URUSHIの仕事 16 (2007年)

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3.31(土)

〔乾漆水指〕身…入り隅付近が見た目に狂っているので、アクリル薄板で片側の形定規を作る。
垂直なアクリル薄板を、入り隅の中心を通る鉛筆書きの線に合せ、錆を渡し、それから形定規を引く。
高台の水平研ぎ(空研ぎ)をすると、斜めになりすぎているので、錆を渡し、水平になった面に沿わせるように定規を引く。
蓋…作図に合せると、多少足りない辺があるので、錆をつける。

〔乾漆香合〕蓋…内脇を楕円の柱の形の砥石で、端幅を見ながら研ぐ。
身込みを小さめの砥石で研ぐ。隅付近を研ぐ。
身…内脇を楕円の柱の砥石で研ぐ。立ち上がり端の水平研ぎ。
蓋・身…砥の粉を水練りしたものを間につけ、擦り合わせ研ぎ。
外脇の紐目を砥石の角で研ぐ。
内から外脇まで生漆を吸わせ、布で拭き取る。
*昨日研いだ布着せ棗の擦り合わせ研ぎ部分(蓋の内脇と端、身の立ち上がりと合口端)にも生漆を吸わせ、拭き取る。

〔縄胎杯〕(修理2個)修理個所(黒塗り部分)を研ぐ。
(作業を進めようと思う数個)粗粗と研ぐ。

〔縄胎飾皿〕石膏原型にアラビアゴムを塗る(離型剤)。

4.1(日)

〔乾漆水指〕身…首あたりを研ぎこむ。凹みの艶消し(砥石)。
入り隅の反対側に錆を渡し、引き箆を引く。
高台の水平研ぎ。外側の低い所に錆を渡し、定規を引く。
首付近の凹みを埋める為、首回りに錆箆付け。

〔乾漆水指(改作)〕蓋…摘みの外回りと下の方を研いだり(名倉砥)、艶消しをしたり、、、
白漆を摘みの外側から下あたりまで塗る。

〔乾漆盛器〕外側をキング#1000で研ぐ。
外側に白漆を塗る。

〔縄胎杯〕(修理2個)修理部分に白漆を塗る。
*先週練ったの(朱合い呂色25g追加)と、今までのを混ぜる。
*香合にも塗るつもりだったのに、忘れてしまう。

〔縄胎飾皿〕石膏原型にアラビアゴムを塗る(離型剤)。
*何度塗っても薄いので、アラビアゴムの固まりを入れ、濃くする。

*午前に社務所(公民館?)の地鎮祭など。
*午後に支部展関係の会合で美術館。

4.2(月) 帰宅9:32pm

〔乾漆水指〕身…高台の水平研ぎ。
錆を渡し、水平部分を基準に定規を引く。
*余った錆で、盛器の穴などに錆。

4.3(火) 帰宅9pm

〔乾漆水指〕身…高台の水平研ぎをし、錆で形作り。

〔乾漆香合〕身…立ち上がり端に錆。紐目の角の欠けた感じの所に錆。
蓋・身…内隅付近に錆。

4.4(水) 帰宅7:47pm

〔乾漆水指〕身…高台の高さが揃わないのは、外腰の高さが一定していない為と思われるので、定規を作り直す。
高台の外隅の外の所にも切り子地を渡し、水平部分を基準に定規を引く。

〔乾漆香合〕立ち上がり端に切り子地。
内脇の研ぎ跡にもつける。

〔縄胎椀〕内側の凹みすぎの所につける。

4.5(木) 帰宅8:05pm

〔乾漆水指〕身…高台の水平研ぎ。高台の両隅の外の平地を含め、錆を渡し、水平面を基準に定規を引く。
穴や首周りにも錆。
蓋…裏の端から平地へのところに錆。

〔乾漆香合〕立ち上がり端に錆。

4.6(金) 帰宅9:30pm

〔乾漆水指〕身…高台の水平研ぎ。高台の外側付近に主に錆を渡し、定規を引く。

〔乾漆香合〕立ち上がり端に錆付け。
蓋の内隅付近、端の外角の欠けて見えるところに錆。

4.7(土)

〔乾漆水指〕身…外側をキング#1000、三和#400−800などで研ぎこむ。
掛かり付近から外側全体にリグロインで薄めた生漆を渡し、拭き取る。
蓋…全体を研ぎ、リグロインで薄めた生漆を吸わせ、拭き取る。

〔乾漆香合〕蓋・身…擦り合わせ研ぎ。
内側の研ぐ。内から外脇までリグロインで薄めた生漆を吸わせ、拭き取る。

〔縄胎杯〕(1個)〔縄胎椀〕研ぎ、リグロインで薄めた生漆を吸わせる。

〔縄胎飾皿〕石膏原型の縁周りに両面テープを貼る(外側の貼り防止用の紙は残す)。
糊漆を多めに渡し、麻縄を外から内に向って巻いていく(貼っていく)。
*縄目が出るように強めに巻きこむと、縄が絡んでしまう。
その捩れで、貼っても浮き上がる事があり、何度か押さえ直す。

4.8(日)

〔乾漆水指(改作)〕身…端の内3cm幅ほどから外脇、高台までを名倉砥、静岡炭で研ぎ。艶消し。
蓋…表側を名倉砥、静岡炭で研ぐ。紐目の艶消し。
朱で小中塗り・・・蓋・身の研いだところ。

