、、
R8でさえ対向車・後続車とも少なく、一度帰宅し、燃えるゴミも出しに行く。問題は曲がるとき(交差点)にあると自覚できた。

1.25(木) 帰宅9:25pm

*何もせず。

1.26(金) 帰宅9:52pm

*何もせず。

1.27(土)

〔乾漆水指(改作)〕蓋…内側の刻苧を空研ぎ。定規で出過ぎ部分をチェックし、削る。
錆を掛かりの両側に渡し、定規を引く。

〔乾漆盛器〕園芸用の麻縄を太くした縄を、基準の縄に沿って貼る。
*縄に糊漆を刷毛でつけて貼る。ガラス板を重しに置く。

〔乾漆水指〕蓋…作図に合わせ、足りないところをチェックし、錆付け。

〔縄胎椀〕裏底が歪み、高台が水平につけられないので、刻苧を低い所に盛る。

〔乾漆香合〕端の水平研ぎ。蓋と身を合わせ、出過ぎが目立つところを切り出しで削る。
合わせて側面に錆付け。少し時間を置いて、切れ目を入れておく。

〔縄胎コップ(修理)〕補強に巻いたラミー紐付近に糊漆。

1.28(日)

*米糊を作り、糊漆を作る。
*桶を空にした生漆が多過ぎたので、未使用の漆刷毛の木部に吸わせ、拭き取る。

〔乾漆水指(改作)〕蓋…錆を空研ぎ。
摘みのラミー紐に糊漆を渡す。

〔乾漆盛器〕高台を作ったときの重しのガラス板を外す(切れ目を入れるためカッターの刃を長めに出す)。
*縄目の位置を鉛筆でいろいろ書いてみる。
端の外の段を錆で埋める。

〔乾漆水指〕蓋…作図に合わせ、足りないところをチェックし、錆付け。

〔乾漆香合〕蓋と身を合わせ、荒砥で合わせ研ぎ(主に凹面)。数回合わせ方を変える。
合わせて側面に錆付け。少し時間を置いて、切れ目を入れておく。

〔縄胎コップ(修理)〕補強に巻いたラミー紐のあたりに和紙を貼る。

1.29(月) 帰宅8:10pm

〔乾漆水指(改作)〕蓋…掛かりに錆を渡し、定規を引く。

〔乾漆盛器〕高台の外隅にこくそを渡し、ラミー縄をそこに押しこむ。こくそを均しておく。
高台の内隅にこくそを渡す(詰める)。 こくそ・・・糊漆+木の粉

〔乾漆水指〕蓋…縁周りのガタガタしている感じの所に錆付け。

1.30(火) 帰宅9:10pm

空研ぎ少々・・・掛かりや麻縄の高台など。

1.31(水) 帰宅7:45pm

〔乾漆水指(改作)〕蓋…掛かりの内側や端に錆を渡し、定規を引く。
*被り方がキツイ。 掛かりの外側を研ぎ込む必要がある。

〔乾漆盛器〕身込みに錆下地箆付け。
端の外回りに錆付け。

〔乾漆水指〕蓋…作図に合わせ、足りないところをチェックし、錆付け。

2.1(木) 帰宅8:15pm

〔乾漆水指(改作)〕蓋…掛かりの内側や端に錆を渡し、定規を引く。

〔縄胎杯〕空研ぎ少々。

〔乾漆香合〕蓋と身を合わせ、荒砥で合わせ研ぎ(主に凹面)。
合わせて側面に錆付け。少し時間を置いて、切れ目を入れておく。

2.2(金) 帰宅7:45pm

〔乾漆盛器〕麻縄の高台に糊漆刷毛付け。

〔縄胎杯〕内から外の一部まで、糊漆刷毛付け。

〔縄胎コップ(修理)〕和紙付近に糊漆刷毛付け。
*数日前に空研ぎ。

2.3(土)

〔乾漆盛器〕麻縄の高台の空研ぎ。少し乾き悪いような、、、

〔縄胎杯〕昨晩、内から外の一部まで、糊漆刷毛付けしたもの…裏底から外側の残りに糊漆。
3個…内から外側の半分ほど、糊漆刷毛付け。

*カーマで買った棚の組み立てに3時間余り。刷毛などをしまおうかと、、、

2.4(日)

