URUSHIの仕事 \(2005.3.21−6.14)

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3.21(月)

〔乾漆食籠―雌型〕蓋・身・懸子…空研ぎ。リグロインで薄めた生漆を吸わせる。

〔乾漆食籠―雄型〕蓋・身…空研ぎ。リグロインで薄めた生漆を吸わせる。
懸子…空研ぎ。布目摺り。

〔縄胎盛器―雄型1〕空研ぎ。リグロインで薄めた生漆を吸わせる。

〔縄胎盛器―雄型2〕麻紐巻きの続き、少々。

〔乾漆縄胎盛器―雌型〕空研ぎ。一応、刻苧は乾いている感じ。
中途半端に生漆が余ったので、かなりリグロインで薄めた生漆を吸わせる。

3.22(火)

*ガラス板に空研ぎペーパー#180を3枚両面テープで貼って水平研ぎに使う。
〔乾漆食籠―雌型〕蓋・身・懸子…空研ぎ。端の水平研ぎ(蓋・身)。

〔乾漆食籠―雄型〕蓋・身…空研ぎ。端の水平研ぎ。
懸子…空研ぎ。

〔縄胎盛器―雄型1〕空研ぎ。端と高台の水平研ぎ。
高台にもう一段麻紐を巻くことにした。型はないし、自由曲線定規を沿わせてみたが、ぴったりとは合わない。
結局、目測というか、勘でやる事にした。糊漆を高台に渡し、麻紐にも糊漆を刷毛でつけてかかる。
一周余りだけ貼り、
紐の内側を箆で押し(一段目の高台に沿わせる)、外側を刷毛で押さえるように挟んで位置を決めた。

〔縄胎盛器―雄型2〕昨日、裏底にリグロインで薄めた生漆を吸わせていたのを空研ぎ。端と裏底の水平研ぎ。
側面に麻紐巻き少々。

〔乾漆縄胎盛器―雌型〕空研ぎ。

3.23(水)

〔乾漆食籠―雌型〕蓋・身・懸子…空研ぎ。
内脇や内隅の、布貼りによる凹みなどを切り子地で埋める。

〔乾漆食籠―雄型〕蓋・身…平地に薄い麻布を貼った段を切り子地で埋める(轆轤使用)。
外脇の凹みなどを切り子地で埋める。

〔縄胎盛器―雄型1〕高台の二段目を麻紐で巻いて作る。
*昨日の一周だけ巻いた画像u_ru_4のホームページ参照用画像(2005年)クリックして下さい

〔縄胎盛器―雄型2〕側面に麻紐巻き少々。

〔乾漆縄胎盛器―雌型〕内隅の、麻紐の境の段を刻苧で埋める。

3.24(木)

〔乾漆食籠―雌型〕蓋・身・懸子…空研ぎ。乾いていた。

〔乾漆食籠―雄型〕蓋・身…空研ぎ。

〔縄胎盛器―雄型1〕高台をガラス板上に置くとガタがあったので、水平研ぎ。
ガタは直ったが、研げない部分があったので、切り子地を渡す。
その上にガラス板を置いても切り子地がくっついてこない(一部だけガラス板につく)。

〔縄胎盛器―雄型2〕側面に麻紐巻きの続き。
*1cm幅以上を巻いて、入り隅をみると最初の頃(今日の)貼った部分が浮き出ていた!
刷毛で押して元のあるべき位置まで戻す。
順に入り隅が浮かないように押している内に、下の方(先に巻いていた部分)が押されて浮き上がったのだ。
下の方を押し戻すと、今巻いている(貼っている)部分が上の方に押し上げられた。
*雄型1でも、入り隅部分が所々浮き上がっていたが、貼っていくうちに押されていたのだ(今日始めて気付く)。
巻き(貼り)損ないかと思っていたが、
後から貼る作業によって押されていたのだ。
画像はジオログに載せます

〔乾漆縄胎盛器―雌型〕空研ぎ。

3.25(金)

〔縄胎盛器―雄型1〕高台の切り子地空研ぎ。
高台の低い部分に切り子地を渡し、ガラス板を置き、取り除く。切り子地がガラス板にくっ付いた部分を均す。
入り隅の形の悪いところ、側面の紐の間が深いところを切り子地で直す。
*せっかくの麻紐が少し隠れる事になるが、石膏原型の不正確さ麻紐の浮き上がりとにより、仕方がない。

〔縄胎盛器―雄型2〕側面から腰辺りまで麻紐を巻き続ける。
*入り隅部分は、やはり後から浮き上がる傾向にあり、その都度刷毛で押して直す。
何時の間にか浮き上がっていたのと途中で修正したのが分かる画像は
u_ru_4のホームページ参照用画像(2005年)クリックして下さい

3.26(土)

〔乾漆食籠―雄型〕蓋・身…和紙貼り1枚目。
懸子…麻布貼り4枚目。

〔縄胎盛器―雄型1〕高台を水平研ぎ。まだ低い部分があるが、ここまでにする。
裏底(高台の内)に極薄の和紙を貼る。高台を包むように極薄の和紙を貼る。

〔縄胎盛器―雄型2〕腰辺りに麻紐を巻き続ける。

3.27(日)

〔縄胎盛器―雄型1〕午後、天日干し開始。夜、ファンヒーターの前に置く。(熱処理開始)

〔縄胎盛器―雄型2〕裏底の麻紐巻き終了。

〔乾漆縄胎盛器―雌型〕麻紐の目と内脇に切り子地付け。

3.28(月)

〔乾漆食籠―雄型〕蓋・身…余分の和紙を切り取る。空研ぎ。
懸子…余分の布を切り取る。空研ぎ。布目摺り。
*貼る為に和紙を切って準備する。

〔縄胎盛器―雄型1〕夜、ファンヒーターの前におき、熱処理。

〔乾漆縄胎盛器―雌型〕空研ぎ。

3.29(火)

