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URUSHIの仕事 19 (2008)

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5.17(土)

〔乾漆水指〕身…空研ぎ。
内隅付近の凹みを指で確認しチェック。
こくそを渡し、引き箆を引く。
外腰付近にこくそを渡し、引き箆。
蓋…ペーパー#180で端の水平研ぎ(水研ぎ)。ガタがなくなる。
内腰にこくそ。
〔ホタテガイ〕全体を研ぐ。
もう一度、蓋側にこくそを渡し、身側を合わせ、合わせを作る。
身側の麻縄付近のこくそは、拭き取っておく。
〔Y氏創作盆〕盛り上がっている円弧付近を荒砥で研ぐ。
足りないところに下地。
*椀・・・研ぎ、朱で上塗りなど。
*チュー杯の外側、一応、上塗りのつもり(昨日、内側に黒塗り)。

5.18(日)

*(午前)椀・・・透漆を塗る(上塗り、中塗り)
*(夕)白漆塗り・・・椀、チュー杯、ホタテガイ。
〔乾漆水指〕身…内隅と外腰に下地を渡し、引き箆。
蓋…裏の端に下地つけ。
〔Y氏創作盆〕昨日の反対側に下地。

5.24(土)

*透き漆塗り・・・修理椀(上塗り)、漆椀(中塗り)、ホタテガイ(内側の中塗り)
〔乾漆水指〕*昨日、蓋用の定規をどうするかで、アクリル平面定規の内側3mmに線を引けばよいと思いつく。
半径を固定できる鉄製のコンパスで、外の線に沿わせて、3mm内に線を引く。
今日はそれに合わせて、出すぎ部分を鉛筆で書き、金切鋏で切り取る。
素地がかなり歪み、修正したこともあり、厚みが厚すぎるところを削っていると、素地に亀裂!
ラミー紐を貼り、外側から補強。

CDを利用して、水平面と円を同時に作る作業をする。
CDの周囲に下地を渡し、ラミー紐を押し込みながら円に沿わせて貼る。
CDの平面に合わせて、出ている下地を箆で浚える。(木曜日の作業)

5.25(日)

〔乾漆水指〕蓋…アクリル平面定規で見ると、まだ少し大きすぎるところがあったので、チェックし、金切鋏で切り取る。
昨日できた亀裂の彫刻刀で彫り、刻苧。
鋏で切ったことで、入り隅付近が欠けたので、刻苧。
身…外側の首あたりのくびれの形を揃える定規を、1ミリ厚のアクリル板で作る。
アクリル平面定規で素地の狂いをチェックし、少し直した後、その定規に合わせて、素地が外に出すぎているところを丸ノミで削っていく。
内隅付近に下地を箆で渡し、入り隅付近の形定規を引く。
外側のくびれ付近の定規で、刻苧+下地を渡した所を引く。
一周余りラミー紐を巻いて高台の内側が作ってあった続きで、ラミー紐を巻いていく(刻苧+下地+糊漆で貼る)。
*今日は、一日、富山支部展の当番でした。金沢から、今勤めている会社から、と来客がありました。妻と義妹、会の人の家族など、見知った人も多く来場しました。
帰宅後、水曜から始まる富山大和での会員展の作品を宅急便で某所に送るためにまた出かけました。

5.31(土)

〔乾漆水指〕*一週間、内隅や外腰の形直しなど。
*入り隅と内側の山、辺の外と内、高台用の定規を作る。
蓋…入り隅の切込みを入れたため、脆くなり亀裂が走ったりしたので、昨日、周囲に細いラミー紐を巻く。
裏側から昨日貼ったラミー紐と端に下地付け。
定規に合わせて、入り隅が浅いので、足りないところにラミー紐を貼る。
身…内底、内隅の凹みに下地。内隅は引き箆を引く。
入り隅の浅いところの内側の山を作るため、細いラミー紐をその付近に貼る。
高台に下地を渡し、引き箆。
*先週一度、リグロインで薄めた生漆を吸わせたが、まだ素地の動きは止まっていない!
〔Y氏創作盆〕*荒砥で研いで、リグロインで薄めた生漆を吸わせてあった。
表側を荒砥で研ぎこんでいくと、小さな浮きが何箇所か見えたので、削り取る。
浮いて部分的に麻布を貼り直したところや削った跡や凹みの下地。

6.1(日)