〔乾漆水指〕蓋・身…艶を消し、外側に朱で中塗り。
*黒漆を別に出すのが面倒なので。

〔乾漆盛器〕内側を静岡炭で研ぐ。内脇の山の麓にあたるあたりに錆の研ぎ残しがあり、荒砥で研ぎ落す。
内側に朱で中塗り。

〔乾漆香合〕蓋・身…艶を消し、内側を朱で中塗り。

〔縄胎杯〕(修理2個)修理個所の艶を消し、朱塗り。

4.9(月) 帰宅7:22pm

*昨日の朱、全く乾いていない。(朝)48%(夜)18℃、60%ほどで息もかからない。
加湿シートに通電し、70%にもっていったり、、、

〔縄胎飾皿〕軽く麻縄を空研ぎし、麻布を貼る。
*1度貼ってから半分ずつ持ち上げ、麻布の白いところ(糊漆が付いてないところ)に糊漆を渡す。
麻縄のうえも糊漆を均し、縄目に布が入っていくように軽く叩く感じで貼り直す。

4.10(火) 帰宅8:28pm

*一昨日の朱、加湿シートで80%までもっていたったりしたのは乾いていた(夜)。
*湿り風呂の一番下の(縄胎杯)は乾いていたが、
30センチほど上の棚に置いてあったの(香合・水指の蓋)は、半乾きでまだ指にくっ付く。

〔縄胎杯〕(外に螺旋状に麻縄を巻いた物の内、口辺りが一番太くなった物)
荒砥などで空研ぎし、口当たりが良くなるようにする。生漆を吸わせ、拭き取る。

4.11(水) 帰宅8:12pm

〔乾漆水指(改作)〕*縄目の隅に小さい縮みが目立つ。
*香合は乾いていた。

〔乾漆水指〕身…たぶん4/8(日)に研いでいて、浮きを発見し削り取ったが、そのまま朱を塗った。
布の下に回りこんだ朱が乾いていなかったので、彫って取り除く。刻苧で埋める(薄く)。
凹みなどに錆を見る。深いところは下地で。

〔縄胎飾皿〕布目擦り。

〔縄胎杯〕(数個)内底に下地+こくそ。

4.12(木) 帰宅8:45pm

〔乾漆水指〕身…空研ぎし、削った跡に刻苧。
(裏から見て)外腰が急激に落ち込んでいるところにも刻苧。

〔縄胎飾皿〕空研ぎすると、大体乾いている感じだが、用心の為、ここまで。

4.13(金)

*定時ころに作業終了し、5:35pm頃より食堂で花見会。8:45pm頃まで。
結局、歩いて福岡駅まで行き、迎えに来てもらう。漆の仕事はせず。

4.14(土)

〔乾漆水指〕身…彫った跡の刻苧を空研ぎし、また薄く刻苧を重ねる。

〔縄胎飾皿〕二枚目の麻布を貼る。

〔縄胎杯〕2個、新しく素地を巻いて作る(首が細くなっている型、蜂蜜容器の型)。
(修理2個)全体の艶を消す。

〔乾漆水指(改作)〕身…縮みを研ぎ潰す。
朱塗りの平地を静岡炭で研ぐ。
縄目付近の艶を消す。
蓋…朱塗り部分を研ぐ。

〔乾漆香合〕蓋・身…紐目の艶を消す。
朱塗りのところ(内側)を人工砥、名倉砥で研ぐ。

〔縄胎椀〕園芸用の麻縄を更に太くした麻縄で高台を作る。
*水平を作る為、ガラス板を暫く上に載せておく。

4.15(日)

〔乾漆水指〕身…彫った跡の刻苧を空研ぎし、また薄く刻苧を重ねる。
蓋…裏に白漆で中塗り。
(夕-夜)摘み・・・ドリルに丸棒を取りつけ、挽き物として削ってみる。4個目でやっと使えそうなのになる。

〔縄胎飾皿〕石膏原型との境からはみ出ている麻布を切り取る。布の上を空研ぎ。

〔縄胎杯〕(修理1)内側を白漆で上塗り。
(修理2)端から外側に白漆で小中塗り。
*まず箆を中に挿しこみ支え、それから手を外し、そこへ容器を挿しこみ、端が浮くようにして乾かす。

〔乾漆水指(改作)〕蓋…摘みの上に白漆を塗る(角付近が滑らかでなかったので)。

〔乾漆香合〕蓋・身…外側(紐目)に白漆で中塗り。

4.16(月) 帰宅7:50pm

*昨日の白漆、昨晩中にもう乾き半ば。(下に湿ったスポンジを敷いたままで、60%ほど)
今日は少し暗い色で乾いていた。

〔乾漆水指〕身…彫った跡の刻苧を空研ぎし、また薄く刻苧を重ねる。
摘み…生漆を吸わせ、拭き取る。

〔縄胎飾皿〕こくそで布目摺り。

〔縄胎杯〕2個、新しく素地を作ったのを型から抜く。
(一つ)裏底の中央がガムテープにくっ付いていて、底が抜ける。糊漆で紐の間を貼り直し、ガラス板の上に置く。

〔縄胎椀〕高台の両隅を刻苧で埋める。

4.17(火) 帰宅8:50pm

〔乾漆水指〕身…彫った跡の刻苧を空研ぎし、また薄く刻苧を重ねる。
腰の痩せて見えるところにも。

〔乾漆盛器〕静岡炭を小さく切って、端と縄の間を研ぐ(白漆)。

4.18(水) 帰宅9pm

〔乾漆水指〕身…刻苧したところを荒砥で研ぎ、段を取り、面にする。
リグロインで薄めた生漆を吸わせ、拭き取る。

〔乾漆盛器〕内の山付近の凹みに錆。

4.19(木) 帰宅9:05pm

〔乾漆水指〕身…腰回りを作る為、轆轤で錆をつける。
高台角、浮いた跡、入り隅付近などに錆。

〔縄胎飾皿〕布の上に錆付け。

4.20(金) 帰宅8:50pm

〔乾漆水指〕身…外側(朱の中塗り)を人工砥(小、キング#1000)で研ぐ。
見た目の凹み、指で触っての凹みに錆。
摘み…下の面(腰)に錆。

4.21(土)

