URUSHIの仕事 Z (2004.8.4−2004.11.14)
8.4(水)
〔丸鉢〕名倉砥で研ぐ。タンチョウの飛んでいる姿をシルエットで、、、
8.5(木)
〔丸鉢〕名倉砥で研ぐ。研ぎ面に鉛筆で配置を書いてみたり、、、
〔乾漆0310雄型〕石膏に水を吸わせる。
8.6(金)
〔乾漆0310雄型〕蓋の石膏原型を壊す。身の原型は端周りを壊すまで(暗くなったので)。
〔丸鉢〕昼ラジオを聞いていて、虹の中にいる感じを表現すれば良いのではと思いつく。
図を紙に描いてみるが、まだ決定ではない。
8.7(土)
〔乾漆0310雄型〕(朝)身の原型を丸ノミで削って一側面ずつ壊し、型から抜く。
〔丸鉢〕図で脚に位置を直し、貝に鉛筆で輪郭を写す。
針で輪郭を切り抜く。
下の貝に、少し裏彩色(黒漆、朱漆)
薄めたアラビック糊で薄い和紙を貼り、乾いてから切り出しで横に割を入れる。
黒漆を塗り、少ししてから(粘り出すのを待つ)貝を置く。
和紙の上に湿らせてティッシュを置き、糊が緩んだところで和紙を取り去る。
貝のズレを少し直し、中に残る空気を出すように貝を押す。
割が十分ではなく、かなりくっ付いたままになってしまう。
下は剥がした和紙
8.8(日)
〔縄胎ビール杯〕紙コップに厚紙の底をつけたりし、サランラップで巻いてあった型が2個。
糊漆を合わせ、その型に麻布を貼る―側面はバイアスに、底は少し大きめにし側面に少しかかるように。
麻紐を底に中心辺りから巻き始める。
側面は1センチ幅ぐらいを一度に巻く―糊漆を渡し、紐を巻き、上からまた糊漆を渡し、糸巻きのズレを直していく。〔丸鉢〕影絵のような中にあまり姿を示すものがいらない感じがしたので、向こう側の羽に縦の線を入れるだけにした。
虹のような感じを左右に伸ばす。
下に形に抜いた貝を貼る。
*脚の一部が取れてしまい、作り直す。くちばしと、折れた羽の先も付け直す。
虚と実のつもりだったが、上へ飛んでいく感じに変えてしまった。
8.9(月)
〔縄胎ビール杯〕型の紙(サランラップで包んだ)を麻布より剥がす。
それをプライヤーでつまんで引き上げる。
端より出ている余分の布を切る。〔丸鉢〕下に貼った、形に切った貝(タンチョウ)がかなり浮いていたし、面白い感じがしないので剥ぎ取る。
華やかな貝(虹?)の中で陰になってしまう、、、or鶴と亀?