〔乾漆食籠―雌型〕蓋・身・懸子…麻布貼り4枚目。

〔乾漆食籠―雄型〕蓋・身…和紙貼り2枚目。

〔縄胎盛器―雄型1〕サーモスタット30℃設定で、茶箱で熱処理開始(500W投光器)。

3.30(水)

〔乾漆食籠―雌型〕蓋・身…余分の布を切り取る。空研ぎ。
*内隅に浮き(身:5箇所、切り取り、別の布片を貼る)(蓋:かなりあったが、少しなので、切れ目を入れる)
懸子…内隅に浮きがあり、布を剥がし取る。別の布を貼る。
*掛へ向きを変えるとき、隅が引っ張られ浮いたのだろう。曲げる時、隅を押し直す。

〔乾漆食籠―雄型〕蓋・身…余分の和紙を切り取る。空研ぎ。
懸子…空研ぎ。和紙貼り1枚目。

〔乾漆縄胎盛器―雌型〕麻布を貼る。3枚目。
*2.7に麻布貼り2枚目とある

3.31(木)

〔乾漆食籠―雌型〕蓋・身…空研ぎし、布の重なりがあるところは丸刀などで削る。
懸子…余分の布を切り取り、空研ぎ。

〔乾漆食籠―雄型〕懸子…余分の和紙を切り取る。空研ぎ。

〔縄胎盛器―雄型2〕空研ぎ。乾いている感じ。

〔乾漆縄胎盛器―雌型〕空研ぎ。布の重なりを取る。
*麻紐の目、浮いていると言うより、深みに届かないという感じ。

4.1(金)

〔乾漆食籠―雌型〕蓋・身・懸子…リグロインで薄めた生漆を吸わせる。
*盛器に使うために合わせたのが余ったので(布目摺りの予定だったが)

〔乾漆食籠―雄型〕蓋・身…和紙貼り3枚目。(身は裏底を除く)
懸子…リグロインで薄めた生漆を吸わせる。

〔縄胎盛器―雄型2〕切り子地で紐目を埋める。

〔乾漆縄胎盛器―雌型〕リグロインで薄めた生漆を吸わせる。

4.2(土)

〔乾漆食籠―雌型〕、〔乾漆食籠―雄型〕懸子、〔乾漆縄胎盛器―雌型〕
*昨日の生漆の乾き悪い。

〔縄胎盛器―雄型2〕高台の位置をトースカンで決め、型紙を両面テープで貼る。
麻紐を13周ほど巻いて、高台を作る。

〔縄胎杯〕この前紙コップなどを利用して作っておいた型を使う。
側面に麻布を貼る(外側だけから糊漆)。
その上から麻紐を巻いていく(端となる側から)。
*糊漆を多めに渡し、紐をグルグル巻いていき、刷毛で均す。
裏底はそのまま巻いていく。最後に平面上で裏底を押して平らにする。

4.3(日)

*パソコンのリカバリー関係

4.4(月)

〔乾漆食籠―雄型〕蓋…甲に和紙貼り4枚目。
身…高台の位置を決め、丸く切った厚紙を両面テープで貼る。
麻紐を巻いて高台を作る(腰の角あたりまで27mm幅ほど)。

〔乾漆縄胎盛器―雌型〕リグロインで薄めた生漆を吸わせる。2回目。

4.5(火)

〔乾漆食籠―雌型〕蓋・身・懸子…布目摺り。

〔乾漆食籠―雄型〕身…空研ぎ。高台は裏底より低い!
懸子…切り子地付け1回目。

〔縄胎盛器―雄型2〕裏底と高台に極薄の和紙を貼る。

4.6(水)

〔乾漆食籠―雌型〕蓋・身…空研ぎ。布目摺り。

〔乾漆食籠―雄型〕身…高台2段目を巻く。

〔縄胎盛器―雄型2〕外脇から外腰にかけて切り子地刷毛付け。

〔乾漆縄胎盛器―雌型〕空研ぎ。布目摺り。

4.7(木)

〔乾漆食籠―雌型〕蓋・身…空研ぎ。布目摺り。

〔乾漆食籠―雄型〕身…高台に金尺を当てると明らかに低い部分がある。
裏底の低い部分に切り子地。

〔乾漆縄胎盛器―雌型〕空研ぎ。

4.8(金)

〔乾漆食籠―雌型〕蓋・身・懸子…見込みに薄めの麻布を貼る。(多分見込み部分は6枚目)

〔乾漆食籠―雄型〕身…空研ぎ。高台3段目を巻く。*やっと裏底より外になる。
蓋…切り子地付け。1回目。

〔縄胎盛器―雄型2〕裏底から外腰にかけて切り子地刷毛付け。

〔乾漆縄胎盛器―雌型〕内脇に麻布を貼る。4枚目。

4.9(土)

〔乾漆食籠―雌型〕蓋・身・懸子…見込みを空研ぎ。

〔乾漆食籠―雄型〕身…空研ぎ。麻紐巻き(4.4と4.6)の段をこくそで埋める。
昨日の紐巻きの失敗を切り取り、こくそで手直し。
蓋…空研ぎ。

〔縄胎盛器―雄型〕*昨夕、石膏に水を入れる。
(午前中)主に丸刀で石膏を削り、平地だけになったとき、木槌で叩き、石膏を浮かせる。
取りきれないのは、ノミを手前に引くように削る。金たわしで素地を洗う。
水分を拭き取り、平面に端を向けて置いておく。
(夕)端幅や入り隅の形を見ながら空研ぎ、刃物削りなど。(まだ水分が残っている)
麻紐が浮いたところなどにこくそ。
素地の画像u_ru_4のホームページ参照用画像(2005年)クリックして下さい

〔縄胎盛器―雄型2〕天日干開始。夜、ファンヒーターの前に少々。

〔乾漆縄胎盛器―雌型〕空研ぎ。

4.10(日)