〔乾漆水指(改作)〕かなり研いであったので、研ぎ足りないところを静岡炭で研ぐ。
朱で上塗り。身は返しを取る。

〔乾漆水指〕身…人工砥で錆を研ぐ。また数カ所、浮きに気付き、削り取る。
透き漆で外側を中塗り。

〔乾漆盛器〕内側の山付近を人工砥で研ぎ込む。平地は静岡炭で研ぐ。
内側を透き漆で中塗り。

〔乾漆香合〕蓋・身…内側の凹み気味の所を研ぎ潰す。
内側を朱で小中塗り。

〔縄胎杯〕研いだり、艶を消したりする。
(修理1)外側を透きで上塗り。
(修理2)内側を透き漆で上塗り。
(外に太い縄を螺旋状に貼ったもの)外に透き漆で中塗り。

4.22(日)

*(夜)朱塗りは乾いていない(23℃、60%)。下のスポンジに水分を足す。

〔縄胎飾皿〕荷造り用の麻縄を更に太くした縄で高台を作る。

〔乾漆水指〕摘み…外側から腰、付け根まで中の太さのラミー紐を巻く。

〔縄胎杯〕(2個)内底に麻布を貼る。

〔縄胎椀〕高台の両隅をラミー縄で埋めるように貼る。

〔乾漆盛器〕内側の山付近に縮み少々。
外側の白塗りを静岡炭ですこし研ぐ。

4.23(月) 帰宅8:53pm

*(夜)朱塗りは乾いていた(18℃、60%)。完全乾燥ではないので、加湿シートに通電(67%ほど)。
修理の縄胎杯の透き漆塗りで、外側の紐目に縮みができているところがあった。

〔乾漆盛器〕裏底の白漆を静岡炭で研ぐ。腰付近も。

〔乾漆水指〕身…浮きを削ったところの透き漆が湿っていたので、丸ノミで彫り取ってしまう。
あとの小さい浮き跡も含めて、刻苧で薄めに埋める。

4.24(火) 帰宅9:05pm

〔乾漆水指〕身…(朝)刻苧を空研ぎするも、乾き良くない。
(夜)空研ぎすると乾いている感じなので、刻苧に地の粉を混ぜて、薄くつける。

〔縄胎飾皿〕高台の両隅に刻苧を詰める。

4.25(水) 帰宅7:13pm

〔乾漆水指〕身…(朝)空研ぎすると乾いていた。
(夜)刻苧+下地で浮いた跡の穴を埋める。
摘み…甲に下地つけ。
蓋…水研ぎすると、甲面に凹みが残るので、平地に錆箆付け。
その他、凹み、欠けなどにも錆。

〔縄胎飾皿〕高台の両隅の空研ぎ。

〔縄胎杯〕(新しい2個)内底とその付近に下地による布目摺り。
(修理2個)裏底に銘。
(その他)裏底の水平研ぎや下地付けなど。

〔縄胎椀〕高台の両隅の紐の上から下地付け。

〔乾漆盛器〕白漆を砥石で研ぐ。錆をみる。

4.26(木) 帰宅6:30pm

〔乾漆水指〕身…(朝)空研ぎすると乾いていた。
(夜)刻苧で穴を埋める。
蓋…平地の錆を研ぐ。少し研ぎきれない感じ(多少乾き不足)。
裏や角も含め、凹みや穴に錆。

〔縄胎杯〕下地付けの空研ぎなど。

〔縄胎椀〕高台の空研ぎ。

〔乾漆盛器〕白漆をキング#1000などで研ぐ(面ができていないので)。錆を見る。

4.27(金) 帰宅6:50pm

〔乾漆水指(改作)〕身…付くを外す。
内隅などを人工中砥、名倉砥で研ぎ、狂っているのを直す。
蓋…裏の掛・端が整うように人工中砥・名倉砥で研ぐ。隅、平地は名倉砥で。

〔乾漆水指〕身…(朝)空研ぎすると乾いていた。
(夜)刻苧+錆で浮いた跡の穴を埋める。

4.28(土)

〔乾漆水指〕身…外側をキング#1000などで水研ぎ。
また浮きを発見し、削り取る。蚊帳布片を貼る。
前に削ったところ(また凹んでいる)に錆。
蓋…4・26の研ぎの続き。裏側も主に名倉砥で研ぎこむ。

〔縄胎飾皿〕高台の両隅にラミーの麻縄を貼る。

〔乾漆水指(改作)〕身…名倉砥で研ぎ込む。
静岡炭で研ぎ終える。

4.29(日)

〔乾漆水指〕身…内側を荒砥で水研。1時間半以上。
*白漆で中塗り・・・身(外側)、蓋(表側)
摘み…紐の上から糊漆。

〔乾漆水指(改作)〕蓋…裏を名倉砥、静岡炭で研ぐ。
*黒漆で上塗り・・・身(内側)、蓋(裏側)

〔乾漆香合〕蓋・身…外側の艶を消す。
*白漆で小中塗り・・・蓋・身(外側)