8.10(火)
〔丸鉢〕何となく鶴の方が似合っている感じがするので、デザインを考える。
8.11(水)
〔丸鉢〕羽を上に上げている姿を紙に描き、鋏で切り、いろいろな場所に置いてみる。
8.12(木)
〔丸鉢〕(朝)手前側の翼を針で切る。ガタガタができたので、少し鑢で削る。
(夕−夜)向こう側の翼、頭から胴、尾翼、脚を針で切る。鑢で直す。
8.13(金)
〔丸鉢〕(朝)脚が折れたので、切り直す。和紙に貼る。
水平方向に割。向きは反対。
(昼)貼る。影絵的なところに黒漆を塗る。
8.14(土)
刷毛を叩いて柔らかくする(1寸、一分)。石鹸で洗う。木部に薄めた生正味漆。
〔丸鉢〕貝の上の漆を剥ぎ取る。塗ってある部分の漆を研ぐ。
貝の隅の艶を消す。端周りも研ぐ。
表側、端に黒漆の中塗り。貝の隅を浚える。30℃、60%。〔乾漆0310雄型〕身の内側端周りを空研ぎ。細い麻紐を巻く(2周まで)。
8.15(日)
〔丸鉢〕貝剥き。ペーパーで貝の上を研ぐ。
一部、貝が取れたり、崩れていたりしているのを貼り直す。〔縄胎ビール杯2個〕内側から外側3/4ほど(上から)に糊漆を渡す。
*昨日内側を軽く研ぐと、ラップが少し残っていたので、取り除く。〔乾漆0310雄型〕身の内側の紐の段を刻苧で埋める。
身の入り隅の山が欠けてい、浮いていたので削る。ほとんど全部なので刻苧で埋める。
蓋の石膏まで出た部分の凹みに刻苧。
8.16(月)
〔丸鉢〕裏を研ぐ。静岡炭→ペーパー#700。
裏…小中塗り。
*縁付近に朱の独楽塗りをしてみたが、轆轤の中心と上手く合わず、そのうちに黒が粘ってくる。
そのほうが朱がのりやすかったが、上手くはいかず。
8.17(火)
〔丸鉢〕*裏底に縮み。1/3通しの1寸刷毛(8.13、14に切り出したもの)で塗った。
*朱の独楽塗り・・・粘った上に乾きの悪い朱をのせると、線が残り易いし、下の塗りと馴染むし、乾いてくれる感じ。
後は中心の決め方と刷毛の持ち方が安定する方法、、、
裏を粗粗と静岡炭で研ぐ。〔縄胎ビール杯2個〕裏底から外側の5/6ほど(下から)に糊漆を渡す。
〔乾漆0310雄型〕蓋・身の見込みの凹みを切り子地で埋める。
身の内側の紐の段を切り子地で埋める。
身の入り隅の内側を少し埋める―石膏原型の模様が写っている。
8.18(水)
〔乾漆0310雄型〕内脇などを空研ぎ。
蓋…入り隅の内側を切り子地で埋める。
身…端に切り子地箆付け。内側の目立つところにも少々。〔縄胎ビール杯2個〕端(口当たり)に切り子地付け。
〔乾漆F〕蓋…角が見た目に決まってないので、錆を渡し、引き箆を引く。浮いた跡にも。
身…立ち上がりの端幅が見た目に狂っていたので、錆を引き箆で引き幅を作る。
目立つ凹みなどに錆。
*6.19以来の作業になる。
8.19(木)
〔乾漆0310雄型〕端・内脇などを空研ぎ。
身…端に切り子地箆付け。内の凹みにも。
蓋…端に切り子地箆付け。〔乾漆F〕身…端幅を揃えた段を切り子地で埋める。
*フェーン現象(台風15号)で37℃強。お通夜から帰っても熱風という感じ。
8.20(金)
〔乾漆0310雄型〕(朝)端・内脇などを空研ぎ。
蓋・身…端下の内側の段を埋める。
(夜)空研ぎ。
蓋…見込みの凹みに錆。端に錆付け。