〔乾漆水指〕(午前)蓋・身…アクリル平面定規で入り隅の位置を確認してから、入り隅の形(の逆だが)定規に合うように削る(切り出しorヤスリ)。
外側で足りないところをチェックし、下地付けor下地の中にラミー紐を押し込む。
(夕)身…空研ぎし、内底の低いところに下地。内隅に下地を渡し、引き箆。
入り隅の一箇所に片側に下地を渡し、引き箆(どうなるかの実験)。
蓋…アール定規を甲に当てると、低いところがあるのがわかり、下地付け。
〔Y氏創作盆〕削った跡を下地+刻苧で埋める。
凹みや布を貼りなおしたところに下地。
〔乾漆ホタテガイ〕内側を研ぎ、朱塗り。
*素地を削ったりして、切れが悪くなった刃物(塗師屋刀、切り出し刀、丸ノミ、彫刻刀)を研ぐ。
*テレビの映りが悪くなっているの言うので、2f上の屋根に上り、アンテナの方向を直す。
外出し、ホームセンターでアンテナの説明を読んだり、帰りに近所の家のアンテナの方向を見る。
少しずれているようなので、また高い屋根に上り、金沢方向と富山方向に向ける。
富山方向がうまく合わなかったが、地デジなら問題はない。
自分でテレビを見ることはほとんどないし、、、
*かなり長く使っていた椀に剥がれが目立つようになったので、修理のために削り始めた。
塗る前の艶消しに問題は無いようだし、下へ彫りこむと麻布も貼ってある。
下地の割れもあるのか無いのかよく見えない。
どこが問題かよくわからないが、漆分の少ない下地が多少厚めだったのかもしれない。
剥がれは、下地による亀裂から水分が入ったためとしか考えられない。

6.2(月)

〔乾漆水指〕相変わらずの内底、内隅の凹み埋め。
入り隅の片側に下地を渡し、引き箆。(計4箇所)
高台作り。
*午前は、支部展の片付けなど。

6.8(日)

〔乾漆水指〕約1週間、平面(端)の狂い直し、外側の形作り(直し)をしていた。
下地を渡し、引き箆を引き、徐々に形を整えている。
摘みをドリルを利用した轆轤で作り、生漆を吸わせる。
*朝、大和富山展の作品を受け取りに行く。余り漆の話はしなかった。
*昼頃、パークアンドライドで金沢に行き、石川支部展。
実験作の感じのもあったが、富山支部展に比べて、正統派的な作品が多かった。
もう一面は売るためというのも出している人もいる。

6.14(土)

〔乾漆水指〕*一週間、引き箆を利用して、下地で内脇や端付近の形を整えるようにしていた。
身…内側を荒砥、人工中砥(#280ほど)などで研ぐ。
外側は余り時間が無く、少し足りないくらいだったが、大体研ぐ。
蓋…大体研ぐ。
リグロインで薄めた生漆を吸わせる・・・蓋・身・摘みの全体。
*修理椀などにも吸わせる。

6.15(日)

〔乾漆水指〕身…外側を砥石で研ぐ。
足りないところ(内外とも)がかなりあり、下地で埋めたり、盛ったりする。
蓋…平面定規に合わせ、足りないところに下地を盛る。凹み埋めも。
摘み…甲面に下地。
〔Y氏創作盆〕荒砥で大体研ぎ、凹みや角に下地付け。

6.17(火)

〔乾漆水指〕*昨日は、蓋を身に嵌めてみて、引っかかるところを削る。
入り隅付近があちこち引っかかり、かなり切り込む。
身は、端幅揃え、高台作りなど。
*(今日)蓋…入り隅の内側(裏側の端)を彫り込み溝を作る。
長さ1センチぐらいの細いラミー紐を溝に埋め込むように貼る(亀裂を防ぐため。以前、一周巻いたのは昨日の作業で切れてしまった)。
身…内側のかかり受けを作るための定規を作る。
こくそ+下地で、ラミー紐を貼るための基準の壁を作る。
摘み…甲面ができていないので、こくそ箆付け。
*昨日から腰痛が始まったが、無理をして働いている状態。
サンマッサーとインドメタシン入の湿布薬と腰ベルトで何とか動いている。

6.22(日)

〔乾漆水指〕*ずっと蓋と身の合わせ具合の調整で、削ったり、盛ったり、、、
身…懸かり受けに太いラミー紐を内側に貼る。下地+こくそで作り始め、今日は下地を渡し、引き箆。
高台の水平作り、それを基準に外腰までの高さを決め、それに合わせて、外腰の形を整える。
蓋…形合わせ、特に入り隅付近直し。
今日は、摘みをはめる穴をあける。
摘み…昨日、側面と甲面に麻布を貼る。
*修理椀2個・・・研ぎ込んだりした後、昨日、内側に麻布を貼る。
*紐胎杯・・・昨日、2個、内側にバイアスに麻布、その外に太いラミー紐を巻き、作る。
*Y氏創作盆・・・研いでいると、音が軽いところがあり、浮いていたので部分的に切り取る。
麻布片を貼り直し、二日後に布目摺り。今日もそこを埋める。

6.24(火)

〔乾漆水指〕*まだ身が動いている感じで、アクリル平面定規を当てると、1ミリほど楕円形に歪んでいる。
いつも直していて、しばらくして確かめると、また歪んでいる。
蓋のほうは動きが止まった感じ。
摘みの下地仕事を進めているところ。

6.28(土)

〔乾漆水指〕下地や錆で形を整えたり、研いだりの繰り返し。
水曜日にリグロインで薄めた生漆を吸わせる。
(今日)外側を研ぎ、黒漆で中塗り。
*Y氏創作盆・・・裏を研ぎ、黒で中塗り。

6.29(日)