〔乾漆食籠―雌型〕蓋・身・懸子…見込みの布目摺り。

〔乾漆食籠―雄型〕身…空研ぎ。高台底に切り子地を渡し、ガラス板を上に置く。
ガラス板を外し、高かった部分の乱れを直す。

〔縄胎盛器―雄型〕空研ぎ。内側に少し輪島地の粉(3辺地)を混ぜた糊漆を刷毛付け。
*紐の境に凹みが目立つ。なかなか難しい。

〔縄胎盛器―雄型2〕天日干。

〔乾漆縄胎盛器―雌型〕内脇の布目摺り。

〔縄胎杯〕紙型から外す。離型用のサランラップがくっついていてなかなか取れず。(ピンセット利用)
外側に切り子地を刷毛付け。

4.11(月)

〔乾漆食籠―雌型〕蓋・身・懸子…見込みの空研ぎ。リグロインで薄めた生漆を吸わせる。

〔乾漆食籠―雄型〕身…高台底の水平研ぎ。紐の段を埋め、高台底の低い所に切り子地。
蓋・懸子…熱処理の箱の隅に置く。

〔縄胎盛器―雄型〕端・高台の水平研ぎ。内側の空研ぎ。
内側の紐の上に糊漆の膜ができていて、紐目が見えないので刃物などで擦る。
リグロインで薄めた生漆を吸わせる。

〔縄胎盛器―雄型2〕熱処理開始。

〔乾漆縄胎盛器―雌型〕空研ぎ。リグロインで薄めた生漆を吸わせる。

〔縄胎杯〕まだサランラップが残っていたのでピンセットで取り、内側を擦る。
空研ぎし、掃除機で埃を吸うと底が剥がれてしまう。(紐部分はくっ付いている)
少し地の粉を混ぜた糊漆を渡し、底をくっ付けておく。

4.12(火)

〔乾漆食籠―雌型〕蓋・身・懸子…空研ぎ。

〔乾漆食籠―雄型〕身…高台底の水平研ぎ。高台に切り子地を付け、ガラス板に押し、取り除く。
内底の高台付近にも切り子地を渡し、高台からはみ出たのを浚えながら、均す。紐の段を埋める。

〔縄胎盛器―雄型〕空研ぎ。端幅が太すぎるし、狂っているので、定規に合わせて削ったり研いだり、、、
幅定規で端幅を切り子地で作る。線の流れで外側が足りないときは外につける。
見付きの紐の向きが違う境にできた段を切り子地で埋める。

〔乾漆縄胎盛器―雌型〕空研ぎ。

〔縄胎杯〕裏底を貼り直した段を切り子地で埋める。

4.13(水)

〔乾漆食籠―雄型〕身…高台底の水平研ぎ。高台に切り子地付け。麻紐の段埋め。

〔縄胎盛器―雄型〕*石膏原型がきれいにできていないので、素地にも狂いが写る。
アクリル片で山と谷の形の定規を作る(素地の中で一番まともだと感じるのを基準にする)。
端幅定規も削ってこの作品に向くように変え、端幅の広いところを削る・・・線の流れで内か外を決める。
内の山の形を、アクリル定規をガイドに沿わせて切り子地で作る。
端幅を切り子地で作る。
見付きの凹みに切り子地。
高台の低い所に切り子地。
*紐目(縄目?)を見せたいので形の修正をしたくは無いが、狂っているので仕方が無い。

4.14(木)

〔乾漆食籠―雄型〕身…高台底の水平研ぎ。麻紐の段埋めをしながら高台にも。

〔縄胎盛器―雄型〕空研ぎ。入り隅の山を切り子地で作る。
端幅を外側に盛るようにして作る―曲線が乱れているので。
見付きの凹み、高台の低い所に切り子地。内底の低い所にも。

〔乾漆縄胎盛器―雌型〕内脇に麻布を貼る(5枚目)。

〔縄胎杯〕内底に麻布を貼る。

4.15(金)

〔乾漆食籠―雄型〕身…空研ぎ。高台付近に錆下地箆付け(轆轤使用)。

〔縄胎盛器―雄型〕空研ぎ。入り隅の山を錆下地で作る。
見付き、内脇の凹みに錆下地。
入り隅の谷(外側)をアクリル片の定規を使って錆で作る。

4.16(土)

〔乾漆食籠―雄型〕身…高台底の水平研ぎ。高台の内側の立ち上がり部分に切り子地。

〔縄胎盛器―雄型〕端と高台の水平研ぎ。端付近の入り隅の谷を削り、深くする。
入り隅の山を切り子地で作る。
入り隅の谷を切り子地で作る。
高台の低い所に切り子地。ガラス板を置き、取り去る。高かった部分を箆で均す。
*乾漆素地でならこういう修正はよくするが、紐巻きの場合は努力が無に帰す。

〔乾漆縄胎盛器―雌型〕またも6箇所に浮き。切り取り、形に切ったのを貼り直す。

4.17(日)

〔乾漆食籠―雄型〕身…高台底の水平研ぎ。高台付近、錆下地箆付け(轆轤使用)。

〔縄胎盛器―雄型〕端と高台の水平研ぎ。切り子地の空研ぎ。
入り隅の山付近に錆箆付けで滑らかにする。
入り隅の谷を錆下地で作る。

〔乾漆縄胎盛器―雌型〕空研ぎ。乾いている感じだが、、、

4.18(月)

〔乾漆食籠―雄型〕身…高台底の水平研ぎ。
裏底と高台立ち上がりの隅付近、切り子地付け。

〔縄胎盛器―雄型〕空研ぎ。入り隅の谷を切り子地で作る。
高台の幅定規を作り、高台の幅を揃える為、切り子地を渡し、定規を引く。

〔乾漆縄胎盛器―雌型〕布目摺り。

〔縄胎杯〕内側の布目摺り。裏底にできた段を少し埋める。

4.19(火)