〔乾漆盛器〕昨日に続いて、白漆を名倉砥などで研ぐ。
*白漆で上塗り(?)・・・外側

〔縄胎杯〕(修理)透き漆で外側の上塗り but他の品の出し入れの振動で転倒!
(4個)内側から端の外少しまで糊漆。

4.30(月) 帰宅5:50pm

*昨日の塗り・・・(朝)16℃、48% 光ったまま。下のスポンジに水分を与える。
(夕)24℃、52%。ほぼしまりかけている(黒、白とも)。加湿シートで湿度を上げる。

*空研ぎand刻苧+下地付け・・・縄胎椀(外側)、縄胎杯5個(外側の、端付近以外)、飾皿(外側)

5.1(火) 帰宅5:57pm

〔乾漆水指〕身…内側を空研ぎ(布砥#40、紙砥#100、紙砥#320)
リグロインで薄めた生漆を吸わせ、拭き取る。 摘み、蓋の裏も。
浮いた跡を下地で埋める。

*縄胎杯、縄胎椀、飾皿を空研ぎし、乾いている縄胎杯2個の内側にリグロインで薄めた生漆を吸わせる。

5.2(水) 帰宅5:55pm

〔乾漆水指〕身…内側を軽く空研ぎすると、まだ膨らんだ感じのところがあるので、丸ノミで削り取る。
リグロインで薄めた生漆を吸わせる。
浮いた跡を切り子地で埋める。
蓋・・・裏の凹み気味の所にも切り子地付け。

*リグロインで薄めた生漆を吸わせる・・・縄胎杯6個、椀の外、飾り皿。

5.3(木)

〔乾漆水指〕身…掛り受けを高くする為、麻縄を貼る。
*時間をおいて、はみ出た糊漆をリグロインを染み込ませた布で拭き取る。
浮いた跡を切り子地で埋める。
蓋…縁周りに細いラミー紐を1周巻く(貼る)。
摘み…ドリルを轆轤にして、摘みの高さを削り、低くする。」

〔乾漆香合〕蓋…甲面に紫色を箆で塗る。

〔乾漆盛器〕内側の山付近と内隅を名倉砥で研ぐ。
内側を静岡炭で研ぐ。

5.4(金)

〔乾漆水指(改作)〕身…裏底を静岡炭で研ぐ。

〔乾漆水指〕身…掛り受けの麻縄を空研ぎ。乾き不十分。
蓋…縁に巻いたラミー紐の上と下(表と裏)にこくそで補強。
摘み…生漆を渡し、拭き取る。

〔乾漆香合〕蓋…紫色に縮みが目立ち、削り取る。

〔乾漆盛器〕内側を静岡炭で研ぎ上げる。

〔縄胎杯〕(仕上げる予定の4個)砥石研ぎ。艶消し。

5.5(土)

〔乾漆水指(改作)〕身…裏底を黒漆で上塗り。

〔乾漆盛器〕裏底(高台の内側)を静岡炭で研ぎ、黒漆で上塗り。

〔乾漆香合〕蓋…甲面に白漆を塗る。(今回は刷毛塗り)

〔乾漆水指〕身…掛り受け用の定規を作る(今までのを改変)。掛り受けに切り子地付け。
浮いた跡を切り子地で埋める。
蓋…縁に巻いたラミー紐の表側に切り子地付け。
(時間をおいて)裏側の端も含めて切り子地付け。
摘み…甲面に切り子地付け。

〔縄胎杯〕(仕上げる予定の4個)内側から端の少し下まで、リグロインで薄めた生漆を吸わせる。

5.6(日)

〔乾漆盛器〕内側をリグロインで拭き、手の脂分を取り除く。
内側を朱で上塗り。
*ゴミが多く、かなり取り除いたが、また落ちて来たり、、、

〔乾漆香合〕蓋…甲面に朱を塗る。

〔乾漆水指〕蓋…蓋を嵌めて、引っかかる部分を削る。空研ぎ。
縁周りに切り子地付け。
身…掛り受けに切り子地付け。浮いた跡にも。
摘み…甲面に切り子地付け。

〔縄胎杯〕(2個)端回りに下地付け。
(時間をおいて)裏底付近に和紙を貼る。

〔修理椀〕内底から巻き始めた螺旋状の紐の、内底付近に和紙を貼る。
端の外に細いラミー紐を巻いた付近に和紙を貼る。

5.7(月) 帰宅5:48pm(早出で6:40am出発)

〔乾漆香合〕蓋…甲面に緑漆を指で塗る。

〔乾漆水指〕蓋…身に嵌るように研いで直す。縁から肩にかけて切子地付け、引き箆。
身…掛り受けに切子地付け、引き箆。その下の段も埋める。
摘み…甲に切子地付け。

〔縄胎杯〕(2個)端回りに和紙貼り。

〔修理椀〕(3個目)内底から巻き始めた螺旋状の紐の、内底付近に和紙を貼る。

5.8(火) 帰宅6:20pm

〔乾漆香合〕蓋…甲面に黄漆を指で塗る。

〔乾漆水指〕蓋…昨日の肩にかけてのところを水研ぎ。
裏の端に錆付け。
身…掛り受けとその付近、内脇を荒砥で水研ぎ。
掛り受け、内脇の凹みなどに切子地。

〔修理椀〕(1,2個目)紐の出だし(終わり)付近に錆。

5.9(水) 帰宅6:15pm

〔乾漆香合〕蓋…甲面に水銀朱(黄口)を指で塗る。

〔乾漆水指〕蓋…肩にかけての辺りを錆で作り、引き箆。
身…掛り受け、内脇の空研ぎ。掛り受けに錆を渡し、引き箆。
内脇の凹み(布の出たところなど)、外側の凹みなどに錆。
摘み…甲に錆付け。