〔乾漆水指(改作)〕蓋…掛かりを砥石で水研ぎ。
掛かりの内側や端に錆を渡し、定規を引く。
身…立ち上がりの内側を荒砥などで研ぎ込む(水研)。
生漆を吸わせる。 *蓋が嵌るようになる。

〔乾漆盛器〕身込み、外脇をキング#1000などで研ぐ。
縄目の模様を鉛筆で書いてみて感じを見る。
細いラミー縄を作り、1本だけ貼ってみる。
身込みに生漆を吸わせ、拭き取る。

〔乾漆水指〕蓋…軽く研ぎ、表側に生漆を吸わせる。
身…端の内側や外脇などを研ぎ込み、研いだところに生漆を吸わせ、拭き取る。

〔乾漆香合〕昨晩イラストレーターで作図したものに合わせ、入り隅の位置をチェック。
蓋と身を合わせ、丸棒砥石で合わせ研ぎ(凹面)。
合わせ錆。少し時間をおいて切り分けておく。

〔縄胎杯〕(中塗りまでいっていたもの)麻縄を貼る位置付近を空研ぎで艶を消す。
太いラミー縄を作り(緩めに)斜めにずれていくように貼る。

2.5(月) 早出で出発6:39am―帰宅9:41pm

*前日のラミー縄の様子を見ただけ。

2.6(火) 帰宅8:25pm

*何もせず。
*子供からのと茶会への招待の電話あり。

2.7(水) 帰宅8:52pm

*盛器の締めるための紐を切るなど。

2.8(木) 帰宅9:55pm

*何もせず。
*空腹を満たしただけ。

2.9(金) 帰宅8:50pm

*何もせず。
*野菜の煮物作り、食事。

2.10(土)

〔乾漆水指(改作)〕蓋…掛かりを錆で作る。

〔乾漆盛器〕2本目の縄模様を貼る。
1本目のに糊漆。

〔乾漆香合〕合わせ錆。

〔縄胎杯〕*1週間前のに、その両隅に太いラミー紐を貼る。
*(数個)紐目に糊漆。
*(別の中塗りの1個)結局12本巻きになるラミー縄を螺旋状に貼る。
*(二重重ね貼りのの修理)内底の中央付近を突ついて剥がし、リグロインで薄めた生漆を吸わせる。

2.11(日)

〔乾漆水指(改作)〕蓋…掛かりを研ぐ。1ヶ所欠けがあったので錆。
身…端の内側を研ぎ、生漆を吸わせ、拭き取る。

〔乾漆盛器〕残り4本を貼る。
*張りのある状態にしてから、糊漆を渡し、貼る。

〔乾漆水指〕蓋…肩付近の形合わせ定規を作り、出っ張り部分をヤスリなどで削る。
錆を渡し、形合わせ定規を引く。
身…掛かり受けを作るため、定規を作り、端の回りの出っ張りを削る(ヤスリ、切り出し)。
内側に錆を渡し、定規を引いて、掛かり受けの位置の目安を作る。

〔乾漆香合〕合わせ研ぎをしたが、余り上手くいかないので、切り出しで合わせ削り。
合わせ錆。
*作図に合わせても上手く合わないので、手に持ってズレが無いと感じる合わせ方で作業する。

〔縄胎杯〕空研ぎをするなど。(時間が無くなり、その後の作業は中止)

2.12(月) 帰宅5:35pm

〔乾漆水指(改作)〕蓋…掛かりの欠けにもう一度錆。

〔乾漆盛器〕不要な縄を切り取り、切り口に糊漆。
高台の繋ぎ目に刻苧。

〔乾漆水指〕蓋…肩付近に錆を渡し、定規を引く。
身…掛かり受けの目安をもう一度錆で作る。

〔乾漆香合〕凹んで見えるところに薄く錆。
蓋か身(まだ決めてない)、どちらかの平面が痩せているので錆付け。

〔縄胎杯〕*(内底の布に皺があったもの)皺を削っておいたので、内底に別の麻布を貼る。
*(熱湯で泡が出てきたもの)内底に麻布を貼る。
*(亀裂などで修理中のもの)裏底の中心あたり(巻きの終わり)に小さい麻布を貼る。

