宇宙大作戦

第2シーズン

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AMOK TIME バルカン星人の秘密

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Netflixシーズン2-1: バルカン星人の秘密

シーズン2-1: バルカン星人の秘密 [00:01:12] Jim, when I suggested to Spock that it was time for his routine checkup, your logical, unemotional First Officer turned to me and said: "You will cease to pry "into my personal matters, Doctor, or I shall certainly break your neck." [McCoy]
【吹替】カーク、実は昨日スポックに、もし身体の調子が悪いんなら一度精密検査をしたらどうだろうと言ってみたところが、こうなんだ。「私の個人的な問題にいちいち口を出さないてもらいたい。さもなければ首を絞めて殺してやる。」 [ふーん]
【直訳】ジム、私はスポックに言ってやったんだよ。そろそろ定期健診の時期だぞってね。そしたら論理的で非感情的な君の副長さんが私に向き直って何て言ったと思う?「個人的な問題のことを詮索するのはやめてくれ、ドクター、さもなきゃお前の首をへし折るぞ」だと。
シーズン2-1: バルカン星人の秘密 [00:01:38] Captain... I should like to request a leave of absence on my home planet. On our present course, you can divert to Vulcan with a loss of but 2.8 light-days. [Spock]
【吹替】船長、休暇をいただいて私の惑星に帰りたいのです。現在のコースを変えてバルカン星へ立ち寄っても、せいぜい2日のロスだけです。 [ふーん]
【直訳】船長、休暇をとり母星へ帰る許可をいただけますか。現在のコースなら、バルカンへ立ち寄っても2.8光日のロスですみます。
【所感】時間じゃなくて距離のロスを言ってたのか。
シーズン2-1: バルカン星人の秘密 [00:03:20] All right, Spock, let's have it. [Kirk]
【吹替】訳を話してくれ。 [ふーん]
【直訳】さて、スポック、訳を聞こうか。
シーズン2-1: バルカン星人の秘密 [00:03:22] It is undignified for a woman to play servant to a man who is not hers. [Spock]
【吹替】例えどんな事情があろうと、妻たるものが夫以外に仕えるのは品位がありません。 [はぁ?]
【直訳】女性が夫でもない男に奉仕するというのは、品位に欠けた行為です。
シーズン2-1: バルカン星人の秘密 [00:03:28] I'm more interested in your request for shore leave. In all the years... [Kirk]
【吹替】なぜバルカンへ帰りたいか聞いてるんだ。君は何年も... [ふーん]
【直訳】それより、休暇の申請理由の方にこそ興味があるな。この何年も...
シーズン2-1: バルカン星人の秘密 [00:03:31] You have my request, Captain. Will you grant it or not? [Spock]
【吹替】休暇を申請しているんです。いいんですかいけないんですか? [ふーん]
【直訳】申請内容はもうお聞きのはずです。許可ですか却下ですか?
シーズン2-1: バルカン星人の秘密 [00:05:06] I suppose most of us overlook the fact that even Vulcans aren't indestructible. [Kirk]
【吹替】バルカン星人も病気をするとはね。もっと強いんじゃなかったのかな。 [ふーん]
【直訳】バルカン人でさえ無敵とは言えんという事実を見落としてたようだな。
シーズン2-1: バルカン星人の秘密 [00:05:16] No... we're not. [Spock]
【吹替】違います。 [ふーん]
【所感】否定疑問に対して答えた格好やね。「強くなどない」と言いたい文脈だが... ちゃんと通じてるかな?
シーズン2-1: バルカン星人の秘密 [00:05:26] Captain's Log, Stardate 3372.7. On course, on schedule, bound for Altair VI via Vulcan. First Officer Spock seems to be under stress. He has requested and been granted shore leave. Ship's Surgeon McCoy has him under medical surveillance. [Kirk]
【吹替】航星日誌、宇宙暦0408.3034。我々はバルカン星を経由して、惑星アルター6号へ向かうことにした。副長スポックが神経症に悩み、休暇願いを出したからだ。それまでは、ドクター・マッコイが、彼から目を離さないことにした。 [はぁ?]
【所感】“アルター6号”はちょっとね。「アルタイル6号星」というべきでショウ。
シーズン2-1: バルカン星人の秘密 [00:06:15] Lieutenant Uhura, acknowledge that message. [Kirk]
【吹替】中尉、確認したと伝えてくれ。
【余談】おぉ!第1シーズンでは頑固に「少尉」と誤訳し続けていたのに...(^^)。
シーズン2-1: バルカン星人の秘密 [00:06:31] Head directly for Altair VI. Head directly for Altair VI. Sailor's luck, Mr. Spock. Or as one of Finagle's Laws puts it: "Any home port the ship makes will somebody else's, not mine."
【吹替】アルター6号に直行だ。司令官からの命令だ。仕方がない。所詮我々は自家用車に乗ってるわけじゃないから、行きたいところに自由に行けるものじゃない。 [はぁ?]
【直訳】アルタイル6号星に直行だ。船乗りの宿命かな、ミスター・スポック。フィナグルの法則にもあるだろう。「船の停泊地はいつも他人の故郷で、自分のではない」
【所感】"Finagle's Law"ってのは、40〜60年代にSF作家が作中で使うようになった、マーフィーの法則みたいなものらしい。それにしても"Sailor's luck"というのはなんだろう?こっちも何かの隠喩かなんかのようだが。それにしても見事に原意を無視するものだ。
シーズン2-1: バルカン星人の秘密 [00:08:34] Captain, lock me away. I do not wish to be seen. I cannot... no Vulcan could... explain further. [Spock]
【吹替】私を監禁してください。これ以上人に見られたくない。バルカン人は、これから先のことは説明できないのです。
【余談】ふーん、ポン・ファーのことって種族的秘密だったのか。それにしても予想不可能なことなんだっけ?なんで事前に休暇を取って別の方法(シャトルを借りるとか)で帰郷する予定を立ててなかったのか... 非論理的だ!(^^)
シーズン2-1: バルカン星人の秘密 [00:11:17] There's a growing imbalance of body functions. As if, in our bodies, huge amounts of adrenaline were constantly being pumped into our bloodstreams. Now, I can't trace it down in my bio-comps. Spock won't tell me what it is. But if it isn't stopped somehow, the physical and emotional pressures will simply kill him. [McCoy]
【吹替】身体の機能のバランスが崩れかかっている。地球人と同じ様に、スポックの身体にも絶えず大量のアドレナリンが流れているはずだが、さっきの診察ではそれが見当たらないし、スポックは何も言おうとしない。もし完全に止まってしまったら、これはバルカン人でも地球人でも死ぬことは確実だよ。 [最低]
【直訳】身体機能のアンバランスさがどんどん酷くなってる。地球人と比べて血流中に送られるアドレナリンが大量すぎるんだ。私にはその量を抑えることができない。スポックは何も言おうとしないが、いずれにせよそれを止められなかったら、肉体的にも感情的にも待つのは死あるのみだ。
【所感】ははーん、「感情の起伏が大きい」→「大量すぎるアドレナリン」という流れだったのか。完全に誤訳してるねぇ。
シーズン2-1: バルカン星人の秘密 [00:15:27] We shield it with ritual and custom shrouded in antiquity. You humans have no conception. It strips our minds from us. It brings a madness which... rips away our veneer of civilization. It is the Pon farr. The time of mating. [Spock]
【吹替】バルカンでは、古い因習と生理的本能で行うのです。地球人にはわかりませんよ。我々は理性を失い、文明という装いがそのときに限って我々から剥がされてしまう。それが我々バルカン人の交配のときなんです。 [はぁ?]
【所感】「ポン・ファー」の呼称にも言及してる。訳出しない理由が?
シーズン2-1: バルカン星人の秘密 [00:18:04] Captain, you're making a most unusual request. [Komack]
【吹替】船長、それはまた無理な注文だな。
シーズン2-1: バルカン星人の秘密 [00:18:07] I'm aware of that, sir, but it's of the utmost importance. You must give me permission to divert to Vulcan. [Kirk]
【吹替】わかっております。が、しかし大切なことなんです。バルカンへ少しの間寄らせてください。
シーズン2-1: バルカン星人の秘密 [00:18:12] But you refuse to explain why it is so important. [Komack]
【吹替】しかし、君はその理由を説明しないじゃないか。
シーズン2-1: バルカン星人の秘密 [00:18:17] But believe me, I wouldn't make such a request... Altair VI is no ordinary matter. [Kirk]
【吹替】それは言えません。しかし、よくよく訳がなければこんなことは...
シーズン2-1: バルカン星人の秘密 [00:18:19] Altair VI is no ordinary matter. That area is just putting itself together after a long interplanetary conflict. This inauguration will stabilize the entire Altair system. Our appearance there is a demonstration of friendship and strength, which will cause ripples clear to the Klingon Empire. [Komack]
【吹替】アルター6号へ行くのは重要な任務だ。あそこでは他の星との紛争を、ようやく収めることに成功した。そして新しい大統領が付近の惑星を全部支配する。とすればあの惑星と我々が友好的にしておくのは、宿敵クリンゴン帝国のためにも必要なのだ。 [ふーん]
【直訳】アルタイル6号星のことは通常の任務とは違う。あのエリアは、長い惑星間紛争の末ようやくひとつにまとまりつつあるところだ。今回の就任式で全アルタイル星系が安定する。その場に我々がいることは、友好と脅威をみせつけることになるのだ。宿敵クリンゴン帝国に対してな。
シーズン2-1: バルカン星人の秘密 [00:18:53] I know the Altair situation. We would be one of three starships. Very impressive, very diplomatic. But it's simply not that vital. [Kirk]
【吹替】確かに今度の任務は大切だ。大統領の就任式があるからには早く行った方がいいには違いないが、こっちも大切だよ。 [最低]
【直訳】アルタイルの情況は私もわかっている。任務にあたるのは3隻。エンタープライズはその1隻だ。外交上非常に重要だ。しかし、命にかかわるほどじゃない。
【所感】おお?!呼ばれたのはエンタープライズだけじゃなかったのか。だったらちょっとぐらい遅れてもって気にもなるな。無意味(というより結構問題ありゲ)な訳し替えだ。
シーズン2-1: バルカン星人の秘密 [00:19:01] You can't go off to Vulcan against Starfleet orders. [Kirk]
【吹替】命令に逆らってまでバルカンへ行くことはない。
【余談】いや、だから、スポックに誰かつけて、シャトルででも別行動させりゃいいんじゃないの?本来任務に必要な人材だったとしても、今の状態じゃ無理なのは明白なんだし。
シーズン2-1: バルカン星人の秘密 [00:20:30] It would be illogical for us to protest against our natures... don't you think? [Spock]
【吹替】我々が性に反抗するのは、道理にはあわないんじゃないのか? [はぁ?]
【所感】だからー、"illogical"は“非論理的”だろー。考えてみたら、この回では一度も「論理」って訳されてないんじゃないか?
シーズン2-1: バルカン星人の秘密 [00:26:58] Bones, you know who that is? T'Pau. The only person to ever turn down a seat in the Federation Council. [Kirk]
【吹替】ドクター、誰だかわかるか?パオ。惑星間の連盟結成を断ったのはあの人だけだ。 [はぁ?]
【直訳】ドクター、誰だかわかるか?トゥパウだ。過去、連邦評議会で退席した唯一の人だ。
【所感】名前は「トゥパウ」というべきかと。同様に「プリング」でなく、「トゥプリン」だよな。
シーズン2-1: バルカン星人の秘密 [00:43:54] You will instruct Mr. Chekov to plot a course for the nearest starbase where I must surrender myself to the authorities. [Spock]
【吹替】ミスター・チェコフに伝えてくれ。最寄の宇宙基地向かうのだ。そこで私は、上官に自首してでる。 [はぁ?]
【所感】普通、"authority"って「当局」って訳すよな。
シーズン2-1: バルカン星人の秘密 [00:44:29] Stonn wanted me. I wanted him. [T’Pring]
【吹替】ストンと私は結婚したいのです。
シーズン2-1: バルカン星人の秘密 [00:44:36] I see no logic in preferring Stonn over me. [Spock]
【吹替】わからないね。私がいるのになぜストンを? [はぁ?]
【直訳】私よりストンを望むのは非論理的にみえるが。
シーズン2-1: バルカン星人の秘密 [00:44:41] You have become much known among our people, Spock... almost a legend. And as the years went by, I came to know that I did not want to be the consort of a legend, but by the laws of our people, I could only divorce you by the Kal-if-fee. There was also Stonn, who wanted very much to be my consort, and I wanted him. If your Captain were victor, he would not want me, and so I would have Stonn. If you were victor, you would free me because I had dared to challenge, and again, I would have Stonn. But if you did not free me, it would be the same, for you would be gone, and I would have your name and your property, and Stonn would still be there. [T’Pring]
【吹替】あなたは私たちの間で余りにも有名になった... もはや伝説の人。時が流れるに従い、私は伝説の人の妻であることが嫌になったのです。でも、私たちの定めによれば、カリフィーで別れられます。幸いストンが私を求め、私も彼を求めたのです。船長が勝っても私を求めないから、ストンのものになれます。あなたが勝っても決闘させた以上私を求めないでしょうから、やはりストンのものになります。もしあなたが求めても同じことです。この世から去っていきます。だからストンと暮らせます。 [ふーん]
【所感】「あなたは死ぬから、私はあなたの名と財産を得て、ストンと暮らす」なんてことまで言ってますな。(;゚Д゚)ガクガクブルブル。怖ぇ〜〜。女性の本性を見た気が...(^^)
シーズン2-1: バルカン星人の秘密 [00:45:28] Logical. Flawlessly logical. [Spock]
【吹替】その通りだ。全くそのとおりだ。 [はぁ?]
【直訳】論理的だ。完璧に論理的だ。
シーズン2-1: バルカン星人の秘密 [00:45:34] I am honored. [T’Pring]
【吹替】わかってください。 [ふーん]
【直訳】お褒めいただき光栄です。
シーズン2-1: バルカン星人の秘密 [00:46:14] Live long, T'Pau... and prosper. [Spock]
【吹替】あなたのご健康を祈ります。
シーズン2-1: バルカン星人の秘密 [00:46:18] Live long and prosper, Spock. [T'Pau]
【吹替】いつまでも達者でな、スポック。 [はぁ?]
【所感】「長寿と繁栄を」の応酬だったのだが。
シーズン2-1: バルカン星人の秘密 [00:48:23] Captain Kirk, message from Starfleet Command. Top priority. Response to T'Pau's request for diversion of Enterprise to planet Vulcan hereby approved. Any reasonable delay granted. Komack, Admiral, Starfleet Command. [Uhura]
【吹替】カーク船長、艦隊司令官から伝言があります。「先に要請のあった、エンタープライズをバルカンに立ち寄らせる件については、これを許可し、必要な遅延は承認する。以上、宇宙艦隊司令官」 [最低]
【直訳】カーク船長、艦隊司令部から最優先事項のメッセージです。「トゥパウの要請に従い、エンタープライズのバルカン星への寄航について、これを認める。それに伴う必要な遅延についても容認する。艦隊司令部コバック提督。」
シーズン2-1: バルカン星人の秘密 [00:48:42] Well, a little late, but I'm glad they're seeing it our way. How about that T'Pau? They couldn't turn her down. [Kirk]
【吹替】今からなら大した遅れは出さずにすむ。3,4日で着く。これから全速力だ。 [最低]
【直訳】あー、ちょっと遅かったが、見通しが明るくなってよかったよ。トゥパウは偉大だな。司令部すら翻意させるとは。
【所感】なるほど、トゥパウが手を回して助けてくれたって流れだったのね。またしても全く無意味な訳し替えで、脚本を改悪しちゃってるじゃねェか!
シーズン2-1: バルカン星人の秘密 [00:48:53] There's just one thing, Mr. Spock. You can't tell me that when you first saw Jim alive that you weren't on the verge of giving us an emotional scene that would've brought the house down. [McCoy]
【吹替】もうひとつ聞きたいんだが、君は今船長の元気な姿を見たとき顔一面に感情を表したようだったが、どういうことだ?
シーズン2-1: バルカン星人の秘密 [00:49:02] Merely my quite logical relief that Starfleet had not lost a highly proficient Captain. [Spock]
【吹替】有能な船長を失わなかったとわかれば論理的にも我々に有利なのは明らかです。
シーズン2-1: バルカン星人の秘密 [00:49:10] Of course, Mr. Spock. Your reaction was quite logical. In a pig's eye. [McCoy]
【吹替】そりゃそうだ。君の反応は論理的だったよ。あれでも論理的かね。
【所感】"a pig's eye"ってなんだろ?"pig's ears"ってんなら見つかったんだけど。
WHO MOURNS FOR ADONAIS? 神との対決