〔縄胎杯〕(2個)和紙の上を空研ぎし、端回りに錆付け。

〔修理椀〕(3個目)紐の出出し(終わり)付近に錆。

5.10(木) 帰宅6:55pm

〔乾漆香合〕蓋…甲面に藍漆を指で塗る。

〔乾漆水指〕蓋…縁から肩の辺りまで水研ぎ。そこに錆を渡し、引き箆。
身…掛り受け、内脇の水研ぎ。定規の形を修正し、錆を渡し、引き箆。
摘み…肩角付近ができるように錆付け。

5.11(金) 帰宅6:50pm

〔乾漆香合〕蓋…藍に一部縮みがあったので、削る。
甲面に透き漆を漆刷毛で塗る。

〔乾漆水指〕蓋と身の合わせ具合を研いで調整。擦りガラスで端の水平研ぎ。
蓋…裏の端付近、表の肩付近などを水研ぎ。リグロインで薄めた生漆を吸わせる。
身…掛り受け、内脇、内底を水研ぎ。リグロインで薄めた生漆を吸わせる。

〔縄胎杯〕(2個)内から外少しまでを空研ぎし、リグロインで薄めた生漆を吸わせる。

5.12(土) 帰宅0:35pm

〔乾漆香合〕蓋…甲面の塗り重ねを研ぎ出す。
#700でしたが、なかなか研ぎ出せないので、#500で研ぐ。
#700、三和クリスタルなどで研ぎ直し、生漆を摺りこみ、拭き取る。

5.13(日)

〔乾漆香合〕蓋…甲面の紐巻きの感じを見せる研ぎ出しが、少しは残るように、透き漆に梨地漆を1/3ほど混ぜてみる。
外側の上塗り。
身…裏から外脇まで上塗り(溜め塗り)。

〔乾漆水指〕蓋…裏の端付近や肩付近を水研ぎし、中塗り。
身…外側を人工中砥、キング#1000、三和#800などで研ぐ。中塗り。

〔縄胎杯〕(5個)内側から外少しまで人工中砥で空研ぎ、紐目は更に炭粉で艶消し。中塗り。

〔修理椀〕(3個目)和紙貼りや錆のところを空研ぎ。

5.14(月) 帰宅7:30pm

*昨日の塗り・・・(昨晩)22℃、53%
(朝)18℃、50%で、もう乾いていた。(下に湿ったスポンジを入れる)
(夜)23℃、59%。触っても大丈夫だが、少し柔らかい感じ(加湿シートに通電)。

〔乾漆水指〕蓋…肩付近の定規を平面(ガラス板)を基準にするよう修正。
出過ぎを削り、肩付近を空研ぎし、錆を渡し、修正した定規を引く。
身…掛り受けの角を作るよう定規を修正し、錆を渡し、定規を引く。
端の角の欠けに錆をみる。

〔乾漆盛器〕外側の端付近の反りがきれいでない(白漆)ので、三和#800ぐらいで研ぐ。
一部破れたところに錆。

〔縄胎杯〕(2個)裏底に和紙を貼った上に切子地付け。

〔修理椀〕(3個目)内側から端の外少し(麻紐巻き)まで切子地刷毛付け。

5.15(火) 午前中、支部展関係。 午後より出社0:50pm-帰宅8:10pm

〔乾漆水指〕蓋…肩付近を錆で作る。
身…掛り受けの下の凹んでいる所を錆で埋め、はみ出た錆に定規を引き、角も作る。

*空研ぎ・・・縄胎杯の裏や修理椀など。

5.16(水) 帰宅8:12pm

〔乾漆香合〕内側(朱塗り)を名倉砥、静岡炭で研ぐ。

5.17(木) 早退で0:50pm帰宅。 支部展関係など

〔乾漆水指〕掛り受けや肩付近を空研ぎし、リグロインで薄めた生漆を吸わせる。

〔乾漆香合〕合い口端より内側を朱で上塗り。

〔縄胎杯〕(2個)内底に朱塗り。(2個)裏底にリグロインで薄めた生漆を吸わせる。

〔修理椀〕(3個目)内側から端回りの少し下までリグロインで薄めた生漆を吸わせる。

5.18(金) 帰宅6:38pm

*昨日の朱塗り・・・光ったままだったので(25℃、53%)、加湿。

〔乾漆水指〕*中心を出すため、自作のアクリル製の同心円定規の中心に径0.5oの穴をあける。
蓋…縁周りを同心円に合わせ、ドリルを定規の中心を通し、蓋の中心に径0.5oの穴をあける。
その穴に径6oのドリル刃を当て、手で回して穴をあける。
摘みがまだ嵌らないので、ドリル刃のチャック側に#100ほどの紙砥を巻き、回し研ぎで穴を少し大きくする。
摘みを少しずつ押しこんで、高さの感じを見る。

〔乾漆盛器〕錆を研ぐ。

*飾皿を500Wの投光機で計二時間ほど熱処理。

5.19(土)