〔乾漆水指〕*昨日の黒塗り・・・一部に縮み。
(朝)摘み…研ぎ、裏に中塗り2回目。
(午前)蓋…荒砥や名倉砥などで研ぐ。錆を見る。
身…内側を研ぐ。凹みがひどいので錆を見る。
(午後−夕)身…外側を研ぐ。盛り上げ模様を考える。
ペットボトルと同じような素材と言う透明板で線を作ってみる。(少しだけ)
外側の錆を見る。透明板で別のを作ってみる。
摘みを蓋にはめ込み、取り付ける。(こくそで接着)
*Y氏創作盆・・・錆などを少し研ぐ。

7.6(日)

〔乾漆水指〕*一週間、盛り上げ模様を作ったりしていた。
下地を渡し、麻紐を埋め、定規に沿って箆で押さえながら、均した。
低い模様の線は、錆か下地で作る。
まだまだ滑らかにならないので、直していく予定。
蓋…裏を研いでいると、亀裂音の感じ、何となく割れているかなと思えるところを彫り、麻布片貼り。
昨日、摘みの裏を削り、下地付け。今日はヤスリで研ぎ、何とか黒漆を塗ってみる。
*Y氏創作盆・・・昨日研ぐとまた浮いた音。削り取り、麻布片を貼りなおす。

7.12(土)

〔乾漆水指〕*盛り上げ模様を作り、中塗りをした。
縮みがかなりできてしまう。
線が交差する感じのところが強すぎるので、盛り上がりをゆるくする。
内脇に凹みや穴が残ったのを荒砥で研ぎつぶし、リグロインで薄めた生漆を吸わせる。
(朝)布が出たところなどに錆(下地を使う)。
(夕)研ぐ。黒で中塗り・・・(身)内側から外脇(盛り上げ模様)まで。 (蓋)裏側。

7.19(土)

〔乾漆水指〕*盛り上げ模様の、線が交差するところを弱めるため、稜を緩くしてみるも、まだ強すぎる感じ。
昨晩まで、朱塗り2回。
今日は、内や裏を静岡炭で研ぎ、黒で小中塗り。
*静岡炭で研ぐ状態ではないが、時間が無いので、、、
*Y氏創作盆・・・生漆で固めたのを軽く研ぎ、表側、黒で中塗り1回目。
*修理椀2個・・・布目が残ったほうが丈夫な気がするので、布目摺り1回だけのを研ぎ、黒塗り。

7.21(月)

〔乾漆水指〕*昨日、朱塗りを静岡炭で研ぎ、朱の上塗り。
*内紐巻き椀4個・・昨日、・内側を朱で塗る。
→塗るときはエアコンで除湿。
少しだけ湿りを与える状態で乾かすと、割合発色良く乾いていた。
今日は一日勤めだったので、これから付くを外し、黒を研ぐかY氏創作盆に取り掛かるか?

7.27(日)

〔乾漆水指〕*黒の上塗りは、水曜日と木曜日。
金曜と土曜に蝋色研ぎ。薄めた生正味漆をすり込んでおく。
今日は胴擦り。摺り渡し。

8.2(土)

*水指は昨朝完成。朱に小節が目立つ。
*Y氏創作盆の裏を荒砥で研ぎ、黒塗り。
*修理椀2個、内側に黒塗り。

8.3(日)

キャスターを取り付け、台車を作る。2台。
買ってきた棚を組み立て、少し片付ける。
作業台の下に、桐のスノコを載せ、簡易棚を作る。
結局、片付けは完了しなかった。

8.9(土)

月曜日は、ひとつの戸棚に塗り関係のものを集める(漉し紙なども)。刷毛は別の引き出しの中。
火曜日は、漆を透き漆黒漆朱漆などに纏めておく。地の粉なども一箇所に纏める。
地の粉の在庫が割合少ないのに気づく。
水曜日は、研ぎ関係(ペーパー、砥石、静岡炭など)、刃物、ヤスリなどに今までより細かく分ける。
木曜日は、アルミ片、アクリル片、木片をそれぞれ一つの箱に纏める。
工具なども纏めたが、片付きそうに無いので、残りは仮置きのままにする。
金曜日は、Y氏創作盆をペーパー#360で研ぐと、また浮きを発見し、麻布片を貼り直す。

午前中は自転車で眼科。
また買ったキャスター3個で、轆轤用の台車を作る。
午後は車で買い物の付き合い。
引き出しの中にしまってあるものの名を書いたシールを貼る。
何とか残りの物もしまい、一応片づけを終わる。
鯨箆を作るため、荒砥で研ぎ始める(骨で刃物が傷むので、大雑把なところまで研ぐ予定)

8.10(日)

*Y氏創作盆・・・(朝)麻布片を貼り直した所、空研ぎ、薄めた生漆を吸わせる。
(夜)同所を空研ぎし、こくそ。
*鯨箆の片側を荒砥で研ぎ減らす。切り出し刀で先を作る。
*糊漆が古くなっていたので、新しく作ったのと混ぜ、漉す。
*黒漆の表面に皮が張ったので、取り除いたりしてから漉す。

8.14(木)

*Y氏創作盆・・・こくその上に下地を2回つけ、使い古しのペーパー#360で研ぐ。
昨晩、黒漆で表側の中塗り。
*修理椀2個・・・内に貼った麻布の端境がガタガタだったので、下地を形直し。
昨晩、黒で内側の中塗り。