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Netflixシーズン2-2: 神との対決

●Here's the report on Pollux V, Captain. This entire system has been almost the same. A strange lack of intelligent life on the planet. It bucks the percentages. [Palamas]
【吹替】 ポルクス5号の報告書です。この形態の惑星はどれも同じです。頭脳の働く生物はほとんどいませんわ。統計を出しました。 [はぁ?]
【直訳】ポルクス5号星の報告書です、船長。この星系はどれもほぼ同じですね。惑星上に知的生命体が見られないのは少し奇妙なほどです。予想外ですわ。
【所感】「頭脳の働く」って(^^)
●Bucks them? Well, carry out the standard procedures on Pollux IV. [Kirk]
【吹替】ありがとう。ではポルクス4号の周回軌道に乗ってくれ。 [ふーん]
【直訳】予想外か。よろしい、ポルクス4号星での調査手続きに入ってくれ。
●Bones. Could you get the excited over a cup of coffee? [Kirk]
【吹替】ドクター、コーヒーとはうまい口実を見つけたもんだな。 [ふーん]
【直訳】ドクター、君はコーヒー一杯でこうまでドキドキできるかね?
●Even from here, I can tell this pulse rate's up. [McCoy]
【吹替】チャーリーにとっては願ってもないチャンスだよ。 [ふーん]
【直訳】ここからでもチャーリーの心拍数が上がってるのがわかるよ。
●I'm not sure I like that, Jim. [McCoy]
【吹替】あんまり感心しないな、これは。
●Why, Bones? Scotty's a good man. [Kirk]
【吹替】どうして?チャーリーはいいやつだぞ。
●And he thinks he's the right man for her, but I'm not sure she thinks he's the right man. On the other hand, she's a woman. All woman. One day, she'll find the right man. Off she'll go, out of the service. [McCoy]
【吹替】だから余計困るさ。チャーリーは本気になってるけど、キャロリンは全然相手にしていない。なかなか理想が高くてね。困るんだ。おまけにあの女は気が多くてね。心配だよ。 [ふーん]
【直訳】彼も自分でそう思ってるだろうな。自分こそ彼女にふさわしいと。しかし、彼女の気持ちもそうだとは思えんね。一方は女性である。全てにおいて女性的だ。ある日、彼女は自分にふさわしい男を選ぶ。彼女は去り、チャーリーは独り残される。
●Mn-hmm. I like to think of it not so much as losing an officer as gaining... Actually, I'm losing an officer. [Kirk]
【吹替】ふーむ、この宇宙で恋人でも見つけられたら大変だ。こっちが迷惑する。 [ふーん]
【直訳】ふーむ、私はこう考えることにしている。優秀な士官を失うことに比べたら... どうやら、本当に士官をひとり手放すことになりそうだ。
●Preliminary reports, Mr. Spock? [Kirk]
【吹替】ミスター・スポック、意見は? [ふーん]
【直訳】ミスター・スポック、現状での予備報告を頼む。
●Pollux IV. Class-M-type planet, oxygen/nitrogen atmosphere. Sensors indicate no life forms. Approximate age: four billion years. Judged no reason for contact. In all respects, quite ordinary, Captain.
【吹替】ポルクス4号。サイズはM型で、大気系は酸素と窒素。探知機によれば生物は認められない。惑星の年齢はほぼ40億年。着陸は特に必要なし。以上の点から、普通の惑星です。 [はぁ?]
【直訳】ポルクス4号星。Mクラス惑星、酸素/窒素大気。センサーでは生命体は発見されていません。概算年齢:40億年。特別視する理由はないと判断。あらゆる点で、ごく平凡なものです、船長。
【所感】うーん、うまく言えないんだけど... ヘタな訳。
●Captain, that thing's a giant hand. [Sulu]
【吹替】船長、あれは巨人の手です。 [ふーん]
【直訳】船長、あの物体は、巨大な手です。
●What is it, Mr. Spock? Is it a... a hand? [Kirk]
【吹替】分析の結果は出たか?あれは何だ?手か? [ふーん]
【直訳】あれは何なんだ、ミスター・スポック。本当に... 手なのか?
●Negative, Captain. Not living tissue. [Spock]
【吹替】そうではありません。生物繊維ではありません。 [最低]
【直訳】いいえ、船長。生体組織ではありません。
【所感】なんか... 中学生並みのヘタな訳。
●A trick then, a projection? [Kirk]
【吹替】すると投影か? [ふーん]
【直訳】では目くらましの幻影か?
●Not a projection, sir. A field of energy. [Spock]
【吹替】投影でもありません。エネルギーを持っています。 [ふーん]
【直訳】幻影でもありません。エネルギーフィールドの一種です。
●Hard about. [Kirk]
【吹替】針路変更。 [はぁ?]
【直訳】左舷反転。
●Captain's Log, Stardate 3468.1. While approaching Pollux IV, a planet in the Beta Geminorum system, the Enterprise has been stopped in space by an unknown force of some kind. [Kirk]
【吹替】航星日誌、宇宙暦0402.3033。我々はベーター・ジェミノルム系の惑星、ポルクス4号に接近したが、全く突然不可解な力によって宇宙の真っ只中に立ち往生させられた。 [最低]
【直訳】航星日誌、宇宙暦3468.1。ふたご座ベータ星、すなわちポルックス星系の第4惑星に接近中、エンタープライズは正体不明の力に捕らわれ、宇宙で立ち往生してしまった。
【所感】実在の星なのね(Wikipedia参照)。これまた誤訳。
●Lieutenant, relay our position and circumstances to Starbase 12 immediately. [Kirk]
【吹替】中尉、現在の状態を直ちに宇宙艦隊に連絡してくれ。 [ふーん]
【直訳】中尉、現在位置と状況を第12宇宙基地に送信。直ちにだ。
●Aye, aye, sir. [Uhura]
【吹替】はい。 [はぁ?]
【直訳】了解。
【所感】例によって、"Aye, sir."をちゃんと訳出しないヤカラの模様。
●Mr. Sulu, try rocking the ship. Full impulse power forward and back. [Kirk]
【吹替】ミスター・カトウ、前後に動かすんだ。全てのエンジンを始動してやってみたまえ。 [ふーん]
【直訳】ミスター・カトウ、船を揺すってみろ。通常エンジン全開で、前後にな。
●Aye, aye, sir. [Sulu]
【吹替】わかりました。 [はぁ?]
【直訳】了解。
●Damage report coming in, Captain. Situation under control. Minor damage: Stations Three, Seven and 19. [Uhura]
【吹替】損害の報告がでました。エンジンには異状がありませんが、損害個所はステーションスリーとセブンです。 [ふーん]
【直訳】被害報告が入りました。状態は収拾に向かっています。損害状態は軽微。場所は第3、第7、第19ステーションの各部署です。
●Sick Bay reports five minor injuries, all being treated. [McCoy]
【吹替】乗員から5名の負傷者がでました。 [ふーん]
【直訳】医療質から、負傷者5名との報告だ。全員治療中。
●Mr. Spock... Status? [Kirk]
【吹替】スポック、分析は?
●The ship is almost completely encircled by the field. It resembles a conventional force field, but on unusual wavelengths. Despite its appearance, that of a human appendage, it is definitely not living tissue. It is energy. [Spock]
【吹替】船外の周囲に、圧力スクリーンが張られています。エネルギーを異常な超音波に変えて、それを圧力に使っているようです。外見は人間の手の形をしていますが、明らかに生物繊維ではありません。エネルギーです。 [最低]
【直訳】船全体が、ほぼ完全にこのフィールドに包まれています。よくあるフォースフィールドに似ていますが、波長が普通ではありません。人間の付属器官のような外見をしていますが、絶対に生体組織ではありません。エネルギーです。
【所感】超音波ぁ?宇宙だぞ?
●Activity on hailing channel three, sir. [Uhura]
【吹替】チャンネルスリーに何か入ってます。 [ふーん]
【直訳】第3呼びかけ回線に反応です。
●Put it on audio, Lieutenant. [Kirk]
【吹替】ボリュームを上げてくれ。 [はぁ?]
【直訳】音声オンだ、中尉。
【所感】ちょっと違うだろ。
●The eons have passed... and what has been written has come about. You are most welcome, my beloved children. Your places await you. [Apollo]
【吹替】一時代が過ぎて、新たな時代がここに生まれた。愛する子孫よ、よくぞ来てくれた。お前たちを待っていた。 [ふーん]
【直訳】永遠とも思える時が過ぎ、予言が成就した。愛する我が子らよ、よくきた。約束の地が諸君らを待っている。
●Response frequency, Lieutenant. [Kirk]
【吹替】周波数を合わせてくれ。 [ふーん]
【直訳】中尉、応答周波数オープン。
●Calculated. Channel open, sir. [Uhura]
【吹替】チャンネル、オープンしました。 [ふーん]
【直訳】算出しました。チャンネル、オープン。
●You have left your plains and valleys and made this bold venture. So it was in the beginning. You have made me proud. Now you can rest. [Apollo]
【吹替】山や川を後にして、よくぞこの冒険に発ってきてくれた。お前たちが出発したときから、私は知っていたのだ。ここに落ち着くがよい。 [ふーん]
【直訳】お前たちは故郷の野山を後にして、この勇敢なる航海に出た。初めから、お前たちは私の誇りだった。ゆっくり休め。
●This is Captain James T. Kirk, commanding the U.S.S. Enterprise. Please identify yourself. [Kirk]
【吹替】私はこのエンタープライズ号の指揮官、カーク船長だが、あんたは一体何者だ? [ふーん]
【直訳】私はUSSエンタープライズ指揮官、船長のカークだ。君は何者だ?
●We shall remember together. We shall drink the sacramental wine. There shall be the music of the pipes. The long wait has ended. [Apollo]
【吹替】我々は共に思い出し、共に聖餐式のワインを交わし、共に音楽を奏でようではないか。この日を待っておったぞ。 [ふーん]
【直訳】思い出は共にある。聖餐式のワインを交わし、音楽を奏でよう。待ちわびた日々はもう終わりだ。
●Are you responsible for stopping the ship? [Kirk]
【吹替】我々を止めているのはあんたなのか? [ふーん]
【直訳】船が動けないのは君の責任だと?
●Yes. I caused the wind to withdraw from your sails. [Apollo]
【吹替】そうだ。お前たちは圧力の中にはまり込んでいるのだ。 [はぁ?]
【直訳】そう。君の船の帆に、動けないような風を送っている。
【所感】原意を無視しすぎ(訳しにくいのはわかるが...)
●Give it back. Then we'll talk. [Kirk]
【吹替】では取り除いてくれ。 [ふーん]
【直訳】開放しろ。話はそれからだ。
●It has been 5,000 years. Have you learned no patience in that time. [Apollo]
【吹替】私は5,000年も待っていた。どんなに辛抱していたかわかるか? [はぁ?]
【直訳】5,000年の歳月が過ぎたのだぞ。その間、辛抱と言うものを学ばなかったのか?
【所感】ちょっと文意が違う。
●I don't know who or what you are, but I must warn you, we have the power to defend ourselves. If you value your safety, release this ship. [Kirk]
【吹替】あんたが何者であるかは知らんが、我々にも防衛する能力はあるんだぞ。ケガをしたくなかったら妨害は止めることだ。 [ふーん]
【直訳】君の正体が何であれ、警告はしておく。我々にも自衛力というものはある。身の安全が大事なら、船を開放しろ。
●You have the same fire. How like your fathers you are. Agamemnon, Hector, Odysseus... [Apollo]
【吹替】その意気盛んなところは、古代人と変わらんな。アガメムノンや、ヘクターや、オデッセイや... [ふーん]
【直訳】君らの持つ火も同じだ。私が分け与えた火だ。祖先と何もかわらんな。アガメムノン、ヘクター、オデッセウス...
●Never mind the history lesson. Release the ship! [Kirk]
【吹替】古代人などどうでもいい。船を放すんだ! [ふーん]
【直訳】歴史の講義などたくさんだ。船を開放しろ!
●You will obey me... lest I close my hand... thus... [Apollo]
【吹替】反抗するならば、握りつぶしてやるだけだぞ。このように...
●External pressure building up, Captain. 800 GSC and climbing. [Scott]
【吹替】船長、圧力が増しております。現在800GSCです。 [ふーん]
【直訳】船外圧力が増大中です、船長。現在800GSC、さらに上昇中。
●Compensate. [Kirk]
【吹替】気圧は? [はぁ?]
【直訳】対応しろ。
【所感】超訳だねぇ(^^)。流れ的には問題ないけど、あえて変える必然性はないな。
●1,000 GSC and climbing. [Scott]
【吹替】1,000GSCになりました。 [ふーん]
【直訳】圧力1,000GSC、さらに上昇中。
●All right, whatever you're doing, turn it off. You win. [Kirk]
【吹替】わかった、わかったから離してくれ。負けたよ。 [ふーん]
【直訳】わかった、どうやったのかは知らんが、止めてくれ。君の勝ちだ。
●That was your first lesson. Remember it. Captain Kirk, I invite you and your officers to join me, but do not bring that one... the one with the pointed ears. He is much like Pan, and Pan always bored me. No sad faces. This is a time to rejoice, not to fear. You are returning home. Let your hearts prepare to sing. [Apollo]
【吹替】これでお前たちにもわかったろう。覚えておくがよい。カーク船長、お前たちを私のところへ招待してあげよう。だが、その男は連れてくるな。耳の尖っている男だ。羊の神によく似ている。私はあの神がきらいなのだ。嫌な顔をするな。今は楽しむときだ。恐れるときではない。里へ帰ってきたのだぞ。心を弾ませてやってくるがよい。 [ふーん]
【直訳】これがレッスンワンだ。忘れるでないぞ。カーク船長、お前と部下を私のところへ招待してやろう。だが、その男は連れてくるな。耳の尖った男のことだ。そいつはパンによく似ている。あいつといるといつも退屈でしょうがない。さあ、今は楽しむときだ。恐れることはない。故郷へ帰ったのだ。歌でも歌いたい心境も不思議はないぞ。
●Let's go, Bones. You in good voice? [Kirk]
【吹替】ドクター、行こうか。反対なのか?
●Sure it's wise, Jim? [McCoy]
【吹替】行っても大丈夫なのか? [ふーん]
【直訳】賢明な判断と言えるかね、ジム?
●If we don't accept his invitation, we'll have a crushed eggshell where this ship used to be. [Kirk]
【吹替】行かなければ、この宇宙船にまた圧力をかけられるだけだ。 [ふーん]
【直訳】ご招待を受けなければ、結果はつぶれた卵の殻が残るだけさ。元はエンタープライズだった殻がね。
●Verbose, isn't he? [Spock]
【吹替】よくしゃべる男でしたね。
●Insulted, Spock? [Kirk]
【吹替】悔しかったか?
●Insults are effective only where emotion is present. [Spock]
【吹替】侮辱は感情のあるところだけに効果がある。
●Good. We'll tackle him together. We already know the questions. You're the best man to find the answers. [Kirk]
【吹替】そうか。向こうから連絡する。敵の正体を調べてくれ。君の分析能力に期待するぞ。 [ふーん]
【直訳】よろしい。共に戦おう、我々は向こうで、君はここで。取り組むべき課題は明白。解決策の探索に、君ほどの適任者はいない。
●What am I doing down here, Doctor? [Palamas]
【吹替】私は一体何をすればいいの?
●Well, you're the A&A officer, aren't you? Archaeology, anthropology, ancient civilizations? [McCoy]
【吹替】君は歴史が専門だったね。ギリシア、ローマの古代文明を研究してるな。 [ふーん]
【直訳】君は歴史家だろ。考古学、人類学、古代文明にも詳しい。
●Correct. [Palamas]
【吹替】そうよ。 [ふーん]
【直訳】その通りです。
●Well, we're going to need help in all those areas. [McCoy]
【吹替】ここでは君のその知識が必要なんだ。
●My children... long have I waited for this moment. The memories you bring of your lush and beautiful Earth, green fields and blue skies, the simple shepherds and their flocks... [Apollo]
【吹替】わが子孫よ、私はこの瞬間を待っていた。お前たちは地球の美しい山々や、川の流れや青い空など私に思い出させてくれるのだ。 [ふーん]
【直訳】わが子らよ、この瞬間をずっと待ち続けていた。青々とした美しい地球、緑の野山や青い空、羊飼いが連れた羊の群... お前たちを見ているとそんな思い出がよみがえる。
●Search your most distant memories, those of the thousands of years passed, and I am there. Your fathers knew me, and your fathers' fathers. I am Apollo. [Apollo]
【吹替】遠い祖先を思い出すがよい。5000年昔のギリシアを思い出すがよい。私はそこにいた。祖先は私のことをよく知っているはずだ。私はアポロだ。 [ふーん]
【直訳】数千年をさかのぼって思いをはせてみろ。私はその思い出の中にいる。お前たちの先人は私を知っている。遠い祖先も。私はアポロンだ。
●And I am the Czar of all the Russias. I'm sorry, Captain. I never met a god before. [Chekov]
【吹替】デタラメを言っては困るね。すみません、でもアポロの神だなんて。 [はぁ?]
【直訳】なら私は帝政ロシア皇帝だな。すみません、船長。神への拝謁した体験はないもので。
【所感】原意を無視しすぎ。
●And you haven't yet. Readings, Doctor? [Kirk]
【吹替】ドクター、分析は? [はぁ?]
【直訳】これが初の体験になるかもしれん。ドクター、分析は?
●Simple humanoid, Captain. [McCoy]
【吹替】かなり人間に近い。 [ふーん]
【直訳】典型的なヒューマノイドだね、船長。
●Evidently not so simple. [Kirk]
【吹替】他に何かわからないか。 [ふーん]
【直訳】実際はそう典型的でもなさそうだぞ。
●Earth... mother of the most beautiful of women in the universe. That, at least, has not changed. I am pleased. Yes, my children. Zeus, Athena, Aphrodite, Artemis... a gallant band of travelers. We knew your Earth well 5,000 of your years ago. [Apollo]
【吹替】地球は、宇宙の母の中で最も美しい母だ。それは少なくとも変わっていない。うれしいぞ。そうとも、諸君、ゼウスもアテナもアルテミスも勇敢な旅人だった。我々は皆、5000年昔の地球をよく知っている。 [最低]
【直訳】地球は、美女を生む宇宙の源だな。少なくともそれは変わっていない。うれしいぞ。そうだ、わが子らよ。ゼウス、アテナ、アフロディデ、アルテミス... 勇敢な旅人たちだ。皆、5000年前の地球をよくしっている。
【所感】完璧に誤訳。
●What is it you want? [Kirk]
【吹替】どうしろと言うんだ?
●You will worship me, as your fathers did before you. [Apollo]
【吹替】私を祖先として、神として崇めねばならん。 [ふーん]
【直訳】私を崇めろ。お前の先人たちがやっていたようにな。
●If you want to play god and call yourself Apollo, that's your business, but you're no good to us, mister. [Kirk]
【吹替】あんたが古代人だとか、アポロの神だとか名乗るのは自由だが、我々には関係ない。 [ふーん]
【直訳】自分がアポロンだと言って神様気取りなのは勝手だが、我々には迷惑なだけだ。
●I said you would worship me! [Apollo]
【吹替】私を崇めねばならん。
●And you've got a lot to learn! [Kirk]
【吹替】今に後悔するぞ。
●And so have you! Let the lesson begin! [Apollo]
【吹替】それはお前たちの方だ。よいか、よくみておるのだぞ。 [はぁ?]
【直訳】お前たちもな。ではレッスンツーを始めよう。
【所感】先に"first lesson"とか言ってるのを引っ張ってるワケで。
●Mr. Spock, I can't contact the landing party. All frequencies are jammed. [Uhura]
【吹替】上陸班と連絡がとれません。どの周波数もだめなんです。 [ふーん]
【直訳】ミスター・スポック、上陸班と連絡がとれません。全周波数が妨害されています。
●Try to break through it, Lieutenant. [Spock]
【吹替】スクリーンを突破してみろ。 [はぁ?]
【直訳】なんとかするんだ、中尉。
【所感】誤訳だよ... 多分。
●Transporter and communications? [Sulu]
【吹替】転送もだめですか? [ふーん]
【直訳】転送も通信も?
●Very efficient. Mr. Sulu, rig all transmission circuits for maximum power generation. Compute for reversal of polarity of the field around the ship. [Spock]
【吹替】だめだ。ミスター・カトウ、全ての送信機に最大限のパワーを与えてみろ。それから、圧力スクリーンの両極にゾウキョクセイを与える。 [はぁ?]
【直訳】念のいった妨害だ。ミスター・カトウ、全送信機に最大電圧をかけろ。それから、船の周囲のエネルギーフィールドを極性反転させる方法を算出してくれ。
【所感】ナンかもっともらしい訳を当ててるけど、意味がわからん(^^)。
●Lieutenant Kyle, I want a complete sensor scan of the planet. Locate all the life-forms. I want to know what's going on down there.
【吹替】カイル中尉は探知機で惑星を詳しく調べてくれ。上陸班は行方不明だ。一刻を争うぞ。 [ふーん]
【直訳】カイル中尉、惑星全体をセンサースキャンしてくれ。生命体の位置を特定するんだ。
●To coin a phrase-- fascinating. [McCoy]
【吹替】驚いたな、見事なもんだ。 [ふーん]
【直訳】言いたくないが、魅惑的だ。
【所感】あ、"fascinating"だ。
●Analysis. Lieutenant Palamas, what do you know about Apollo? [Kirk]
【吹替】分析開始。キャロリン、アポロについて説明しろ。 [ふーん]
【直訳】分析を。パラマス中尉、アポロンとは?
●Apollo, uh, twin brother of Artemis, son of the god Zeus and Leto, a mortal. He was the god of light and purity. He was skilled in the bow and the lyre. [Palamas]
【吹替】アポロはアルテミスの双子ので、全能の神ゼウスとレトの息子です。純潔と光の神として崇められ、弓と竪琴の才能に恵まれています。 [はぁ?]
【直訳】アポロンは... えー、アルテミスの双子の兄弟で、ゼウスとレトの息子です。光明と清純の神。弓と竪琴に秀でています。
【所感】実際は弟みたいだけど?
●Bones, how is he? [Kirk]
【吹替】大丈夫か?
●Stunned, but coming around. I'm not sure it's wise to let her go off like that. You saw how capricious he is-- benevolent one minute, angry the next. One wrong move from her, and he could kill her. [McCoy]
【吹替】すぐ気がつくさ。それよりキャロリンを放っといて大丈夫か?あの男は気まぐれだ。何をするか分からないぞ。悪くするとキャロリンを殺すかもしれん。 [ふーん]
【直訳】気絶しただけだ、すぐ気づく。だが、彼女を行かせてよかったのか?あの気まぐれさを見ただろう。慈悲深いかと思えば、次の瞬間には怒り出した。彼女がヘタなことをすると、殺しかねん。
●Mr. Scott, I understand your concern over her, but she volunteered to go with him. Hopefully, to find out more about him. She's doing her job. I think it's about time you started doing yours. We've got to find out the source of his power. You've got a tricoder. Use it if you're able to. [Kirk]
【吹替】チャーリー、君の気持ちはわかるが、キャロリンは自分から行ったんだ。おそらくあの男を調べるために。それより自分の任務を果たしたまえ。やつのエネルギー源を探らねばならん。トライコーダーで探せるはずだ。 [ふーん]
【直訳】チャーリー、彼女が心配なのはわかるが、中尉は自分から行ったんだ。あの男のことを調べるためだと思う。彼女は自分の仕事をしている。今度は君が自分の仕事を始めるときだと思うがね。やつのエネルギー源を探らねばならん。トリコーダーがあるだろう。使い方がわからんとは言わさんぞ。
●I'm able, sir. [Scott]
【吹替】やってみます。 [ふーん]
【直訳】使えます。
●Mr. Spock, here's something. There seems to be a radiated energy pulsation coming from the planet. I don't know what it is, sir. [Sulu]
【吹替】ミスター・スポック、変なんです。惑星から放射性エネルギーのようなものが来るんですが、何だかわかりません。
●Origin? [Spock]
【吹替】発射源は?
●I can't seem to pinpoint it, sir. [Sulu]
【吹替】それもキャッチできません。
●I would suggest, Mr. Sulu, that if you cannot find out where the power source is, you should find out where it is not. A simple process of elimination. [Spock]
【吹替】ではこうしたらどうだ?エネルギーの発射位置がわからないのだから、そうでないところを探すんだ。つまり、逆の探し方をするわけだ。 [ふーん]
【直訳】ミスター・カトウ、こういうのはどうだ。エネルギー源が見つからないのなら、エネルギー源でないところを特定していくんだ。つまり、消去法だ。
●A whole planet, sir? Yes, sir, the whole planet. [Sulu]
【吹替】惑星全体を?わかりました、やります。 [ふーん]
【直訳】惑星全体をですか?はい、全体をスキャンします。
●Oh, it's lovely. [Palamas]
【吹替】きれいだこと。
●I've known other women-- Daphne, Cassandra-- but none more beautiful than you.
【吹替】他の女神より、どんな女神よりも、お前の姿は美しい。 [ふーん]
【直訳】他の女たち、ダフィネやカサンドラのような女神たちも、お前ほどの美しさはなかった。
●What happened to the others? Artemis, Hera? [Palamas]
【吹替】他の方たちは?どうしたの?いないの? [ふーん]
【直訳】他の方たちは?アルテミスやヘラは?
●They returned to the cosmos on the wing of the wind. [Apollo]
【吹替】風の翼に乗って、宇宙へ戻った。
●You mean they died? [Palamas]
【吹替】死んだということ?
●No. Not as you understand it. We're immortal, we gods. But the Earth changed. Your fathers changed. They turned away until we were only memories. A god cannot survive as a memory. We need love, admiration, worship, as you need food. [Apollo]
【吹替】いいや。お前にはわかるまいが、我々神は不死身だ。だが時代が流れて地球は変わった。もう我々は人の記憶にしかない。記憶の中では生きられないのだ。神は人からの崇拝が必要なのだ。人間の食物のように。 [ふーん]
【直訳】いや、まだ理解できんのだろうが、我々は不死身だ。神はな。だが地球は変わった。お前たちの祖先もまた変わった。我々を顧みず、ただ思い出の中だけの存在とされた。神は思い出としては生きられん。愛や賛美、崇拝が必要なのだ。人間が食物を必要とするようにな。
●You really think you're a god? [Palamas]
【吹替】本当に神様? [ふーん]
【直訳】本当に自分が神だと?
●In a real sense, we were gods. We had the power of life and death. We could have struck out from Olympus and destroyed. We have no wish to destroy. So, we came home again. It was an empty place without worshipers. But we had no strength to leave. So, we waited. All of us, through the long years. [Apollo]
【吹替】5000年昔は神だったが、人の崇拝を失ってからは既にオリンポスの神ではなくなっている。私はオリンポスの山を下り、人類を殺したかった。だが私には力がなくなり、留まることにしたのだ。そして待った。神々は人の崇拝を待った。 [最低]
【直訳】本当だ。我々は神だ。生死を司る力を持っている。オリンポスの山々から人類を滅ぼしかねなかったが、そんなことはしたくなかった。だから、我々は故郷に帰ったのだ。だがそこは崇拝のない空虚な土地だった。もう離れる力もない。だから待った。神々が皆、長い長い年月をな。
【所感】つまり、このポルクス5号星がオリンポスの神々の故郷で、地球を離れてここへ来たが、エネルギーたる「崇拝」がなかったと。後悔して戻ろうとしたけども、それも適わなかったと。ナンかこう... すごいんだかショボいんだかわからんカミサマやね(^^)。とりあえず誤訳。
●But... you said the others didn't die. [Palamas]
【吹替】じゃ、他の神はどうなさったの? [ふーん]
【直訳】でも... 他の神は死んだわけじゃないって。
●Even for a god, there's a point of no return. Hera was first. She stood in front of the temple and spread herself upon the wind. Thinner and thinner, until only the wind remained. But I knew you would come. You striving, bickering, foolishly brave humans. I knew you would come of the stars one day. Of all the gods, I knew, and I waited. Waited for you to come... and sit by my side. [Apollo]
【吹替】彼らはいつまでも待つことができなかった。そしてその結果、彼らは一様に神殿の前で風に向かって立つと、一人一人消え、最後に風だけが残った。だが私だけはお前たちの来ることをそのときから知っていた。いつか私のところへ来ると知っていた。 だからこうして私ひとりだけが、こうして待っていた。そばにいてくれ。 [ふーん]
【直訳】例え神でも、帰って来れないような場所があるのだ。ヘラが最初だった。彼女は神殿の前に立つと風の中でその身を散らばしていった。だんだんとやせ細り、最後には風だけが残った。だが私にはわかっていた。お前たちが来るのを。好奇心のためには無謀にも労を惜しまぬ勇敢な人間たち。いつかは宇宙に来るとわかっていた。神々の中でこれを信じたのは私だけだった。そして待った。お前たちが来るのを... 私のそばにいろ。