*一昨日の朱塗り・・・乾いていた。

〔乾漆水指〕蓋…摘みの高さの感じを見る。穴に糊漆、拭き取る。足りない所に錆。
身…外側を静岡炭で研ぐ。

〔乾漆盛器〕外側(白漆)を静岡炭で研ぐ。

〔縄胎飾皿〕*少し熱処理をし、熱が冷めてから、水に浸す。
*石膏原型から素地を外すと、石膏原型が半分に割れてしまう。
麻縄の上についている糊漆を取り除くため、金属ブラシで擦るも、まだ残る。
#180ペーパーで水研ぎ、刃物削りなどをしたが、まだ糊漆が取りきれない。
*中央付近に大きな段が見られ、よく見ると、麻縄が無くなっている。
*熱処理で荷造り用の麻縄が炭化した感じで、細かい粉が手にくっ付いてくる。
*麻縄を貼り直そうとしたが、場所がはっきり見えないし(触ると分かるだけ)、こくそで中央付近を埋める。

5.20(日)

〔縄胎飾皿〕(朝)空研ぎすると、深い凹みが乾いていない。リグロインで拭き取る。湿りへ。
(夜)深い凹みを鉛筆で書き出す。そこに生成りの麻布を貼る。

〔乾漆水指〕(朝)蓋…裏の端付近から表全体を砥石で研ぐ。表を静岡炭で研ぐ。
身…掛り受けを砥石で研ぐ。外側を静岡炭で研ぎ上げる。
摘み…甲面を研ぐ。
(夜)黒で中塗り・・・蓋(裏の端付近から表側全部まで)、身(外側)、摘み(甲面)。

〔乾漆盛器〕(夕)高台の内の立ち上がりを白で上塗り。(裏底にはみ出たのを拭き取る。拭き取り過ぎを塗り直す)
端に白漆塗り、高台の外の立ち上がりと底を白漆塗り。

〔縄胎杯〕(5個)(朝)外側の艶消し。
(夜)外側に黒漆で中塗り。

〔修理椀〕(3個目)(朝)内側から端の外少しまで、砥石研ぎ。紐付近は艶消しも。
(夜)内側から端の外少しまで、下地の刷毛付け。

5.21(月) 帰宅6:38pm

〔乾漆水指〕蓋…入り隅を揃える定規を薄いアクリル板で作る。
縁周りの形、欠けなどに錆。
身…外側の見た目に形が狂っている所を研ぐ。
掛り受けの下の凹みと角に錆。狂いの目立つところにも。

*空研ぎ・・・飾皿(炭化した跡に貼った布の余分なところを切り取ってかかる)、修理椀⇒⇒⇒乾き悪い

5.22(火) 帰宅8:38pm

〔乾漆水指〕身…掛り受けの下の辺りを荒砥で水研ぎ。
内の山の低すぎる所に[刻苧+地の粉+黒漆]を盛る。

〔縄胎飾皿〕凹んだところ(麻布を貼ったところ)に[刻苧+地の粉+黒漆]を盛る。

5.23(水) 帰宅7:30pm

〔乾漆水指〕身…内側を空研ぎ(荒砥⇒ペーパー#180を当てて)
*水研ぎでは、布が溶けて、尚段ができてしまう。
内側に下地刷毛付け。

〔縄胎飾皿〕縄目全体に下地刷毛付け。

〔修理椀〕(3個)内側から外少しまで下地刷毛付け。
*2個は内に螺旋状に貼った紐目の段を少なくするため。

5.24(木) 帰宅7:50pm

〔乾漆水指〕身…内側を荒砥で空研ぎ。
凹みなどを下地で埋める。

〔縄胎飾皿〕縄目を空研ぎ。
縁周りの足りない部分に下地。

5.25(金) 帰宅7:25pm

〔乾漆水指〕身…内側を水研ぎ(内隅、内底は下地の刷毛筋が残るので荒砥多用)。
リグロインで薄めた生漆を吸わせ、拭き取る。

〔縄胎飾皿〕縁周りを研ぐ。リグロインで薄めた生漆を吸わせる。

〔修理椀〕(3個)荒砥などで研ぐ。
リグロインで薄めた生漆を吸わせ、拭き取る。

5.26(土)

〔乾漆盛器〕外脇、外腰(白漆塗り)を静岡炭で研ぎ、縄目の艶を炭粉で消す。
外脇、外腰を白漆で上塗り。

〔乾漆水指〕身…内側の艶を消す。白漆で中塗り。
蓋…研ぎ、裏側に白漆で中塗り。
摘み…腰と付け根に白漆を塗る。

〔縄胎杯〕(5個)内側の研ぎ、艶消し。
白漆で中塗り。

〔縄胎飾皿〕艶を消す。

〔修理椀〕(3個)内側から外少しまで艶を消す。

5.27(日)

*白漆塗り・・・(朝)23℃、55%ほぼ乾いていた。
(夕)25℃、53%外腰の一部に縮み!

〔乾漆水指〕蓋…裏の端幅を定規で見ながら、荒砥で研ぐ。錆で幅揃え。
身…内隅付近に錆。etc.

〔縄胎飾皿〕刻苧+下地で縄目埋め。

〔修理椀〕(3個)端幅定規を作り、出過ぎをヤスリで削る。
刻苧+下地で端幅を揃える。段埋め。

5.28(月) 帰宅6:45pm

*箆の腰を柔らかくする為の切り出しを研ぐ。

〔乾漆水指〕蓋…裏の端幅付近を荒砥で研ぐ。錆で幅揃え。
身…内隅付近や山の凹みなどに錆。

〔縄胎飾皿〕刻苧+下地+錆で縄目埋め。
*厚くなり過ぎる心配はあるが、箆を使って。

〔修理椀〕(3個)端幅に刻苧+下地+錆を渡し、形を整える。
端の外に巻いた麻紐の段を埋める。

5.29(火) 帰宅7:32pm

〔乾漆水指〕身…内底、内脇をキング#1000で研ぐ。
首付近を名倉砥で研ぐ。
凹みなどに錆。

〔縄胎飾皿〕表側を荒砥で研ぐ。
切子地つけ(一部を除く)