*塗装滓をドラム缶に詰める関係の仕事の日、定時に終わる数少ない日。
*休もうと思いながら、悪い癖で(?)漆を始めたら止まらなくなる。

2.13(火) 帰宅8pm

〔乾漆盛器〕昨晩、不要な縄を切り取り、切り口に糊漆・・・空研ぎ。
縄の出出し、終わり付近の欠けた穴に錆。

〔乾漆水指〕身…掛かり受けの目安ができていない部分が多いので、錆を渡し、引き箆。

2.14(水) 帰宅8:17pm

〔乾漆盛器〕内脇に糊漆。 外の縄目の両側に糊漆。
高台に糊漆。

〔乾漆水指〕身…掛かり受けの目安の上に細いラミー紐を貼る。

〔縄胎杯〕*(修理2個)ガタがあるので、高台として細いラミー紐を巻く。
*(3個)内から外の少しまで、糊漆。

2.15(木) 帰宅8:38pm

*空研ぎ・・・盛器(縄の隅。内脇)、水指(ラミー紐付近、蓋の肩回り)、杯(修理2個の高台のラミー紐)

2.16(金) 帰宅8:33pm

〔乾漆盛器〕内脇に錆箆付け。

〔乾漆水指〕身…掛かり受け用の定規を作り、錆を引く。
*目安用の定規を改変しても良いのだが、記録を残すため、同じアルミ片のすぐ側に作る。

2.17(土)

〔乾漆盛器〕外の縄目、高台の縄目に糊漆。

〔縄胎杯〕*(修理2個)ガタが目立たないほどまで空研ぎ。糊漆を渡す。
*(太い縄を螺旋状に巻いたもの)縄の上から糊漆。
*(細いラミー紐を4倍の縄にしたもの)両隅に中の太さのラミー紐を貼る。

2.18(日)

〔乾漆盛器〕外の縄目、高台の縄目の空研ぎ。
内脇をキング#1000などで水研ぎ。
内脇に錆箆付け。

〔乾漆水指〕身…掛かり受け付近を研ぐ。 錆を渡し、定規を引く。
蓋…肩付近に錆を渡し、定規を引く。

〔乾漆水指(改作)〕蓋…掛かりの欠けの錆を研ぐ。

〔縄胎杯〕*(修理の内、泡が出てきたもの)内底に糊漆を渡す。
*(螺旋状に縄を巻いた2個)隅などを空研ぎする。
*減っていた下地用の刷毛を切り出し直す。

〔乾漆香合〕合わせ研ぎ(キング#1000にて水研ぎ)。平面も研ぐ。
身の外脇にラミー紐(細い)を巻き始める。四周分ほど。
*緩い出入りがある形なので、凹み部分が浮かないよう注意する。

2.19(月) 帰宅7:39pm

〔乾漆香合〕身…カッターの刃を長く出して、ガラス板から剥がす。
側面に巻き(貼り)、腰の1段までもっていく。
蓋…側面にラミー紐を巻き始め、3,4周ほどまで。
*貼った後、持ち上げて、ガラス板の別の場所に移動しておく。

2.20(火) 帰宅8:30pm

〔乾漆香合〕蓋…移動しないよりは剥がれやすかったが、それでもかなりくっ付いていた。
側面から肩の1段まで巻く(貼る)。

2.21(水) 帰宅9:45pm

*疲労で何もせず。

2.22(木) 帰宅9:40pm

*何もせず。

2.23(金) 帰宅8:20pm

〔乾漆香合〕身…腰から裏面にラミー紐を巻いていく。
*極めて緩い18弁のはずが、丸くなってしまっている。

2.24(土)

〔乾漆香合〕身…高台分ほどまで巻いて終わる。
ガタができないようガラス板の上に高台を置く。
蓋…肩の所から巻き始めたが、隙間が目立つので、剥がし貼り直すも、紐がかなり固まっていた。
結局、駄目なところで紐を切り、そこから貼り始める。
貼り続けても紐が動くので、二周ほど貼って休止。
(四時間後)中心に向って巻いていく。

〔縄胎杯〕*(修理の内、泡が出てきたもの)内底に糊漆を渡す(2回目)。高台にも糊漆。
*(もう一つの修理)高台に糊漆。
*(螺旋状に貼り足したもの2個)糊漆を渡す。
*(数個)内側から外の半分ぐらいまで or 裏底から外の半分くらいまで、糊漆。

