Vol.616 4.Feb.2011
M
miniITXマシンの強化(2)
by fjk
abc574(atom330)でminiITXマシン、abc613(atom525)でCPUの強化を紹介しましたが、思ったほど性能(エクスペリアインデックスはCPUが最低で3.0)が向上しませんでした。ケースの電源スペックは120Wなので、思い切ってTDPが73Wのi5-670(Clarkdal、\23,000)で再度トライすることにしました。
ITXマザーボードはJ&WのMINIX_H55-HD(\9,700)でソケットはLGA1156です。ボードを注文してから、最新のソケットであるLGA1155のminiITXボードも入手可能と分かりましたが、既に注文していたのでLGA1156ボードで作ることにしました。LGA1156(H55)とLGA1155(H67)はピン数が1本の違いですが、信号的には全く互換性が無く、i5系では2000番台(Sandy Bridge、TDPは65W〜)のCPUとなります。メモリは2G(DDR1333)を2枚も同時に手に入れました。
IDE-ifのUJ120はブルーレイが読めるが、windows7ドライバーが見つからず、動作が不安定であったことから、SATAのslim-DVDドライブを新たに購入した。マザーボードを取り変え、次にDVDドライブの配線を行おうとしたところ、DVDドライブの電源コネクタ(slimline)が異なることが分かった。パソコンショップでslimlineの電源コードがないか聞いたところ、1件目では売り切れで、2件目でやっと手に入れることが出来た。i5のCPU付属の純正FANはH55-HDマザーボードのCPUソケット周りにあるコンデンサと干渉し、取り付けることが出来ない。そこで、厚みの薄さも考慮して、AkasaのCPUファン(\4,000)を購入し取り付けたところ、コンデンサとの干渉もなくケースへの収まりも良好でした。(組み上がったITXマシン)
前回セットしたwindows7をインストールしたHDDをそのまま接続すると、windows7が正常に起動した。その後、各デバイスドライバーソフトを、マザーボードに付属のCDを使ってインストールし、マイクロソフトへのwindows認証はオンラインで行った。ライティングソフトはドライブにおまけで付いてきたNeroをインストール。その後、ドライブのテストを兼ねてDVDビデオの再生を試みると、メディアを差し込むだけで正常に再生されました。カクカクするような状況もなく、表示も早そうです。
さて、マシンの性能ですが、エクスペリアインデックスは最低でも4.8と期待以上でした。心配していた電源容量ですが、通常の状態で使うには正常に動作しています。またケースが小さいですが、CPU温度は50℃以下で安定しているようです(フル稼働にするとどうなるか・・ちょっと不安)。
2月1日にインテルがチップ6シリーズの不具合を発表し,H67シリーズがリコールとなった。今回、結果的にはH55シリーズのMBを選択したことが正解であったようだ。