5.30(水) 帰宅7:02pm

〔乾漆水指〕身…内底・脇の錆を研ぐ。
内脇を人工砥#400で研ぐ。錆をみる。
蓋…裏の端幅付近を荒砥で研ぐ。
*縁の厚み用の幅定規をアルミ片で作り、厚過ぎのところをヤスリで削る(その前に端の水平研ぎ)。
縁の厚みを錆で揃える。裏の端の内側の凹みにも錆。

〔縄胎飾皿〕端の水平研ぎ。表側を荒砥で研ぐ。
端回りの低いところ、表側の凹みや低いところ(炭化したところ)に錆。

〔縄胎杯〕(5個)縄目を砥石で研ぐも、縮みは消えない。

5.31(木) 帰宅7:05pm

〔乾漆水指〕蓋…肩の所を定規で見て、出過ぎのところを研ぐ。
肩に錆を渡し、定規を引く。
身…内脇(の錆)を人工砥#400で研ぐ。
掛り受けの角の下の凹みに錆。
摘み…腰あたりの紐目を錆で埋める。

〔縄胎飾皿〕端の水平研ぎ。見た目で円周の狂いを研ぐ。
見た目に足りない外周部に錆。内(表側)に錆箆付け(かなりの部分)。

6.1(金) 帰宅7:22pm

〔乾漆水指〕錆を研ぐ。研ぎ足りない所も研ぐ。
黒で中塗り・・・身(内側)、蓋(裏側)、摘み(甲面以外)

〔縄胎飾皿〕研ぎ、凹みと端回りの足りないところに錆。

〔縄胎杯〕(1個)内側の研ぎ、中塗りをしようとしたが、出していた刷毛だけでは内脇が塗れず、内底付近だけを塗る。

6.2(土) 帰宅5:35pm

*昨晩の塗り・・・(朝)22℃、60% ひどい縮み!

〔乾漆水指〕身…外脇を名倉砥で研ぐ。
蓋…甲面をキング#1000で研ぐ。肩付近の凹みに錆。

〔縄胎飾皿〕研ぎ、凹みと端回りの足りないところに錆。

〔修理椀〕(3個)刻苧+下地+錆を研ぐ。

6.3(日) 石川支部展へ

〔乾漆水指〕蓋・身…外をキング#1000、名倉砥で研ぐ。
黒で中塗り

*研ぐ・・・飾皿、修理椀。

6.4(月) 午前中、美術館片付けなど 出勤0:50pm-帰宅7:59pm

*朝、24℃、45%で、手で持てる程度に乾いていた。

〔乾漆水指〕身…内側の縮みを、少し擦り減った#180ペーパーで研ぎまくる。

〔縄胎飾皿〕(昼)指先に載せ、重心を見つけ、そこを中心に巻き始める。
*最初、外周部から巻き始めたが上手くいかず。
*
中心付近半径1pほどを手に持って巻き上げ、それを中心に置く感じで中心の巻きを決める。
(夜)その周囲に少し巻く。

6.5(火) 帰宅8:35pm

〔乾漆水指〕摘み…腰から付け根にかけて錆付け。
蓋・身…錆を少し見る。

〔縄胎飾皿〕周囲に少し巻く。

6.6(水) 帰宅7pm

〔縄胎飾皿〕貼って浮いている感じの所を木槌で叩き込む。
残りを貼り終える。中心がずれていたのか、外周が合わないので、足りない所に1本貼る。

〔修理椀〕(1個)高台周りに太いラミー紐を巻く。
*箆で位置を直す。

6.7(木) 帰宅8pm

〔乾漆水指〕摘み…腰を研ぎ、また錆付け。
蓋…肩回りを少し研ぐ。
身…内側のひどい縮みを研ぐ。凹みの錆。

〔縄胎飾皿〕縄の浮き上がっている所を木槌で叩き込む。
外の足りない所に錆。

〔修理椀〕(3個)端の外回りに錆。

〔縄胎杯〕内側を細長い砥石で研ぐ。

6.8(金) 帰宅6:45pm

〔乾漆水指〕摘み…錆を研ぎ、腰に下地付け。
身…内側の縮みを研ぐ。
外脇を名倉砥で研ぐ。

〔縄胎飾皿〕縄目を空研ぎし、もさもさしているのを取り除く。
外の素地の足りない所に下地。

6.9(土)

〔乾漆水指〕摘み…下地を研ぐ。まだ残る凹みに下地。
身…外脇・外腰を静岡炭で研ぐ。
入り隅の所定の位置に鉛筆で書き、ラミー紐を貼る準備。
1本を貼る。

*椀にラミー紐を巻くため、木地をルーターで少し削りこんでみる。
そのまま巻くと端(口回り)が太くなるし、いろいろ考えた結果を試してみた。

6.10(日)

〔乾漆水指〕摘み…下地を研ぐ。腰と付け根に黒漆を塗る。
身…細いラミー紐を、時間をあけて、4本貼る。

*糊漆を作る。

〔縄胎飾皿〕縄目に糊漆を擦りこむ。

〔修理椀〕(ルーターで削って欠かしてしまった1個)(昼)五箇山和紙を内側に貼る。
(夜)欠けた所に刻苧を詰める。
(2個)高台回りに太いラミー紐を巻く。

6.11(月) 帰宅6:55pm

〔乾漆水指〕摘み…塗りを名倉砥で研ぐ。腰と付け根に黒漆を塗る。
身…見ると一辺の間で紐が浮いていた。幅で1センチぐらい離れるくらい!
貼り終わって見直した筈なのに気付かなかったようだ。
切り取り、貼り直す。
接着補助に使った麻紐の、余分な分を切り取る。