〔乾漆水指〕身…掛かり受け付近を空研。 錆を渡し、定規を引く。

〔乾漆水指(改作)〕蓋…摘みの側面(紐巻き)に糊漆。

〔乾漆盛器〕高台の縄目の空研ぎし、糊漆を渡す。

2.25(日)

〔乾漆盛器〕内脇を丁寧に、後は全体を砥石で水研ぎ。
縄目はブラシで艶を消す。
全体にリグロインで薄めた生漆を吸わせる。

〔乾漆水指〕身…掛かり受け付近を水研ぎ。リグロインで薄めた生漆を吸わせる。
*掛かり受けの幅が少し狭いように感じる。
蓋…全体を水研ぎ。リグロインで薄めた生漆を吸わせる。

〔乾漆水指(改作)〕蓋…摘みの側面(紐巻き)から付け根にかけて空研ぎ。
裏の掛かり付近と摘みの側面から付け根にかけて、リグロインで薄めた生漆を吸わせる。

〔縄胎杯〕*(修理の内、泡が出てきたもの)内底と高台を水研ぎし、リグロインで薄めた生漆を吸わせる。
*(もう一つの修理)端付近と高台を水研ぎし、リグロインで薄めた生漆を吸わせる。

〔縄胎椀〕錆付け付近を水研ぎし、全体にリグロインで薄めた生漆を吸わせる。
*糊漆での補強をあまりしないで、吸わせたので吸い込みが激しかった。
作り方として、糊漆を先行させるのと、生漆を吸わせるのを先行させるのとでは、どちらが丈夫になるのだろう?

2.26(月) 帰宅9:35pm

*何もせず。

2.27(火) 帰宅9:33pm

*何もせず。

2.28(水) 帰宅9:13pm

*何もせず。

3.1(木) 帰宅7:55pm

〔乾漆盛器〕垂直定規(薄いアクリル板)に沿わせ、内側の山の片側の形を錆で作る。
端付近、縄の入り付近、高台の縄の継ぎ目の凹みに錆。

〔乾漆水指〕身…掛かり受け幅用定規(前回のは端の外側、今回は内側を基準にする)を作り、錆を渡し、定規を引く。
蓋…裏の外角を錆で作る。

〔縄胎杯〕*(修理の内、泡が出てきたもの)内底と高台回りに錆。
*(もう一つの修理)端回りと高台回りに錆。
*(外に麻縄を螺旋状に巻き重ねたもの2個)端境と裏境に錆を渡す。

*茶会の券届く。
*Tさんより電話があり、前日のメールで見ていたので、入選おめでとう…
faxの方は印刷されず、用紙の設定云々と訳のわからぬ表示。コンセントを抜いてリセット。受信自体が消えたようだ。

3.2(金) 帰宅8:25pm

〔乾漆盛器〕昨日の作業を基準に、もう片側に錆を渡し、先が丸い箆を引く。
端付近などにも錆。
*偉い先生は研いで形を決めると言いながら、結局は定規に合わせて錆で作った形を軽く研いでいるのだと話してくれる。

〔乾漆水指〕身…掛かり受けの幅はまず、刻苧で作るべきだと気付き、刻苧で定規を引く。

*他の作業、少々。

3.3(土)

〔乾漆盛器〕錆の空研ぎ。

〔乾漆水指〕身…掛かり受けを空研ぎ。少々乾き不足の感じ。
高台の位置を書いてみて、考える。トースカンで同じような位置になるように鉛筆で書く。

〔縄胎杯〕*高野漆行で聞いた意見を参考に、口付近を太くしないで、螺旋状の縄目を貼る事を思いつく。
途中から麻縄を貼り始め、側面の下付近で終わるように貼る。

〔乾漆香合〕空研ぎすると、身の巻き始めの1段が一部剥がれてきたりした。
紐目に糊漆を渡す。

3.4(日)

〔乾漆盛器〕端と高台を、ガラス板上の水練り砥の粉で水平研ぎ。
山に錆を渡す。端にも錆。
(夜)高台の麻縄に糊漆。

〔乾漆水指〕蓋・身…端の水平研ぎ。
身…掛かり受けを刻苧+錆で作る。
(夜)高台を作るため、位置を決め、厚紙を切る。
太い麻紐を厚紙の周囲に巻く。
(約10分後)型の厚紙を取り、崩れた所を直す。