●There is a repeated occurrence of registrations. A regular pulsating pattern of radiated energy. [Chekov]
【吹替】さっきから度々反応してますが、定期的に放射線エネルギーが発射されています。 [ふーん]
【直訳】繰り返し反応が記録されてます。エネルギー放射の定期的振動パターンです。
●Unquestionably, an immensely powerful field of energy is being generated around here somewhere, but we're just having difficulty focusing on it. [Scott]
【吹替】そうですよ。かなり大きなエネルギーが、この辺のどこかから出ていることは間違いありません。ただ、どこであるかわからないんです。 [ふーん]
【直訳】計り知れないほどのエネルギーフィールドが、この辺りのどこかで生成されていることは疑問の余地なしなんですが、依然位置を特定できなくて。
●Apollo has no difficulty focusing. He taps that energy, Mr. Scott. [Kirk]
【吹替】わからないことはあるまい。エネルギーはアポロの体の中にあるのさ。 [ふーん]
【直訳】アポロンの場所がわからんわけじゃなかろう。あれがエネルギー源だよ、チャーリー。
●Sir, some creatures can generate and control energy with no harm to themselves. The electric eel on Earth, the giant dryworm of Antos IV, the fluffy...
【吹替】しかし、動物の中にはエネルギーを他から得ているものもありますよ。南米の動物の中にもいますし、確かアフリカの何とかいう動物も... [最低]
【直訳】ですね、生物の中には、自らに害成すことなくエネルギーを生成してコントロールできるものもいますから。地球の電気ウナギや、アントス4号星の大ミミズや...
【所感】全くの誤訳(わざとか?)
●Not the whole encyclopedia, Chekov. [McCoy]
【吹替】チェコフ、ここは地球とは違うんだよ。 [ふーん]
【直訳】チェコフ、博識なのはよくわかったよ。
●The Captain requires complete information. [Chekov]
【吹替】可能性の追求は必要だと思いますね。 [ふーん]
【直訳】船長が、全ての情報をお求めかと。
●Spock's contaminating this boy, Jim. [McCoy]
【吹替】スポックに似てきたな、チェコフも。 [ふーん]
【直訳】変にスポックの影響を受けてるな、この子は。
●Are you suggesting that he-- Apollo-- taps a flow of energy and channels it through his body?
【吹替】すると何か?あいつは、あのアポロは、どこかでエネルギーを補給してるというのかね? [ふーん]
【直訳】つまり君は、あいつ、アポロンは自分の体でエネルギーを媒介し、取り出しているというのか?
●That would seem most likely, sir. [Chekov]
【吹替】その可能性があります。 [ふーん]
【直訳】それが最も可能性が高いかと。
●Mr. Chekov, I think you're earned your pay for the week. But where is the source of that power? [Kirk]
【吹替】確かにそういうことはあるかもしれん。ではエネルギー源はどこだ? [はぁ?]
【直訳】ミスター・チェコフ、今週の給料分の働きはしたようだな。だがそのパワーの源はどこだ?
【所感】原意を反映させようよぉ。
●Where's Apollo? [Kirk]
【吹替】アポロは?
●He disappeared again, like the cat in that Russian story. [Chekov]
【吹替】ロシアの小説の猫みたいに消えました。
●Don't you mean the English story-- Chestier cat? [Kirk]
【吹替】イギリスの小説だろう、16世紀の?[はぁ?]
【直訳】イギリスの小説じゃないのか?チェシャ猫のことだろ?
●Chestier? No, sir. Minsk, perhaps, but... [Chekov]
【吹替】違いますよ、あれはミンスクの物語で...[はぁ?]
【直訳】チェシャ猫?いいえ、ミンスクだったと思いますよ。
【余談】へー、チェシャ猫のチェシャがイギリスの地名だとは知らなかった(^^;)ゞ
●How do you feel? [McCoy]
【吹替】どうだ、チャーリー?
●I can't get my arm to move. [Scott]
【吹替】腕がひどく痛くて。 [ふーん]
【直訳】腕が動かせない。
●Some neural damage. [Scott]
【吹替】骨をやられたかな。[はぁ?]
【直訳】神経系を負傷したな。
●We've got to get out of here. [Kirk]
【吹替】ここから脱出することだ。
●How? [Chekov]
【吹替】どうやって?
●Well, let's assume that 5,000 years ago, creatures like our friend Apollo did indeed visit Earth, and formed the basis of the Greek classic myths.
【吹替】さあ、それはわからん。しかし5000年の昔でさえあの神様とかいうアポロは、どうやってか地球へ行ってギリシアで暮らしたんだからな。 [ふーん]
【直訳】そうだな、考えてみよう。5000年前、我らが友人アポロン様のような生命体が地球を訪れ、古代ギリシア神話の基となったんだわけだ。
●It makes sense. [McCoy]
【吹替】考えられるな。[はぁ?]
【直訳】ごもっとも。
【所感】意味が通らん。
●Most mythology has its basis in fact. If I remember my ancient legends, the gods, after expending energy require rest, even as we humans. [Kirk]
【吹替】それでちょっと思いついたんだが、神でもエネルギーを出した後は人間と同様に休むものだと神話に書いてあったな [ふーん]
【直訳】神話というのは何らかの事実に基づいているものだ。私の記憶が確かなら、伝説では神でもエネルギーを放出した後は人間のように休むものとあったはずだ。
●And Apollo is gone... after attacking you and Mr. Scott. You think maybe he's off somewhere recharging his energy cells? [Chekov]
【吹替】アポロもきっとそうですよ。チャーリーと船長を襲った後、どこかへエネルギーの補給へ行ったんですよ、きっと。 [ふーん]
【直訳】アポロンは消えた... 船長とチャーリーを襲った後に。つまり、やつはどこかへエネルギーの補給へ行ったと?
●Something like that. Remember he's keeping a force field on the ship, and he's  expending energy down here. You said he looked pained and tired when he disappeared. If we can wear him out, overwork him, that might do it. [Kirk]
【吹替】それはあり得るな。宇宙船でもエネルギーを使ってるし、ここへ来てもまた使ってる。疲れたような感じと君は言ったが、だとするとやつを疲れさせるのが手だな。 [はぁ?]
【直訳】そんなところだ。船にフォースフィールドを張っているし、地表へ来てからもかなりエネルギー放出をやってる。やつが消える前に痛みを感じて疲れたようだったと言った。ならばやつにエネルギーを使いきらせること、それをすべきだ。
【所感】チェコフはカークの意を察して代弁しただけなんだけど。
●Progress, Mr. Sulu? [Spock]
【吹替】どうだ、わかったか? [ふーん]
【直訳】ミスター・カトウ、進展は?
●Sectors one through 25 charted and examined. No chance at all of power originating in those areas.
【吹替】惑星の20地区まで調べましたが、エネルギーが出ているところはありません。 [ふーん]
【直訳】セクター1から25まで調べました。今のところエネルギー源と思われる所はありません。
●Continue the search. [Spock]
【吹替】続けたまえ。
●Aye, sir. 14B by 26 is next. [Sulu]
【吹替】はい、次は21地区です。 [はぁ?]
【直訳】了解。次は26セクターの14Bです。
●Mr. Kyle. We're unable to break completely loose from this force field, but we might be able to punch some holes through it. [Spock]
【吹替】ミスター・カイル、圧力スクリーンの全部は取り除けないが、一部に穴を開けることはできるかもしれんぞ。 [ふーん]
【直訳】ミスター・カイル、このフォースフィールドを完全に除去することは不可能だが、穴を開けることぐらいは可能かもしれん。
●What for, sir? [Kyle]
【吹替】どうするんです? [ふーん]
【直訳】何か目的が?
●To shoot through. It might also relieve Lieutenant Uhura's communications problem. We'll take these equations to the Nuclear Electronics Lab. I want them to work on the problem of negating the force field in selected areas. Now, it might be done by generating a strong pinpoint charge of M-rays on some of these selected wavelengths and tying them in with the combined output of all our engines. [Spock]
【吹替】砲撃だ。それに、上陸班と連絡ができるかもしれない。これを原子核実験室の方へ送ってくれ。圧力スクリーンの中で、どこが最も弱いか探してもらいたいんだ。すべてのエンジンの出力と、M光線を使って一番弱い部分に集中させれば、あるいは圧力スクリーンにも砲撃できる程度の穴が開くかもしれない。 [ふーん]
【直訳】砲撃だよ。それにもしかしたらウラ中尉の通信問題も解消されるかもしれん。この方程式を核電子研究室へ届けてくれ。彼らには、特定の部分に対してフォースフィールドを無効化する方策について調べてもらいたい。今のところ、限定した波長のM線を集中し、全エンジン出力と組み合わせればと考えている。
【余談】"M-rays"って何なのかしら。
●Come here. I know you're trying to escape me. It's useless. I know everything you do. I try to be compassionate toward your kind. [Apollo]
【吹替】来るんだ。お前たちは逃げようとしているな。無駄だぞ。やることはわかっているんだ。考えていることもわかっている。 [ふーん]
【直訳】こっちへ来い。逃げようとしているな。無駄だ。やりそうなことは見当がついている。寛大でいてやりたいとは思うがな。
●You know nothing about our kind. You know only our remote ancestors who trembled before your tricks. Your tricks don't frighten us. Neither do you. We've come a long way in 5,000 years. [Kirk]
【吹替】わかっているものか。我々はお前の知ってる5000年昔の人間とは違う。我々は決して恐れはしない。昔の人間とはわけが違うんだ。 [ふーん]
【直訳】わかってなどいるものか。お前が知ってるのは、お前のトリックにオロオロしていた遠い昔の祖先のことだけだ。お前のトリックなど、我々が恐れるものか。お前自身にも恐れなど感じない。我々は5000年の永きを旅してきたんだからな。
●But you're still of the same nature. I could sweep you out of existence with a wave of my hand and bring you back again. I can give life or death. What else does mankind demand of its gods?
【吹替】だが人間であることには変わりない。私はお前たちを消すことも、また戻してやることもできる。殺すも生かすも自由だ。お前たちは神の力というものを知らんのか。 [ふーん]
【直訳】だが人間であることに変わりない。お前たちなど、指一本で消したり戻したりできるのだぞ。生も死も胸先ひとつだ。人間と神の違いはそれで明白だろう。
●Mankind has no need for gods. We find the one quite adequate. [Kirk]
【吹替】神など信じてはいない。科学の力があるんだ。 [ふーん]
【直訳】人類にはもはや神など必要ない。代りになるものを見つけたからな。
●We shall not debate, mortal. I offer you eternal rest and happiness according to the ancient ways. I ask little in return, but what I ask for, I insist upon. Approach me. I said approach me! [Apollo]
【吹替】これ以上は言わん、人間ども。私はお前たちに昔のような楽園を授けようというのだ。その礼はわずかなものだ。お前たちにできぬことではない。跪(ひざまず)け。跪けというのだ。 [ふーん]
【直訳】お前たちの意見など聞く気はないぞ、人間ども。私はお前たちに、永遠の安息と幸福を授けてやろうとしているのだ。古(いにしえ)の手法でな。見返りはわずかなものだ。私の願い、いや命令は、跪くことだ。言ったろう、跪け!
●Fools. I offer them more than they could know. Not just a world, but all that makes it up. Man thinks he'd progressed. They're wrong. He's merely forgotten those things which gave life meaning. You'll all be provided for, cared for... happy. There is an order of things in this universe. Your species has denied it. I come to restore it. And for you... because you have the sensitivity to understand... I offer you more than your wildest dreams have ever imagined-- to become the mother of a new race of gods. You'll inspire the universe. All men will reverse you almost as a god yourself. And I shall love you for time without end worlds without end. You shall complete me and I you. [Apollo]
【吹替】馬鹿どもが。私はあの人間どもに楽をさせてやろうと思っているのに。進歩したなどと。思い上がっている。命を授けた神々を忘れているのだ。連中はこの美しい地が楽園であることを知らんのだ。この宇宙には秩序というものがある。連中はそれを否定している。だが私は許さん。お前はあの男たちよりは物分りがいい。よってお前には想像以上の楽園を授けてやろう。新しい世界の母となって、宇宙を支配するのだ。すべての人間がお前のことを神として崇めるだろう。私はお前を、宇宙が果つることのないよう永遠に愛するぞ。お前なくして私は、完全ではない。 [ふーん]
【直訳】愚か者どもめ。想像もできんようなものを授けてやろうと言っているのに。進歩しただと?勘違いもいいところだ。やつは授かった命という意味をほとんど忘れている。与えられたもの、世話してもらったもの... 幸福という名の贈り物だ。この宇宙には、物事の秩序というものがある。お前の種族はそれを拒否した。私はそれを正しに来たのだ。だがお前は... お前は理(ことわり)を心得ているようだ。お前には夢にも思わなかった贈り物をやろう。新たな神々の母となるのだ。この宇宙を変える。すべての人間がお前のことを神として崇めるだろう。私はお前を永遠に愛し続ける。この世の終わりが来ぬように。お前なくして私は完璧ではありえない。
●Carolyn. What happened to her? [Scott]
【吹替】キャロリン。どうしたんだ? [ふーん]
【直訳】キャロリン。何があったというんだ?
●Scotty... I'll find out. [Kirk]
【吹替】まて。聞いてみよう。 [ふーん]
【直訳】チャーリー、私に任せろ。
●Uh, perhaps if I assisted... [Chekov]
【吹替】私が聞いてみましょうか? [ふーん]
【直訳】私がやればおそらく...
●How old are you? [Kirk]
【吹替】君はいくつだ?
●22, sir. [Chekov]
【吹替】22です。
●Then I'd better handle it. [Kirk]
【吹替】じゃあ、任しとけ。
【直訳】では、私のほうが適任だ。
【余談】このくだり、ナンか意味不明だよね(原語の方)。
●I have a message for you. [Palamas]
【吹替】言伝があるの。
●Well? [Kirk]
【吹替】なんだ?
●He wants us to live in peace. He wants to provide for us. He'll give us everything we ever wanted. And he can do it, too. You've got work to do. [Palamas]
【吹替】あの人は皆さんを心配してね、何でもしてくれるって言ってるわ。欲しいものは何でも授けてくれるのよ。本当にそう言ってるわ。 [ふーん]
【直訳】あの人の望みはね、私たちが平和に暮らすことだけよ。私たちの面倒をみたいって言ってるの。欲しいものは何でもくれるって。嘘じゃないのよ。
●All right, Lieutenant, you can come down from Mount Olympus now. You've got work to do. [Kirk]
【吹替】じゃあ今度はこっちの頼みも聞いてもらいたい。君に仕事がある。 [ふーん]
【直訳】わかった、中尉。君もそろそろオリンポス山から降りてくるときじゃないか?仕事がある。
●I don't understand. [Palamas]
【吹替】どうしろっていうの?
●He thrives on love, worship, attention. [Kirk]
【吹替】あのアポロは、愛と崇拝なしでは生きられん。 [ふーん]
【直訳】やつは、愛や崇拝や敬愛を得て生きている。
●Yes. [Palamas]
【吹替】そうよ。
●We can't give him that worship. None of us can. Especially you. [Kirk]
【吹替】だがこっちは愛や崇拝など与えられんよ。君もだ。 [ふーん]
【直訳】その崇拝というエネルギーの供給を断つ。我々全員でな。特に君だ。
●What?! [Palamas]
【吹替】なんです?!
●Spurn him. Reject him. You must. You're special to him. [Kirk]
【吹替】はねつけろ。軽蔑しろ。やつと君とは、特別の関係だ。 [ふーん]
【直訳】袖にして拒否しろ。やるんだ。君はやつにとっては特別の存在だ。
●Yes. I love him. [Palamas]
【吹替】そうよ。愛し合ってる。
●Lieutenant, all our lives, here and on the ship, depend on you. [Kirk]
【吹替】いいか、宇宙船の部下も、ここにいる我々の命も、君次第なんだ。 [ふーん]
【直訳】中尉、我々全員の命、ここにいる者だけじゃなく船の全乗員の命は、君の手に委ねられてるんだぞ。
●No! Not on me. [Palamas]
【吹替】まさか、そんなこと。
●On you, Lieutenant. Reject him and we have a chance to save our selves. Accept him, and you condemn all of us to slavery-- nothing less than slavery. We might never get help this far out. Or perhaps the thought of... spending an eternity bending knee and tending sheep appeals to you.
【吹替】そうなんだよ、中尉。はねつければチャンスはあるが、このままだときっと我々は奴隷同様の扱いを受けて逃げるチャンスはなくなる。我々は永遠にアポロに跪き、羊を飼って暮らさなきゃならん。わかるな。 [ふーん]
【直訳】そうなんだよ、中尉。やつを拒絶すれば助かるチャンスが出てくるが、受け入れた場合、君が我々をやつの奴隷にしたことになる。やつの行為は我々の奴隷化以外の何者でもないんだからな。これ以外にないんだ。さもなければ、永遠にやつに跪き、羊を飼って暮らすことを考えなきゃな。
●Oh, but you don't understand. He's kind, and, and he wants the best for us. And he's so lonely. What you ask would break his heart. Now, how can I? [Palamas]
【吹替】それは船長の誤解です。あの人は親切で、思いやりのある方です。それに寂しいのです。そんな人を悲しませるなんて、あたし、あんまり気の毒です。 [ふーん]
【直訳】それは誤解です。彼は、優しい人です。私たちのことを思ってくれてるんです。それに孤独な人。船長の命令は、あの人を傷つけろということでしょう?どうしてそんなこと。
●Give me your hand. Your hand. Now feel that. Human flesh against human flesh. We're the same. We share the same history, the same heritage, the same lives. We're tied together beyond any untying. Man or woman, it means no difference. We're human. We couldn't escape from each other even if we wanted to. That's how you do it, Lieutenant. By remembering who and what you are-- a bit of flesh and blood afloat in a universe without end. And the only thing that's truly yours is the rest of humanity. That's where our duty lies. Do you understand me? [Kirk]
【吹替】手だ。感じるか?人間の手と人間の手だ。人間同士だ。我々は同じ歴史を受け継ぎ、同じ暮らしをしている人間だ。どんなに引き離されようと離れるものじゃない。男と女でも同じことだ。同じ人間だ。我々はこの事実から逃れることはできないんだ。わかるかい?自分を忘れてはいけない。地と肉の、紛れもない人間だ。宇宙を探検している人間だ。そして人間は、人間のために尽くさなきゃならん。それが我々の任務だ。我々の義務はそこにある。わかってくれるか。 [ふーん]
【直訳】手を貸したまえ。手だ。感じるか?人間の手と手だ。我々は人間同士だ。同じ歴史や遺産や暮らしを共有している。我々は自由だ。自由であるために互いの手をとる。男も女も関係ない。我々は地球人だ。いやでもそのことから逃れられない。それが理由だ。自覚するんだ、自分が何者であるか。つまり限りない宇宙に浮かぶちっぽけな血と肉の塊にすぎんとな。紛れもなく君の中にあるもの、それは人間性だ。そこにこそ我々の義務があるんだ。わかるな?
●Yes. Yes, I understand. He's calling me. [Palamas]
【吹替】はい、よくわかりました。呼んでます。
●Lieutenant, You have your orders and your duty. [Kirk]
【吹替】中尉、これは命令だぞ。忘れるなよ。 [ふーん]
【直訳】中尉、指令を与えたぞ。任務を怠るな。
●Yes, sir. My orders and my duty. [Palamas]
【吹替】わかりました。任務を果たします。 [ふーん]
【直訳】了解。指令に従い、任務を果たします。
●Spock here, Captain. We've pinpointed a power source on the planet's surface which seems to have something to do with the force field. Is there a structure of some sort near you? [Kirk]
【吹替】船長、スポックです。圧力スクリーンを放射しているエネルギーの源をただいま発見しました。そこの近くに何か建物がありますか? [ふーん]
【直訳】こちらスポックです、船長。例のフォースフィールドに関係すると思われる惑星表面上のエネルギー源を特定しました。近くに建造物のようなものはありますか?
●There is indeed, Mr. Spock. [Kirk]
【吹替】あるよ、すぐそばだ。
●The power emanates from there. [Spock]
【吹替】エネルギー源はそこですよ。
●Very good. How are you doing on the force field? [Kirk]
【吹替】で、圧力スクリーンはどんな具合だ。 [ふーん]
【直訳】よくやった。フォースフィールドの処置は?
●We can negate sections of it, creating openings through which we can fire our phaser banks.
【吹替】一部に穴を開けることに成功し、フェイザー砲で砲撃することができます。 [ふーん]
【直訳】部分的に無効化し、フェイザーバンクによる砲撃の可能な穴を開けています。
●Well, that ought to do it. Have Mr. Sulu lock all phaser banks onto the structure. Fire on my order only and cut it fine. We'll be standing nearby.
【吹替】それはよかった。では建物に照準を合わせておいてくれ。ただし命令があるまでは撃つな。我々はすぐそばにいるんだ。 [ふーん]
【直訳】そうか。なすべきことがなされたわけだな。ミスター・カトウに、全フェイザーバンクをこの建造物に照準するよう言ってくれ。発射、停止は私の命令で行う。そばにいく。
●Captain, I would recommend a discreet distance. [Spock]
【吹替】船長、そこからは離れていた方がいいですね。 [ふーん]
【直訳】船長、もっと距離を置くことをお勧めしますが。
●I'd love to oblige you, Mr. Spock, but we're not all together. Besides, we have Apollo to deal with. If that structure is the source of his power, I want to know where he is when we attack it. Kirk out. [Kirk]
【吹替】こっちもそうしたいところだが、キャロリンが一人離れてるんだ。戻るまで待たねばならん。それに建物がエネルギー源だとすると、破壊を確かめておきたい。連絡以上。 [ふーん]
【直訳】ぜひそうしたいんだがね、ミスター、スポック。だが、一人欠けてるんだ。それにアポロンをなんとかせんとな。あの建造物がアポロンのエネルギー源なのなら、攻撃のときのやつの所在を知っておきたい。
●Bones, do you think that mysterious organ in Apollo's chest could have something to do with the transmission of energy?
【吹替】ドクター、アポロの胸にある器官は、それ自体では何の働きもしないだろうな。 [ふーん]
【直訳】ドクター、アポロの胸部にある謎の器官は、エネルギーを取り出す手段に何か関係があると思うか?
●Well, it doesn't serve any other purpose I know of. [McCoy]
【吹替】そりゃ、エネルギー源を断たれりゃね。 [ふーん]
【直訳】そうだな、私の知る限りそれ以外の目的には使えんだろう。
●I must say, Apollo, the way you ape human behavior is remarkable, but there are some other things I must know-- your evolutionary patterns and your social development... [Palamas]
【吹替】アポロ、あなたって愛情の表現がお上手なのはわかったけど、でも、私まだ知りたいことがあるの。あなたの進化の仕方だとか、知能程度だとか。 [ふーん]
【直訳】アポロン、こういっては何だけど、人間の猿真似はお見事だわ。だけどもっと他に知っておかなきゃならないことがあるの。進化パターンとか、社会の発展経過だとか...
●My what? [Apollo]
【吹替】なんだと? [ふーん]
【直訳】私の... 何だと?
●I'm sure they're unique. I've never encountered a specimen like you before. [Palamas]
【吹替】変わってるんでしょうね?あなたのような種族は本当に珍しいんですもの。 [ふーん]
【直訳】さぞ独特なんでしょうね。私、あなたのような標本に出会うのは初めてよ。
●I am Apollo. I've chosen you. [Apollo]
【吹替】私はアポロだ。お前は女神だぞ。 [ふーん]
【直訳】私はアポロンだ。お前を選んだんだぞ。
●Well, I'm sure that's very flattering, but I must get on with my work now. [Palamas]
【吹替】そう仰ってくれるのはうれしいけど、私には研究がありますのよ。 [ふーん]
【直訳】ああ、すごくうれしいんだけど、もう研究に戻らなきゃ。
●Your work?
【吹替】研究だと?
●I'm a scientist. My particular specialty is ancient civilizations, relics and myths. Well, surely you know I've only been studying you. [Palamas]
【吹替】私は学者です。研究の材料にしてるのが、古代ギリシア、ローマの文明なんです。あなたは本当にいい研究材料になりましたわ。 [ふーん]
【直訳】私は科学者ですもの。専門分野は古代の文明や文芸、神話なんかです。ああ、単に研究させてもらってただけってこと、わかってたでしょ?
●I don't believe it. You love me. [Apollo]
【吹替】本気で言っているのか。愛していないのか? [ふーん]
【直訳】信じるものか。私を愛してるだろう?
●Love you? Be logical. I'm not some simple shepherdess you can awe. Why, I could no more love you than I could love a newspecies of bacteria.
【吹替】あなたを?わかってちょうだい。私たちは、ここで羊飼いにはなりませんわ。ただ医者がばい菌を研究するように私はあなたを研究してたんです。 [ふーん]
【直訳】あなたを?論理的に考えてよ。私はあなたを崇拝してた古代の羊飼いとは違うのよ?新種のバクテリアを観察するような感覚でしかないの。
●Carolyn... I forbid you to go. I order you to stay. [Apollo]
【吹替】キャロリン、行かせはしないぞ。ここにいるのだ。
●Is that the secret of your power over women? The thunderbolts you throw? [Palamas]
【吹替】いざとなれば女にも怒鳴るのね。まるで雷みたいに。 [ふーん]
【直訳】それが女に接するときの秘密の力ってわけ?雷を起こすのと同じってこと?
●What the devil is that? [McCoy]
【吹替】一体何事だ?
●Spock, Captain. Sensors are picking up an atmospheric disturbance in your area. [Spock]
【吹替】スポックです。そちらの大気圏内で異常な変化が探知されました。 [ふーん]
【直訳】スポックです。センサーが、船長たちの周囲で嵐を検知しました。
●Captain, we've got to go and find her! [Scott]
【吹替】キャロリンを探しに行かなければ。 [ふーん]
【直訳】船長、行ってキャロリンを探さなきゃ。
●We've got to be here when he comes back. [Kirk]
【吹替】建物の破壊を確認しなければならん。
【直訳】やつが戻ったとき、ここにいなきゃならん。
●But what if he doesn't? What if he...? [Scott]
【吹替】でもキャロリンが...
【直訳】でも戻ってこなかったら?戻ってこないかも。
●All right. The temple is his power source. Let's bring him back to it. Get to cover. Mr. Spock, fire those phasers. [Kirk]
【吹替】わかった。ここを攻撃すれば戻ってくるだろう。ミスター・スポック、フェイザー砲発射!
【直訳】よし、この神殿がやつのエネルギー源だ。ここに引き戻すぞ。退避しろ。ミスター・スポック、フェイザー砲発射だ。[はぁ?]
【所感】この件(くだり)、「戻ってくる」という主題が埋没してるために不自然な流れになってる。
●Captain, you're too close. [Spock]
【吹替】もっと離れてください。 [ふーん]
【直訳】船長、近すぎます。
●Fire those phasers! That's an order, Mr. Spock! [Kirk]
【吹替】構わん、撃て!命令だ! [ふーん]
【直訳】フェイザー発射だ。命令だ、ミスター・スポック!
●All phaser banks, fire. [Sulu]
【吹替】発射用意、発射。 [ふーん]
【直訳】全フェイザーバンク、発射。
●I would have cherished you, cared for you. I would have love you as a father loves his children. Did I ask so much? [Apollo]
【吹替】お前たちを慈しみ、かわいがり、父が子にするように私は愛したかっただけだ。それがそんなにいけないのか。 [ふーん]
【直訳】お前たちを慈しみ、世話をやく。父が子にするように、お前たちを愛したかった。それがそんなに迷惑か?
●We've outgrown you. You asked for something we can no longer give. You asked for something we can no longer give.
【吹替】時代が違う。あなたの独断など、崇拝することはできない。 [ふーん]
【直訳】我々はもう親の世話焼きが必要な年じゃない。君が求めたものは、もはや我々の与えられるものではなくなったのだ。
MIRROR, MIRROR イオン嵐の恐怖