〔Y氏創作盆〕裏側をペーパー#360で研ぐ。黒で中塗り。
〔修理椀〕(1個)外側を研ぎ、黒で中塗り。
*棚や漆風呂の配置を少し変更。

8.15(金)

〔乾漆水指〕車の中において熱処理してあったのを昨晩風呂に浸ける。
石膏原型をドライバーで壊し、素地を取り出す(身は雌型)。
石膏が取り除けないところは、ペーパー#180で水研ぎし、ほぼ取り除く。
素地は、相変わらずガタガタという状態。

〔修理椀〕(2個)〔紐胎杯〕(2個)端回りがガタガタなので、ヤスリで削ったり、艶消しをする。
端幅定規を薄厚のアクリル板で作り、下地を渡し、定規を引く。
*雨が降ったりして湿気があるはずなのに、風に当たっていたからか、乾きが悪そう。

〔Y氏創作盆〕昼頃から晴れ出したので、午後少し天日干し。
(夕)ペーパー#500で表側を研ぐ。
面を直して布が出たところなどに下地を薄くつける。

*ホームセンターで買った円形の形の枠を硝子盤の上に置き、石膏を流し込む。
型から抜くのに、石膏を木槌で順に叩いてくるくる移動し、何とか抜くことができた。

8.16(土)

〔修理椀〕(2個)〔紐胎杯〕(2個)端回りに下地を渡し、引き箆を引く。
〔Y氏創作盆〕朱を練り、前のと混ぜ、漉す。
ペーパー#500で研ぎ上げ、表側に朱を塗る。

8.17(日)

〔Y氏創作盆〕*昨晩のうちに朱の艶が落ち始めていた。今朝は暗い色で乾いていた。
裏をペーパー#500で研ぐ。黒で中塗り。1時間余りで艶が落ちていた。

〔修理椀〕(2個)〔紐胎杯〕(2個)端回りを研ぎ、生漆を渡し、拭き取る。
端に下地付け。
*椀(数個)・・・紐目や布目の凹み過ぎ部分を下地で埋める。

*石膏型(丸2個)・・・ルーターで内隅になるはずのところを削ってみる。

8.23(土)

〔Y氏創作盆〕*火曜日に朱の小中塗り。エアコン除湿で25℃、60%(外は雨が降ったりやんだりで70%以上)
水曜朝には艶が落ち始めていた。夜には乾いていた。
小節が目立つし、刷毛筋もかなり残る。
*静岡炭で少しずつ研ぎ、後はペーパー#1000で研ぐ。
朱の上塗り・・・湿度は60%以下だったが、途中で用心のため、エアコン除湿。
乾きを落とすため、遅口の朱合い蝋色漆を足す(漆分も足りない気がしたので)。
塗り立てで無いと面倒な気がして少し厚めに塗ってみたが、ごみは目立つし、、、

*いろいろな漆椀9個・・・内側に朱漆を塗る。

*乾漆水指・・・木曜に外側のガタガタを下地で少し埋める。

8.24(日)

*部屋の配置換えが必要と感じたので、仕事に使う部分をまず空ける。
暫く風を通し、乾かしてから、掃除機をかける。
キャスターでの移動が思うほどスムーズではないが、よく使うものを近くに置くようにする。
障子戸が嵌らず、上にカンナをかけるも、嵌らない。
建物が歪んできたのか、障子の高さが敷居・鴨居の縦幅より長くなっていたので、ルーターで削る。
油土を何時でも使えるよう轆轤の上に置く。

*昨日の朱塗り・・・触っても大丈夫な感じだが、艶がある。刷毛筋は小中塗りよりは流れているが、残っている。ゴミは塗ったときのまま目立つ感じ。

*紐胎杯(2個)・・・外側に糊漆刷毛付け。

*石膏型・・・ルーターで削った形を見ると、立ち上がりを低くするしかない感じなので、内隅付近の形を作るために、ブリキで削り箆を作り、石膏を削る。多分、盆になるだろう。

8.25(月)

*朱塗り・・・かなり艶がある感じに乾いている。Y氏創作盆のごみ、やはり目立つ。
〔乾漆水指〕ガタガタがひどすぎるので、土曜に付けた下地を空研ぎ。
こくそ(糊漆+木の粉)で凹み部分を埋める。

8.31(日)

〔Y氏創作盆〕26日(火)に裏を研ぎ、黒で上塗り。
27日(水)に朱のごみを軽くはつっておく。
28日(木)、ペーパーで形を合わせて、静岡炭で朱の蝋色研ぎ。
内隅などは蝋色炭で研ぐ。ペーパーで形を合わせ、蝋色炭で研ぐ。
*形の変化に合わせて炭の形をペーパーで研ぎ合わせるようにした。
*相変わらず、静岡炭の傷が深い。
29日(金)、ペーパー#2000で朱を研ぎ上げる。
薄めた生正味漆を吸わせる。
*#15000の研磨シートで研いでみたが、細かすぎて、何の変化も無い感じ。
30日(土)、油砥の粉胴擦り(モスリン使用。脱脂綿で磨き直す)。
薄めた生正味漆拭き切り1回目。
31日(日)(朝)薄めた生正味漆拭き切り2回目。
(午後)薄めた生正味漆拭き切り3回目。
(夜)薄めた生正味漆拭き切り4回目。