〔乾漆食籠―雄型〕身…高台底の水平研ぎ。高台空研ぎ。
リグロインで薄めた生漆を吸わせる。

〔縄胎盛器―雄型〕端・高台の水平研ぎ。入り隅などを空研ぎ。
入り隅の谷を切り子地で作る。高台の低いところと角に切り子地。

〔乾漆縄胎盛器―雌型〕空研ぎ。リグロインで薄めた生漆を吸わせる。

〔縄胎杯〕空研ぎ。リグロインで薄めた生漆を全体に吸わせる。

4.20(水)

〔乾漆食籠―雄型〕身…高台底の水平研ぎ。高台の内隅に錆箆付け。

〔縄胎盛器―雄型〕端・高台の水平研ぎ。入り隅などを空研ぎ。
入り隅の谷を錆下地で作る。高台の低いところに錆下地。

〔縄胎盛器―雄型〕入り隅の谷を切り子地で揃える(アクリル片の定規利用)。

〔乾漆縄胎盛器―雌型〕空研ぎ。入り隅の山を切り子地で揃うよう作る(アクリル片の定規を利用)。
内腰隅に切り子地箆付け。

〔縄胎杯〕空研ぎ。内底と腰少々に切り子地箆付け。裏底にも。

4.21(木)

〔乾漆食籠―雄型〕身…空研ぎ。高台付近に極薄の和紙を貼る。

〔縄胎盛器―雄型〕端・高台の水平研ぎ。軽く空研ぎ。
端を中心に内と外にかかるように極薄の和紙を貼る。
高台の角にがたがたのところがあるので、錆で角を作る。

〔縄胎盛器―雄型〕端・高台の水平研ぎ。軽く空研ぎ。
入り隅の谷を錆下地で揃える(アクリル片の定規利用)。
端の麻紐が顔を出したので、生漆を吸わせる。

〔乾漆縄胎盛器―雌型〕空研ぎすると、また布の浮きを発見。
切り取り、別の布を貼り直す。

〔縄胎杯〕空研ぎ。裏底に極薄の和紙を貼る。

4.22(金)

〔乾漆食籠―雄型〕身…空研ぎ。リグロインで薄めた生漆を吸わせる(蓋・懸子も)。

〔縄胎盛器―雄型〕軽く空研ぎ。ボンスターで全体の艶消し(特に紐のところ)。
リグロインで薄めた生漆を吸わせる。

〔縄胎盛器―雄型〕夜、石膏に水を吸わせる。

〔乾漆縄胎盛器―雌型〕空研ぎ。貼り直した部分の麻布の重なりを丸刀で取る。
入り隅の山を切り子地で作る。内隅周りに切り子地付け(凹み直しの為)。

〔縄胎杯〕空研ぎ。リグロインで薄めた生漆を吸わせる。

4.23(土)

〔縄胎盛器―雄型〕キング#1000で研ぐ。研ぎ切れないところは荒砥で研ぐ。
紐目を研ぐため、ボンスターで艶消し(空研ぎ)。地の粉をつけて艶消し(水研ぎ)。
黒漆で中塗り・・・内側から外脇まで。20℃、40%。下のスポンジに水を含ませる。
*黒漆を灯油で柔らかくしてかかる。この前切り出した刷毛を使う。

〔縄胎盛器―雄型〕石膏を削って部分毎に剥がし、素地を取り出す。
糊分を洗い、布で拭き、紐の上で浮いている膜を刃物の先で削る。
ガラス板に当てるとすごいガタがあるので、二枚のガラス板で挟み、重石(辞典で)をする。
*雄型1の半分ほどしか熱処理をしなかった所為かもしれない。天日干は弱い!

4.24(日)

〔乾漆食籠―雄型〕身…空研ぎ。切り子地付け。1回目。
蓋・懸子…空研ぎ。切り子地付け。2回目。

〔縄胎盛器―雄型〕紐目が目立ちすぎるので、錆で埋める。
*麻紐が細すぎ目立たないが、紐目が残るのもきれいでないので良くない。どうする?

〔縄胎盛器―雄型〕ガラス板で挟んで天日干。
*画像は
u_ru_4のホームページ参照用画像2005年の2を見てください。
天日では弱すぎるので、500wを真上から直射で加熱(温度計で75℃)。約2時間。

〔乾漆縄胎盛器―雌型〕空研ぎ。入り隅の山を切り子地で作る。
内隅の凹みに切り子地。

〔縄胎杯〕空研ぎ。内底とその付近に錆箆付け。

*貝に漆で書いた文字を硝酸で抜く(ガラス板に糊で貼っておいた)。刃物研ぎ。

4.25(月)

〔乾漆食籠―雄型〕身…空研ぎ。錆下地付け。2回目。
蓋・懸子…空研ぎ。錆下地付け。3回目。

〔縄胎盛器―雄型〕全体を砥石で研ぐ。
内側にリグロインで薄めた生漆を吸わせる。
高台に錆下地刷毛付け。 端に錆箆付け。目立つ凹みにも。

〔縄胎盛器―雄型〕ガラス板で挟んだ状態にしてある。

〔乾漆縄胎盛器―雌型〕空研ぎ。内脇・内腰にリグロインで薄めた生漆を吸わせる。

〔縄胎杯〕空研ぎ。リグロインで薄めた生漆を吸わせる。

4.26(火)

〔乾漆食籠―雄型〕身…空研ぎ。

〔縄胎盛器―雄型〕端・高台の水平研ぎ。
外側を砥石で研ぐ。
外側、黒漆で中塗り。19℃、53%(湿りあり)。

〔縄胎盛器―雄型〕*ガラス板にペーパー#360を両面テープで貼って水平研ぎをするため、重し(ガラス板)を外したら狂いが直っていた。

4.27(水)