映像ソース: (DVD*)
(BD)
Netflixシーズン2-4: イオン嵐の恐怖

●We believe what you say, Captain Kirk, but our position has not altered. The Halkan Council cannot permit your Federation to mine dilithium crystals on our planet. [the Halkan leader]
【吹替】カーク船長、おっしゃることはわかりますが、我々の立場はかわりません。ハルカン国の会議では、惑星連盟にディリシウムクリスタルを渡さないことにしています。 [はぁ?]
【直訳】カーク船長、あなたの言葉は無論疑っていませんが、我々の立場は変わりません。ハルカン評議会は、この惑星上のダイリチウム結晶の採掘を惑星連邦には許可しません。
【所感】「ダイリチウム」でなく、「ディリシウム」という訳語で、ソコソコ統一されてたっぽいな、この頃は。でも、原音なら「ダイリシアム」って聞こえるんだがなぁ。ひょっとして原語脚本から翻訳版を起こしてた?
●We have shown the Council historical proof that our missions are peaceful. [Kirk]
【吹替】平和の目的のために使うことは十分に示したはずです。 [ふーん]
【直訳】我々の任務が平和目的であるということは、提示した過去の事例で明らかでしょう。
●You're ordered to annihilate the Halkans unless they comply. No alternative. [Uhura]
【吹替】本艦隊の命令はハルカンを全滅せよということです。仕方がありません。 [はぁ?]
【直訳】船長は、ハルカン人が服従しない場合は殲滅せよと命じましたね。選択の余地なしです。
【所感】とりあえず、「本艦隊」とやらの命令とは言ってないケド。
●But it is clear that we cannot expect their cooperation. They have refused the Empire. Command procedure dictates that we provide the customary example. [Spock]
【吹替】しかしいくら交渉しても無駄なことです。我々を拒んでいます。本艦隊は他の惑星の見せしめにしろと言っています。 [ふーん]
【直訳】しかし、協力が期待できないことはもはや明らかです。奴らは帝国を拒否しました。指令規約によれば、見せしめにせよとなっています。
●A serious breach of orders, Captain. [Spock]
【吹替】重大な命令違反になりますよ。
●I have my reasons... and I'll make them clear to you in my own good time. [Kirk]
【吹替】まかしておけ。私が責任を持つ。きっと納得させてみせる。 [ふーん]
【直訳】理由がある。いずれ明かしてやるよ、然るべきときにな。
●So you die, Captain. And we all move up in rank. No one will question the assassination of Captain who has disobeyed Prime Orders of the Empire. [Chekov]
【吹替】あんたが死ねば、我々の階級が上がる。本艦隊の命令に背いた船長を殺しても誰も問題にしないし、罪にもなりはしないんだ。 [ふーん]
【直訳】あんたは死ぬんだ、船長。そして我々全員が昇進する。帝国の基本命令に背いた船長を暗殺しても、誰も異議はないだろうしな。
【所感】おお、この宇宙では"Prime directive"(艦隊の誓い)の代わりに"Prime Orders"なる基本原則が存在するらしい。不干渉を定めた前者とことなり、思いっきり略奪せよ、みたいな内容なんだろね。"Empire"と呼んでいたりすることやその他の振る舞い(上官を殺して昇進など)は、ほとんど(TNG時代の)クリンゴン帝国のやり方みたい。
●Here, here. What's this? [McCoy]
【吹替】カーク、血が出てるぞ。 [ふーん]
【直訳】おいおい、こりゃなんだ?
●It's called blood. Watch your step. The officers move up by assassination. Chekov tried it on me. [Kirk]
【吹替】命拾いをしたよ。将校は皆上官を殺して階級を上げようとしてる。チェコフに狙われたよ。 [ふーん]
【直訳】血っていうものさ。気をつけろ。士官たちは暗殺で昇格するんだ。チェコフが私を殺そうとした。
●Mr. Sulu is Security Chief, like the ancient Gestapo. [Scotty]
【吹替】警備班長のカトウは、まるでゲシュタポのようです。 [ふーん]
【直訳】ミスター・カトウが保安部長で、まるでゲシュタポのようです。
【所感】「警備班長」ってのはえらくスケールが小さく感じるナ(^^)。
●And my Sick Bay is a chamber of horrors. Two of my assistants were betting on the tolerance of an injured man-- how long it would take him to pass out from the pain. [McCoy]
【吹替】医務室じゃ、私のふたりの助手が負傷兵の忍耐力で賭けをしてる。どのくらい経ったら痛みで気絶するか。 [ふーん]
【直訳】そして私の医療室はまるで恐怖の館だ。助手ふたりが負傷者の忍耐力で賭けをしてる。痛みで気を失うまでどれくらいかってね。
●I'll need help. And you'd be too conspicuous. [Scotty]
【吹替】私ひとりでは。誰かいれば。ドクターならできるでしょう。 [ふーん]
【直訳】助けがいります。ドクター、あなたしかいませんね。
●I'm a doctor, not an engineer. [McCoy]
【吹替】私は技術者ではない。 [はぁ?]
【直訳】私は医者だ、エンジニアではない。
【所感】出ました、定番フレーズ(^^)。
●Now, you're an engineer. I'll have to tap the power we need from the warp engines and balance it for the four of us. [Scotty]
【吹替】今はそんなことを言ってられません。エンジンのパワーを盗み出さなければならないんです。それも4人にちょうどいいパワーを。 [ふーん]
【直訳】今はエンジニアをやってもらいます。ワープエンジンから必要なパワーを引っ張ってこなきゃ。しかも、我々4人につりあうようにね。
●Spock, what is it that will buy you? Power? [Kirk]
【吹替】スポック、一体何が欲しいんだ。権力か?
●Fascinating. [Spock]
【吹替】黙っていなさい。 [ふーん]
【余談】お、ここにも(隠れた)定番フレーズが。
●Captain, may I inquire if you intend to persist in your unusual course of action regarding the Halkans? [Spock]
【吹替】ハルカンに関してはどうするつもりです?やはり攻撃は差し控えますか?
●You heard my orders. [Kirk]
【吹替】もう言ったはずだ。
●They are, of course, in contradiction to standard Empire procedure. [Spock]
【吹替】それは本艦隊の命令に背くものです。 [はぁ?]
【直訳】ご承知でしょうが、先の命令は帝国の標準規約と相反するものです。
【所感】とにかく「本艦隊」なんてどこにも出てこないなぁ...
●Spock... do you think we should destroy the Halkans? [Kirk]
【吹替】スポック、どうしてもハルカンを攻撃しろというのかね?
●Terror must be maintained, or the Empire is doomed. [Spock]
【吹替】それが我が軍の威力を維持する最善の方策です。 [ふーん]
【直訳】恐怖をもって支配しつづけなければ、帝国は崩壊します。
●Orders, sir? [An officer]
【吹替】どうします?
●Release Chekov. Confine him to quarters. [Kirk]
【吹替】チェコフを部屋に監禁しておけ。 [ふーん]
【直訳】チェコフを解放しろ。自室で謹慎させろ。
【所感】前段、解放は「拷問から」ってことなんだろうな。
●I heard about Chekov. [Moreau]
【吹替】チェコフのこと聞いたわ。
●He gambled. I won. [Kirk]
【吹替】やつは私を狙った。 [ふーん]
【直訳】無謀な賭けだったわけだ。勝ったのは私だからな。
●Uh-uh. You got lucky. I'm surprised that you could be caught off guard that way. [Moreau]
【吹替】うふ、そうですってね。でもよくあの衛兵を振り切れたわ。 [ふーん]
【直訳】うふ、ツキはあなたにあったのね。あの護衛士官を振り切るなってすごいわね。
●You're still in trouble with Starfleet Command. [Moreau]
【吹替】まだ本艦隊とのことが残ってる。 [ふーん]
【直訳】まだ艦隊本部との揉め事があるわよね。
【所感】ここでようやく(好意的に言って)「本艦隊」に言及されている。"the Empire"を"Starfleet Command"に置き替えた格好なワケだが、ナンか意味あったか?(^^)
●Captain's Log, Stardate Unknown. We are trapped in a savage parallel universe from which we must escape within four hours, or I will face a death sentence at Mr. Spock's hands. [Kirk]
【吹替】航星日誌、宇宙暦不明。他の宇宙に浮かぶエンタープライズ号に転送された我々は、後4時間以内に脱出しなければスポックによる死刑を免れることは不可能であった。 [はぁ?]
【所感】"a parallel universe"ってのを「別の宇宙」って訳し続けてるね。「平行宇宙」って訳語は当時一般的じゃなかったんかな。DS9との一貫性を逆に求めるなら、「鏡像世界」として欲しかったところだが(←イイガカリです^^)。
●Shall I activate the Tantalus field? You'll at least want to monitor him, won't you? [Moreau]
【吹替】マジック・ウィンドウを出しましょうか?スポックを監視していたいでしょ? [ふーん]
【直訳】タンタラスフィールドを使いましょうか。スポックを監視ぐらいするでしょ?
【余談】DS9時代には伝わってなかったんかな、この装置(^^)。
●Yes. [Kirk]
【吹替】ああ。
●I hate this thing. [Moreau]
【吹替】見てちょうだい。 [ふーん]
【直訳】こんなもの大嫌いだけど。
●It's not that bad. [Kirk]
【吹替】悪くない。 [ふーん]
【直訳】そう毛嫌いしたものでもないさ。
●Of course not. It made you Captain. [Moreau]
【吹替】このお陰で船長になれたんだもの。 [ふーん]
【直訳】そりゃそうでしょうよ。船長になれたのもこれがあってこそですものね。
●Computer. [Spock]
【吹替】コンピューター。
●Ready. [the Computer]
【吹替】回転。 [はぁ?]
【直訳】命令を。
【所感】なんなんだろ、「回転」って?(本エピソード中ずっとこの訳になってるけど^^)
●Explain computer activity in the Engineering Section. [Spock]
【吹替】機密部のコンピューターの活動状況を。 [はぁ?]
【直訳】機関部でコンピューターが使用されているが、内容は?
【所感】「機密部」ってなんだろ?(多分そういう吹替えだと思うんだけど、イマイチ聞き取りづらい)
●What I don't understand is how you were able to identify our counterparts so quickly. [Kirk]
【吹替】それにしても、もうひとりのカーク船長が本物でないとよくわかったね。 [ふーん]
【直訳】ひとつ分からないのは、どうしてあっさり鏡像世界の我々を見抜いたかだ。
●It was far easier for you as civilized men to behave like barbarians than it was for them as barbarians to behave like civilized men. I assume they returned to their Enterprise at the same time you appeared here. [Spock]
【吹替】あなたのように教養あるものが野蛮人の真似をするのは簡単です。しかし野蛮人が教養ある人の真似をするのは大変ですよ。おそらく船長が戻ったと同時に、向こうも帰ったでしょう。 [ふーん]
【所感】野蛮人じゃなくて、「バーバリアン」って言ってますナ。どんな種族だっけ?
●Probably. However, that Jim Kirk will find a few changes if I read my Spock's correctly. [Kirk]
【吹替】そうだろうけど、あの船長は帰ってびっくりするぞ。向こうのスポックの変わり様を見てな。 [ふーん]
【直訳】だろうな。しかし、こちらのスポックの言い分が正しければ、あのジム・カークはちょっとした変化に気づくだろう。
【所感】直訳だとなんか意味が通らん。ナンか勘違いしてるんやろか、ワタシ(^^)ゞ。
●Jim, I think I liked him with a beard better. Gave him character. Of course, almost any change would be a distinct improvement. [McCoy]
【吹替】やっぱり、スポックにはヒゲがあった方がいいな。威厳があるし、もちろん船長ともなれば一層偉く見える。 [秀逸]
【所感】ナカナカの訳ですナ。
●What worries me is the easy way his counterpart fitted into that other universe. I always thought Spock was a bit of a pirate at heart. [Kirk]
【吹替】向こうのスポックを見てると、妙に我々のスポックまで心配になってくる。なにせスポックは反逆精神が旺盛だ。 [秀逸]
【所感】ナカナカ、その2(^^)。
●Indeed, gentlemen. May I point out that I had an opportunity to observe your counterparts here quite closely. They were brutal, savage, unprincipled, uncivilized, treacherous. In every way, splendid examples of Homo sapience, the very flower of humanity. I found them quite refreshing. [Spock]
【吹替】では言いますが、私ももうひとりのカーク船長を先ほどまでゆっくりとよく観察していましたが、あの男は粗野で、反逆的で、無教養で、あらゆる点で未開人みたいな感じでした。まるで原始人のようでしたよ。船長にもああいう可能性があるのかと、思いやられました。 [秀逸]
【所感】原意的には「典型的なホモ・サピエンスの標本でしたよ。しかも未開のね。」って感じかな。イイカンジで訳し替えております(^^)。
●Lieutenant, uh, Lieutenant... [Kirk]
【吹替】中尉、君の名は。
●Marlena Moreau. I was just assigned last week. [Moreau]
【吹替】マレナ・モンロー。先週配属になったばかりです。
●All right, Lieutenant, carry on. [Kirk]
【吹替】そうか、しっかりやってくれ。
【余談】このくだり、DS9で編集に使われたところやね。
THE APPLE 死のパラダイス

映像ソース: (DVD*)
(BD)
Netflixシーズン2-5: 死のパラダイス

●Well, I just might stake out a claim and settle down here, Jim. [McCoy]
【吹替】さて、どうだ?この辺を我々の根拠地にしては。
●It is spectacular, isn't it? [Kirk]
【吹替】悪いところじゃないな。 [ふーん]
【直訳】壮大な眺めじゃないか。
●It's a shame to have to intrude. [McCoy]
【吹替】地主がいたら悪いがね。 [ふーん]
【直訳】不法占拠みたいでまずいがね。
●Well, the last scout ship reported some pretty strange sensor readings. Starfleet wants it investigated and the inhabitants contacted. We do what we're told. [Kirk]
【吹替】いるよ。前の調査によるとここには住人が探知されている。しかし我々は、住民と戦いにやってきたのではなく、握手が目的だ。 [ふーん]
【直訳】そう、前回の調査船はセンサー数値が極めて異常だったと報告しているしな。宇宙艦隊からの命令は、その正体を調査し、居住者とのファースト・コンタクトすることだ。我々はその任務を遂行するのみだ。
●Soil here is remarkably rich and fertile, Captain. Husbandry would be quite efficacious. [Spock]
【吹替】いい土をしていますよ。よく肥えていますし、農業をやるには持ってこいです。 [ふーん]
【直訳】土壌が極めて肥沃でいいですね。農業には最適といえるでしょう。
●Are you sure about that? [Kirk]
【吹替】どこもそうか? [ふーん]
【直訳】確かか?
●Oh, quite sure. Readings indicate the entire planet is covered with growth like this. Curious. Even at the poles, there's very little variation in temperature, which maintains a planet-wide average of 76 degrees. [Spock]
【吹替】そうですね。探知機によれば惑星全体がこのような緑です。おかしいのは南極も北極もここと同じに平均温度が21℃、全体が同じ温度なんですね。 [ふーん]
【直訳】間違いありませんとも。センサーによれば、惑星全土がこのような緑に覆われています。奇妙ですね。極地ですら、寒暖の差がほとんどなく、惑星規模で平均気温が華氏76度です。
【所感】気温を摂氏に直したのは支持します。
●I know. Almost impossible. [Kirk]
【吹替】それは確かにおかしい。 [ふーん]
【直訳】だな。不可能といっていい。
●It makes me homesick. Just like Russia. [Chekov]
【吹替】ホームシックにかられるなあ。ロシアみたいだ。
●More like the Garden of Eden, Ensign. [McCoy]
【吹替】エデンの園と言った方がいいんじゃないのか?
●What did somebody say-- that paradise must have looked like this? [Kirk]
【吹替】何がエデンだ。これじゃまるで死のパラダイスだ。 [ふーん]
【直訳】誰が言ったんだ。こんなものが楽園だというのか?
●Captain's Log, Stardate 3715.3. While making a routine exploration of the unexplored Gamma Trianguli VI, one of my men has been killed by a poisonous plant. [Kirk]
【吹替】航星日誌、宇宙暦0408.3038。我々は、惑星ガンマ6号を調査すべく上陸したが、早くもひとりの犠牲者をだした。 [ふーん]
【直訳】航星日誌、宇宙暦3715.3。未探査である三角座ガンマ6号星の通常探査任務中、毒性植物により部下がひとり命を落とした。
【所感】この星は、三角座のガンマ星(実在)にある惑星なんだな。長ったらしいから省略したのは理解できるけど...
●I could do with a nice walk in a garden, with green leaves and grass. [Scotty]
【吹替】私も緑のうっそうと繁った森をたまには、歩いてみたいですね。
●We'll do the walking, Scotty. You get on the antimatter pod. If it gets any worse, let me know, we'll beam up. Kirk out. [Kirk]
【吹替】船内にいた方が安全だよ。こっちはいつ命をなくすかわからないんだ。そちらの故障が直らなかったら知らせてくれ。以上だ。 [ふーん]
【直訳】歩く方は我々がやるよ。君は反物質の方を頼む。状況が悪化するようなら知らせてくれ。すぐ戻る。カークより以上。
●All this beauty, and now Mr. Hendorff dead, somebody watching us. It's frightening. [Landon]
【吹替】美しい緑、そしてミスター・ヘンドーフの戦死、さらに尾行。なんだか怖いわ。 [はぁ?]
【直訳】美しい景色、そしてミスター・ヘンドルフの殉職、私たちに対する監視の目。怖いわ。
【所感】「戦死」はないんじゃないかと。
●If you insist on worrying, worry about me. I've been wanting to get you in place like this for a long time. [Chekov]
【吹替】心配することはない。僕がついてるよ。こんなところでふたりきりで会いたいと思っていたんだ。 [ふーん]
【直訳】どうしても心配ってんなら、僕のことを心配してくれよ。ずっとこんなところで君と会いたいと思ってたんだ。
●We've been watched, we'll probably be watched. We're moving out. Formation L.. [Kirk]
【吹替】何かに監視されているようだが、前進を続けよう。気をつけてくれ。
【所感】「フォーメーションL」だそうです(^^)。
●Obviously highly unstable, Captain. This could be a find of some importance. In large quantities, it could be a considerable source of power. [Spock]
【吹替】非常に分解しやすい鉱石ですね。これを大量に集めれば、かなり大きなエネルギー源になり得ます。 [ふーん]
【直訳】極めて不安定な物質ですね。重要な発見かもしれません。大量の場合、有効なエネルギー源として使えるかも。
【余談】ナンで最初に割ったときに爆発しなかったんだろ?(^^)
●Our antimatter pods are completely inert. I couldn't stop it, but I know why. Something from the surface. Like a pail of water on a fire. A beam maybe, or a transmission. And it's still on. [Scotty]
【吹替】依然反物質の分解は続いていますが、原因がわかりました。地表の影響です。そちらから何か来てます。ビームか、電波のようなものです。今も来てます。 [ふーん]
【所感】訳出されてない一節があるが... ちょっと意味がわからん。
●If Scott is correct about the force from the surface, it may have to do with the vibrations I read earlier. [Spock]
【吹替】地上から何か出ているとすれば、さっきの振動に関係があるかもしれません。
●Scotty, energize. Scotty, what's the matter? [Kirk]
【吹替】チャーリー、転送だ。おい、どうしたんだ?
●We can't make transporter contact, sir. The entire system's inhibited. The way it is now, we couldn't beam up a fly. [Scotty]
【吹替】転送装置のパワーが、どうしても上がりません。装置が止まってしまってます。現在の状態では、転送は不可能です。 [ふーん]
【直訳】転送装置が正常に動作しません。全システムが動作不良を起こしています。こんな状態では、ハエ一匹転送することはできません。
Captain's Log, supplementary. Our investigation of Gamma Trianguli VI has suddenly turned into a nightmare. We're being watched and followed. Mr. Spock has been injured. And now we find we are unable to return to the ship. [Kirk]
【吹替】航星日誌、宇宙暦0408.3038。惑星ガンマ6号の調査は悪夢となった。何者かに尾行され、スポックが負傷した。しかも我々は、もはや宇宙船には戻れないのだ。 [ふーん]
【所感】「航星日誌補足」ってなってるけど。
30 seconds ago, there wasn't a cloud in the sky. [Kirk]
【吹替】ついさっきまで雲ひとつなかったのに。 [ふーん]
【所感】“30秒前まで”といってますな。
●Hendorff. I know Kaplan's family. Now Mallory. [Kirk]
【吹替】ヘンドーフ。カプランも死んだ。今度はマロリーだ。 [ふーん]
【直訳】ヘンドルフ。私はカプランの家族とは知り合いだ。そして今度はマロリー。
●Jim, you couldn't have stopped any of this. [McCoy]
【吹替】カーク、不可抗力というものさ。
●His father helped me get into the Academy. [Kirk]
【吹替】私の判断が甘すぎたんだよ。 [ふーん]
【直訳】彼の父上には、私のアカデミー入学時に世話になった。
【所感】全くの訳し替えなんだけれども、まぁ、原語の方が支離滅裂なので(多分カークのショック状態を表してはいるのだろうが)、意味が通るように替えられているわけだ。無意味とも言えんな。
●Captain, in each case, this was unavoidable. [Spock]
【吹替】船長、どれもやむを得なかったことです。 [ふーん]
【直訳】船長、いずれの場合も、不可避な事象でした。
●I could have prevented all of it. [Kirk]
【吹替】防止できたはずだよ。
●I don't see how. [Spock]
【吹替】どうやってです? [ふーん]
【直訳】そんな方法は私にはわかりませんが。
●A walk in paradise... among the green grass and the flowers. I should have beamed up at the first sign of trouble. [Kirk]
【吹替】パラダイスだというから... こんなところとは思わなかった。もっと早く撤退しておけばよかったんだ。 [ふーん]
【直訳】楽園での散歩... 緑と花々に囲まれて... 最初のトラブルのときに転送帰投しておくべきだった。
●You are under orders to investigate this planet and this culture. [Spock]
【吹替】しかし、この惑星の調査は司令官からの命令です。 [ふーん]
【直訳】この惑星および文明の調査という任務を遂行中の身ではないですか。
●I also have the option to disregard those orders if I consider them overly hazardous. This isn't that important a mission, Spock-- not worth the lives of three of my men. I dropped my guard for a minute because I like the smell of growing things, and now three men are dead, and the ship's in trouble. [Kirk]
【吹替】もし危険だとわかれば、話して断ることができる。これは、それほど重要な任務じゃない、スポック。部下を犠牲にするほどじゃないんだよ。きれいだと言うんで、その気になったのがいけなかった。おかげで3人死に、宇宙船も危ない。 [ふーん]
【直訳】私には、命令が過度に危険と判断したら無視するという選択肢もある。これはそれほど重要な任務じゃないだろ、スポック。3人の部下の命と引き換えにするほどではない。萌える草木を愛でるのが好きだから、つい油断してしまった。そして3人が死に、エンタープライズにもトラブル発生。
●No one has ever stated that Starfleet duty was particularly safe. You've followed the correct and logical course-- done everything a commander could do. Self-recriminations... Captain, our friend is back. [Spock]
【吹替】しかし、我々には安全という任務はひとつもありません。船長は命令に従ったまでです。隊員ならだれでもそうします。気にしないで下さい。船長、尾行が来てます。 [ふーん]
【直訳】宇宙艦隊の任務がとりわけ安全だなどという状況になった者など皆無です。船長は正しく論理的な道、艦隊の指揮官としてしかるべきことをやったまでです。自己批判などは... 船長、お友達が戻ったようですよ。
Enterprise to Captain Kirk. Condition Red, Condition Red. Captain, something has grabbed us from the planet's surface-- like a giant tractor beam, and we can't break loose. [Scott]
【吹替】エンタープライズよりカーク船長。非常事態発生です。船長、地表からの力に補足されました。何かビームのようなものです。自由がききません。 [ふーん]
【直訳】エンタープライズよりカーク船長。非常事態、非常事態。船長、何かが地表から我々を拘束しているようです。巨大なトラクタービームか何かのような。振り払えません。
●Scotty... you're my Chief Engineer. You know everything about that ship that there is to know-- more than the men who designed it. If you can't get those warp engines working, you're fired. [Kirk]
【吹替】チャーリー、君はチーフエンジニアだぞ。宇宙船のことは全て知っている筈だ。設計者以上だ。もしも現在のパワーを継続できなかったら、解任するぞ。 [ふーん]
【所感】“機関部長”という訳はまだなかったか。
●Captain's Log, Stardate 3715.6. We have been introduced to Vaal-- evidently the source of the planet's power emanations, and possibly the force that threatens both us and our ship. [Kirk]
【吹替】航星日誌、宇宙暦0408.3039。我々ガンマ6号上陸班は、バールを紹介されたがこれが我々を脅かしているエネルギー源であることは、ほぼ間違いなかった。
●Fascinating. Very high order of workmanship. Very ancient. Generating great power. The center is deep in the earth beneath us. This is an access point. It would also seem to be a... [Spock]
【吹替】すばらしい。これは大した細工ですよ。ここからエネルギーが出てるんです。源は地価深くにあって、これはその出口です。それにこれはおそらく...
【直訳】魅惑的だ。非常に高度な技術、しかも古代のものです。莫大なエネルギーを生み出しています。
●A force field? [Kirk]
【吹替】スクリーンか? [ふーん]
【直訳】フォースフィールドか?
●These people are from another place. They have come among us. Welcome them. [Akuta]
【吹替】この人たちは、他の惑星からきて我々を訪れた。歓迎しよう。
●Welcome to Vaal. [Vaal people]
【吹替】みなさん、ようこそ。
【余談】このときのバール人のしぐさだが、たまにクワークがやってたのと似てるな。
●Now, we're welcome. Awhile ago, this hole planet was trying to kill us. It doesn't make sense. [Chekov]
【吹替】歓迎します、か。さっきは我々を尾行しといてね。わかんないな。 [ふーん]
【直訳】今度は歓迎?ついさっき惑星中が我々を殺そうとしてたのに。わかんないな。
●Kirk to Enterprise. Come in. Status report, Scotty. [Kirk]
【吹替】カークよりエンタープライズ。その後の状況は?
●No change, Captain. The orbit is decaying along computed lines. No success with the warp drive. We're going down, and we can't stop it. [Scott]
【吹替】前と同じです。周回軌道から次第に落ちてます。エンジンの出力は低下し、だんだん落ちていく一方です。 [ふーん]
【直訳】状況変化なしです。計算上の周回軌道を維持できません。ワープエンジンでもダメでした。依然落下中で、補正不可能です。
●I'm sick of hearing that word "can't." Get that ship out of there. [Kirk]
【吹替】なんとか持ちこたえられんか。元の軌道に戻せ。 [ふーん]
【直訳】「不可能」なんて言葉を聞くと病になりそうだ。なんとか元の軌道に戻すんだ。
●Sir, we're doing everything within engineering reason. [Scott]
【吹替】目下、できるだけ努力しています。 [ふーん]
【直訳】船長、今も技術的にできることはなんでもやってるんですよ。
●Then use your imagination. Tie every ounce of power the ship has into the impulse engines. Discard the warp drive nacelles if you have to and crack out of there with the main section, but get that ship out of there! [Kirk]
【吹替】頭を使うんだ。船内の全てのエネルギーを補助エンジンにつぎ込め。必要なら船内を手動に切り替えろ。とにかく正常な軌道に戻すんだ! [ふーん]
【直訳】だったら想像力を使え。船内の全エネルギーをまとめて通常エンジンに送り込め。必要なら主要セクション以外のワープナセル等を切り捨てて軽くしろ。とにかく軌道を元に戻すんだ。
【所感】結構思い切ったことを言ってたのね。そして例によって、"impulse engine"=「補助エンジン」と。
●Sir, I'm going to switch over everything but the life support systems and boost the impulse power, but that's just about as dangerous. [Scott]
【吹替】生命維持装置の他、すべてのエネルギーを補助エンジンにつぎ込み、逆噴射してみます。しかし、焼け付くかもしれません。 [ふーん]
【直訳】では生命維持装置以外の全てを通常エンジンにまわして出力を増幅します。しかし、それは危険な賭けですよ。
●What's going on, Jim? [McCoy]
【吹替】なんだ、あれは?
●Mess call. [Kirk]
【吹替】食事の時間だ。
●In my view, a splendid example of reciprocity. [Spock]
【吹替】バールと住民のすばらしい相互作用です。
●It would take a computerized Vulcan mind such as yours to make that kind of a statement. [McCoy]
【吹替】すばらしいだなんて、住民はバールの奴隷になってるだけじゃないか。 [ふーん]
【直訳】コンピューターのようなバルカン人だからかね。あの状態をそんな風に評価できるのは。
●Doctor, you insist on applying human standards nonhuman cultures. I remind you that humans are only a tiny minority in this galaxy. [Spock]
【吹替】ドクター、あなたは地球人を中心に物を考えているにすぎない。宇宙にとって地球人はほんのわずかな数でしかないんだ。 [ふーん]
【直訳】ドクター、あなたは地球人的価値基準を地球外文化に当てはめようとしていますね。この銀河系において、地球人などはちっぽけな少数種族にすぎないと指摘させていただきます。
●There are certain absolutes, Mr. Spock, and one of 'em is the right of humanoids to a free and unchained environment, the right to have conditions which permit growth. [McCoy]
【吹替】しかし自分の周囲に向かって働きかけて環境を変えようとするのが人間の本性である限りは、このような生活は人間の生き方に反する。 [ふーん]
【直訳】しかし絶対基準というのも存在するだろう、スポック。自由で拘束されないというヒューマノイドの持つ権利、常に前進し環境を改善しようという権利などはその最たるものだ。
【余談】おいおい、そんな"Prime Directive"を真っ向から否定するようなこと言っていいのか?自己否定もいいとこだぞ(^^)。
●Another is their right to choose a system which seems to work for them. [Spock]
【吹替】しかし、誰がどんな生き方を選ぼうと自由なはずだ。 [ふーん]
【直訳】その一方、自分の行き方を好きに選ぶ権利というのもあるんじゃないですか。
【余談】こんな議論が劇中で交わされること自体、設定が徹底されていなかった証拠だね。まったく大らかな時代だったのだなぁ。
●Jim, you're not just going to stand by and be blinded to what's going here. These are humanoids, intelligent.... They need to advance and grow. Don't you understand what my readings indicate? There's been no change or progress here in at least 10,000 years. This isn't life. It's stagnation. [McCoy]
【吹替】カーク、黙ってみてることはあるまい。住民をなんとかしてやらにゃ。彼らも人間である限り、進歩と成長が必要だ。私の分析によれば、少なくとも千年以上は同じ暮らしをして全く進歩の跡がみられない。活力がなければ、腐敗するだけだ。 [ふーん]
【直訳】ジム、ただこうして待機して、ここで起きてることに目をつぶる気じゃないだろうな。彼らも知的なヒューマノイドだぞ。彼らには進歩と成長が必要だ。私の調査結果がどんなものかわからないのか?ここでは少なくとも1万年は変化も進歩もなかった。こんなものは人生じゃない。ただ停滞しているだけだ。
【余談】いつもならカークがいいそうな台詞だな(^^)。
●Doctor, these people are healthy, and they are happy. Whatever you choose to call it, this system works despite your emotional reaction to it. [Spock]
【吹替】住民はこのままで健康だし幸せだ。あなたがどんな考え方をしようとここの住民はこれで満足しているんだよ。 [ふーん]
【直訳】ドクター、バール人たちは健康だし幸福だ。ここのやり方をなんと名づけようと、あなたの感情的反応に無関係に、問題なく機能しているのですよ。
●It might work for you, Mr. Spock, but it doesn't work for me. Humanoids living so they can service a hunk of tin? [McCoy]
【吹替】バルカン星人の君はそうかもしれないが、私は頷けないね。人間だったら、絶対に何かの奴隷になってはいけないんだ。 [ふーん]
【直訳】君にとってはそうかもしれないがね、スポック、私には機能してるとはとても思えん。ブリキの塊に奉仕するために生きてるなんて。
●Gentlemen, I think this philosophical argument can wait until our ship's out of danger. [Kirk]
【吹替】今はそんな議論をしてる場合じゃない。こっちの宇宙船が危ないんだ。 [ふーん]
【所感】二人とも、その哲学的議論は、エンタープライズが危機を脱するまでお預けとしようじゃないか。
●How are you coming along with the circuit switch-over? [Kirk]
【吹替】補助エンジンへの切り替えはどうだ?
●We're putting everything but the kitchen sink into the impulse power, sir. [Scott]
【吹替】目下、全てのエネルギーを補助エンジンに繋いでます。 [ふーん]
【所感】「キッチンシンク以外の全てを」と言ってますな。さすが危機的状況にあってもユーモアを忘れないチャーリーである(^^)。
●I am concerned, Captain. This may not be an ideal society, but it is a viable one. [Spock]
【吹替】私は考えましたが、やっぱり理想的な社会ではありません。もっと成長はできます。 [ふーん]
【直訳】船長、考察してみたのですが、ここは理想的社会とはいえないかもしれません。しかし、成長の可能性ある社会ではあると考えます。
●Bones was right. These people aren't living, they're existing. They don't create, they don't produce, they don't even think. They exist to service a machine. [Kirk]
【吹替】そうだが、ドクターのいう通り存在しているだけで、何も作らず考えることすら知らない。あの機械に奉仕するために生きている。 [ふーん]
【直訳】ドクターの言ったとおりだ。ここの種族はとても生きているとは言えん。ただ存在しているだけだ。創造や生産というものをしらず、自分の意志すら持たない。機械に奉仕するためだけの存在なんだ。
●If we do what it seems we must, in my opinion, we'll be in direct violation of the Noninterference Directive. [Spock]
【吹替】しかし我々が改革をすれば、宇宙人には干渉しないという約束には違反しませんか? [ふーん]
【直訳】我々がこうあるべきというように行動すると、私の見解では、不干渉の原則に対する直接的な違反を犯すことになりますね。
【余談】うわ〜、劇中でもそのマンマのツッコミが入ってるが...
●They are people, not robots. They should have the opportunity of choice. We owe it to them to interfere. [Kirk]
【吹替】彼らは人間だ、ロボットじゃない。進歩のチャンスを与えるべきだ。それが義務だ、我々の。
【余談】出ました、いつものカーク節(^^)。
●Starfleet Command may think otherwise. [Spock]
【吹替】司令官に叱られるかもしれませんよ。 [はぁ?]
【直訳】艦隊司令部の見解は違うかもしれませんよ。
【所感】「叱られる」って、また幼稚な訳だな。公然と艦隊の誓いに反する行為をしてその程度で済むわけないだろが。
●Second degree burns. Not serious, but I bet they smart. [McCoy]
【吹替】ちょっとした火傷(かしょう)だ。大したことはないが、狙いは確実だな。 [ふーん]
【直訳】二度の火傷(やけど)だ。大したことはないが、賢いやり方ではある。
【所感】医学的には「かしょう」というのが一般的なのかな?一瞬漢字の読み間違えかと思ったぞ(^^)。
●Doctor, you have an unsurpassed talent for understatement. [Spock]
【吹替】ドクター、大したことないなんてとんでもない。ひどい傷だよこれは。 [ふーん]
【直訳】ドクター、あなたは物事を控えめにいう天才ですね。
●Tremendous upsurge in generated power, Captain. Obviously, Vaal is trying to reinforce its energy field. [Spock]
【吹替】急速にエネルギーが失われていきます。バールは怒りに全てのエネルギーを出し切っていますね。 [はぁ?]
【直訳】エネルギー出力が莫大に上昇しています。明らかに、バールはフォースフィールドの補強にそのエネルギーを使っているものと思われます。
【所感】「怒りに」ってどっから出たんだ?意味不明だ。
●Scotty, status report. [Kirk]
【吹替】チャーリー、状況を。
●Tractor beam's gone. Potency returning to antimatter pods. I'll have all engineering sections working on the circuits immediately. Transporter will be ready in an hour. [Scott]
【吹替】ビームはなくなり、エンジン内反物質の分解はとまりました。これより、通常エンジンにエネルギーを送ります。一時間で転送収容を完了します。 [はぁ?]
【直訳】トラクタービームは消えました。反物質庫に効力が戻っています。機関部の全セクションに対し、回路を直ちに再起動するように命令します。
【所感】この場合、「通常エンジン」ってのはワープエンジンのことなんだろうなぁ。それにしても、この訳はさすがに無意味な訳し替えと言わざるを得ないよね。
●Scotty, You'll be rehired. [Kirk]
【吹替】チャーリー、再任するぞ。
【余談】再任するまでもなく、指揮はとりつづけてたようだが(^^)。
●Captain, I'm not at all certain we did the correct thing on Gamma Trianguli VI. [Spock]
【吹替】船長、我々がガンマ6号でしたことが必ずしもいいことだとは思えません。 [ふーん]
【直訳】船長、私には確信が持てないんです。我々が三角座ガンマ6号星でやったことが正しいとは。
●We put those people back on a normal course of social evolution. I see nothing wrong in that. [McCoy]
【吹替】しかし、あそこの住民を人間らしい暮らしに戻した。悪いこととは思わないがね。 [ふーん]
【直訳】我々は、あの種族を通常の社会への改革路線へ戻したんだ。それが悪いとは思わんが。
●Well, it's a good object lesson, Mr. Spock. An example of what can happen when a machine becomes to efficient, does too much work for you. [Kirk]
【吹替】スポック、あれは我々にもいい教訓だ。人間が機械に動かされたらどうなるかという、いい例じゃないか? [ふーん]
【直訳】そうだな、あれはいい教訓だった。機械があまりにも効果的だとどうなるかという例だ。君にはいい例すぎたかな?
●Captain, you are aware of the biblical story of Genesis? [Spock]
【吹替】船長は、バイブルの創世記の話をご存知ですか?
●Yes, of course, I'm aware of it. Adam and Eve tasted the apple, and as a result, were driven out of paradise. [Kirk]
【吹替】ああ、もちろん知ってるよ。あれは、アダムとイブがりんごを食べてしまった結果、パラダイスを追われる。
●Precisely, Captain. And in a manner of speaking, we have given the people of Vaal the apple-- the knowledge of good and evil, if you will as a result of which, they, too, have been driven out of paradise. [Spock]
【吹替】その通りです。我々は言わば、そのりんごをあの住民に与えてしまった結果、彼らは善悪を知って、結局はそのパラダイスから追われることになるんです。 [ふーん]
【直訳】その通りです。そしてある意味では、我々がバール人に善悪の知識というりんごを与えたと言えませんか。もしそうなら、その結果彼らもまた、楽園から追われることになったのです。
●Doctor, do I understand him correctly? Are you casting me in the role of Satan? [Kirk]
【吹替】ドクター、私は変なことを言われてるね。それじゃ私はまるで悪魔じゃないか。 [ふーん]
【直訳】ドクター、私はこう理解したが合ってるかね?つまり私がサタンの役どころを演じたと。
●Not at all, Captain. I'm simply... [Spock]
【吹替】そうじゃありません。 [ふーん]
【直訳】いいえ、船長。私は単に...
●Is there anyone on this ship who even remotely looks like Satan? [Kirk]
【吹替】それじゃこの船内に誰か悪魔のような人でも乗ってるのかね? [ふーん]
【直訳】この船にサタンみたいな外見の者でもいたかな?
●I am not aware of anyone who fits that description, Captain. [Spock]
【吹替】いいえ、悪魔に似ているような人はひとりも乗っていませんよ。 [ふーん]
【直訳】その条件に該当するような人員に心当たりはありません、船長。
●No, Mr. Spock. I didn't think you would be. [Kirk]
【吹替】そうだろう?君も似てないしな。 [ふーん]
【直訳】そうとも、スポック、私も君がそうだなんて思ってもいないぞ。
【余談】とがった耳が悪魔っぽいという揶揄なワケね。
THE DOOMSDAY MACHINE 宇宙の巨大怪獣