〔乾漆水指〕*平面ができていないし、どう作るか?と考えていた。
端の水平を作る紙押し地法と似た方法を使えないか、、、
蓋…内側にこくそを箆付けし、CDを押し付けてみた。すぐ取り除くと、こくそがくっ付いてきたのでもう一度やり直す。
少し時間をおいて取り除く。やはりくっ付いてきてダメ。
身…裏底にこくそを箆付け、ガラス板を押して置き、時間をおいて取り除く。
こちらもくっ付いてきた。

*日中、油土で小さい形を作って遊んでみた。

9.3(水)

〔Y氏創作盆〕9.1薄めた生正味漆拭き切り5回目。
9.2かなり拭き残しが目立ち、摺り落としほど(以上に?)手間がかかる。
*何回目かの拭き取り斑が山脈に残っていた。
摺り渡し・・・25グラムのチューブの生正味漆の残りが少な過ぎ、かなり灯油で薄めたものを使う。
9.3今夕見ると、摺り落としをしないでも良いくらいに光っていた。
一応摺り落としをすると、もっと光ってきたが、、、
裏のゴミが気になったきたが、どうするか?手で持った時にゴミを感じるので、、、

〔乾漆水指〕平面を作る方法を試している。
月曜日(9.1)、薄手の和紙を間に挟んでみたが、CDやガラス板に和紙がくっ付いてきて駄目だった。
火曜日(9.2)、今日いろいろな和紙を見直すと、たぶん五箇山和紙のいちばん薄い(ほかの和紙に比べたら厚め)のを使っていたのだろう。
その和紙を間にはさんで押し、すぐCDやガラス板を取り除き、そのまま湿り風呂へ。
今日(9.3)、和紙をはがすと、一部漆の染み込んだところを除き、ほとんど剥がれてきた。
試したのは、木の粉が多めのこくそだけだが、かなり上手くいきそうな感じ。
今日は、蓋の表(ガラス板で)、身の内底(CDで)と、昨日の反対側で試す。

9.6(土)

〔Y氏創作盆〕裏のゴミが手で触って、ごつごつした感じなので、磨くことにした。
大きめのは静岡炭で、後はペーパー#2000で、手で触れて違和感がない程度まで潰す。
油砥の粉胴擦りを途中までし、中国産下地漆を裏全体に摺りこんでおいた。
翌日見ると、磨き残しのペーパーの目が目立ち、磨き直し。さらに高台の内側の胴擦り。
少し灯油で薄めて下地漆を裏全体に摺りこんでおく(昨晩)。
今朝、あちこちに白っぽい磨きムラが見えたが、胴擦りは出来ているようなので、また下地漆を裏全体に摺りこむ。
午後に見ると、一か所、多分、朝の摺り渡し忘れの部分らしいところだけが白っぽかった。
3回目の下地生漆(少し灯油で伸ばして)の摺りこみをする。
*裏の仕上げ方は艶を上げないための工夫(?)。
*夜、やっと完成した旨telする。

〔乾漆水指〕3回目となるガラス板orCD押しつけによる平面作り。
下地+こくそを使ってみる。和紙は五箇山和紙。和紙だと下地などが乾いてくれる。

9.7(日)

〔乾漆水指〕下地+こくそで蓋(表)、身(内底)の平面作り。
*盆を届けると、裏に完成年月と作者名がいるとのこと。
また持ち帰り、「平成二十年九月 木彫 ・・・・ 漆 ・・・・」と3行に朱で書く。
突然豪雨になったりしたので、エアコンで湿度を落とす。

*上手く片づけたつもりになっていたが、アラビアゴムやカリ石鹸をどこにしまったか、思い出せなかった。
いつも使うものならどこに置いても大丈夫だが、そうでないと、そこに置く意味がはっきりしている必要がある。

9.9(火)

〔乾漆水指〕昨日、手で触ってまだまだ凹みが感じられるので、荒砥で水研ぎする。
外側に下地+こくそ+黒漆少々を混ぜたものを箆付けする。
今日は、内側に下地+こくそ+黒漆を箆付け。
*平面のガラス板を利用するにしても、もともとの歪みの大きいところは、直しきれないので、箆を使ったりもして、順々に直すしかないだろう。

9.14(日)

〔乾漆水指〕身の方の狂いが大きいので、裏底にCDを置き、両面テープで固定。
木の粉を混ぜた下地を周囲に渡し、太いラミー紐を巻く。
予想以上に腰が低すぎるので、幅1センチほどを巻いて、ガラス板を置き、かなり力をこめて上から押す。
高台を作るというより、裏底の面に合う高さを作る感じ。
*身の内底、蓋の内・外の面に下地を渡し、五箇山和紙を当て、3ミリ厚の発泡シートを当てて押す・・・弾力で滑らかな面にならないかと、、、?