〔縄胎杯〕(途中から巻いたもの)留めていた結び目を切り取り、そこを広げ、糊漆で固定。
(数個)裏底の水平研ぎ。麻紐が出た部分に糊漆。

3.5(月) 帰宅7:39pm

〔乾漆盛器〕高台の縄目で凹みが目立つ部分などに刻苧+錆。
山の下のほうが、まだ形ができていない(凹みなど)ので、錆。

〔乾漆水指〕身…掛かり受けの形を刻苧+錆で作る。
高台用の麻紐の巻き始め付近が内にずれていたので、切り取る。
刻苧+錆が余ったので、麻紐(高台)の一部につけておく。

3.6(火) 帰宅7:40pm

〔乾漆水指〕身…掛かり受けの空研ぎ。高台の水平研ぎ。
高台をもう少し高くするため、中の太さのラミー紐を、下の内側を基準に貼り始める。
二周余り貼ったが、作業を続けると、ずれていくので、そこで中止。

〔乾漆香合〕端と高台を水平にするためガラス板上で空研ぎ。
艶を消して、全体に糊漆を刷毛付け。

〔縄胎杯〕(途中から巻いたもの)内側の留めと、外側の縄回りに糊漆。
*(修理の内、泡が出てきたもの)内底に糊漆。

3.7(水) 帰宅9:42pm

〔乾漆水指〕身…高台に、二段目の中の太さのラミー紐貼り。
一段目の6割ほど貼って、後二周ぐらいを細いラミー紐を貼る。

3.8(木) 帰宅7:35pm

〔乾漆水指〕身…*高台をガラス板上で、#150ペーパーで空研ぎし、ガタを取る。
*掛かり受け・・・錆を刷毛で渡し、定規を引く。かなり形ができる。

〔乾漆香合〕水平研ぎ。紐目の凹凸を均し研ぎ。艶消し。
リグロインで薄めた生漆を吸わせる。

〔縄胎杯〕(途中から巻いたもの)内側の留めと、外側の縄回りに糊漆。
*(修理)内底、高台、端周りなどに、リグロインで薄めた生漆を吸わせる。

3.9(金) 帰宅7:20pm

〔乾漆水指〕身…*掛かり受け・・・水研ぎ。錆を刷毛で渡し、定規を引く。
*高台・・・糊漆を渡す。

〔乾漆盛器〕山を荒砥、中目の人工砥で水研ぎ。凹みなどに錆。
高台の縄目を研ぐ。

〔縄胎杯〕(口周りにだけ、後から麻縄を巻いたもの)削ってみたが上手くいかず、結局、細いラミー紐を首から口にかけて巻く。
*口の形が悪いし、口としても、内側に反り返っているのは使い難い。

3.10(土)

〔乾漆水指〕身…*掛かり受け・・・水研ぎ。灯油で薄めた生漆を吸わせる。
*下地用の刷毛を浸しておいた灯油を主に使用。

〔乾漆盛器〕山を荒砥、中目の人工砥で水研ぎ。
端の内側を研ぐ。端をガラス板上で研ぐ。端の外側を小さい人工砥で研ぐ。
端の両角を丸める。内側をやや強めに。

〔縄胎杯〕(口周りにだけ、後から麻縄を巻いたもの)端の内側をもう少し削り、端の内から外側少しまで、糊漆。
(修理2個)修理個所を研いだり、削ったりして殻、灯油で薄めた生漆を吸わせる。
(後から麻縄を巻いたもの3個)縄目を空研ぎし、内側の削った所から、端の少し外まで、糊漆を渡す。

〔乾漆香合〕 熱処理をする。最初は光源から少し離して、熱に慣れさせる。
徐々に光源に近付け、合計6時間ほどだけ。

3.11(日)