〔縄胎飾皿〕縄目を研ぎ、段差を少しでも無くそうとする。
縄目の間は金ブラシで擦る。

*切り取るのに苦労したので、刃物を研ぐ。

6.12(火) 帰宅8:30pm

〔乾漆水指〕身…紐の両隅を軽く空研ぎ。一部、くっついていないところあり。
下地で両隅を埋める。引いて付け、押して余分のを浚える。

6.13(水) 帰宅7:32pm

〔乾漆水指〕身…内側に切子地付け。
紐の両隅に先丸プラスチック箆で切り子地付け。

6.14(木) 帰宅8pm

〔乾漆水指〕身…反対側に錆付け。(内の山の位置をチェックしてかかる)
隅の両側を空研ぎ後、錆付け。

〔縄胎飾皿〕縄目の外周部を錆で埋め、はみ出たのを布で拭き取る。

6.15(金) 帰宅7:52pm

〔乾漆水指〕摘み…塗りを名倉砥で研ぎ、付け根、腰、側面に黒漆塗り。
身…紐の両隅を研ぐ砥石を作り、少し研ぐ。

〔縄胎飾皿〕縄目に糊漆刷毛付け。

〔修理椀〕(3個)高台回りの紐目に糊漆。

6.16(土)

〔乾漆水指〕身…(午前)紐目を研ぎ、リグロインで薄めた生漆を吸わせる。湿りへ。
(夜)内の山付近などを研ぎ、生漆を吸わせる。外の紐目の足りない所に錆。
摘み…塗りを名倉砥で研ぐ。腰と付け根に黒漆を塗る。
地の粉を少し混ぜた糊漆で蓋に取り付ける(蓋の甲面を名倉砥で研いでかかる)。

〔修理椀〕(1個)〔椀〕(1個)欠けたところを刻苧で盛る。

6.17(日)

〔乾漆水指〕身…外側を研ぎ上げる。
黒で中塗り。
蓋(摘み取り付け)…(朝)裏の摘みの付け根が出ているところを水研ぎ。湿りへ。
(夜)裏側に目の細かい麻布(かなり値段の高い布)を貼る。

〔縄胎杯〕内側を黒で中塗り。

〔縄胎飾皿〕高台の一部にも炭化による欠けがあったので(昨日生漆を吸わせた)、少し埋める。

6.18(月) 帰宅8:15pm

〔乾漆水指〕身…紐付近の小さい凹みなどに錆。
蓋…裏の布、空研ぎ。

6.19(火) 帰宅6:47pm

〔乾漆水指〕身…紐の上側、先丸ステンレス箆で錆付け。
(約1時間後)紐の下側を先丸チシャ箆(少し緩い丸)で錆箆付け。
蓋…裏の布目擦り・段埋め。

6.20(水) 帰宅6:50pm

〔乾漆水指〕身…内側を水研ぎ。紐の両側を合う砥石で研ぐ。
研いだところに生漆。
蓋…布目擦りなどを研ぎ、生漆。

6.21(木) 帰宅9:25pm

〔乾漆水指〕身…紐付近を空研ぎし、錆。
蓋…布の段辺りに切子地。

6.22(金) 帰宅9:35pm

〔乾漆水指〕身…紐の上を軽く研ぐ。
蓋…裏の布目擦り(&段埋め)。

6.23(土)

〔乾漆水指〕身…紐付近を研ぎ、平地も研ぐ。内側の生漆を軽く研ぐ。
黒漆で内から外腰付近まで黒で中塗り。
蓋…裏を荒砥で研ぐ。裏に黒で中塗り。

〔縄胎杯〕(1個)外側を黒で中塗り。

6.24(日)

〔乾漆水指〕身…紐付近を研ぎ、平地も研ぐ。黒で中塗り(外脇)。
蓋…裏側を研ぎ、黒で中塗り。

6.25(月) 帰宅8:05pm

〔乾漆水指〕蓋・身…凹みなどに錆。

6.26(火) 帰宅7:22pm

〔乾漆水指〕蓋…裏の端幅を目測で揃うよう荒砥で研ぐ。裏面全体を人工砥で研ぐ。錆。
身…内側を人工砥で研ぐ。錆。

6.27(水) 帰宅7:05pm

〔乾漆水指〕蓋…裏を人工砥、静岡炭で研ぐ。身に合わせ、引っ掛かり気味の所を研ぎ減らす。裏を黒で中塗り。
身…内側を人工砥、静岡炭で研ぐ。端より内を黒で中塗り。

6.28(木) 帰宅7:05pm

〔乾漆水指〕*身の身付きに縮み!
蓋…裏から見て、入り隅とその出の山の位置がずれているので、丸刀で削る。錆で直す。
身…内隅を縦方向(内脇から内底)に研ぐ形に名倉砥を作り、研ぐ。錆。

6.29(金) 帰宅7:13pm

〔乾漆水指〕身…身付きのの縮みを研ぎ潰す。名倉砥で内隅の錆を研ぐ。
紐目付近からその間の平面にかけて名倉砥で研ぐ。

6.30(土)

〔乾漆水指〕蓋…表側を研ぎ上げ、白漆で中塗り。
身…紐目の間を静岡炭で研ぐ。端から高台底まで、白漆で中塗り。
*夕方・・・もう乾いていた。

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