〔乾漆食籠―雄型〕身…錆下地付け。3回目。

〔縄胎盛器―雄型〕(朝)ほとんど乾いていた。
(夜)内側を名倉砥、キング#1000などで研ぎ、炭粉で艶を消す。高台角に錆。

〔縄胎盛器―雄型〕型から抜くとき切ってしまった麻紐を糊漆で貼る。

〔乾漆縄胎盛器―雌型〕空研ぎ。入り隅の山を下地で作る。内脇、内腰の凹みを埋める。

〔縄胎杯〕空研ぎ。内底に錆下地箆付け。裏底の凹みにも。

4.28(木)

〔乾漆食籠―雄型〕熱処理開始。(蓋・懸子は以前からしている)

〔縄胎盛器―雄型〕(朝)麻紐の縦方向と横方向の境に目立つ凹みなどを錆で埋める。
(夜)錆を研ぐ。内側を黒漆で中塗り(2回目)。28℃、50%(60%を示していたので湿りのスポンジを外へ出す)。

〔縄胎盛器―雄型〕全体にリグロインで薄めた生漆を吸わせる(内側は大量に吸い込む)。

〔乾漆縄胎盛器―雌型〕空研ぎ。内脇・内腰にリグロインで薄めた生漆を吸わせる。

〔縄胎杯〕空研ぎ。全体にリグロインで薄めた生漆を吸わせる。

4.29(金)

〔縄胎盛器―雄型〕(朝)麻紐の目の凹みが不揃いなので、錆をつける。
(夜)端幅が見た目に狂っているので削る。研ぐ。
*前の揃えたはずなのに何時の間にか狂ってしまう
内脇に凹みが目立つので錆を見る。

〔縄胎盛器―雄型〕麻紐を膜から研ぎ出す感じに研ぎこむ。
紐目に錆を摺り込む。端に下地箆付け。

〔乾漆縄胎盛器―雌型〕空研ぎ。入り隅の山の下部分に下地をつけ形を直す。

4.30(土)

〔縄胎盛器―雄型〕外側を人工砥、ペーパー#700で研ぎ、炭粉で艶消し。
外側に黒漆で中塗り(2回目)。

〔縄胎盛器―雄型〕内側を空研ぎ。リグロインで薄めた生漆を吸わせる。

5.1(日)

〔縄胎盛器―雄型〕黒田朱を20g練り、昨秋のと混ぜる。その時点で色はよくない!
素地を名倉砥などで研ぎ、炭粉で艶消し。
内側から外脇まで朱の小中塗り。24℃、51%(湿りあり)。

5.2(月)

〔縄胎盛器―雄型〕(朝)22℃、55%。下のスポンジに水を多く含ませる。
(夜)22℃、60%。かなり締まっている。加湿シートに通電し、70%までに。

裏(外腰まで)を静岡炭で研ぎ、炭粉で艶消し。黒で中塗り、2回目。

〔縄胎盛器―雄型〕空研ぎ。紐目を錆で埋める(見込み全体に薄く箆付け)。
内側の山付近の形を錆で直す。
端に切り子地を渡し、ガラス板に押す。乱れたところを箆で直す。

〔乾漆縄胎盛器―雌型〕空研ぎ。入り隅の山付近の凹みに切り子地。

5.3(火)

〔縄胎盛器―雄型〕(昼)見込みをペーパー#500で研ぎ込み、紐目の凸凹をできるだけとる。
*紐がどうせ見えなくなっているし、見た目にきれいでないので。
内脇、外脇もペーパーで研ぐ。
残る凹みに錆。裏底にも錆。
(夕−夜)*黒田朱25gを練る(木地呂20g)。前のと混ぜる。
内から外脇、朱塗り。(一応2回目になるが、研ぎ込んだので、実質1回目)

〔縄胎盛器―雄型〕錆付けしたところを水研ぎ。
見込みに錆。内脇の凹みにも。
端に錆付け。

〔乾漆縄胎盛器―雌型〕水研ぎ。山を切り子地で作る。
凹みを切り子地で埋める。

5.4(水)

〔縄胎盛器―雄型〕(朝)19℃、61%。乾いていた。
(夜)裏をペーパー#500で研ぎ、黒で中塗り。3回目。

*家族で黒部峡谷鉄道トロッコ電車に乗り、欅平へ行ってきました。

5.5(木)

〔縄胎盛器―雄型〕朱塗り部分を静岡炭で研ぐ。研ぎ切れないところをペーパー#500で研ぐ。
(夜)内から外脇まで黒田朱を塗る。3回目。
*朱がはげるので,また塗り直すことになる(特に内脇・外脇は透きを塗る予定だったのに)。

〔縄胎盛器―雄型〕端をガラス板上で水平研ぎ(地の粉と水で)。
錆付けしたところを水研ぎ。浮いているところを刃物で破る。
凹みなどに錆。

〔乾漆縄胎盛器―雌型〕水研ぎ。
山の下の形が決まっていないので,錆で作る。
凹みなどに錆。

〔縄胎杯〕内底を水研ぎし,また錆をつける。

〔椀〕4.24に文字を抜いた貝を貼る椀を二つ選ぶ。
布の段の目立ちすぎるところに錆。
布の浮いていた跡を刻苧で埋める。

5.6(金)

〔縄胎盛器―雄型〕外側を静岡炭で研ぐ。研ぎ切れないところはペーパー#700で研ぐ。
外側の上塗り。透漆に黒漆を混ぜる(全体に対し黒が1−1.5割ほど)。ごみが目立つ。22℃、53%。

5.7(土)

〔縄胎盛器―雄型〕(朝)22℃、53%。少し息がのる程度。湿らせたスポンジを下に置く。
(夕)18℃、63%。締まっている感じなので、下の段に移す。
(夜)加湿シートに通電。

〔縄胎盛器―雄型〕端をガラス板上で水平研ぎ(地の粉と水で)。
山を研ぐ。錆付けしたところを水研ぎ。
全体にリグロインで薄めた生漆を吸わせる。

〔乾漆縄胎盛器―雌型〕山付近や錆を水研ぎ。
リグロインで薄めた生漆を吸わせる。

〔縄胎杯〕研いでから、リグロインで薄めた生漆を吸わせる。

〔椀〕錆や布の出っ張りを荒砥で研ぐ。
リグロインで薄めた生漆を吸わせる。

*リグロインで薄めた生漆が余ったので、雌型の乾漆食籠や出窓の板に吸わせる。

5.8(日)