〔乾漆丸盆〕離型剤のアラビアゴムを3回塗る。
下地付け1回目。

〔漆椀〕内側に0.5mmのピアノ線を螺旋状に貼り、それを基準に細いラミー紐を貼る。
1時間ほどしてからピアノ線を外すと、ラミー紐も取れてしまう。
結局、取れた跡を目安にラミー紐を貼り直し、内底付近は全部貼る。

9.15(月)

〔乾漆水指〕和紙を剥がし、取れないところは削ったり、水研ぎしたりする。
蓋…内と外の面に下地箆付け。かなり平面ができてきている。
身…内底はまだガタガタなので、低いところを中心に下地付け。
裏の腰の低いところにラミー縄を部分的に貼る。
金尺でみると、裏底より紐巻きの方が高く、高台になると分かる。
紐巻きの内側(高台の内隅)に下地を渡す。

〔乾漆丸盆〕下地付け2回目。

〔漆椀〕ラミー紐の周りに下地刷毛付。

〔紐杯〕内側に灯油で薄めた生漆、外側に糊漆。

*蒔絵が消えかけた椀・・・朱漆で葉を描き割り(割描き?)し、金の丸分1号を掃きかける。
外の2か所は何とかできたが、内側のは難しかった。

9.20(土)

*蒔絵が消えかけた椀・・・金粉の上をクリスタル#2000ぐらいで研ぎ、油砥の粉で胴擦り。
脱脂綿、モスリンでしたが、光り出すまでかなり手間取る。
外側を透漆で上塗り。

*修理椀1個・ホタテガイの外側を上塗り。もう一個の修理椀は、暈し前の作業の稲妻模様をつけただけ。
ホタテガイは朱と白の交互の塗り重ねを研ぎだしてはあったが、あまり面白くはないかも、、、
〔乾漆水指〕*内底の凹みムラの修正や高台の極端な狂いの補正。
今日は、蓋の甲面の周辺部に下地付け。身の高台付近の腰に麻縄・麻紐貼り。

〔乾漆丸盆〕*下地付け3回の後、空研ぎがしてあった。
今日は、側面にラミー紐を巻く。巻きやすいように、中間地点から底へ・端へと別々に巻く。
〔漆椀〕ラミー紐の上下に、別々に下地を付ける。今日は、上側だった。

〔紐杯〕内側に灯油で薄めた生漆、外側に糊漆。

9.21(日)

*落して側面が取れ、セメダインでくっ付けたという丸盆・・・嵌めたところが元の位置とずれていたが、はがすことができないので、荒砥で大雑把な段を研ぐ。
側面の外側にラミー紐(太い)を巻く。内脇や端の亀裂は、こくそで埋める。
〔乾漆水指〕蓋・身…身付きの周辺部に凹みが目立つので、下地付け。

〔乾漆丸盆〕身付きに目の細かい麻布を貼る。

〔漆椀〕ラミー紐の下の段を下地で埋める。

*蒔絵の消えかけていたのを修理した椀・・・内側の上塗り。
端のがたがた剥がれているところがかなり残ったままだった、、、
*修理椀1個(内側の上塗り)、もう一つの修理椀(稲妻模様?外側の上塗り)
*ホタテガイ・・・蓋の方が、谷間で縮みだらけ。朝のうちに竹で削っておく。
夕、名倉砥で研ぎ、ペーパーで模様が出るようにする。透漆で上塗り(小中塗り?)。

10.1(水)

〔乾漆丸盆〕今日、麻布貼り3枚目。

〔乾漆水指〕高台付近の低いところに、下地を多めに渡し、ラミー縄を中に押し込み埋める。

*先週は10時過ぎまでの残業が2日、今日を除いて、長い残業で漆の仕事はほとんどしていない。
*先週の金曜の晩、高速バスで上京(ほとんど眠れず)。
土曜に三越日本橋本店の日本伝統工芸展、国立新美術館の新制作展と回る。
日曜昼の池袋発の高速バスで帰る。

10.2(木)

〔乾漆丸盆〕端からはみ出ている分の布を切り取る。空研ぎ。
*落して側面が取れ、セメダインでくっ付けたという丸盆・・・継の段や亀裂を下地で埋めていた。
水研ぎし、布でふく。少しだけ灯油で薄めた生漆を全体に摺りこみ、布でふき取る。

10.3(金)

〔乾漆丸盆〕布目摺り。
*落して側面が取れ、セメダインでくっ付けたという丸盆・・・生漆を全体に摺りこみ、布で拭き取る。(2回目)

10.5(日)

〔乾漆丸盆〕昨日、麻布貼り4枚目。今日、はみ出た布を切り取り、空研ぎ。
*落して側面が取れ、セメダインでくっ付けたという丸盆・・・昨日、生漆摺りこみ3回目。

〔乾漆水指〕昨日から2o厚のアクリル板を円形に切り抜く。
引き箆を円形のアクリル板(定規)にくっつくよう3つのパーツに分け、両面テープなどで固定
・・・円形に水平に付くアクリル板・中心の穴にはまるスポーク・円形の外に形の引き箆(円形定規の厚味より少しだけ少ないくらい下に落して貼りつける)
こくそを渡し、引き箆を引く。円形定規を取り除く。
*内紐巻き椀・・・端幅が見た目に広すぎたので、削る。
削った跡を薄くこくそで埋める。結局、10個。
*昨日は、細川毅木工芸展(庄川美術館)へ行きました。毎日、在館予定とのこと。
工芸会の2人もおいで、アミカル展の話もする。
*今日は、午後、作業机の右側が暗かったので、照明を買いに行く。
結局、電灯型のパナボールとソケットを買う。