〔乾漆水指〕身…*掛かり受け・・・艶消し。錆を渡し、定規を引く。

〔乾漆水指(改作)〕身…端の内側3センチ幅くらいの艶を消し、黒漆塗り。
蓋…裏側を名倉砥で研ぎ、黒漆塗り。

〔乾漆盛器〕艶を消し、内から外腰付近まで、黒で中塗り。

〔縄胎杯〕(修理2個)生漆を吸わせたところの艶を消し、黒漆塗り。

〔乾漆香合〕 水に数時間漬けておいて、石膏型を壊す。
乾いてから、端をガラス板に向けて置いておく。

*水曜日から体調が悪く、昨日医者に行くと、気管支の風邪らしい。
普通なら飲まない薬を飲んで、家事やら漆の作業やら、、、

3.12(月) 帰宅7:38pm

〔乾漆水指〕身…*掛かり受け、高台の空研ぎ。

*ラミー玉糸を棚の3段目、荷造り用麻紐を4段目の引き出しにしまう。

3.13(火) 帰宅8:47pm

*体調を回復させるため、何もせず。

3.14(水) 帰宅7:48pm

〔乾漆香合〕 身の内脇にラミー紐(中の太さ)を貼る。
*結局、下から端まで貼り上がってくるようにしか出来なかった。

3.15(木) 帰宅8:25pm

*色々届いていたものを見ているうちに時間が過ぎていました。

3.16(金) 帰宅9:01pm

*洗浄用シンナーの飛沫が右目に入り、充血。
*無理をしないよう、ほとんど漆をしなかったにもかかわらず、風邪が治らない!

3.17(土) 帰宅0:40pm

〔乾漆香合〕内脇を削ったり、空研ぎしたりして、大体の形を作っていく。
幅定規を整え、下地+こくそで、蓋と身の(それぞれの)端幅を揃うように作り始める。

〔乾漆水指〕身…高台の幅(と形)定規を整え、下地+こくそで、形が揃うように作り始める。
*3/3に高野漆行で見本に頂いた、珪藻土を主成分にするという地の粉(高岡の人が作っているそうだ)を使ってみる。

*午前中は、塗装滓をドラム缶にしまう仕事に行き、午後は風呂に入ってから、眼科。
シンナーは揮発性だから、その限りでだけ(残留しない点でだけ)言えば、害はないそうだ。充血だけで、傷はないそうだ。

3.18(日)

〔乾漆水指〕身…高台を下地+こくそで形が揃うように作る。
蓋…裏側の端回りの形が揃うよう、下地+こくそを渡し、定規を引く。

〔乾漆水指(改作)〕蓋…摘みの艶を消し、下と側面(紐目)に黒漆塗り。

〔乾漆盛器〕艶を消し、外側に黒で中塗り。

〔乾漆香合〕内脇、身付けを研ぐ。
身付けに下地箆付け、内脇の幅を作った段を埋め、更に幅定規を引く。

〔縄胎杯〕(修理2個)修理個所の艶を消し、黒漆塗り。(先週と同じ個所)。

3.19(月) 帰宅8:38pm

〔乾漆水指〕身…高台を下地+こくそで形が揃うように作る。
蓋…裏の端回りの形を下地で揃うように作る。

〔乾漆香合〕内脇、身付けを研ぎ、下地付け。端幅定規を引く。

〔乾漆盛器〕凹みを下地で埋める。

3.20(火) 帰宅8.08pm

〔乾漆水指〕身…高台を下地+こくそで形が揃うように作る。
蓋…裏の端から身付きにかけての内丸の繋がりを下地箆付けで整える。

〔乾漆香合〕身付き、内脇に下地付け。端幅定規を引く。
*身の方は、まだ幅を作る段が出来る。

3.21(水)

〔乾漆水指〕身…キング#1000など人工砥で水研ぎ。
蓋…裏の端付近を荒砥、キング#1000で研ぐ。

〔乾漆香合〕身…(昼)端の水平研ぎ。内側の空研ぎ。
内側に二つ折りにした厚手の五箇山和紙を糊漆で貼る。
*微妙な曲線に沿うには厚紙は不適当。型の和紙が剥がれない事態も考えられるので、糊漆を使用。
(夜)五箇山和紙を型にして、端の上方向に3段(3周)、中の太さのラミー紐を巻く。(立ち上がり)

〔乾漆盛器〕内側から外腰付近まで、キング#1000などで研ぎ、身込みは更に名倉砥で研ぎ込む。

〔縄胎飾皿〕*今日来客があり、受けた注文。
型にする皿にサランラップを当て、周囲にガムテープを巻き(ガラス板の上にガムテープの下が乗るように)、石膏用の型にした。
石膏を流し込み、乾いてから取り出すと、ラップの皺が大きくうつっていた。
毛引きで高さの狂いを少し直したりしたが、このままでは使いものにならない。