映像ソース: (DVD*)
(BD)
Netflixシーズン2-6: 宇宙の巨大怪獣

●The distress call definitely came from one of the solar systems in this sector, Captain. [Palmer]
【吹替】遭難信号が連続的に発信されていたのはこの太陽系のひとつです。 [ふーん]
【直訳】船長、救難信号が発せられていたのは間違いなくこのセクター内の星系からです。
【所感】このエピソードでは、"the solar system"を全て“太陽系”と吹替えている。これも時代の産物というべきだろうか。
●Can you pinpoint it any closer, Lieutenant? [Kirk]
【吹替】正確な位置を確認できないか。 [ふーん]
【直訳】もっと位置を特定できないのか、大尉?
●Sir, we're now within the limits of System L-370, but I can't seem to locate... [Sulu]
【吹替】船長、L-370太陽系の勢力内に入りましたが、どういうわけか反応が... [ふーん]
【直訳】船長、L-370星系の境界内に入りましたが、惑星の位置が...
【余談】カトウの声が富山敬でないのはなぜ?
●Captain, sensors show this entire solar system has been destroyed. Nothing left but rubble and asteroids. [Spock]
【吹替】船長、探知器によるとこの太陽系は完全に破壊されたと思われます。残っているのは、破片と小惑星だけです。
●But that's incredible. The star in this system is still intact. Only a nova could destroy like that. [Kirk]
【吹替】信じられん。太陽系がすべて破壊されるとは。新しい星ならともかく。 [はぁ?]
【直訳】しかし信じられるか。この星系の恒星に異変は見られない。惑星が破壊されるなど、超新星爆発でもない限りは無理なはずだ。
【所感】"nova"が起こったんなら恒星もなくなってるはず、という文脈だよね。「新しい星なら」ってのは返って意味不明。直訳では、敢えて「超新星」と訳し替えてみた。
●Nonetheless, Captain, sensors show nothing but debris where we charted seven planets last year. [Spock]
【吹替】しかし事実です。去年発見した7つの惑星の位置には、破片が漂っているだけです。 [ふーん]
【直訳】それでもです、船長。去年星図に加えた7つの惑星、その位置にあるものは破片だけと出ています。
●Entering limits of System L-374, sir. Scanners show the same evidence of destruction. [Sulu]
【吹替】これより、L-374太陽系に入ります。反応によると、同様に破壊されているようです。 [ふーん]
【直訳】L-374星系の境界に入ります。スキャナーによると、同様に破壊された痕跡がみられます。
●Every solar system in this sector blasted to rubble, and still no sign of the Constellation. Matt Decker's in command. What could have happened to him? [Kirk]
【吹替】この宇宙の太陽系が全て破壊されているのか。遭難したコンステレーションはどこに。船長のマット・デッカーはどうしたんだ。 [ふーん]
【直訳】このセクターにある全ての星系が瓦礫と化したというのか。そしてコンステレーション号の消息は未だ不明。指揮官はあのマット・デッカーだ。彼に何が起きたというんだ。
●Captain, the two innermost planets of this system appear to be intact. [Spock]
【吹替】船長、一番奥に位置するふたつの惑星が無傷で残ってるようです。 [ふーん]
【所感】“奥”っつーか、“内側(恒星より)”だろ?
●Sir, I'm picking up a ship's disaster beacon. [Palmer]
【吹替】宇宙船の遭難をキャッチしました。 [ふーん]
【直訳】船長、宇宙船の救難ビーコンを受信しました。
●Try to raise her, Lieutenant. [Kirk]
【吹替】交信しろ、少尉。 [はぁ?]
【所感】パルマーの階級は大尉なんスけど...
●I have it on the sensors, Captain. By configuration, a starship stopped in space. She appears to be drifting. [Spock]
【吹替】探知器に反応があります。クラスはパトロール船。宇宙空間に静止して浮遊しています。 [はぁ?]
【直訳】センサーでもとらえました、船長。状態からすると、宇宙船が停止状態にあります。漂流しているようです。
【所感】この訳者は「クラス」という用語を間違って理解していたようだ。
●All I get is the automatic beacon. No answer, Captain. [Palmer]
【吹替】応答ありません。遭難信号を出してるだけです。 [ふーん]
【直訳】受信しているのは全て自動発信の信号です。応答ありません、船長。
●I can't raise the Constellation, sir. I'm still getting the distress beacon, but there's heavy subspace interference. It's almost blocking the signal. [Palmer]
【吹替】コンステレーションと交信できません。遭難信号は依然として発信されてますが、雑音が大きくて。明確にはキャッチできません。 [ふーん]
【直訳】コンステレーション号と繋がりません。依然救難信号は受信し続けていますが、亜空間障害波がひどくて。それが通信をほとんど妨害してしまってます。
●Radiation level normal. Atmospheric pressure-- 11 pounds per square inch. [Away team officers]
【吹替】放射能異状なし。大気圧、1平方センチにつき、0.83キロ。 [ふーん]
【直訳】放射能レベル正常。大気圧、1平方インチあたり11ポンド。
【余談】原語ではインチ、ポンドだが、ちゃんと変換したのだろうか?(検証はしません^^)
●Scotty, check the phaser banks. See if they've been fired. Bones, you come with me. [Kirk]
【吹替】チャーリーはフェイザーの故障をチェック。ドクターは私と来たまえ。 [ふーん]
【直訳】チャーリーはフェイザーバンクをチェック。使用されたかどうか確認しろ。ボーンズ、私と来い。
●Come along, lads. [Scotty]
【吹替】さ、行くぞ。
【余談】チャーリーの"lads"が出た。やっぱし口癖っぽいな(TNG"RELICS"(邦題:エンタープライズの面影)シーズン6-: エンタープライズの面影参照)。
●The crew wasn't abducted, they just... left. [Kirk]
【吹替】乗員は殺されたのかも。 [ふーん]
【直訳】クルーは誘拐されたわけでもないらしい。ただ... いなくなった。
●Captain, I checked the engines. The warp drive, that's a hopeless pile of junk. The impulse engines are not too badly off. We ought to be able to do something with them. [Scotty]
【吹替】船長、エンジンを調べましたが、ワープ航法のメインエンジンは全く使い物になりません。補助エンジンはそれほどのダメージを受けていないので、なんとか修理できそうです。 [はぁ?]
【直訳】船長、エンジンのチェックが終わりました。ワープエンジン、こいつは絶望的でほぼスクラップ状態です。通常エンジンの方はそれほどひどくありません。こっちはなんとかなるでしょう。
【所感】ワープエンジンがメインで通常エンジンが補助ってか?ちょっと違うやろぉ。
●But where are they? I can't imagine a man like Matt Decker abandoning ship while his life-support systems are still operative. [Kirk]
【吹替】乗員はどこだ?船長のマット・デッカーはどうしたんだ。まだ生存できる船を捨てるような男ではないはずだが。 [はぁ?]
【直訳】しかしクルーはどこにいるんだ?マット・デッカーほどの男が、生命維持装置が生きている船を放棄するなど想像すらしがたい。
●Spock, here, Captain. Unable to raise Starfleet Command due to heavy subspace interference. [Spock]
【吹替】船長、スポックです。宇宙障害が多いため、宇宙艦隊総司令部に連絡できません。 [はぁ?]
【直訳】船長、スポックです。依然亜空間障害がひどく、艦隊司令部と通信が繋がりません。
●This whole thing's incredible. A robot? A machine like that, who would build it? [McCoy]
【吹替】全く信じられんことだな。恐ろしい。そんな兵器を誰が作ったんだ。 [はぁ?]
【直訳】何もかも信じがたいよ。ロボット兵器?そんな機械を一体誰が作ったんだ?
●We don't know. An align race, apparently from another galaxy. [Kirk]
【吹替】わからん。とにかく他の銀河系の宇宙人たちだ。 [はぁ?]
【所感】“宇宙人”ってフレーズは(STでは)違和感バリバリ。
●Bones, did you ever hear of a Doomsday Machine? [Kirk]
【吹替】ドクター、最終兵器というのを知ってるか?
●No. I'm a doctor, not a mechanic. [McCoy]
【吹替】昔あったということぐらいはね。 [はぁ?]
【直訳】知らんよ。私は医者だ。メカニックマンじゃない。
【所感】あー、定番フレーズなのにー(^^)。
●You can't let that thing reach Rigel. Why, millions of innocent people would die. [Decker]
【吹替】あの怪物をライジェルに行かせるのか。何百万人が殺されるんだぞ。
●I am aware of the Rigel system's population, Commodore, but we are only one ship. Our shields are strained. Our subspace transmitter is useless. Logically, our primary duty is to survive in order to warn Starfleet Command. [Spock]
【吹替】ライジェル植民星群の人口なら私も知っている。しかし宇宙船は一隻、しかも電磁スクリーンは破損し、通信装置も使用が不可能です。従って我々の任務は、生き延びて宇宙艦隊司令部に報告することにあります。 [ふーん]
【直訳】ライジェル星系の人口なら心得てますよ、准将。しかし、我々はたった一隻なんです。しかも防御スクリーンは破損。亜空間通信機も役に立たない。つまり、我々は生き延びることを第一任務に考えるべきというのが論理的です。そして一刻も早く艦隊司令部に警告するのです。
●Our primary duty is to maintain life and the safety of Federation planets. Do you deny that? [Decker]
【吹替】我々の基本的任務は、地球連邦の安全と人類の生命を守ることにある。それを否定するのか? [はぁ?]
【直訳】我々の第一任務とは、連邦諸惑星の生命と安全を維持することだ。それを拒否するのか?
【所感】出た!「地球連邦」!(^^)
●Mr. Sulu, you will lay in an evasive course back to the Constellation. [Spock]
【吹替】ミスター・カトウ、敵との距離を保ちながらコンステレーションへ戻るんだ。
●Belay that last order, Helmsman. [Decker]
【吹替】ミスター・スポックの命令に従ってはならん。 [ふーん]
【直訳】操舵士、その命令は取り消しだ。
●I assumed command according to regulations. Since your First Officer was reluctant to take aggressive action against the... [Decker]
【吹替】軍規に従って俺が指揮をとってるだけだ。副長ミスター・スポックは敵に対して積極的に攻撃するのを... [はぁ?]
【直訳】規定に従い、私が指揮をとっている。君の副長が敵を避けようとしたときからな。
【所感】「“軍”規」ってのがどうも違和感。宇宙艦隊は軍じゃないんだってば。それと、"First Officer"を“副長”と訳すようになったんやね。“一等航海士”じゃなくてよかった(^^)。
●You mean you're the lunatic whose responsible for almost destroying my ship? [Kirk]
【吹替】私の船を破滅に追い込もうとした精神異常者は君か!
【直訳】私の船を破壊させかけた責任は、君という大馬鹿者にあるということだな?!
●You are speaking to a senior officer, Kirk. [Decker]
【吹替】大佐が准将に対してそんな口をきけるのか。 [ふーん]
【直訳】君が話してるのは上官なんだぞ、カーク。
●How long to repair warp drive? [Kirk]
【吹替】ワープエンジンの修理には?
●At least one solar day. [Spock]
【吹替】あと1日かかります。 [ふーん]
【直訳】地球時間で少なくとも1日かかります。
【所感】ここで「地球時間(正確には太陽系時間)」とわざわざ言ってるのは珍しい。他の"system"を全て“○○太陽系”と吹替えたせいで訳出できなくなったんやろか(^^)。
●You're bluffing. [Decker]
【吹替】脅しは止めろ。 [はぁ?]
【直訳】ハッタリはよせ。
【所感】無意味な訳し替えですナ。
●Ironic, isn't it, way back in the 20th century, the H-bomb was the ultimate weapon-- their Doomsday Machine-- and we used something like it to destroy another Doomsday Machine. Probably the first time such a weapon has ever been used for constructive purposes. [Kirk]
【吹替】しかし皮肉だな。20世紀の大昔には、水爆が最終兵器として地球の軍備や政治をコントロールしていたが、その名残ともいえる銀河系の最終兵器に攻撃をかけられた。そしてそれを破壊したのは、現代の最終兵器ともいえる高性能の宇宙船だ。 [最低]
【直訳】皮肉じゃないか。20世紀にさかのぼると、水爆という最終兵器があった。今回我々はその水爆に類する爆発物で異星人の最終兵器を破壊した。おそらくその手の兵器が建設的目的に使われた最初の例なんじゃないかな。
【所感】ナンか完全に意味が変わってまっせ。訳し替えというより、誤訳っスな。
●Appropriate, Captain. However, I can't help wondering if there are any more of those weapons wandering around the universe. [Spock]
【吹替】危機一髪でした。この広大な宇宙のどこかにまたあのような殺し屋が彷徨ってなければいいのですが。
●Well, I certainly hope not. [Kirk]
【吹替】ないように祈ろう。
【余談】カークの願いも虚しく、この怪物は別のところでTNG時代に再登場することになる。シリーズ間のクロスオーバーネタには事欠かんからね、STは。
JOURNEY TO BABEL 惑星オリオンの侵略