身…内脇・隅などの凹みに錆。端に錆付け。〔乾漆F〕(朝)身…端幅を揃えた段を切り子地で埋める。
(夜)身…空研ぎ。内脇の中央辺りに錆箆付け。
高台の内回りに錆付け。
蓋…肩を錆で作る。目立つ凹みに錆。〔丸鉢〕裏底の縮みをペーパー#360で研ぎ潰す。
丸い縁周りもペーパー研ぎ。
8.21(土)
〔乾漆0310雄型〕端の水平研ぎ。
蓋と身を合わせると(アクリル平面定規に合わせても)、身の一対辺が狭い。
合わせ、ガムテープで固定し、身の足りないところに錆。少しして分離。〔乾漆F〕(朝)身…内脇一箇所に錆。
入り隅の下の方を錆で埋める。〔丸鉢〕裏を静岡炭で研ぎ直す。
〔乾漆F〕内側から外脇まで名倉砥などで研ぐ。
身は、高台隅が出来ていないので、そこも研ぐ。
内から外脇まで中塗り。*丸鉢に使って残った朱+透漆を使う。〔丸鉢〕裏の上塗り。
*透漆で全体を上塗りし、2分刷毛で朱の線を入れていく。
キレイな線にならず、2回浚え(縁周りのみ)、やり直す。
勢いもなく、まだまだ。
*厚紙で丸鉢の内側に嵌まる円をサークルカッターで切り、その中心に針通しを通し、轆轤の中央と合わせる。
両面テープで固定。中心が決まった。〔乾漆0310雄型〕入り隅の位置が、緩くなりすぎた形のためハッキリしないので、作図。
*アクリル平面定規から出ている辺の厚みが同じぐらいに見える位置に鉛筆で記入。
蓋と身を重ね合わせ、ガムテープで固定。足りない側に錆。〔縄胎ビール杯2個〕内側から外側2/3(上から)にリグロインで薄めた生漆を吸わせる。
*内側からの漆のしみ出しはなかった。
8.23(月)
〔乾漆0310雄型〕重ね合わせてみても、どう直せばよいか見当がつかない。
アクリル平面定規で確かめたり、蓋と身を重ね合わせたりして、出ているところを荒砥で水研ぎ。
まだまだどう合わせるか、見当がつかない状態。
内脇を含め、研いだところに生漆を摺り込む。
8.24(火)
〔乾漆0310雄型〕重ね合わせたり、アクリル定規に合わせたりして、出ているところを研ぐ。
かなり合ってきた感じはするが、、、 素地はフラフラ動く!
内脇、内隅辺りを研ぐ。
錆を合わせ、内側の錆をみる。
蓋と身を合わせ、足りない側に錆をみようとしたが、身の出ているのを直したはずのところがまた出ている!
8.25(水)
〔乾漆0310雄型〕(朝)身の外に出過ぎの辺の内側に錆下地を付ける。
(夜)重ね合わせたり、アクリル定規に合わせたりして、出ているところを研ぐ(身)。
内側を荒砥で研ぐ。錆をみる。
蓋の外側の足りない辺にも錆付け。
8.26(木)
〔乾漆0310雄型〕(朝)身の外に出過ぎの辺の内側に錆下地を付ける。
蓋の端幅が狭過ぎる辺の内側にも錆付け。
(夜)蓋と身を重ねたり、アクリル定規に合わせ、出ている身の辺を水研ぎ。
蓋・身…内側を荒砥で水研ぎ。
入り隅に先に尖った砥石で線をつける。
リグロインで薄めた生漆を吸わせる。(全体)〔縄胎ビール杯2個〕艶を消す。
リグロインで薄めた生漆を吸わせる。(全体)
8.27(金)
〔乾漆0310雄型〕(朝)身の外に出過ぎの辺の内側に錆下地を付ける。
蓋の端幅が狭過ぎる辺の内側にも錆付け。
(夜)確かめてまだ出過ぎの辺を研ぐ(身)。
蓋・身…端幅の狭いところを、幅定規を引いて錆で太くする。〔丸鉢〕表側を静岡炭で研ぐ。
〔乾漆0310雄型〕(朝)端幅を作った段を錆で埋める。