〔縄胎盛器―雄型〕*仕事をしている部屋などを掃除。
内側を静岡炭で研ぐ。研ぎ切れないところはペーパー#1000で研ぐ。
*シートで仕切り、その内側をもう一度掃除。
見付きを朱、内脇・端を透漆(黒を少し混ぜたもの)で上塗り。23℃、54%。
*返しを取らない予定だったが、硫化水銀朱が沈まないよう返しを取ることにした(両面テープ利用)。

〔縄胎盛器―雄型〕端幅定規で端の幅を錆で揃える(段も埋める)。
山の形の悪い部分も錆で作る。

5.9(月)

〔縄胎盛器―雄型〕(朝)17℃、53%。湿らせたスポンジを下に置く。
(夕)21℃、64%。締まっていた。朱の流れ悪い!ごみも残ったまま。
(夜)加湿シートに通電。

〔縄胎盛器―雄型〕山を研ぐ。内脇・隅も研ぐ。
凹みなどに錆。端幅を揃えるよう錆で作る。

〔乾漆縄胎盛器―雌型〕山、内脇・隅などを研ぐ。
凹みに錆。山の形を直す。

5.10(火)

〔縄胎盛器―雄型〕朱の流れの悪さをどうするか悩んだが、結局、塗り直すことにした。
内側を透漆で溜塗り。20℃、55%。

5.11(水)

〔縄胎盛器―雄型〕4am 55%。下に湿らせたスポンジを入れる。
6:20am 60%。加湿シートに通電。70%前後に。
7:45am 光ったままなので80%まで加湿。乾かない!
*アルコールで乾くようになると言う・・・
ジオログに書きます

〔縄胎盛器―雄型〕山を研ぐ。内脇・隅も研ぐ。見付きは静岡炭で研ぐ。
雄型1に塗って乾かなかった透き漆を下から混ぜて、内側(端まで)に塗る。

〔乾漆縄胎盛器―雌型〕山の錆などを研ぐ。
一部まだ浮いている音がするので削り取る。刻苧で埋める。

5.12(木)

*第44回日本伝統工芸富山展の懇親会でした。
エタノールによる漆の乾燥促進で縮みが少し出たそうです。

5.13(金)

〔縄胎盛器―雄型〕裏側を静岡炭で研ぐ。紐目は炭の研ぎ汁で艶を消す。
白漆を外側(裏側)に塗る。 *紐目に色漆を残すため。

〔乾漆縄胎盛器―雌型〕削った凹みなどに錆。山の足りない部分などにも錆。

5.14(土)

〔乾漆食籠―雄型〕昨夕から石膏に水を吸わせ始める。
糊漆が足りなかったのか、丸のみ・ドライバーで削り、いくつかの部分に分けても、剥がれてこなかった。
削ったり、ドライバーを叩いたりして、何とか素地を取り出す。
まだくっ付いている石膏は、金箆で主に削る。
洗い、タオルで水分を拭き取り、端を下に向けてすのこの上に置く。

〔縄胎盛器―雄型〕内側を静岡炭で研ぎ、研ぎ汁で低い部分の艶を消す。
内側(端まで)に透漆を塗る。2回目。

5.15(日)

〔乾漆食籠―雄型〕*夜現在、素地に狂いは出ていないようだ。
丸のみで傷つけたところに錆。

〔縄胎盛器―雄型〕外側を静岡炭で研ぎ、研ぎ汁で低い部分の艶を消す。
古い黄色漆に白漆・透き漆を少し混ぜ、中塗り。外側2回目。(午前)
*7:20pm頃、息がかかるまでになっている。21℃、66%。

〔椀〕ペーパー#700で研ぎ、低い部分の艶を消す。
内から合口の外1.5cm幅ぐらいまで、縄胎盛器と同じ色を塗る(足りなくなり、白漆追加)。
*乾きに関しては縄胎盛器とほぼ同じ(白漆が強い塗りはやや速い)。

5.16(月)

〔縄胎盛器―雄型〕内側を静岡炭で研ぐ。内隅・内脇はペーパー#700で研ぐ。
*これも内側の麻紐の目が目立たなくなったので、鉛筆でしるしを付ける。
白漆を使って、1分刷毛で渦巻き状に線を描く。端にも白漆を塗る。

5.17(火)

〔縄胎盛器―雄型〕外側を静岡炭で研ぐ。
少し黄色っぽい漆を研ぎ破って下の白漆を出し、紐目が見えるようにする。
低い部分の艶を炭粉で消す。
透漆で外側を上塗り。22℃、60%余り(湿りあり)。
*昨日の、端の白漆塗りで一部に縮みがあり、削り、研ぐ。その部分に白漆。

5.18(水)

〔乾漆食籠―雄型〕まだ残る石膏を刃物の先で削る。
傷つけた凹みなどに錆。端の内側に錆付け(ガタガタしているので)。

〔縄胎盛器―雄型〕内側を静岡炭で研ぐ。
白漆の渦巻きに縮みを見つけたので、研ぐ。 塗りは中止。

〔乾漆縄胎盛器―雌型〕*一昨日から時々熱処理(500w or 天日干)。

〔椀〕内底は静岡炭、内側全体を炭粉胴擦りで艶を消す。

5.19(木)

〔乾漆食籠―雄型〕イラストレーターで作図した図に素地を合わせる。
鉛筆で素地の形の出・入りをチェックし、図に当て、正確な位置を赤ボールペンで書く。
*画像は
u_ru_4のホームページ参照用画像2005年の2を見てください。
赤ボールペンの印を目安に蓋と身を重ね合わせ、蓋の足りないところに下地(目立つ一箇所のみ)。後で切る。
*昨日の錆、乾き不十分。