映像ソース: (DVD*)
(BD)
Netflixシーズン2-10: 惑星オリオンの侵略

●Dress uniforms-- spit and polish. I don't know how much longer I'm going to be able to stand this. I feel like my neck's in a sling. [McCoy]
【吹替】堅苦しいねえ、こんな服は。これじゃどのぐらい我慢ができるものかな。首のとこが痛くてしょうがない。 [ふーん]
【直訳】正装か... 前あきのテカテカ。こんな服にどのくらい耐えられるか自信がないよ。首吊りにでもあってるみたいな窮屈さだ。
【所感】前段、なんか意味不明な原語台詞である(^^)。多分普段の制服と比べたらって話だろうけど。
●The Vulcans are the last group of delegates we have to pick up. As soon as we get them aboard, we'll be able to relax. [Kirk]
【吹替】後は惑星バルカンの代表団を迎えるだけだ。そしたら楽になれるよ。 [ふーん]
【所感】“惑星バルカン”ってのははじめてみた。
●Sure. A formal reception tonight. 114 delegates aboard for two weeks. 32 of them ambassadors. Half of them mad at the another half, and the while lot touchier than a raw antimatter pile over this Coridan question. [McCoy]
【吹替】しかし、今夜は盛大なレセプションだ。しかも惑星コリード問題で意見が真っ二つに分かれている114の代表を乗せて、これから先2週間の旅をしなきゃならないとは、これまた肩のこる話さ。 [秀逸]
【直訳】だろうが、問題はまだまだあるぞ。今夜の公式レセプション。114もの代表を乗せての2週間の旅。その内32人は大使クラス。その大使たちは真っ二つに別れて険悪な仲ときた。どれもコリード問題に関連して扱いの難しいことばかりだ。それこそ反物質反応炉の方がまだ扱いやすいよ。
【所感】初っ端から、さすがの訳である。"Coridan"を“コリードの”という風に訳してるのが秀逸。
●How does that Vulcan salute go? [McCoy]
【吹替】バルカン人の挨拶はどうするんだ?
●That hurts worse than the uniform. [McCoy]
【吹替】やりにくいね、我々には。 [ふーん]
【直訳】この制服に首を絞められてる方がまだましだな。
●Captain James Kirk. [Kirk]
【吹替】船長のカークです。
●Captain. [Sarek]
【吹替】これは、船長。
My First Officer, Commander Spock. [Kirk]
【吹替】一等航海士、スポックです。 [はぁ?]
【直訳】副長のスポック中佐です。
【所感】うわぉ!“一等航海士”って、第2シーズンでもまだ使われてたんか〜(^^)。
【余談】それにしても、確かTNGで「副長」としたのはTOSとの互換性を配慮してとのことだったハズだが、どこで出るんだ?第3シーズンか?
●Vulcan honors us with your presence. We come to serve. [Spock]
【吹替】バルカン人の到着を名誉とします。よろしく。 [ふーん]
【直訳】あなたほどの方が派遣されるとは、バルカン政府の配慮に感謝し、名誉に存じます。なんなりとお申し付けを。
●Your service honors us, Captain. [Sarek]
【吹替】ご立派な歓迎振りですね。 [ふーん]
【直訳】お出迎え、痛み入ります、船長。
【所感】ホントは前のスポックの台詞を引っ張ってるワケで、なんとか訳出できたらとは思うのだけれども...
●Thank you. Chief Medical Officer, Dr. McCoy. [Kirk]
【吹替】どうも。チーフドクターのマッコイです。 [はぁ?]
【直訳】どういたしまして。医療部長のドクター・マッコイです。
【所感】“チーフドクター”ってのは、これまたあんまりきかん訳やね(^^)。
●Captain's Log, Stardate 3842.3. We have departed Vulcan for the neutral planetoid code-named Babel. Since it is in our sector, the Enterprise has been assigned to transport ambassadors of Federation planets to this vitally important council. The issues of the council are politically complex. The passengers... explosive. [Kirk]
【吹替】航星日誌、宇宙暦0408.3044。我々は各惑星の大使クラスの人々を114名乗せて小惑星バーベルへ向かうことになった。折から、我々の間には重要な問題が持ち上がっており、それを討議する会議を開くためである。 [はぁ?]
【直訳】航星日誌、宇宙暦3842.3。我々は中立の小惑星、コードネーム・バベルに向けてバルカン星を発った。この小惑星は我々のセクター内に存在したため、連邦加盟惑星の大使諸氏を極めて重要な会議に送り届けるというこの任務に、エンタープライズがあたることとなった。会議の議題は政治的に混迷の様相を呈している。乗客たちは一触即発の状態である。
【所感】“バーベル”ね。バベルの塔とか、あんまし馴染みの言葉じゃなかったんかな、当時は。
●After all these years among humans, you still haven't learned to smile. [Amanda]
【吹替】地球人の間に長いこといて、まだ笑いを覚えないのね。 [秀逸]
【所感】お、"human"をちゃんと“地球人”としているところがすばらしい(^^)。
●Humans smile with so little provocation. [Spock]
【吹替】その代わり怒ることも覚えませんよ。 [秀逸]
【直訳】地球人の笑いは多少の怒りを伴います。
【所感】うまい。
●I gave Spock his first instruction in computers, Captain. He chose to devote his knowledge to Starfleet instead of the Vulcan Science Academy. [Sarek]
【吹替】スポックにコンピューターを勉強しろと言ったのは私です。バルカン科学アカデミーに入れと言ったのにこちらへ来てしまったんです。 [ふーん]
【直訳】スポックにコンピューターの最初の手ほどきをしたのは私ですよ、船長。その知識を捧げる場として彼が選んだのは、バルカン科学アカデミーでなく、宇宙艦隊でしたがね。
●Mrs. Sarek, I just don't understand. [Kirk]
【吹替】サレック夫人、一体どういうことですか。
●Amanda. I'm afraid you couldn't pronounce the Vulcan name. [Amanda]
【吹替】アマンダよ。バルカン語はあまりお得意じゃありませんのね。 [ふーん]
【直訳】アマンダと呼んで。バルカン名の発音はできないようですね。
●Can you? [Kirk]
【吹替】奥さんは?
●Well, after a fashion, and after many years of practice. Shall we continue the tour? My husband did request it. [Amanda]
【吹替】私はもう何年も住んで覚えました。見学させてください。主人がそういいましたから。 [ふーん]
【直訳】そうね、どうにか。何年もの練習の賜物ですわ。見学ツアーを続けてくださる?主人がそう申しましたでしょ。
●It sounded more like a command. [Kirk]
【吹替】命令みたいでしたね。
●Well, of course. He's a Vulcan. I'm his wife. [Amanda]
【吹替】主人はバルカン人ですもの。私は妻です。
●And Spock is his son. [Kirk]
【吹替】しかし、スポックもバルカン人ですよ。 [ふーん]
【直訳】そして、スポックは彼の息子さんですね。
●You don't understand the Vulcan way, Captain. It's logical. It's a better way than ours. But it's not easy. It has kept Spock and Sarek from speaking as father and son for 18 years. [Amanda]
【吹替】純粋のバルカン人はああではありません。理性だけです。地球人より合理的ですわ。でもそれだけに、一度食い違うと主人とスポックみたいに18年間も話をしなくなりますの。 [ふーん]
【直訳】バルカン人の流儀をご存知ないようですわね、船長。論理ですわ。地球人よりいい方法なんですのよ。でも簡単じゃありません。その論理のせいで、スポックとサレクは親子の会話をしなくなって18年にもなります。
●Spock is my best officer. And my friend. [Kirk]
【吹替】しかしスポックはいい将校です。立派な人ですよ。 [ふーん]
【直訳】スポックは私の一番の部下です。友人でもあります。
●I'm glad he has such a friend. It hasn't been easy on Spock-- neither human nor Vulcan, at home nowhere except Starfleet. [Amanda]
【吹替】そう言っていただくのはうれしいんですが、バルカン人と地球人のふたつの血が流れていますから、ここにいる以外は難しいですわ。 [ふーん]
【直訳】スポックに友人がいるだなんてうれしい限りですわ。バルカン人でも地球人でもないというのはスポックにはつらいことだったと思います。宇宙艦隊来るまで落ち着ける場所などなかったんですの。
●I take it that Spock disagreed with his father on a choice of career. [Kirk]
【吹替】しかし、お父さんはスポックがここにいることには反対だそうですね。 [ふーん]
【直訳】スポックは、進路の選択について父上と見解が違ってますね。
●My husband has nothing against Starfleet. But Vulcans believe that peace should not depend on force. [Amanda]
【吹替】でも、あなた方には悪意は持っておりませんわ。ただ、武力で平和をつくるのには反対しております。 [ふーん]
【直訳】宇宙艦隊に他意はありませんわ。でもバルカン人は武力に依存した平和をよしとしないだけです。
●Starfleet force is used only as a last resort. We're an instrument of civilization-- and it's a better opportunity for a scientist to study the universe than he could get at the Vulcan Science Academy. [Kirk]
【吹替】我々の持っているのは武力ではなく、文明の道具と考えてもらいたいですね。それに、スポックがここで研究している宇宙の探求には絶好の場所ともなっておりますよ。 [秀逸]
【直訳】宇宙艦隊が武力を行使するのは最期の手段です。我々は連邦市民の従僕です。それに宇宙の探求を志す科学者スポックにとっては、ここはバルカン科学アカデミーより良好な場と言えるでしょうね。
●Perhaps. But Sarek wanted Spock to follow his teachings as Sarek followed the teachings of his own father. [Amanda]
【吹替】そうね。でも主人はスポックをバルカンにおいて、自分の道を歩かせたかったようですわ。 [ふーん]
【直訳】かもしれませんね。でもサレクはスポックに自分の教えを継いで欲しかったんです。ちょうどサレクが彼の父親の教えを継いだようにね。
●They're both stubborn. [Kirk]
【吹替】両方とも、強情ですな。
●A human trait, Captain. [Amanda]
【吹替】それは地球人の考え方です。 [ふーん]
【直訳】地球人的発想ですね、船長。
●Captain's Log, Stardate 3842.4. The interplanetary conference will consider the petition of the Coridan planets to be admitted to the Federation. The Coridan system has been claimed by some of the races now aboard our ship as delegates. Races who have strong personal reasons for keeping Coridan out of the Federation. The most pressing problem aboard the Enterprise is to make sure that open warfare does not break out among the delegates before the conference begins. [Kirk]
【吹替】航星日誌、宇宙暦0408.3044。今度の惑星連盟で討議されるテーマは、惑星コリードを我々の連盟に加入させるかどうかであった。このことをめぐって、惑星間には予てから激しい利害の対立があった。我々は、それが会議場の惑星バーベルに到着する前に、船内で表面化しないかと懸念していた。 [はぁ?]
【直訳】航星日誌、宇宙暦3842.4。今回の惑星間会議では、惑星コリードの連邦加盟申請について討議される予定である。コリード星系は、現在代表がエンタープライズに乗船中のいくつかの種族によって領有権が主張されている。連邦に加入させたくない理由をもつ種族があるということだ。差し迫った問題として、会議が始まる前に交戦状態に入るようなことのないようにしなければならない。
【所感】"the Federation"の訳もまだまだ定着してなかった模様。
●No, you. How do you vote, Sarek of Vulcan? [Gav]
【吹替】いや、言ってみろ。加盟に賛成なのか言ってみろ。 [ふーん]
【直訳】いや、だめだ。どっちに投票するんだ、バルカンのサレク。
●Why must you know, Tellarite? [An Andrian]
【吹替】なぜ今知りたいんだ、大使? [ふーん]
【直訳】なぜ知る必要がある、テラライト人?
【余談】おお!アンドリア人登場〜。触覚は動いてないな(^^)。
●In council, his vote carries others. I will know where he stands... and why. [Gav]
【吹替】彼の意見が会議場を支配する。だからどっち側に立っているのか、聞いてみたい。 [ふーん]
【直訳】会議では、彼の投票で他の票が流れる。だから彼の意見を知りたい。その理由も。
●Tellarites do not argue for reasons. They simply argue. [Sarek]
【吹替】今ここで意見を公表するのは、軽率と思います。 [ふーん]
【直訳】テラライト人は、議論に理由を求めないでしょう。ただ議論する。
●No, you... [Gav]
【吹替】いや、かまわん。 [ふーん]
【直訳】いや、貴様...
●Gentlemen, Ambassador Sarek is quite correct when he points out this is not the Council Chamber of Babel. I'm fully aware that the admission of Coridan is a highly debatable issue, but you won't solve it here. [Kirk]
【吹替】待ってください。サレック大使が指摘したように、意見はバーベルの会議場で述べるべきです。惑星コリードの加盟問題は緊急を要することですが、ここで解決はできませんよ。 [ふーん]
【直訳】みなさん、サレク大使のご意見は至極真っ当ですよ。ここはバベルの会議場ではない。コリード問題は格好の話題ではあることは論を待ちませんが、ここで結論は出ないでしょう。
●You are correct, Captain. Quite logical. [Sarek]
【吹替】そのとおりです、船長。それが道理です。 [はぁ?]
【直訳】あなたのおっしゃるとおりです、船長。極めて論理的だ。
【所感】既述の"logical"の訳といい、まだ“論理的”が定着してなかったのか?
●My apologies, Captain. [An Andrian]
【吹替】失礼しました、船長。 [ふーん]
【直訳】申し訳ありません、船長。
●You will excuse me. [Gav]
【吹替】今に後悔するぞ。 [秀逸]
【直訳】失礼する。
【所感】完全な訳し替え。
●Spock, I've always suspected that you were a little more human than you let on. Mrs. Sarek, I know about the rigorous training of the Vulcan youth, but, tell me, did he ever run and play like the human children? Even in secret? [McCoy]
【吹替】スポック、君には地球人的要素が一体どのぐらいあるのかね。サレックさん、バルカン人の子供のl教育は厳しいそうですが、それでもスポックは子供の頃、地球の遊びをしましたか? [ふーん]
【直訳】スポック、私は常々疑問に思ってるんだが、君だってかつてはもっと地球人的だったんじゃないかな。サレク夫人、バルカン人の子供に対する厳格極まりない教育については聞き知っていますが、教えてくださいませんか、スポックは地球人の子供のように走ったり遊んだりしたんですか?内緒ですかね?
【所感】いくらなんでもアマンダに対して「サレックさん」はないんじゃないかと。
●Well, he, uh... he did have a pet sehlat he was very fond of. [Amanda]
【吹替】まあね。セレットというペットをかわいがっていました。
●Sehlat? [McCoy]
【吹替】セレット?
●It's sort of a fat Teddy bear. [Amanda]
【吹替】一種の、おもちゃのクマです。 [ふーん]
【直訳】太目のテディベアみたいなものですわね。
●Favor? Why? [Gav]
【吹替】賛成だと?なぜだ?
●Under Federation law, Coridan can be protected and its wealth administered for the benefit of its people. [Sarek]
【吹替】コリードは連盟の法律の元で保護されますし、豊富な鉱物資源もみんなで平等に使えます。 [ふーん]
【直訳】連邦法の元、コリードは保護を受けられ、コリード人の富はコリード人自身のために管理運用することができる。
●It's well for you. Vulcan has no mining interest. [Gav]
【吹替】資源か。資源が目当てだな。バルカンには鉱山が足りんからだ。 [ふーん]
【直訳】お前自身の利益があるんだろう。バルカン政府が鉱山に興味を持つわけはない。
●Coridan has nearly unlimited wealth of dilithium crystals, but it is underpopulated and unprotected. This invites illegal mining operations. [Sarek]
【吹替】コリードにはたくさんのディリシクリスタルが産しますが、人口がとても少ないから防衛ができません。無法者が資源を略奪していっております。 [はぁ?]
【直訳】コリードには、ほとんど無尽蔵と言ってもいいほどのダイリチウム結晶が存在しますが、人的資源に乏しく無防備な状態です。そのために不法採掘がまかり通っているのです。
【所感】残念ながら"dilithium crystals"は正しく訳されていなかったようだ。
●Illegal! You accuse us? [Gav]
【吹替】無法者!我々のことか?! [ふーん]
【直訳】違法だと!貴様、我々を告発するつもりか?
●Some of your ships have been carrying Coridan dilithium crystals. [Sarek]
【吹替】現にあなた方は資源を運んでいってるじゃありませんか。 [ふーん]
【直訳】あなた方の船がコリードのダイリチウム結晶を運び出していますね。
●You call us thieves? [Gav]
【吹替】泥棒呼ばわりか!
●There will be payment for your slander, Sarek. [Gav]
【吹替】その言いがかりにはきっと礼をするぞ、サレック。 [ふーん]
【直訳】侮辱の代償は払ってもらうぞ、サレク。
●Threats are illogical. And payment is usually expensive. [Sarek]
【吹替】脅迫は理性的ではない。それはいつも高くつくものですよ。 [はぁ?]
【直訳】おどしは非論理的だ。代償はいつも高くつくものですよ。
【所感】この回は“理性的”で統一しようとしてたみたいやね。
●Security to Captain Kirk. [Josephs]
【吹替】警備班より船長。 [ふーん]
【直訳】保安部よりカーク船長。
【所感】“保安部”という訳語も一定していない模様。
●Spock, a short time ago, I broke up an argument between Gav and your father. [Kirk]
【吹替】スポック、さっき君のお父さんはこのガブ大使とひどく争っていた。 [ふーん]
【直訳】スポック、つい先ほど、私はガブと君の父上との口論の仲裁をしたばかりだ。
●Indeed, Captain? Interesting. [Spock]
【吹替】そうですか。それが何か? [ふーん]
【直訳】そうですか。興味深いですね。
●Interesting? Spock, do you realize that makes your father the most likely suspect? [McCoy]
【吹替】わからんか?もしそうだとすると、君のお父さんが第一の容疑者になるぞ。 [ふーん]
【直訳】興味深い?スポック、君の父上が一番怪しいということになるんだぞ?わかってるのか。
●Vulcans do not approve of violence. [Spock]
【吹替】バルカン人は暴力は使いません。
●Are you saying he couldn't have done it? [Kirk]
【吹替】お父さんじゃないというのか?
●No, Captain. I'm merely saying it would be illogical to kill without reason. [Spock]
【吹替】違います。それ相当の理由がなければ父はそんなことをしません。 [ふーん]
【直訳】そうは言ってません。理由もなく殺人を犯すなど非論理的だと言っているだけです。
【所感】ちょっと意味が変わってますね。
●But if he had a reason, could he have done it? [Kirk]
【吹替】ではそれ相当の訳があれば、やるのか? [ふーん]
【直訳】では理由があるとして、彼ならやると思うか?
●If there were a reason, my father is quite capable of killing... logically and efficiently. [Spock]
【吹替】殺すだけの理由があれば、父は理性的に行うでしょう。それが、バルカン人の論理です。 [はぁ?]
【直訳】理由があるとしたらば、父の手際な見事なものになるでしょう。論理的、かつ効果的に殺しますね。
【所感】うむ?「論理」という訳自体は認識してるわけだな。どういう基準で訳し分けてるんだろうか...
●Spock... [Kirk]
【吹替】スポック。
●Yes, Captain. I get sensor readings of Tri-tritanium from the alien ship's hull. [Spock]
【吹替】探知機の分析によれば、宇宙船の外壁はトリタニウムです。 [秀逸]
【所感】原語では“トライトリタニアム”と言ってる。初めて聞く物質名だ。“トリトリタニウム”と訳すのも... なんかクドいな。単に“トリタニウム”としたのは正解と思う。
●I'm sorry about your father. [Kirk]
【吹替】お父さんのことだよ。 [ふーん]
【直訳】お父上のことは残念だ。
●Yes, it could adversely affect our mission. [Spock]
【吹替】我々の任務に重大な障害となりますね。 [ふーん]
【直訳】ええ、任務に多大な悪影響となりかねませんね。
●The ship's hull seems to have a high density level or is cloaked against sensor probes. It is manned, but sensors cannot make out specifics. [Kirk]
【吹替】宇宙船の外壁は密度の高いトリタニウムですから、探知機にはかかりにくく、はっきりしたことはわかりかねます。 [ふーん]
【直訳】宇宙船の船体密度レベルを極めて高くしてあるか、もしくは対センサー遮蔽処置が施されているのかもしれません。有人であること以外、センサーでも詳細は突き止められませんね。
【余談】このエピソード中、"sensor"を“探知機”と訳しているのが... いかにも時代を感じるね(^^)。
●I see. Well, the Romulans have nothing like it... certainly not the Federation or the neutral planets. What about the Klingons? [Kirk]
【吹替】なるほど。すると惑星連盟のものではない。トリタニウムを使っている宇宙船はないはずだし、クリンゴンかな? [ふーん]
【直訳】そうか。するとロミュランではないし... 連邦のでも中立惑星のものでもないことは確かだな。クリンゴンの可能性は?
●I think it unlikely it is one of theirs. [Spock]
【吹替】いいえ、で敵には違いありませんね。 [ふーん]
【直訳】今挙げられた種族のいずれでもないと思います。
●Who then? [Kirk]
【吹替】何者だ。 [ふーん]
【直訳】では何者だ?
●Bridge. Spock. I'm on Deck Five near my quarters. I've been attacked by an Androrian. Security... Security Team... [Kirk]
【吹替】ブリッジ。スポック。第5デッキにいる。部屋の近くだ。アドリア人に襲われた。警備... 警備班を... [はぁ?]
【所感】“アンドリア人”ですってば(^^)。
●Security here. We had to stun the Andorian. He had some sort of transceiver. It was hidden in his antenna. [A security officer]
【吹替】警備班です。抵抗したので気絶させました。頭から出しているアンテナの中に受信機がありました。 [はぁ?]
【所感】いやいや、この場合は“触角”と訳すべきだろう(^^)。
●Number four shield has buckled, sir. [Chekov]
【吹替】第4エンジンが弱っています。 [最低]
【直訳】第4防御スクリーンが弱っています。
●Number two shield is gone. [Chekov]
【吹替】第2スクリーンがやられました。 [ふーん]
【所感】あれ?なんで直前のヤツは“エンジン”にしたのに、これはそのままなんだ?
●We're starting to drift, sir. Shall I hold her on course? [Chekov]
【吹替】我々は完全に停止しました。コースを維持しますか? [ふーん]
【直訳】漂流し始めています。コースを戻しますか?
●Here he comes. Range is decreasing. Speed dropping close to sublight. [Chekov]
【吹替】来ました。射程範囲縮小。スピードはワープ1に落ちています。 [はぁ?]
【直訳】来ました。接近中。スピードは亜光速近くまで落ちています。
【所感】“射程範囲縮小”ってのは意味不明だのぉ(^^)。
●They could not surrender, Captain. They had orders to self-destruct. [Thelev]
【吹替】降伏する筈がない。自己破壊装置を備えていたんだ。 [最低]
【直訳】降伏など不可能だよ、船長。彼らは自爆せよとの命令を受けていた。
【所感】“自己破壊装置”とはまた大仰かつ不自然な訳ですな。
●Lieutenant, relay to Starfleet Command. Tell them we have a prisoner. [Kirk]
【吹替】中尉、本艦隊に捕虜を送るから、そう連絡してくれ。 [ふーん]
【直訳】中尉、艦隊司令部に連絡。捕虜を拘禁中と伝えてくれ。
●Aye, sir. [Uhura]
【吹替】はい。
●Only temporarily, Captain. You see, I had orders to self-destruct, too. Slow poison. Quite painless, actually, but there is no known antidote. I anticipate another ten minutes of life. [Thelev]
【吹替】それは無駄なことだ。私も自動的に死ぬことになっている。毒を飲んでる。別に苦しみやしないがこれには解毒剤がない。今から約10分後に死ぬ。 [はぁ?]
【直訳】一時的な拘禁にすぎんな、船長。わかるだろ。私も自害せよとの命令を受けているのさ。遅効性の毒だ。全く苦しむことなく死ねて、解毒剤もない。余命10分というところかな。
【所感】「自動的に死ぬ」って、とんでもなくヘタな訳ですね。英語を習ったばっかりの中学生か?(^^)
●They destroyed themselves to avoid capture. Bones, Thelev's body will be brought to your lab. I want an autopsy performed as soon as possible. [Kirk]
【吹替】消滅したよ。彼らは自己破壊装置を持っていた。ドクター、テレフの体を解剖室に運んだからできるだけ早く調べてくれ。 [はぁ?]
【直訳】敵船は、拿捕する前に自爆したよ。ドクター、テレフの遺体は研究室へ運ばせておく。できるだけ速やかに検死解剖をたのむ。
●I think you'll find he's an Orion, Doctor. Intelligence reports that Orion smugglers have been raiding the Coridan system. [Spock]
【吹替】オリオンの回し者だと思います。情報によると、オリオンはコリードの資源を略奪しているそうです。 [ふーん]
【直訳】私の予想では、彼はオリオンだとの証拠が見つかるでしょう。艦隊情報部の報告によれば、オリオンの密輸人はずっとコリード星系を襲いつづけていたそうですから。
【余談】おお?!"Orion"!DS9で出てきたオリオン・シンジケートと同じ組織かな?
●But what would they gain by an attack on Starfleet? [Kirk]
【吹替】しかしなぜ我々を襲撃したんだ? [ふーん]
【直訳】しかし宇宙艦隊を襲撃して何の得がある?
●Mutual suspicion and interplanetary war. [Sarek]
【吹替】我々仲間同士で戦争をさせるためですよ。 [ふーん]
【直訳】疑心暗鬼にさせて、惑星間戦争を勃発させようとしたのでしょう。
●Yes, of course. With Orion carefully neutral. They'd clean up by supplying dilithium to both sides, and continue to raid Coridan. [Kirk]
【吹替】そして漁夫の利というわけか。我々惑星連盟の間で戦争をさせて、その間にコリードを征服するか。 [ふーん]
【直訳】そうか。オリオンはうまく中立を保ち、ダイリチウムを双方に供給する。そしてコリードからは略奪し放題というわけだ。
●Well, what do you know? I finally got the last word. [McCoy]
【吹替】いやあ、いい気持ちだ。二人とも私の言うなりだ。 [ふーん]
【直訳】ねぇ、どうだい?ついに最後の台詞をとったぞ。
【余談】最後の台詞、もしかして視聴者に向けていってんのか?(カメラ目線だし...^^)
OBSESSION 復讐! ガス怪獣