(夜)あわせたり、計ったりしても、身の同じ対辺が出過ぎているので、研ぎ込む。
布が出たところの内側にまた錆を渡す。布に上に生漆。
懸子…見込みを研ぎ込む。膨らんでいたところは、布がでたので生漆。低い感じのところに錆。〔丸鉢〕表側を静岡炭で研ぐ。刷毛筋がだいたい消える。貝の隅の艶消し。
〔乾漆F〕内脇に光があたるように見ると、かなり凹みが目立つので、錆。
*内隅などに錆を付けるとき、上手くいかないと指を利用したりしていた。
柔らかくし過ぎた箆を使っていくと、使ううちに形になじみ、隅などに使いやすくなっていくことが多かった。
箆先が丸い箆の、先から5mm余をかなり柔らかくすると、指よりは形になじむ箆になると、少し前から気付いていた。
8.29(日)
〔乾漆0310雄型〕(朝)身…端幅を作った段を錆で埋める。
(午前)懸子…蓋の中に嵌め、形の狂いをチェックし、研いで直す。
見込みを研ぎ、布が出たところに生漆、その周りに錆。
(夕)いろいろ測り、明らかに出ている身の対辺を鉋で削る。
その内側に麻布を貼り、削ったところに切り子地。〔乾漆F〕蓋・身…内側の面がきれいに研ぎ上がってないので、荒砥で研ぎ込む―見込み、内隅、内脇。
布が出たところに生漆、塗りが残っているところに錆(軽く艶を消して)。
懸子…立ち上がり端に載せ、入り隅の位置をチェック(ガタガタの形なのではっきりしていない)。出過ぎを鉛筆でチェックし、荒砥で研ぐ。
蓋に嵌め、引っかかるところをチェックし、荒砥で研ぎ、余裕を作る。
端を擦りガラスで水平研ぎすると、かなり歪んでいる―最大2mmほど。その3箇所に布を貼る。〔丸鉢〕透き漆で上塗りし、朱の線を入れる。
太くなったり、揺らいでいったり、、、後から透き漆を塗った1寸刷毛でなでる。
その後、線を描く練習をした。
cf fine line
8.30(月)
〔乾漆0310雄型〕*昨日、蓋の外形を紙に写し、隅の位置を変えて外形を写すと、ほぼ一致。
身の余分の布を切り、空研ぎ、布目摺り。
蓋と身を重ね、ガムテープで固定、身の出ている所を刃物で削り落とす。
身の足りない所に錆。 約30分後、分離。〔乾漆F〕懸子…余分の布を切る。ガラス板に載せてみると、まだ一ヶ所大きな隙間―布を貼る。
蓋・身…錆研ぎを中心に、内側を荒砥で研ぐ。身の立ち上がり外の入り隅付近も。
生漆を吸わせ、拭き取る。〔丸鉢〕朝、29.5℃、58%。乾いていた。
夕見ると、縁周りの細い線は、思っていた中央ではなく、少し下過ぎた。
表面(おもてめん)の、太くなってしまったのは、暈かし塗りの感じ。
8.31(火)
〔乾漆0310雄型〕蓋と身の、合い具合を見ながら、入り隅の位置をもう一度決め直す。
外脇にペーパー#180を沿わせ、荒砥を形に合うように研ぎ落とし、外脇用の荒砥(青)を作る。
外脇を軽く研ぐ。
合っている感じのところで3箇所ガムテープで固定、出ている身の部分を削る。
蓋を基準に、身の足りない部分に錆を付ける。〔乾漆F〕懸子…余分の布を切る。ガラス板に載せてみると、少し隙間が残っている―布を貼る。
蓋・身…触って凹んでいるところに錆。
9.1(水)
〔乾漆0310雄型〕蓋と身がだいたい合っている感じなので、内側を荒砥で研ぎ込む。
外脇は軽く研ぐ。
懸子…見込みを荒砥で研ぐ。