10.11(土)

〔乾漆丸盆(盤?)〕蚊帳布を5枚目に貼り、布目摺り、空研ぎまで。
〔乾漆水指〕身…10月5日の円形のアクリル板に合わせて、高さが一定の円周を作れたかどうか、今のところ、はっきりしていない。
その高さを一度に作ってしまわないと、次回に円形板を元の場所に嵌めようとしても、ずれて上手くいかない。
内底側は大きめの箆で、できた円周と中央付近に合わせて、下地を渡す。
内腰(隅)は、その形の引き箆で下地を渡す。
蓋…入り隅が無くなっていたので、アクリル平面定規に合わせて、鉛筆で位置を書く。
まず補強用に、その内側1oほどの所に溝を彫り、中の太さのラミー紐を下地の中に埋める。
乾いてから、上にはみ出ているラミー紐を削り、下地を渡す。
鉛筆で位置を作図し直し、入り隅を切り出し刀で削る。
*椀・・・残業が続き、体力維持のため、作業するのを3個に絞った。
昨晩、内2個の内側(から外少しまで)に白漆を塗る。
(大きい方は内底に黒で字を描き、青貝片(小三)を蒔き、上からティッシュを当て、押しつけておく。
毛房で払っても取れないのはそのままにし、翌日指先で払う。
白塗り前に掃除機でゴミと一緒に吸っても、貝はほとんど剥がれてこなかった。)
*今日の作業・・・米糊を作る。糊漆を作る。
白漆塗り・・・大きい椀の外側。
透き漆塗り・・・椀の外側、紐杯の外側。

10.12(日)

*仕上げを急がねばならない椀や紐杯の裏に朱で銘をいれる。
〔乾漆盛器(盤?)〕麻布貼り6枚目。
〔乾漆水指〕内底に高さの基準に合わせるよう下地付け。
高台などに下地を渡し、厚くなりすぎるところにラミー縄を押し込む。
*午前中は、自転車で高岡市美術館へ行き「日本近代洋画への道」を見ていました。

10.13(月)

*白漆を練る・・・和光の検査用という酸化チタン40g、最終的に透漆50gと日本産木地呂漆少々。
*透漆の上塗り・・・杯(内側)、大きい椀(内側)、普通の椀2個(外側)。
〔乾漆盛器(盤?)〕余分の麻布を切り取り、空研ぎ。
〔乾漆水指〕身の高台から外腰あたりの定規を作り、形をチェック。
見た目に低すぎとラミー紐を貼っておいたところが、結局、不要だった(全部剥がす)。

10.14(火)

*透漆の上塗りは、内側の貝の周りなどに縮み!模様と考えるしかない?
外側は、高台の隅を含めて、縮みなし。
〔乾漆盛器(盤?)〕布目摺り。
〔乾漆水指〕蓋…定規に当て、出過ぎの辺を研ぎ減らす。内腰に下地+刻苧。
身…内底の高さの基準が狂っているようなので、手で触って、高いところを空研ぎ。
高さの基準に合わせて、内底に下地を渡し、幅広の箆で均す。
内隅の凹み気味のところに下地箆付け。
定規に当て、端の出入りを見、出過ぎの辺の内側に下地+刻苧。
高台に下地+刻苧を渡し、形定規を引く。厚過ぎの所にラミー縄を押し込む。
〔椀〕内側のラミー紐の浮き彫りの線を砥石で研ぐ。間の面も研ぐ。
端の外回りのラミー紐を巻く分、ルーターで木地を削ったのだが、少し段が目立つので、下地で埋める。
端と一番上の紐との間にも、0.3oほどの段が見えるので、下地で埋める。
内側に生漆を箆で渡し、布で拭き取る。
*椀の名称をどうするか?紐巻き椀、紐目紋椀、紐椀、宙椀、、、?

10.18(土)

〔乾漆盛器(盤?)〕昨晩、麻布貼り7枚目。
余分の布を切り取り、空研ぎ。
〔乾漆水指〕*内底付近、端付近、高台付近を作っているが、なかなか上手くいかない。
端や高台底の水平研ぎにポリネット#80を使ってみると、かなり便利。
身…高台付近を作るため、下地を渡し、引き箆。
蓋…内隅付近に下地付。
*椀や杯、ホタテガイは木曜日に白漆で上塗り。
乾きは遅く、刷毛筋が残ったことから、漆分が足りなかったのかもしれない。

10.19(日)