映像ソース: (DVD*)
(BD)
Netflixシーズン2-13: 復讐! ガス怪獣

●Our scanner survey was correct, Captain. There it is, pure tritanium. [Spock]
【吹替】 探知器による調査は間違っていませんでした。見てください。トリタニウムです。 [ふーん]
【直訳】スキャン結果の通りです、船長。ほら、純粋なトリタニウムですよ。
【余談】「トリタニウム」ってTOSから出てたのね。
●Fantastic. 20 times as had as diamond. [Kirk]
【吹替】すばらしい。ダイヤの20倍も硬いか。 [ふーん]
【直訳】すごいな。ダイヤの20倍の硬度か。
●21.4 times as hard, to be exact. [Spock]
【吹替】正確には21.4倍の硬度になります。 [ふーん]
【直訳】正確には21.4倍です。
●Yes, thank you, Mr. Spock. [Kirk]
【吹替】連絡しよう。 [ふーん]
【直訳】ああ、どうも、ミスター・スポック。
【所感】「わざわざ補足説明ありがとう」って感じ?TNGでデータとピカードがよくやってるパターンだね(まぁ、逆にTNGの方がコレのオマージュであることは当然だけども)。
●Scotty, you can mark this vein as confirmed. Inform Starfleet I recommend that they dispatch a survey vessel immediately. [Kirk]
【吹替】チャーリー、この鉱脈に確認のマークをつけろ。宇宙艦隊司令部に連絡、調査船の速やかなる派遣を依頼しろ。 [ふーん]
【直訳】チャーリー、この鉱脈のことを記録しておけ。宇宙艦隊に、私がすぐにでも調査船を送るように進言していると報告を。
●Acknowledged, Captain. They'll send a vessel fast enough for this rich a find. [Scotty]
【吹替】わかりました。このすばらしい報告を聞けば、黙ってもとんできますよ。 [秀逸]
【所感】ナカナカ。
●We won't be able to break it, Captain. I'll phaser off a specimen. [Spock]
【吹替】手ではとても砕けませんね。フェイザーで削り取りましょう。 [はぁ?]
【直訳】とても砕けるものではありません。フェイザーで標本を採取します。
【所感】初めっから、「手で」取れるハズはないデショが...
●Do you smell that? A sweet odor, like honey. [Kirk]
【吹替】おかしいぞ。蜜のような甘いにおいだ。 [ふーん]
【直訳】何か匂わないか?甘い香り、蜂蜜みたいな。
●It was years ago, on another planet... a thing with an... an odor like that. [Kirk]
【吹替】十数年前、他の惑星で出会った相手もこのようなにおいをしていた。 [ふーん]
【直訳】もう何年も前、別の惑星で... こんな香りのヤツが...
●Rizzo, Take your men, make a swing around our perimeter. Scan for dikironium in the atmosphere. Set your phasers on disrupter-B. If you see any gaseous cloud, fire immediately. You're on Red Alert. Make a sweep. [Kirk]
【吹替】リッツォ、ここはいい。部下を連れて付近を調査しろ。ことに大気中のダイキロニウムに注意。フェイザーガンはプラスBにセットだ。もしガス状の雲を見つけたら、直ちにフェイザー攻撃。戦闘態勢をとれ。よし行け。 [ふーん]
【直訳】リッツォ、部下を連れて周辺をしらみつぶしにあたれ。大気中のダイキロニウムをスキャンするんだ。フェイザーを破壊Bにセット。もしガスのようなものを見たら、躊躇せずに打て。非常事態と思え。散会。
【所感】「ダイキロニウム」... 「ダイリチウム」と同じ間違いを犯してますナ。「ジキロニウム」とすべきところ。
【余談】フェイザーの設定で、"disrupter-B"ってのは初めて見た。
●Seemed to read dikironium for a minute, then I lost. [Rizzo]
【吹替】一時的だが、ダイキロニウムの反応があったぞ。 [ふーん]
【直訳】ほんの一瞬、ダイキロニウムの反応があったようだが、見失った。
●It's almost like something out there knows I'm scanning it. It just kinda keeps changing itself into something different. But that isn't possible. Nothing can do that. [Rizzo]
【吹替】俺たちが来たのを知って隠れたような感じだな。おかしい、何か別の物質の反応が現れてきた。どういうことなんだ。物質が変化している。 [ふーん]
【直訳】ほんの今そこに何かいたみたいな反応なのに、スキャンしてるのがわかったのか?まるで別の物質に変化し続けてるみたいだ。でもあり得ない。そんな物質なんて存在しない。
●Kirk to Enterprise. Scotty, lock in on us. Medical emergency. [Kirk]
【吹替】カークからエンタープライズ。位置を確認して、救急班を派遣しろ。
【余談】カークの定番フレーズとして、"Beam me up, Scotty!"というのもあったと記憶しているが、その派生形っぽい。原形はいずこ?(^^)
●Do you think you know what it was, Captain? [Spock]
【吹替】相手の正体を知ってるんですか?
●Something that can't possibly exist.., but it does. [Kirk]
【吹替】解明できんだろう... 我々の常識では。謎の敵だ。 [ふーん]
【直訳】正体は不明だ。常識的に存在し得ない、しかし現実に存在している何かだ。
●Spock, again, Captain. Those medical supplies are badly needed on planet Theta VII. They are expecting us to get them there on time. [Spock]
【吹替】船長、スポックです。惑星セータセブンは、医療品を緊急に必要としています。ですから時間通りに運ばなくてはなりません。 [はぁ?]
【直訳】船長、スポックです。その医療物資は、シータ7号星で必要なものです。当地では時間通りに到着するものと思っているでしょう。
【所感】"Theta"がギリシア文字のθだという認識はなかったんだろうか。
●Autopsy report. [Kirk]
【吹替】検死の結果は。
●You saw their color. Wasn't a red corpuscle left in their bodies. [McCoy]
【吹替】予想通りだよ。死体には赤血球がひとつも残っていなかった。 [ふーん]
【直訳】彼らの遺体を見ただろう。赤血球が全く残ってなかったよ。
●I suggest you look at the record tapes of past similar occurrences. You'll find the U.S.S. Farragut lists causalities 11 years ago from exactly the same impossible causes. [Kirk]
【吹替】過去にも同様のことが起こったんだ。その記録テープを見たまえ。宇宙艦隊のファラガット号が11年前に多数の犠牲者を出してる。今回と同じ、信じられないような原因でだ。 [ふーん]
【直訳】過去の類例を記録テープで検索してみるんだな。USSファラガットで11年前に多数の犠牲者が出てる。今回と全く同じ、あり得ない原因でな。
●Have the security duty officer report me on the Bridge immediately. [Kirk]
【吹替】保安当直士官を直ちにここへ出頭させたまえ。 [ふーん]
【所感】"security officer"を「保安士官」と訳し始めている。いつからだろう?
●Continuing scanning, Captain. Still no readings of life-forms on the planet surface. [Spock]
【吹替】レーダー走査を続けていますが、惑星上には生命形態は見当たりません。 [はぁ?]
【直訳】スキャンを続けていますが、未だ惑星上に生命体の反応はありません。
【所感】"life-form"を“生命形態”ってのはちょっとアレだねぃ。
●You've just suggested something... that never occurred to me. It may provide some answers to a tape record which I think you'll find Dr. McCoy is looking at this very moment. [Kirk]
【吹替】それはなかなかおもしろい意見だ。そこまでは考えつかなかった。今ドクターマッコイが、ある記録テープをチェックしているが、その中の謎を解くきっかけになるかもしれん。 [秀逸]
【直訳】君は今... 私が思いもよらなかった意見を言ったな。今ドクターマッコイがチェック中の記録テープの中にその答えがあるかもしれん。
【所感】サスガの訳ですね。
●Ensign Garrovick reporting, sir. [Garrovick]
【吹替】ガロビック少尉、出頭しました。
●Are you new security officer? [Kirk]
【吹替】君が当直士官か? [はぁ?]
【直訳】君が新しく配属された保安士官か?
【所感】ルーキーだという情報は結構重要だと思うのだが。
●I want four men, armed with phaser-2s, set for dispruptor effect. Join me in the Transporter Room in five minutes. You'll accompany me to the planet's surface. [Kirk]
【吹替】保安部員を4名選び、フェイザーに特殊爆破装置を装備して集合。犯人捜査のために、惑星に上陸する。 [ふーん]
【直訳】保安部員を4名招集。レベル2のフェイザーで武装。破壊にセット。5分後に転送室に集合。惑星に下りる私に同行するんだ。
●Yes, sir. [Grrovik]
【吹替】はい。 [はぁ?]
【所感】このエピソード中、"Yes, sir."を、単に「はい」とだけ訳しているのがどうも拍子抜け。やはり「了解」として欲しいものだ。
●Captain's Log, Stardate 3619.6. One of the men in critical condition. The other is dead. And I... I am now even more convinced that this is not only an intelligent creature, but the same witch decimated the crew of the U.S.S. Farragut 11 years ago in another part of the galaxy. Both Spock and McCoy are doubtful of this, and I sense they also doubt my decision to stay and fight the thing. Why am I keeping the ship here? [Kirk]
【吹替】航星日誌、宇宙暦0403.4708。部下一名は死亡。一名は危篤状態が続いている。今や私はひとつの確信を抱くようになった。この相手は11年前に他の銀河系で地球連邦の宇宙船ファラガット号の乗組員を多数犠牲にしたあの恐るべき生物に違いない。スポックとマッコイは、この生物の存在を疑い、ここに留まって戦おうとする私の決定にも疑問を抱いているのだ。このため、ガルビック少尉の証言を聞くことになった。 [はぁ?]
【直訳】航星日誌、宇宙暦3619.6。部下のひとりは致命的状態。もうひとりは死んだ。ここに至って、私はひとつの確信を得た。これは、単なる知的生命体ではなく、11年前、銀河の別の場所でUSSファラガット号のクルーを殺害したのと同じヤツだ。スポックとマッコイのふたりともその説に懐疑的で、私の見るところ、ここに残ってあれと戦うという決断すら疑っているようだ。私はなぜここを動かないのだろう?
【所感】「別の銀河」なんつったら、意味が変わりすぎてるよ。そこまでいったら誤訳だ(直訳がいいとも思わんけどサ)。
●You fired at a large hovering target at that distance and missed? [Kirk]
【吹替】立っている大きな目標をその距離から撃ってだ、外したとはどういうことなんだ? [ふーん]
【直訳】その距離から、ただ浮かんでるだけの大きな目標を撃って外した?
●Yes, uh... well, I-I didn't fire while it was hovering, sir. [Garrovick]
【吹替】いえ、その... あの、撃ったのは止まっているときではありません。 [ふーん]
【直訳】いえ、その... えーと、撃ったのはただ浮かんでるときじゃなかったんで...
●You mean you froze. [Kirk]
【吹替】逃げたのかね。 [ふーん]
【直訳】すくんで動けなかったと?
●No... sir, I... didn't exactly freeze. [Garrovick]
【吹替】いえ... 別に... 逃げたわけではありません。 [ふーん]
【直訳】いえ... そんな... すくんだわけじゃなくて...
●Well, what exactly were you doing? [Kirk]
【吹替】じゃ、そのとき何をしてたんだ? [ふーん]
【直訳】すくんだわけじゃなく、何をしてたわけなんだ?
【所感】"exactly"を引っ張ってるワケで(^^)。
●I, uh... I only hesitated for a moment, sir.... I'm sorry. [Garrovick]
【吹替】あの... ほんの一瞬遅れただけなんですが... あの... すみません。
●Ensign, you're relieved of all duties and confined to quarters until further notice. [Kirk]
【吹替】当分任務につくことを禁ずる。私からの指示があるまで、自室で謹慎したまえ。 [ふーん]
【直訳】少尉、全ての任務を解き、追って指示するまで自室で謹慎を命ずる。
●You were a little hard on the boy, Jim. [McCoy]
【吹替】今のはちょっと厳しすぎ... [ふーん]
【直訳】来たばかりなんだ、ちょっと厳しすぎやしないか、ジム。
●He froze. [Kirk]
【吹替】当然だ。 [ふーん]
【直訳】艦隊士官がすくんで動けないなどと。
●Captain, while we wait, I've taken the liberty of cleaning the radioactive disposal vent on number two impulse engine, but we'll be ready to leave orbit in under a half an hour. [Kirk]
【吹替】船長、時間のあるうちに、第2補助エンジンの放射排気口を完全にクリーニングしました。いつでも周回軌道を離脱できます。 [ふーん]
【直訳】船長、待ってる間、第2通常エンジンの放射性廃棄物投棄口のクリーニングを始めさせてもらいましたが、30分以内には軌道離脱準備が整います。
●In belief, Doctor, nearly half the crew and Captain were annihilated. The Captain's name was Garrovick. [Spock]
【吹替】要約しますと、乗員のほぼ半数、および船長が犠牲になっています。船長の名は、ガロビック。
●The same as our ensign. [McCoy]
【吹替】ではガロビック少尉の。 [ふーん]
【直訳】少尉と同じ名だな。
●His father. [Spock]
【吹替】父親です。
●Personal Log, Stardate 3620.7. Have I the right to jeopardize my crew, my ship, for a feeling I can't even put into word? No man achieves Starfleet command without relying on intuition, but have I made a rational decision? Am I letting the horrors of the past distort my judgment of the present? [Kirk]
【吹替】はたして、今の私の態度は正しいだろうか。私は乗組員と艦(ふね)を、必要以外の危険にさらそうとしているのではないか?カンだけに頼って宇宙艦隊司令部の命令に違反することは許されない。過去の悪夢のような出来事が、現在の私の判断をゆがめているのではないだろうか。 [ふーん]
【直訳】船長私的記録、宇宙暦3620.7。私は、言葉に出来ないような直感だけでクルーや艦を危険にさらしているのではないだろうか。直感もなしに艦隊司令部の命令を完遂できるものもいないとはいえ、今回の決断はあまりに不合理ではないだろうか?過去の恐怖が現在の判断をゆがめているだろうか。
【所感】"Personal Log"だってところはとばしてほしくなかったね。
●It can't have just vanished. [Kirk]
【吹替】必ずどこかにいるはずだ。
【直訳】消えてしまうはずなどない。
●Sometimes they do, if we're lucky. Monsters come in many forms. You know the greatest monster of the all, Jim? Guilt. [McCoy]
【吹替】消えたんじゃないかな、ひょっとすると。怪物はいろんな形で現れる。一番性質(たち)の悪い怪物を知ってるか?だ。 [ふーん]
【直訳】消えるときもあるさ、運がよけりゃな。怪物はいろんな形で現れる。最大の怪物を知ってるか?罪悪感だ。
【所感】最後の"Guilt"の訳だけは... それ以外はすばらしいのだが。
●Get to the point. [Kirk]
【吹替】何を言いたい。
●Jim, when a young officer is exposed to unknown dangers for the first time, he's under tremendous emotional stress. Now, we all know that... [McCoy]
【吹替】若い士官が生まれて初めて身の危険にさらされた場合はどうなるんだろうな。その精神的な圧迫感はかりしれんよ。それはみんなが認める...
●Ensign Garrovick is a ship command decision. You're straying out of your field, Doctor. [Kirk]
【吹替】ガロビック少尉の処置は船長命令だ。君が口を挟む余地はない。 [ふーん]
【直訳】ガロビック少尉は指揮部門の人間だ。君の専門分野からは外れてるぞ、ドクター。
【余談】指揮部門?保安士官だって最初に...
●Am I? I was speaking of Lieutenant James T. Kirk of the Starship Farragut. [McCoy]
【吹替】そうか。私はファラガット号の乗組員、ジェームス・カーク少尉の話をしてるんだ。 [ふーん]
【直訳】外れてる?そうかな。私は宇宙艦ファラガットのジェームス・T・カーク中尉のことを言ってるんだがね。
●Sublight one-quarter speed. [Kirk]
【吹替】スピード、ワープ1/4。 [ふーん]
【直訳】亜光速、推力1/4。
Engineering to Captain Kirk. [Scotty]
【吹替】エンジニアリングセクションから船長へ。 [はぁ?]
【所感】機関部」という訳は...
●Contact Medical Stores, I want as much hemoplasm as they can spare in the Transporter Room in 15 minutes. [Kirk]
【吹替】医薬品部に連絡、できるかぎり多くの血漿を15分以内に転送ルームに準備させたまえ。
●I presume you intend to use the hemoplasm to attract the creature. [McCoy]
【吹替】怪物を引きつけるエサに血漿を使うつもりなのかね。 [ふーん]
【所感】“ケッショウ”って... てっきり“結晶”のことだと思った... 赤血球が好物の怪物と正体不明の“結晶”がなんとしても結びつかなかったのだが、血液の成分と考えれば... とはいっても、みんなわかってんのかなぁ?(^^)
追記: 血漿というのは、血液から血球成分を抜いたモノであるとの情報あり。なんじゃ、ソラ?するとこの怪物は、摂取するのは赤血球だが探すときには血漿のニオイか何かを基準にしているということなんだろうか(^^)。
●A matter/antimatter blast will rip away half the planet's atmosphere. If our vessel is in orbit and encounters those shock waves... [Spock]
【吹替】物質と反物質の爆発は、惑星の半分をショックに巻き込みます。エンタープライズが周回軌道にあって、このショック波を受けたら... [はぁ?]
【所感】惑星そのものを破壊するんじゃなくて、「大気の半分」といってますナ。それにしても... 「ショック波」はナイんじゃない?(^^)
●All decks, stand by- shock waves.
【吹替】ショック波接近。衝撃に備えろ。 [はぁ?]
【所感】ええ〜?!「ショック波」と「衝撃に備えろ」を並べるぅ?だったら素直に「衝撃波」にしようとは思わんかったんやろか...
THE TROUBLE WITH TRIBBLES 新種クアドトリティケール

映像ソース: (DVD*)
(BD)
Netflixシーズン2-15: 新種クアドトリティケール

シーズン2-15: 新種クアドトリティケール [00:00:06] Deep Space Station K-7 now within sensor range, Captain. [Spock]
【吹替】前進宇宙基地K-7は、探知機の範囲に入りました。
シーズン2-15: 新種クアドトリティケール [00:00:09] Good. Mr. Chekov, this flight is supposed to provide both experience and knowledge. How close will we come to the nearest Klingon outpost if we continue on our present course? [Kirk]
【吹替】よし。ミスター・チェコフ、今回の飛行は経験と知識を得るのが目的だ。現在コースを維持すれば、クリンゴンの前進基地にどの程度接近することになる? [ふーん]
【直訳】よし。ミスター・チェコフ、今回の航行は、経験を知識を得るいい機会となるだろう。さて、現在のコースを取り続けた場合、最寄のクリンゴン前哨基地までどのくらいになる?
シーズン2-15: 新種クアドトリティケール [00:00:20] Ah. One parsec, sir. Close enough to smell them. [omit] シーズン2-15: 新種クアドトリティケール [00:00:27] I was making a little joke, sir. [Chekov]
【吹替】はい、約3光年です。臭いをかげそうですね。(略)ちょっと冗談を言ったまでです。 [ふーん]
【所感】“1パーセク(=約3光年)”と言ってますな。まぁ、あまり一般的な単位じゃないけどね。
シーズン2-15: 新種クアドトリティケール [00:00:30] Extremely little, Ensign. [Spock]
【吹替】非常に低俗な冗談だ。 [はぁ?]
【所感】“ちょっとした冗談”“まったくもってちっぽけな冗談”というやりとりなんだけど。"little"を引っ張ってる部分が訳出されてないな。
シーズン2-15: 新種クアドトリティケール [00:00:32] Mr. Spock, immediate past history of the quadrant. [Kirk]
【吹替】ミスター・スポック、該当宇宙の歴史を述べたまえ。 [ふーん]
【直訳】ミスター・スポック、この宇宙域の近年の歴史的経過を。
【所感】TNG式に言えば、「スポック中佐」とか「スポック副長」とかのように階級なり役職なりで置き換えなきゃいかんのだけども(先のチェコフも同様だが)、逆に余りにも違和感があるので... 例外とすべきか。
追記: VGRでも「ミスター」がはびこる傾向にあると認識。どんなものかな...

【余談】TNG"UNIFICATION, PART II"(邦題:潜入! ロミュラン帝国(後編))シーズン5-: 潜入! ロミュラン帝国(後編)では、「スポック大使」と吹替えてたが。
シーズン2-15: 新種クアドトリティケール [00:00:36] Under dispute between the two parties since initial contact. The Battle of Donatu V was fought near here 23 solar years ago. Inconclusive. [Spock]
【吹替】地球連邦とクリンゴンとの争いは絶えません。太陽暦にして23年前に戦われたドナトゥー5号の戦争は未解決のままです。 [はぁ?]
【直訳】ファーストコンタクト以後の初期段階のころから、両者は敵対関係にあります。地球暦にして23年前にあったドナトゥー5号星の戦いはこの近くのことで、しかも未だに尾を引いています。
【所感】「地球連邦」は元より、"solar years"か... 「太陽暦」っていうと、別の意味になるよな(^^)。
【余談】TNG以後は(少なくとも連邦所属の種族が)わざわざ「地球時間」ということはないんだけども。
シーズン2-15: 新種クアドトリティケール [00:01:28] I remember, once, Peter the Great had a problem like that. [Chekov]
【吹替】かつてロシアでは、ピーター大王がその難関に直面し... [最低]
【所感】いくらなんでも、やっぱ“ピョートル大帝”だろ?ヒドイ...
シーズン2-15: 新種クアドトリティケール [00:01:34] Captain, I'm picking up a subspace distress call, priority channel. It's from Space Station K-7. [Uhura]
【吹替】船長、緊急チャンネルを通じて遭難信号をキャッチしました。宇宙ステーションK-7から発信されています。 [はぁ?]
【直訳】船長、亜空間救難信号を優先チャンネルで受信しました。宇宙ステーションK-7からです。
シーズン2-15: 新種クアドトリティケール [00:01:40] Go to warp factor 6. [Kirk]
【吹替】全速前進。 [ふーん]
【直訳】ワープ6で前進。
シーズン2-15: 新種クアドトリティケール [00:01:41] Code 1 Emergency. That's a disaster call! [Chekov]
【吹替】一級遭難信号です。何があったんでしょう? [はぁ?]
【直訳】緊急コードワン。それって大惨事のサインですよね!
【所感】無意味な訳し替え。
シーズン2-15: 新種クアドトリティケール [00:03:04] Captain's Log, Stardate 4523.3. Deep Space Station K-7 has issued a priority-one call. More than an emergency, it signals near or total disaster. [Kirk]
【吹替】航星日誌、宇宙暦0403.0201。宇宙ステーションK-7が第一級遭難信号を発信した。これは単なる遭難信号ではなく破滅が間近に迫っていることを意味する。 [はぁ?]
【直訳】航星日誌、宇宙暦4523.3。深宇宙ステーションK-7最優先信号を発信した。これは単なる緊急事態以上に大惨事乃至それに近い状態であることを意味する。
【所感】日付の書き換えで減点イチ。
シーズン2-15: 新種クアドトリティケール [00:04:05] Mr. Lurry, you issued a priority-one distress call. State the nature of your emergency. [Kirk]
【吹替】ミスター・ルリー、単なる遭難信号ではなく一級ですよ。緊急事態の内容を説明してください。
【余談】あ、VGRのドクターの起動台詞に似てる(^^)
シーズン2-15: 新種クアドトリティケール [00:16:29] Lieutenant, do you mind if I take one of these down to the lab to see what makes it tick? [McCoy]
【吹替】中尉、1匹借りて研究室へ持ってっていいかな。ちょっと調べたいんだ。
シーズン2-15: 新種クアドトリティケール [00:16:32] Well, all right, Doctor, but if you're going to dissect it, I don't want to know about it. [Uhura]
【吹替】結構ですけど、もし解剖なさったらもう私口を利きませんわよ? [ふーん]
【直訳】まあ、いいですけど、ドクター、もし解剖する気なら私には知らせないで下さい。
シーズン2-15: 新種クアドトリティケール [00:16:36] I won't harm a hair on its head... wherever that is. [McCoy]
【吹替】頭の毛一本傷つけないよ。お尻かな。 [ふーん]
【直訳】頭の毛一本傷つけないよ。どこが頭かわからんがね。
シーズン2-15: 新種クアドトリティケール [00:16:44] Say, Lieutenant, seeing as you're giving them away, can I have one? [Man]
【吹替】ドクターに進呈するんなら、俺にも一匹くれよ。
シーズン2-15: 新種クアドトリティケール [00:16:47] Oh, sure. Why not? I... I think they're old enough. Go ahead. [Uhura]
【吹替】いいわよ。親を離れても大丈夫らしいから。どうぞ。 [ふーん]
【直訳】どうぞ、構わないわ。もう大人みたいだし。連れてって。
シーズン2-15: 新種クアドトリティケール [00:16:59] Bridge to Captain Kirk. Mr. Baris is waiting on channel "E" to speak to you, sir. [Chekov on comm]
【吹替】ブリッジから船長へ。ミスター・バリスがEチャンネルでお待ちになってます。
【余談】DVD版の字幕では "channel A" となっているが、ネトフリ版では "channel E" だ。原語音声を聞く限り、"E" が正しいようだが...
シーズン2-15: 新種クアドトリティケール [00:17:25] Captain Kirk, there are Klingon soldiers on this station. [Baris]
【吹替】カーク船長、とにかくクリンゴン兵がステーションを歩き回っているんだ。問題の穀物の安全を守ってもらいたい。
シーズン2-15: 新種クアドトリティケール [00:17:35] Mr. Baris, I have guards around the grain, I have guards around the Klingons... The only reason those guards are there is because Starfleet wants them there. As for what you want... ...it has been noted and logged. Kirk out. [Kirk]
【吹替】ミスター・バリス。穀物には警備をつけてありますし、彼らに見張りも付けてあります。しかしこれは宇宙艦隊司令部の命令で仕方なくやってるんです。あなたの命令ではありません。その点誤解のないように。以上です。 [ふーん]
【直訳】ミスター・バリス。穀物には警備をつけてありますし、彼らに見張りも付けてあります。警備の理由は艦隊の命令によるものです。あなたの要望があったことは日誌に記録しておきましょう。通信終了。
シーズン2-15: 新種クアドトリティケール [00:17:53] Captain, may I ask where you'll be? [Spock]
【吹替】船長、連絡はどこにしましょう? [ふーん]
【直訳】船長、どちらへお越しかお聞きしても?
シーズン2-15: 新種クアドトリティケール [00:17:57] Sick Bay, with a headache. [Kirk]
【吹替】診療所だ。頭痛がしてきた。 [はぁ?]
【直訳】医療室だ。頭痛がする。
【所感】なかなか訳語が...
シーズン2-15: 新種クアドトリティケール [00:20:01] Ah, friend Klingon! Can I interest you in a harmless little tribble? [Jones]
【吹替】ああ、クリンゴンの方々。どうです、かわいいトリブルをお買い求めになっては?
シーズン2-15: 新種クアドトリティケール [00:20:14] Get out of here with that parasite. [Korax]
【吹替】うじ虫をそばに持ってくるな。汚らわしい。 [ふーん]
【直訳】その寄生虫を持ってここから失せろ。
シーズン2-15: 新種クアドトリティケール [00:21:40] Well, frankly, I never liked Earthers. They remind me of Regulan bloodworms. [Korax]
【吹替】俺はな、地球人なんて大嫌いだ。お前らを見てるとうじ虫を思い出す。
【所感】「レグラスの赤虫」と言ってる。これってENTでフロックスが治療に使ってたヤツシーズン2-: 謎の自律浮遊基地 [00:03:32]だよね。こんなところに出てたとは。
シーズン2-15: 新種クアドトリティケール [00:47:34] Captain, Starfleet was able to divert that freighter. [Spock]
【吹替】船長、宇宙艦隊は例の輸送船をよこしました。
シーズン2-15: 新種クアドトリティケール [00:47:37] Good. That means Sherman's Planet will get its quadrotriticale only a few weeks late. [Kirk]
【吹替】よし、これでクワドトリティケールは予定よりわずか2時間遅れで惑星に着くな。 [はぁ?]
【所感】「2,3週間の遅れ」と言ってますナ。無意味に影響を小さくしすぎっ!
A PIECE OF THE ACTION 宇宙犯罪シンジケート