蓋・身・懸子…リグロインで薄めた生漆を吸わせる。〔乾漆F〕懸子…余分の布を切る。見込みを荒砥で研ぐ。裏底も研ぐ。
蓋・身…錆を中心に、内側を荒砥で研ぐ。
蓋・身・懸子…リグロインで薄めた生漆を吸わせる。〔縄胎ビール杯2個〕艶を消す。
リグロインで薄めた生漆を吸わせる。(全体)
9.2(木)
〔乾漆0310雄型〕(朝)目立つ錆を見る。
(夜)蓋と身の外形がそんなに狂っていないようなので、内側を荒砥で研ぐ。
端水平研ぎ。外脇は少々。 錆をみる。〔乾漆F〕懸子…端水平研ぎなど。
端に錆を渡し、ガラス板に押す。均す。
9.3(金)
〔乾漆0310雄型〕(朝)目立つ錆を見る。身の端錆付け。
(夜)端水平研ぎ。内側を研ぎ込む。
リグロインで薄めた生漆を吸わせ、拭き取る。〔乾漆F〕(朝)懸子…端とその付近、空研ぎ。裏底周りに錆付け。
(夜)懸子…端水平研ぎ。その辺りにリグロインで薄めた生漆を吸わせ、拭き取る。〔丸鉢〕貝剥き―貝の縁周りまで。
*刃物を研いでいて何か赤いものが見えました。刃が欠けているのを直そうとばかり考えていたので、、、
9.4(土)
〔乾漆0310雄型〕蓋・身…内側に錆。
身の高台を作る辺りが低いので、錆。〔乾漆F〕懸子…内側の平地の周囲が低いので錆。
端に錆付け。〔丸鉢〕貝剥き―残りの漆膜をだいたい取り除く。
*今日はあまり仕事せず。
県の青少年美術展・工芸部門,Sさん大賞,S君銅賞,Yさん入選。(工芸高)
9.5(日)
〔乾漆0310雄型〕蓋・身…合わせて少し出ている身の外脇を荒砥で研ぐ。
身…高台を作る辺りに錆。外脇の布が出たところに生漆。
蓋…肩が緩すぎる感じなので、錆。〔乾漆F〕懸子…端の水平研ぎ。端に錆付け。
9.6(月)
〔乾漆0310雄型〕蓋…肩を空研ぎすると、一辺に不硬化―厚過ぎ。削っておく。
身…高台を作る予定の低い部分に錆付け。〔乾漆F〕懸子…端の空研ぎ。端に錆付け。内脇の凹みにも錆。
9.7(火)
〔乾漆0310雄型〕蓋…肩に錆を盛る。
身…立ち上がりを作るため厚紙を貼る。
高台を作る辺りに錆付け。〔乾漆F〕懸子…端の水平研ぎ。端に錆付け。
9.8(水)
〔乾漆0310雄型〕蓋…肩に錆を盛る。
身…立ち上がりを作るため厚紙に切れ目を入れ、透明テープで固定。
麻布を貼る―3つに分けて。
高台を作る辺りに錆付け。〔乾漆F〕懸子…端の内脇に錆をつけ、端幅に厚みを作る。
9.9(木)
〔乾漆0310雄型〕(朝)空研ぎ。身の立ち上がりから出ている布を切る。
(夜)身…裏底の中心を見つけ、円周上(高台を作る位置)の低いところに錆。
立ち上がりの布目摺り(錆)。*作業順は、布目摺り―高台を作る位置に錆。
蓋…肩に錆。〔乾漆F〕懸子…端水平研ぎ。見込みを研ぐ。
端の厚みの厚過ぎる部分の裏側を荒砥で研ぐ。
端の厚みの足りない部分(裏側)に錆(定規箆)。
端幅が見た目に狭いところに錆で幅を作る。〔丸鉢〕静岡炭で蝋色研ぎ開始。
*塗り立て仕上げにしておこうかとも考えたが、貝剥きが端のところまで十分出来ないし、貝には蝋色仕上げが似合う。
*蝋色研ぎが上手く出来ないので、練習の意味もある。ペーパー#2000で静岡炭の形を研ぎ面に合わせたが、、、
9.10(金)
〔乾漆0310雄型〕(朝)空研ぎ。
(夜)身…立ち上がりに麻布2枚目を貼る。