3.22(木) 帰宅8:47pm

〔乾漆香合〕身…中のラミー紐が太すぎたのか、蓋の被りがキツイ。
和紙を剥がし、内側から高野のカヤ布を貼る。

3.23(金) 帰宅9:25pm

*何もせず。

3.24(土)

〔乾漆香合〕身…ラミー紐を空研ぎすると、何とか蓋が被るようになる。
内脇の空研ぎ(少し乾き悪いような)、立ち上がりのラミー紐に薄く下地付け。

*日華赤口35gと高野の木地呂漆6gを約1時間練る(ラップに包み保存)。
*酸化チタン(和光)40gと高野の木地呂漆15gを約30分練る(ラップに包み保存)。かなり粘っぽく練り難い。

〔縄胎飾皿〕形を揃える為の定規をアルミ片で作り、石膏を削る。
足り無過ぎるところに粘土を盛り、定規を引く。カリ石鹸。石膏に水分を吸わせる。
(夜)石膏雌型取り。割型にしたが、考えてみれば、修正が必要なので、早すぎた!

〔乾漆盛器〕縄目の艶を消す。

3.25(日)

〔乾漆香合〕蓋と身の擦り合わせ研ぎ。擦り減っている場所を更に砥石で空研ぎ。擦り合わせ研ぎ。
身…内脇に下地付け。端幅定規を引く(幅はまだまだ足りない)。

〔縄胎飾皿〕雄型を取りだし、雌型を組み合わせ直し、裏に石膏を渡し、くっ付ける。
雌型を削って形を修正。
離型剤にカリ石鹸を塗り、石膏雄型取り。
雄型を取り出すと、足りない部分があったので、緩い石膏を渡し、定規を引く。

〔乾漆盛器〕黒漆で内から外腰あたりまで中塗り。

〔乾漆水指〕身…外側に黒漆で中塗り。
蓋…裏側に黒漆で中塗り。

*朝、強い地震があったこともあり、仕事場所を片付ける。

3.26(月) 帰宅9:50pm

〔乾漆香合〕身…内脇に下地をつける。幅定規を引き、端幅が揃うようにする。
蓋…余った下地を身込みに付ける。

*漆の町の輪島で地震の被害がひどいようで、残業なんかに負けて漆をしないのは情けないと思い、少しだけ作業をする。

3.27(火) 帰宅8:30pm

〔乾漆香合〕身…内脇に下地をつける。幅定規を引き、端幅が揃うようにする。
蓋…身込みに下地付け。

〔乾漆盛器〕〔乾漆水指〕凹み、欠け、穴などを下地で埋める。

*輪島よりメールで、全壊ではないが、大変な様子。

3.28(水) 帰宅7:30pm

〔乾漆香合〕身…立ち上がりの外(薄く)、端(薄く)、内脇に錆を渡し、端幅定規を引く
蓋…内脇や凹みに錆。

〔乾漆水指〕錆を少々見る。

〔縄胎飾皿〕石膏原型を水に浸してから水研ぎ(荒砥、キング#1000、三和#800、ペーパー#500)。
端になるところが上手く研げない!

縄胎の食器なら地震で被害があっても凶器(ガラスや陶器の食器は危ない)にならないと気付く。

3.29(木) 帰宅8:05pm

〔乾漆香合〕蓋・身…内脇に切り子地付け。

〔縄胎飾皿〕端になるところを削ってみたが上手く行かない。
石膏原型で、見た目に足りないところに下地をつけてみたが、、、

3.30(金) 帰宅7:37pm

〔乾漆香合〕蓋と身の擦り合わせ研ぎ(山科地の粉の粗めのを水に溶いて)。
*上下研ぎ、合口擦り合わせ研ぎをずらしたり、持つ位置を時々変えたりしながら研ぐ。
立ち上がり端に錆付け。
*棗の被りがキツクなっていたのを取りだし、地の粉・砥の粉を水で溶いて合せ研ぎ。
棗用砥石で更に研ぎこむと、やっと余裕があるようになる。

〔乾漆水指〕身…入り隅付近を研ぐ。
見た目に凹んで見えるところなどに錆。

〔縄胎飾皿〕*下地は硬化していたので、表面を空研ぎ。

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