〔乾漆盛器(盤?)〕(朝)空研ぎするも、乾き悪し。湿り。
(夕)布目摺り。
〔乾漆水指〕(午前)身の内底を荒砥で研ぎこむ。内腰付近も研ぐ。
蓋の身付きを荒砥で研ぎこむ。
生漆を渡し、布で拭き取る。湿りへ。
(夕)身の端周りに平面定規を当て、ガムテープで固定。足りないところに下地。
30分後ぐらいに定規を外す。
蓋の肩周りに下地を渡し、引き箆を引く。
*身の端付近がまだぐらぐら動くので、形ができない。
*午後は、散乱していた書類やら何やらを2時間以上かかって片づける。
サクランボを2本、庭に植えかえたり、崩れたところを直したり、、、

10.20(月)

*水指の身がぐらぐらするのが止まらないので、生漆を吸わせて、固めることにした。
空研ぎ・リグロインで薄めた生漆を吸わせる・布で拭き取る・・・
乾漆水指(蓋・身全体)、乾漆盤、紐胎杯2個(内側と端付近まで)、椀5個(端の内側の厚過ぎるラミー紐を削り取り、下地で埋めた辺り)

10.21(火)

*水指・盤を空研ぎすると、少しだけ乾き悪い感じ。湿りへ。

10.22(水)

*リグロインで薄めた生漆(前回よりは濃い目)を吸わせる・拭き取る・・・
水指(全体)、紐杯(全体―ボンスターで艶消ししてかかる)、盤(布貼りの上から)
*椀の高台の外回りに麻紐を巻く・・・中の太さので2個、太いので2個。
*落とした時に割れにくいのではないか、と考えて、、、
下地にしろ、塗る漆にしろ、厚いと亀裂とか剥離を起こしやすい=薄い方が良い。

10.23(木)

〔乾漆水指〕蓋…甲面が高すぎるというか、蓋が厚いように見えるので、単なる平面に近づくよう、荒砥で研ぐ。
乾いてから(水分が抜けてから)生漆を吸わせ、拭き取る。
身…まだ端付近の動きが収まらないが、アクリル平面定規を当て、出入りをチェック。
内底、内腰などの目立つ凹みを下地で埋める。
端の形の足りないところに下地を付けて、形を作る。
高台の底面の低いところに下地を付ける。
〔乾漆盤(盛器ではないので)〕ボンスターで艶消しをし、目の細かい麻布貼り。(8枚目)
*椀の高台に太めの麻紐を巻く(2個)。

10.24(金)

〔乾漆水指〕蓋…合口端幅が狭いし、不揃いなので、下地を渡し、引き箆。
身…アクリル平面定規と端の位置がまだあっていないところをチェックし、下地渡し。
その他、目立つところに下地。
〔乾漆盤(盛器ではないので)〕余分の布を切り取り、空研ぎ。
石膏原型の欠陥で、端になる部分が、布を貼り重ねるごとに狭くなったので、ラミー縄を巻く。
*型から抜いて縄を貼っても、位置が狂うのは同じだろうと、今の状態で端の所に貼る。
*椀の高台に太めの麻紐を巻く(4こ)。これで作業を進めている椀に関しては、高台巻き終了。

10.25(土)

〔乾漆水指〕蓋…端幅作り。
身…端の外形合わせで下地を盛る。
〔乾漆盤〕側面の定規を作る(裏底の平面用と外縁用の二つを両面テープで貼り合わせる)。
下地を渡し、太めの麻紐を置き、定規を引く。
*乾漆でしかできないというような形ではないので、今後どうするか?
*午前中は出勤(塗料滓をドラム缶に詰める)、早めの11時10分ころ終わる。
午後は床屋に行きました。

10.26(日)

〔乾漆水指〕身…首付近の形を下地を渡し、引き箆で揃うよう作る。
高台付近に下地を渡し、引き箆を引く。
蓋…内隅付近を埋めるため、下地を渡し、太めのラミー紐を押し込む。
〔乾漆盤〕側面に定規を引いて確かめると、昨日の麻紐の位置がずれているところがあり、削り取る。
金曜のラミー縄が出過ぎているところも取り除き、別の麻縄を正しい場所に貼り直す。
裏底の布目摺り。
*紐杯の端幅が不揃いだったので、内側に下地を渡し幅定規を引く。

10.27(月)

〔乾漆水指〕身…内側の山の片側の形の、反対の形を作ってみたが、端周りの形ができていないので、まだ使えない。(まだ素地が動く状態で削ったりして形を整えても、別の狂いが発生する)
内脇あたりの形と外脇あたりの形を作る(揃える)引き箆でこくそを付ける。(出すぎ部分は削る)
蓋…懸りを作る必要があるので、端幅を広めにするため、こくそを付ける。
〔乾漆盤〕側面に定規を引いてこくそ+下地を付ける。

10.28(火)

〔乾漆水指〕身…形定規で外脇の狂いを見、出過ぎているところを削る(布1,2枚まで)。
内脇と外脇に下地を渡し、形定規を引く。
*空研ぎをいろいろした・・・水指の蓋、盤、杯。

10.29(水)

〔乾漆水指〕身…空研ぎ。内脇と外脇を主に、リグロインで薄めた生漆を吸わせ、拭き取る。
蓋…内隅に下地を渡し、太めの麻紐を埋め込む(多めに下地を渡すのがコツ)。
〔乾漆盤〕側面に下地を渡し、引き箆を引く。
*椀の高台の麻紐の上、杯の口周りに下地を付けるetc.

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