高台を作るため、麻紐を巻く。
蓋…肩に錆。〔乾漆F〕懸子…(朝)空研ぎ。
(夜)端の厚み・幅を揃える為に作った段を錆で埋める。〔丸鉢〕静岡炭で蝋色研ぎ(続き)。貝の上、付近を中心に。
*傷をつけないようにそっと研いだが、上手くいかない。
9.11(土)
〔乾漆0310雄型〕(朝)空研ぎ。
(昼)懸子…蓋の内側に嵌め、入り隅の位置を決める。削り込む。
ひっかる所(隙間の狭すぎる部分)をチェックし、削ったり、研いだりする。
内側に山を作る。
身…立ち上がり、布目摺り。
高台隅にこくそ+錆。
蓋…肩にこくそ+錆。〔乾漆F〕懸子…(朝)空研ぎ。
(昼)懸子…蓋の内側に嵌め、入り隅の位置を決める。削り込む。
ひっかる所(隙間の狭すぎる部分)をチェックし、削ったり、研いだりする。
削りすぎたところをこくそ+錆で作る。内側に山を作る。〔丸鉢〕静岡炭で蝋色研ぎ(続き)。
*曲面に近いところは、傷がつきやすく困る。〔縄胎ビール杯3個〕艶を消す。
9.12(日)
〔乾漆0310雄型〕(朝)空研ぎ。
(午前)懸子…蓋の内に嵌め、引っかかるところを研ぐ。
内側の山を刻苧+錆で作る。入り隅の布の出たところに錆。
身…立ち上がり、錆付け。高台に刻苧+錆。
蓋…肩に錆。〔乾漆F〕懸子…(朝)空研ぎ。
(午前)懸子…蓋の内側に嵌め、ひっかるところを研ぐ。
内側の山を刻苧+錆で作る。
(夕)蓋・身…キング#1000、名倉砥などで研ぐ。
内側から外脇まで、黒漆で中塗り。〔丸鉢〕静岡炭で蝋色研ぎ。
蝋色炭で軽く研ぐ。クリスタル砥石(#2000,3000)で傷を浅くする。
生正味漆を摺りこむ(おもてめんと端)。〔縄胎ビール杯3個〕内側から外脇(上から3/4ぐらいまで)、黒漆塗り。
*最初の試作品・・・内側に貝の粉を蒔く。
9.13(月)
〔乾漆0310雄型〕(朝)空研ぎ。懸子…入り隅の山を錆で直す。
(夜)懸子…入り隅の内と外(山と谷)を揃える定規を作る。
山の位置を入り隅の位置(谷)に合うよう錆を盛る。
身…立ち上がり作りの裏の厚紙を取り除き、残った紙を削る。糊分を洗う。
立ち上がり内に麻布3枚目を貼る。
*一ヶ所素地から剥がれてきたので、糊漆を付けておく。
蓋…肩に錆。*形揃えの定規を作る。〔乾漆F〕懸子…(朝)空研ぎ。入り隅の形を錆で作る。
(夜)懸子…入り隅の内と外(山と谷)を揃える定規を作る。
山の位置を入り隅の位置(谷)に合うよう錆を盛る。
蓋・身…塗ってはっきり見えた出過ぎを削る。目立つところに錆。
9.14(火)
〔乾漆0310雄型〕(朝)身…立ち上がりから出ている布を鋏で切る。空研ぎ。
蓋・懸子…空研ぎ。
(夜)身…立ち上がりの内に貼った布の所にこくそ。
高台を作った所にこくそ。
*一ヶ所素地から剥がれた外隅にこくそ。
蓋…肩に錆+こくそ。*定規を直してかかる。
懸子…入り隅の内(山)に錆をつけ、定規を引く。
入り隅の外(谷)に錆+こくそをつけ、定規を引く。〔乾漆F〕懸子…(朝)空研ぎ。
(夜)懸子…入り隅の内(山)に錆をつけ、定規を引く。
入り隅の外(谷)に錆+こくそをつけ、定規を引く。
9.15(水)
〔乾漆0310雄型〕(朝)空研ぎ。
(夜)身…立ち上がりの内に麻布貼り(4枚目)。高台を作った所に錆。
蓋…肩に錆。
懸子…懸けてみると少し引っかかるので、外腰を荒砥で研ぎ落とす。