〔縄胎盛器―雄型〕内側に透漆を少し薄めに塗る。(小中塗り)23℃、59%。

〔椀〕透漆を内側に塗り、湿り風呂に2.5時間余り。まだ少し早かったが貝を貼る。

5.20(金)

〔縄胎盛器―雄型〕*朝18℃、58%。光ったまま。湿りを強め、下段へ移す。
夕24℃、65%。乾いていた。静岡炭で研ぐ。ペーパー#700で研ぐ。
穴が3箇所あり、透き漆で埋める。

5.21(土)

〔縄胎盛器―雄型〕内側を透漆で上塗り。24℃、55%。
11:30pm湿らせたスポンジを下に置く。

*錆を合わせる。

5.22(日)

〔縄胎盛器―雄型〕朝、まだ光っているが、艶は落ち始めている。下の段に移す。
(夕)乾いていたので、搬入。5.10の塗りも、下から混ぜても流れたと分かる。

*1日、美術館の当番でした。かなりの入場者でした。

〔乾漆食籠―雄型〕赤ボールペンで書いた線を彫刻刀で彫ってみる。
*まだどう作業を進めるか決められない。

5.23(月)

〔乾漆食籠―雄型〕イラストレーターによる作図に合わせて、蓋の入り隅を丸刀で削る。
2ヶ所ずつ削り、鉛筆で位置を書き直す。
入り隅の作図の位置が深すぎるので、イラストレーターで4回ほど作図をし直す。
削り足りないところを削る。
の高さが足りないところを切り子地で作る(片側のみ)。
身の山の足りないところも切り子地で作る(片側)。

5.24(火)

〔乾漆食籠―雄型〕作図に合わせて、の入り隅を削りこむ。図に合わせ直し、位置を鉛筆で書く。
の入り隅も同様に削り込む。
…山の高さの足りないところを切り子地で作る(片側)。

*刃物を研ぐ(素地を削るための)

5.25(水)

〔乾漆食籠―雄型〕…作図に合わせ、位置のチェック。高さ・深さのチェック。
蓋と身を重ね合わせ、合っているか見る。かなり合っている気がする。
身の入り隅を鉛筆で書き、彫刻刀で削り、溝をつける。
*硬いのでなかなか彫っていけない。
足りない部分に錆付け(合口の外回り)。

5.26(木)

〔乾漆食籠―雄型〕入り隅を、鉛筆の線を丸鑢で削って作る。まだ足りないか?
山の片側などに錆。

〔乾漆縄胎盛器―雌型〕昨夕より石膏を水の中におき、水を吸わせる。
(夕)石膏を割って素地を取り出す。これも離型剤の糊が薄すぎたようだ。
*素地を端を下にしてスノコの上に置く。

5.27(金)

〔乾漆食籠―雄型〕身…作図に合わせて辺の出をチェックし、荒砥で研ぐ。出過ぎは刃物で削る。
端幅が狭くなりすぎた内側に錆。山や辺の足りないところに錆。
研いだところに薄めた生漆を塗る。
蓋…作図に合わせ、足りないところに錆。
昨日研いだ入り隅に薄めた生漆を塗る。

〔乾漆縄胎盛器―雌型〕昨日、かなり下地の膜が剥がれた。下地に貼った布が浮いていたのだろう。
布の上に刻苧を渡す。

5.28(土)

〔乾漆食籠―雄型〕蓋・身…作図に合わせながら、出過ぎの辺を削ったり、研いだりする。(特に)
端の内側少しから外脇にかけて、薄めた生漆を塗る。

〔乾漆縄胎盛器―雌型〕刻苧を空研ぎ。くっ付いている石膏を削る。バリのようなのを削る。
刻苧の部分などに薄めた生漆を塗る。

5.29(日)

〔乾漆食籠―雄型〕蓋・身…作図に合わせ、出過ぎを削る。
蓋と身を重ね合わせ、ガムテープで何箇所か固定。合口の出ている側を基準に足りない側に錆。
ガムテープを取り除き、そこにも足りない側に錆。
少しして合口を少し切っておく。

〔乾漆縄胎盛器―雌型〕布の出たあたりに刻苧。

5.30(月)

〔乾漆食籠―雄型〕蓋・身…作図に合わせ、出過ぎを削る。
蓋と身を重ね合わせ、ガムテープで何箇所か固定し、合わせ錆。
ガムテープを取り除き、そこにも足りない側に錆。 少しして合口を切る。

〔乾漆縄胎盛器―雌型〕空研ぎ。凹みに刻苧。

5.31(火)

〔乾漆食籠―雄型〕蓋・身…作図に合わせると山と谷は大体あっている。
蓋と身を重ね合わせ、ガムテープで何箇所か固定し、合わせ錆。
ガムテープを取り除き、そこにも足りない側に錆。
*辺の膨らみがまだ合っていない。
少しして合口を切る。

〔乾漆縄胎盛器―雌型〕空研ぎ。
見込みの中央から麻紐(径1oほど)を巻き始める。
*太目の紐の上に麻布を貼ったのが、あまりきれいでないので。
凹みに刻苧。

6.1(水)

〔乾漆食籠―雄型〕蓋・身…作図に合わせて山と谷の位置を鉛筆で書く。空研ぎ。
内側の山(外側は入り隅)が歪んでいるので、鑢で削って真っ直ぐに見えるようにする。
合わせ錆。

〔乾漆縄胎盛器―雌型〕見込みの麻紐巻きの続き。
途中でよじり合わせ(4本合わせ)、1周分巻く。
また元の1本だけで巻いていく。
凹みに刻苧。

6.2(木)

〔乾漆食籠―雄型〕蓋・身…作図に合わせて山と谷の位置を鉛筆で書く。空研ぎ。
蓋の内側をまた鑢で削り形直し。
蓋と身を重ね合わせ、狂いをチェック。
足りない所と蓋の外脇の凹んで見えるところに錆。