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Netflixシーズン2-17: 宇宙犯罪シンジケート

●Approaching Sigma Iota II, Captain. [Chekov]
【吹替】シグマ・イオタ・トゥーに接近しました。 [はぁ?]
【直訳】シグマ・イオタ2号星に接近中です。
●The Horizon's contact came before the Noninterference Directive went into effect. [Kirk]
【吹替】ホライズンがここへ来たのは、内政不干渉の原則が徹底される以前だ。
【余談】言っててハズカシクないですか、カークさん?(^^)
●They must have interfered with the normal evolution of the planet. [McCoy]
【吹替】惑星の進化に干渉して影響を与えたかな。 [ふーん]
【直訳】惑星の通常的な変革に影響を与えたに違いないね。
●It will be interesting to see the results of the contamination. [Spock]
【吹替】いかなる結果が出たか見るのが楽しみですね。 [ふーん]
【直訳】文化汚染の結果を見るのは興味深そうですね。
●Well, we don't know there is contamination. The evidence is only circumstantial. [Kirk]
【吹替】干渉の結果こうなったのか、それははっきりとはわからん。 [ふーん]
【直訳】汚染があったかどうかは不明だ。状況証拠しかないんだからな。
●Interesting. The passerby are carrying, I believe, firearms. [Spock]
【吹替】おもしろいですね。通行人が持ち歩いているのは確か、銃ですよ。 [ふーん]
【直訳】興味深いですね。あの通行人が携行しているのは、“火器”というものでは?
●What is this? [a gang]
【吹替】なんだこりゃ?
●That's a weapon. Uh, be careful with that. [Kirk]
【吹替】武器だ。注意してくれ。
A heater, huh? Hey, the Boss'll love that. [a gang]
【吹替】ドンパチか?ボスが見たら喜ぶぜ。 [ふーん]
【所感】火器のことを「ドンパチ」というのは、ギャング物にはある話なのか?
●Which one of you guys is the Captain? [Oxmyx]
【吹替】どいつが船長だ?
●Depends. [Kirk]
【吹替】私だ。 [ふーん]
【直訳】誰がいい?
【所感】ギャングのボスに対する、シャレの利いた返答だったワケで。
●Did they leave any other books? [Kirk]
【吹替】他にも本を置いていったのか?
●Yeah, sure. Some textbooks on how to make radio sets, and stuff like that, but... Look, I brought you down here so you could help me, not for you to ask me questions. After that, I'll answer anything you want to know. [Oxmyx]
【吹替】もちろんだ。ラジオの作り方とか、そういった物の使い方とか... おい、くだらんことを聞くためじゃなくて、力を貸してもらうために呼んだんだぞ。やることをやってくれればなんでも教えてやるぜ。 [はぁ?]
【所感】この場合の"radio sets"は、無線機一般を指すと思われ。
●Mr. Scott, though we home to avoid interference, I suggest you set one of our phaser banks on a strong stun position. [Spock]
【吹替】ミスター・チャーリー、できるかぎり干渉はしたくないんだが、フェイザー砲を一門、麻痺にセットして待機していてくれたまえ。
【余談】艦載レベルのフェイザー砲にも"stun"や"kill"なんて設定があったのか(^^)。
●Ship's Log, Mr. Spock reporting. Incredible as it seems, Dr. McCoy and I are once again prisoners of the chief criminal boss of a society patterned after old Earth gangsters. [Spock]
【吹替】航星日誌、ミスター・スポック記録。ドクター・マッコイと私は、かつて地球に存在したギャング社会を真似たシグマ・イオタ文明のボスに、再び捕らわれの身になった。
【余談】自分で自分に敬称を使ってるところに違和感を感じるんだけども、これって普通のことなのかな?それにしても、「念のため」の策がまったく功を奏してないところがなんともマヌケ(^^)。
●Pick up many more of these, I won't need your cooperation. [Oxmyx]
【吹替】今度ふざけた真似をしやがったら、ただじゃおかねぇぜ。 [ふーん]
【直訳】こうやって奪ってりゃ、わざわざご協力を仰ぐ必要もないな。
●Young man, this is likely to be quite hazardous. If I were you... [Spock]
【吹替】非常に危険な事態が起こる可能性があるんだ、早くここを...
●Hold on, Spock. Out of the mouths of babes... [Kirk]
【直訳】まあ待て。赤子に教えられだ。
【所感】口から生まれた赤ん坊」と言ってますな。つまり原意としては“おしゃべりなヤツ”ということなんだけども、ま、ナカナカの訳し替えなんじゃないかな。
●Sit down. You know a way we could get close to them? [Kirk]
【吹替】座りたまえ。何とか彼らのそばに行けそうかな?
●Sure. [a boy]
【吹替】モチさ。
●How? [Kirk]
【吹替】どうする?
●What's in it for me? [a boy]
【吹替】言うこと聞いてくれる? [ふーん]
【直訳】オイラの役目は?
●What do you want? [Kirk]
【吹替】何が欲しい? [ふーん]
【直訳】何がしたい?
●A piece of the action. [a boy]
【吹替】僕にもやらせてよ。 [ふーん]
【直訳】一口乗せてよ。なんでもする。
【所感】ここで原題の"A piece of the action"が出てる。
●You do not even know what the action is going to be. [Spock]
【吹替】私たちがなぜクラコを狙っているかも知らないくせに。 [ふーん]
【直訳】その“一口”がどんなことかも知らないくせに。
●I figure it's got to be a thick percentage, or you wouldn't be trying to hit Krako. [a boy]
【吹替】きっとすごく儲かるからだよ。でなきゃクラコを狙ったりしないもん。 [ふーん]
【直訳】勝算はあるって踏んでるんだろ?でなきゃクラコをやろうなんてしないさ。
●Logical. [Spock]
【吹替】なるほど。 [はぁ?]
【直訳】論理的だ。
【所感】曲がりなりにも"logical"な面があったはずの子供の台詞を、単なるあてずっぽうにしてしまっている。そのため、なんで「なるほど」なんて納得できるのか、説得力がない。改悪だねぃ。また、どうやら"a piece of action"というのには、金銭的な分け前という意味があるように思われるのだが、この場合は「ちょっとした行動」という字面どおりの意味と二重の意味で用いられている。その辺を訳出できれば神クラスなのだが(^^)。
●All right, young man, we'll guarantee you a piece of the action if we can pull this thing off. [Kirk]
【吹替】ようし、わかった。約束するぞ。手伝ってもらう。君は私たちの仲間だ。 [ふーん]
【直訳】よくわかったよ、計画がうまくいくなら君にも一口乗ってもらおう。
●Is that a contract? [a boy]
【吹替】手を握るんだね。 [ふーん]
【直訳】契約成立かい?
●Done. [Kirk]
【吹替】そうだ。
●A piece of action. [Kirk]
【吹替】どうもありがと。 [ふーん]
【直訳】立派な一口だったよ。
●No one can see. Put your phaser on stun. [Spock]
【吹替】誰も見てない。フェイザーを使おう。 [ふーん]
【直訳】誰も見えない。フェイザーを麻痺にセット。
●Now we got no busy little eyes to worry about. How does this thing work? [Krako]
【吹替】さあ、もう邪魔者はいねえぞ。早くこの使い方教えろ。
●All right, Krako, I don't have time to show you how to play with toys. [Kirk]
【吹替】ようし、そろそろ本当のことを言ってやろうか。そいつはおもちゃだ。 [ふーん]
【直訳】クラコ、俺はな、おもちゃの遊び方を教えてる暇なんかねえんだよ。
●Toys? [Krako]
【吹替】おもちゃ?
●What do you think we're here for, to get a cut of your deal? Forget it. That's... peanuts to an outfit like the, uh, Federation, right? [Kirk]
【吹替】何しにきたと思う。分け前をとるためか?くだらん。そんなのは... クズだ、俺たち連邦の者にとっちゃ。だな? [ふーん]
【直訳】俺たちが何のためにここにいると思ってやがるんだ?てめえの分け前をとる?忘れちまえ。そんなはした金に用はねえんだよ。俺たち連邦にとっちゃ。だな?
●Unquestionably. [Spock]
【吹替】もちろんです。
●Right? [Kirk]
【吹替】そうだ。 [はぁ?]
【所感】だな?!
●Right. [Spock]
【吹替】そうだ。
【所感】ヤクザ言葉で話せ、という阿吽の呼吸のやりとりなのだが、前の台詞の訳と声の調子がちょっとその流れに合っていない気がする。
●Now, look, Krako, we're taking over the, uh, whole ball of wax, and you cooperate with us, and, uh, maybe we'll cut you in for a piece of the action. [Kirk]
【吹替】そんなケチなもんじゃなくて、組織をそっくりいただきに来たんだ。だから大人しく俺たちに手を貸したら分け目をくれてやってもいいぜ。 [ふーん]
【直訳】さてと、クラコさんよ、俺たちがいただくのは、あー、そっくり丸ごと、何もかもだ。てめえが俺たちに手を貸すってんならな、あー、分け前を考えてやらなくもねえぜ。
【所感】ここにも"a piece of action"が。
●I thought you guys had laws. No interference. [Krako]
【吹替】おめえらのルールじゃ、人のジャマはできねえはずだろ? [ふーん]
【直訳】おめえらには決まりがあるんじゃなかったか?不干渉ってご大層なのがよ。
●Who's interfering? We're taking over. [Kirk]
【吹替】誰がジャマしてる?そっくりいただくんだ。 [ふーん]
【直訳】誰が干渉してるって?略奪にきたと言って欲しいね。
●The, uh, planet... is being taken over by the Federation, but we don't want to come in here and, uh, use our muscle. You know what I mean? Uh, that ain't, uh, subtle. So what we do is we... we help one guy take over the planet. He pulls the strings, and then we pull his. [Kirk]
【吹替】おめえらの組織は、俺たち連邦がそっくりいただくが、自分たちが居座っておめえたちを痛めつけるつもりはねえんだよ。この意味わかるかい?そういうのは利口なやり方じゃねえ。そうだろ。一人に任せてそいつに吸い上げさせ、それを俺たちが吸い上げるんだよ。 [ふーん]
【直訳】あー、なんだ、この惑星は... 連邦がいただくぜ。だがな、あー、ここに来て自分であくせくやりたかねえ。言ってることわかってっか?あー、つまりだな、うー、そういうのは利口じゃねえ。だからだな、俺たちは... 俺たちはだな、誰かにこの惑星を任せてだな、そいつに手を貸すことにする。そいつが配下の糸を操り、それでもって俺たちがそいつの糸を、ってわけだ。
【所感】ヤクザ言葉を、考えながらつっかえつっかえ話してるという部分が出てないんだねぇ。
●knock it off, Sawbones. [Kirk]
●All right, Spocko, cover him. [Kirk]
【所感】"Sawbones"はボーンズ(ドクター)の、"Spocko"はスポックの、それぞれヤクザ風(シチリア風?)の呼び方のようである(^^)。
●I left my communicator. [McCoy]
【直訳】通信機を忘れてきた。
●They'll find out how the transtator works. [Kirk]
【吹替】彼らは通信機の作用を学ぶだろうな。 [ふーん]
【所感】ここでは"communicator"じゃなく、その部品の"transtator"のことを言ってるのね。
●Do you really think it's that serious? [McCoy]
【吹替】そう心配することはないだろう。 [ふーん]
【直訳】本当にそんな深刻な問題だと思うのか?
●Serious? Serious, Bones? It upsets the whole percentage. Well, in a few years, the Iotians may demand a piece of our action. [Kirk]
【吹替】ないだろう?重大問題だ。地球の運命に影響するぞ。今度は、彼らが分け前を要求するかもしれないぞ、地球へやってきて。 [ふーん]
【直訳】本当に?本当にだって?100%不安で仕方ないぞ。あー、数年もしたら、イオタ人が分け前を要求するかもしれないんだからな。
【所感】最後にまたタイトルのフレーズを持ってきて、キレイにしめたという場面なのである。
A PRIVATE LITTLE WAR カヌーソ・ノナの魔力

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Netflixシーズン2-19: カヌーソ・ノナの魔力

シーズン2-19: カヌーソ・ノナの魔力 [00:04:42] What happened, Captain?! [Scott]
【吹替】どうしたんです?
シーズン2-19: カヌーソ・ノナの魔力 [00:04:44] Lead projectile. Primitive firearm. [Kirk]
【吹替】銃でやられた。弾丸(たま)が入ってる。 [ふーん]
【直訳】鉛発射器だ。原始的な銃火器というやつだ。
シーズン2-19: カヌーソ・ノナの魔力 [00:07:05] You have the conn, Scotty. [Kirk]
【吹替】チャーリー、後は頼む。
【余談】TNGなら、"You have the Bridge, Number One."というところやね。TOSでは随所でこの台詞がみられる。
シーズン2-19: カヌーソ・ノナの魔力 [00:10:51] Enterprise, McCoy. Emergency, come in! Enterprise, come in. McCoy! Emergency! [McCoy]
【吹替】マッコイよりエンタープライズ、緊急事態発生!エンタープライズ、こちらマッコイ。応答せよ!
シーズン2-19: カヌーソ・ノナの魔力 [00:10:58] They left... out of orbit... [Kirk]
【吹替】軌道を離したんだ。 [はぁ?]
【所感】「離れた」というべきだろう。
シーズン2-19: カヌーソ・ノナの魔力 [00:27:33] We once were as you are... spears, arrows. There came a time when our weapons grew faster than our wisdom, and we almost destroyed ourselves. We learned from this to make a rule during all our travels... never to cause the same to happen to other worlds. Just as a man must grow in his own way and in his own time... [Kirk]
【吹替】我々も同じ、弓矢しか持たなかった。そのうちに火を噴く棒や、もっと恐ろしい武器ができて殺し合い、みんな死にかけたんだ。だから他の世界でそんなことが起こらないよう、今こうして知らせているんだ。人々が武器など持たずに暮らすのが安全だしいいことなんだ。 [ふーん]
【直訳】我々もかつては君らと同じ槍や弓だった。だが我々がもっと強力な武器を持つようになったとき、それを使いこなすだけの知恵は育っておらず、自滅しかけた。このことから学んだ我々は他所へ行ったとき、同じことを起こさないという規則を作った。人々は適切な方法と時期に自ら発展すべきなんだよ。
シーズン2-19: カヌーソ・ノナの魔力 [00:33:30] Guards, intruders! [Villedger]
【吹替】みんな来い!敵だ! [ふーん]
【直訳】門番、侵入者だ!
PATTERNS OF FORCE エコス・ナチスの恐怖

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Netflixシーズン2-21: エコス・ナチスの恐怖

●Passing outer planet, sir. [Spock]
【吹替】惑星ゼオンを通過します。
●We want the inner one, Ekos. Plot a standard orbit, Mister Chekov and take us in. [Kirk]
【吹替】目標軌道をとり、エコスに接近したまえ。 [ふーん]
【直訳】我々の目的地は内側の惑星、エコスだ。標準周回軌道にコースセットだ、チェコフ。直ちに軌道に乗りたまえ。
【所感】この星系には、2個の惑星があって、それぞれ「外側」「内側」で通じるようだ。
●Aye, sir. [Kirk]
【吹替】はい。 [はぁ?]
【所感】また、"Aye, sir." "Yes, sir."を「はい」とだけ訳すヒトが担当したのね。「了解」として欲しいんだってば。
●Spacecraft approaching from inner planet. [Chekov]
【吹替】内側の惑星より、宇宙船接近。
●From Ekos? [Kirk]
【吹替】エコスから?
●Yes, but it must be a Zeon ship. The Zeons do have a crude interplanetary capability. [Spock]
【吹替】はい、しかしゼオンの船でしょう。ゼオン人は、初歩的な宇宙旅行手段を持っています。 [ふーん]
【所感】惑星間航行術」と言ってるんだけど... 「恒星間じゃない(ワープがない)」=「初歩的」ってコト?
Reaction powered. A small rocket. It is on an intercept course. That would mean it has sophisticated detection devices, which neither Zeon nor Ekos should have. [Spock]
【吹替】目標を確認。小型ロケットです。衝突コースを接近中。これは高度の自動追跡装置を持っている仕事(?)でゼオンやエコスのものとは思われません。 [ふーん]
【所感】"Reaction powered."の部分、訳し替えてあるが、パワーソースが"Reaction"だという意味と思う。核反応のことと思っていいのだろうか。それと"an intercept coerce"、TOSではだいたい「衝突コース」と吹替えられているが、やっぱ違和感があるねぇ。
●Captain, it is an unmanned probe which seems to be carrying a warhead. [Spock]
【吹替】船長、自動操縦ロケットであることを確認。核弾頭を装置しています。
●Fascinating. A thermonuclear warhead. [Spock]
【吹替】驚異ですね。熱原子核弾頭です。 [ふーん]
【所感】お、定番フレーズ。
●Captain, the noninterference directive. [Spock]
【吹替】船長、干渉してはいけません。 [はぁ?]
【所感】これも"Prime directive"があるぞという台詞なのだが、艦隊の基本原則というよりスポックの意見として、みたいに聞こえる。だからなのね、TOS時代には艦隊の誓いがないように錯覚してたのは。
●Spock, take his uniform. [Kirk]
【吹替】軍服を奪え。
●You propose we pass ourselves off as Nazis, Captain? [Spock]
【吹替】ナチスの士官に変装するわけですか。
●If John Gill is the Fuhrer, it would seem the logical approach. [Kirk]
【吹替】ジョン・ギルが総統なら、合理的なアプローチだと思うがね。 [はぁ?]
【所感】「論理的」と訳してクダサイ。
●But how could this have seemed right to John Gill? John Gill-- your Fuhrer. He's one of our people. [Kirk]
【吹替】しかし、ジョン・ギルが先頭に立つとは。ジョン・ギル、ナチスの総統だよ。彼は我々の同志だ。
●And what is your people? [Abrom]
【吹替】君は何者なんだ? [ふーん]
【所感】STにおいて、"people"は「種族」という意味で用いられることが多い。この場合もその例なのだが、次の台詞で「船長」を強調しているため、訳しかえられたのだろう。
●I'm Captain Kirk of United Spaceship Enterprise. This is my First Officer, Mister Spock. John Gill, your Fuhrer, was sent here by the Federation as a cultural observer. [Kirk]
【吹替】私は連邦宇宙船エンタープライズ号のカーク船長だ。これは副官のスポックだ。君たちの総統ジョン・ギルは連邦に派遣された人間だ。文明のオブザーバーとして。 [ふーん]
【所感】おお、訳語としてなかなかこなれたモノになっている。TNG世代からみても違和感なし。
●With the union of two cultures, this system should make a fine addition to the Federation. [Spock]
【吹替】エコスとゼオンが手を結んだら、我が地球連邦の強力なメンバーになれますよ。 [はぁ?]
【所感】あらら、やっぱり“地球”連邦か(^^)。
THE ULTIMATE COMPUTER 恐怖のコンピューターM-5

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Netflixシーズン2-24: 恐怖のコンピューターM-5

●Standard orbit, Captain. [Sulu]
【吹替】周回軌道に入りました。
●Not now, Lester. Lieutenant, contact the space station. [Kirk]
【吹替】現状維持。ウラ中尉、宇宙ステーションに連絡。 [ふーん]
【直訳】まだだ、レスター。中尉、宇宙ステーションに交信。
【所感】レスターってダレ?
●Captain Kirk, this is Commodore Enwright. [Enwright]
【吹替】カーク船長、エンライト司令官だ。 [ふーん]
【所感】「准将」と言ってますナ。
●Yes, Commodore. I'd like to explanation... [Kirk]
【吹替】司令官、自体を説明していただきたい。
●The explanation is beaming aboard now, Captain. He may already be in your Transporter Room. [Enwright]
【吹替】担当官をそちらに転送するので、彼から細部に関する説明を聞きたまえ。 [ふーん]
【直訳】説明はビーム転送中だ、船長。今頃そっちの転送室に着いてるだろうよ。
【所感】ちょっとウィットの利いた台詞だったワケね。だからカークも逆に舌打する結果になったと。
●Have you heard of the M-5 multitronic unit? [Wesley]
【吹替】M-5複合装置って聞いたことがあるか?
●That's Dr. Richard Daystrom's device, isn't it? [Kirk]
【吹替】確か、デイストロム博士の発明だろ?
【余談】おぉ〜!24世紀に「デイストロム研究所」として名を残した有名な博士そのヒトじゃございませんか!
●Captain, sensors report two contacts now. One on the port bow, on on the stern. Distance: 200,000 kilometers and closing. [Spock]
【吹替】船長、探知機に2隻の反応が現れました。1隻は前方、1隻は後方。距離、現在2千キロメートル。接近中です。 [はぁ?]
【所感】20万といってますが?
●I'm not interested in eating, Bones. [Kirk]
【吹替】悪いが食欲はあまりない。
●This isn't chicken soup. I may be just a ship's doctor, but I make a Finagle's Folly that's know from here to Orion. I strongly prescribe it, Jim. [McCoy]
【吹替】これはチキンスープじゃないぞ。私はしがない医者かもしれんが、君の友人であることにかけては誰にも負けないつもりだ。 [ふーん]
【直訳】これはチキンスープじゃない。私はただの船医に過ぎんが、ここからオリオン星域にまで聞こえたFinaglesのFollyをつくることはできる。ジム、私の処方を受けることを強くお勧めするね。
【所感】"Finagle's Folly"がわからなかった...
●Captain, photon torpedoes locking on target. Full power. [Spock]
【吹替】船長、宇宙魚雷が目標にセットされました。フルエネルギーです。 [はぁ?]
【所感】“宇宙魚雷”って...(^^)。それにフルエネルギーってのは語感が悪い。フルパワーでいいやん。
●Most illogical. Of all people, he should have known how the computer would perform. Of course, the M-5 itself has not behaved logically. [Spock]
【吹替】誠に非論理的です。博士のごとき天才が、コンピューターの行動を予測できなかったとは。もっとも、M-5の行動自体がこれまた論理的ではないのですが。
●Please, Spock, do me a favor and don't say it's "fascinating." [McCoy]
【吹替】君にひとつ頼みがあるんだが、おもしろいなんて言わないでくれよ。
●No... but it is... interesting. [Spock]
【吹替】はい、しかし... これは興味ありますね。 [ふーん]
【所感】ここでも定番フレーズが。スポックによれば、"fascinating"とはまったく予測のつかなかった事象に適用されるフレーズなんだと。そうじゃないのが、"interesting"だって。
●Genius is an understatement. At the age of 24, he made the duotronic breakthrough that won him the Nobel and Zee-Magnees Prizes. [Kirk]
【吹替】天才よりはるかに上だ。彼はわずか24歳のときにデュートロニック理論でマグニ賞を受けている。 [ふーん]
【直訳】天才などと、まだ控えめな表現さ。彼は24歳のときにデュートロニック旋風を起こし、それでノーベル賞とジー・マグニー賞を受けている。
●In his early 20's, Jim. That's over a quarter of a century ago. [McCoy]
【吹替】20代半ばといえば、1/4世紀も前だ。 [はぁ?]
【所感】せめて“四半世紀”と...
●Mr. Chekov. Go to the Engineering station. Examine the H-279 elements. Also the G-95 systems. [Spock]
【吹替】ミスター・チェコフ、エンジニアリング・ステーションへ行って、エレメントHおよびG-95システムを調査したまえ。
●Sir, the G-95 system appears dead. All indicators are dark. [Chekov]
【吹替】副長、G-95にも反応がありません。すべてのインジケーターがマイナスです。 [ふーん]
【所感】おお!“副長”という用語がでるとは...
●Thank you, Ensign. It appears, Captain, we've been doing what used to be called "pursuing a wild goose." M-5 has re-routed helm and navigational controls bypassing this primary system. [Spock]
【吹替】ありがとう。残念ですが私たちの努力は全て水泡に帰したようですね。M-5は私たちの行動を察知し、この回路を通さずにコントロールする方法に出たと思われます。 [ふーん]
【所感】うん?"wild goose chase"とは違うのか?こっちは「当てのない探索」「いきあたりばったり」みたいな意味だから... やっぱ違うか。
●Estimate damage on Lexington, Spock. [Kirk]
【吹替】レキシントンの被害を推定したまえ。
●Hit in Engineering section. Possible damage to her impulse engines. She's still maneuverable on warp drive. [Spock]
【吹替】エンジニアリングセクションに命中。補助エンジンに被害を与えたにとどまり、ワープ航法で作戦活動可能。 [ふーん]
【直訳】機関部に命中。通常エンジンに被害の可能性あり。依然ワープエンジンによる航行は可能です。
【所感】いろいろ訳語が古いっす。