〔乾漆縄胎盛器―雌型〕*上布用糸4本を右回しで捩り、中央で折り左回しで捩る。
細い麻紐(ラミー)を2本にし右回し、半分に折り左回しで捩る。
*画像は
u_ru_4のホームページ参照用画像2005年の2を見てください。

6.3(金)

〔乾漆食籠―雄型〕蓋・身…作図に合わせ2,3箇所ずつチェックし、山と谷を研ぐ。
蓋と身を重ねて、裏から見ると、昨日よりはきれいになっている。
リグロインで薄めた生漆を吸わせる(内側から外脇まで)。

〔乾漆縄胎盛器―雌型〕麻紐巻きの続き。途中にラミーのよじったのを貼る。
外側の凹みに刻苧。

6.4(土)

〔乾漆食籠―雄型〕蓋・身…凹みの目立つ付近を軽く空研ぎ。内側の凹みに錆。
身の端幅を揃える為、錆を渡し、定規を引く。

〔乾漆縄胎盛器―雌型〕麻紐巻きの続き。また途中に捩った紐を貼る。見込みに貼り終える。
外側の凹みを手で触れて探し、こくそ+錆で埋める。

6.5(日)

〔乾漆食籠―雄型〕身…(朝)空研ぎ。端幅の段を錆で埋める。見込みの凹みにも。
(夕)辺の曲線を作図でチェック、空研ぎで削る。入り隅の深さもチェックし、研ぎこむ。
辺の形を作ったのでまた足りなくなった端幅を錆で作る。
外側の空研ぎしたところに生漆を吸わせる。
*立ち上がりを付ける為の準備。

〔乾漆縄胎盛器―雌型〕(朝)外側の刻苧を空研ぎ。
(夜)端の外側から麻紐を巻き始める。

6.6(月)

〔乾漆食籠―雄型〕身…作図に合わせ、出ている部分を空研ぎする。
端幅を作った段を錆で埋める。

〔乾漆縄胎盛器―雌型〕見込み隅の麻紐の段を刻苧+錆で埋める。
外側の麻紐巻き(貼り)の続き。

6.7(火)

〔乾漆食籠―雄型〕身…作図に合わせ、出ている部分を空研ぎする。
*1箇所、何度やっても出ている。膨らんでいくのかもしれない。
端幅を錆で作る。足りない部分(辺と山)も錆で作る。

〔乾漆縄胎盛器―雌型〕見込み隅の刻苧+錆を空研ぎ。乾いている感じだが、、、
外側の麻紐巻き(貼り)の続き。

6.8(水)

〔乾漆食籠―雄型〕蓋…作図に合わせると、辺の形が決まっていなかったので、空研ぎで直す。
足りないところに錆。端に残る凹みにも錆。
身…作図に合わせると1箇所のみ目立ち、研ぐ。
端幅のところを空研ぎし、端幅の段を埋める。

〔乾漆縄胎盛器―雌型〕見込み隅の段を刻苧+錆で埋める。
外側の麻紐巻き(貼り)の続き。腰付近までくる。

6.9(木)

〔乾漆食籠―雄型〕蓋…作図に合わせると、辺の形がまだ決まっていないので、空研ぎで直す。
端に錆箆付け。
身…空研ぎ後、端に錆箆付け。

〔乾漆縄胎盛器―雌型〕見込み隅の刻苧+錆を空研ぎ。
外側の麻紐巻き(貼り)、腰まで来たので終了とする。
*かなり締まってから箆で隅に押しておく。一部浮きがあるかも、、、

6.10(金)

〔乾漆食籠―雄型〕蓋・身…端を擦りガラスで水平研ぎ。端の両側を軽く研ぐ。
端に錆箆付け。

〔乾漆縄胎盛器―雌型〕見込み隅に刻苧+錆を渡す。
端の紐との間の隙間を埋める。外腰の紐の段を埋める。
厚紙の型を両面テープで貼り、高台を作る。
*厚紙を取り除いたが、両面テープが取れない!

6.11(土)

〔乾漆食籠―雄型〕(朝)蓋・身…端を擦りガラスで水平研ぎ。端の両側を軽く研ぐ。
端付近に生漆を渡し、拭き取る。
(夕)身…立ち上がりを付ける為、端の内側に厚紙を糊で貼る。洗濯バサミで固定。

〔乾漆縄胎盛器―雌型〕(朝)空研ぎ。見込みの麻紐巻きに生漆を渡し、拭き取る。
(夕)内隅に刻苧+錆を箆付けし、凹みを埋める。
(夜)端回りに極薄の麻布吉野紙を貼る。
外腰の麻紐の段付近に和紙を貼る。

〔乾漆食籠―雌型〕蓋・身・懸子…和紙を貼る。4.12以来の仕事になるか?

6.12(日)

〔乾漆食籠―雄型〕身…立ち上がり定規に合うように、厚紙に切れ目を入れ、セロテープで固定。
中目の麻布を貼る。バイアスに切り、はみ出たのを切り取り、後から糊漆で浮きを押さえる。

〔乾漆縄胎盛器―雌型〕高台を包むように極薄の和紙を貼る。

6.13(月)

〔乾漆食籠―雄型〕身…立ち上がりの布を軽く空研ぎ。
下地(輪島地の粉)で布目摺り。

〔乾漆縄胎盛器―雌型〕内脇・端に切り子地刷毛付け。山以外の面は箆で均す。
外腰付近の麻紐の段を切り子地で埋める。
高台底に切り子地を付ける。

6.14(火)

〔乾漆食籠―雄型〕身…立ち上がりの空研ぎ。
目の細かい麻布を立ち上がりに貼る。(2枚目)
懸子…削ったりしているが、どう合わせるか、方法がはっきりしない。

〔乾漆縄胎盛器―雌型〕内隅・端に切り子地箆付け。
外腰付近の段を埋める。高台底に切り子地付け。

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