円形定規で外形の出入りを見、出ているところを荒砥で研ぐ。
幅の厚みが足りないので、錆で作る。前日作った谷部分も錆で直す。〔乾漆F〕懸子…(朝)空研ぎ。
(夜)端の裏・谷に錆をつける。
蓋・身…高台の内側の線が円になるように研ぐ。
角や入り隅の山などに欠陥が見えるので、錆。〔縄胎ビール杯3個〕外側の艶を消す。
9.16(木)
〔乾漆0310雄型〕(朝)立ち上がりから出ている布を切る。空研ぎ。
(夜)身…布を貼った段を下地で埋める。立ち上がり端に下地付け。
懸子…掛かりの幅の厚みを錆で揃える。(引き箆)〔縄胎ビール杯3個〕外側に黒漆を塗る。
*試作品の方は、上塗り。朱の線を入れようとしたが、上手くいかず。
*9.17朝・・・口付近に少し縮みがでている。塗り回数も足りないか?箆を削る。内隅など箆付けしにくい場所用のつもりだが、、、
9.17(金)
〔乾漆0310雄型〕(朝)空研ぎ。
(夜)身…立ち上がりの内に麻布貼り(5枚目)。*引き箆で確かめると、外に出過ぎている。
蓋…肩付近にリグロインで薄めた生漆を吸わせる。
懸子…端の水平研ぎ。端幅を決めるように研ぐ。
リグロインで薄めた生漆を吸わせる。〔乾漆F〕懸子…端の水平研ぎ。端幅を決めるように研ぐ。
リグロインで薄めた生漆を吸わせる。〔丸鉢〕油砥粉で胴擦り開始。
*静岡炭の深い傷がかなり残っている。
胴擦りの油分をリグロインで拭き取り、クリスタル#1500で研いで直し、磨く。
9.18(土)
〔乾漆0310雄型〕(朝)立ち上がりから出ている布を切る。空研ぎ。
(夜)身…立ち上がり端・高台を擦りガラスで水平研ぎ。
布貼りの段を下地で埋める。端に錆付けし、ガラス板に押す。
懸子…端幅の狭いところなどに錆。入り隅の角などを作る。〔乾漆F〕懸子…裏を奥まで研ぎすぎた所に下地。
端幅の狭い所に錆。入り隅の凹みすぎの所を埋める。〔縄胎ビール杯3個〕内側から外側の艶を消す。
〔丸鉢〕静岡炭の傷が目立つところを蝋色炭やクリスタル砥石で研ぐ。
油砥粉で胴擦り。最初脱脂綿で磨いたが、丸みに残る傷を消す為、モスリンで磨く。
超微粒子コンパウンドで磨き、砥粉で拭き取ると、磨き残しが見え、磨き直す。
9.19(日)
〔乾漆0310雄型〕空研ぎ。
身…立ち上がり内に貼った麻布の布目摺り。高台、錆ろくろ付け。
懸子…端幅の狭いところに錆。
(夜)懸子…紙に外形を写し、出入りを見る。一ヶ所、研ぎ込む。
端幅の狭いところに錆。
身…立ち上がり内・高台、空研ぎ。端に錆箆付け。〔乾漆F〕懸子…端幅の狭い所に錆。
蓋・身…外側を砥石研ぎ、静岡炭研ぎ(甲など)。透漆で中塗り。
(夜)懸子…紙に外形を写し、出入りを見る。一ヶ所、足りないので、錆付け。
端幅の狭いところに錆。〔縄胎ビール杯3個〕試作品・・・内から外、透漆上塗り。両面テープで付くに付ける。34℃、53%。
2個・・・内から外3/4、透漆塗り。〔丸鉢〕よく見直すと、傷が残っているので、油砥粉で磨き直す。脱脂綿使用。
端周りをモスリンで磨き、脱脂綿で磨き重ねる。
洗剤で洗い、超微粒子コンパウンドで磨き上げる。
3倍量ぐらいの灯油で展ばした生正味漆を摺り込み、ほとんど拭き取る。(脱脂綿、ティッシュ)
9.20(月)
〔乾漆0310雄型〕空研ぎ。
身…立ち上がりの布を貼った所に錆。高台、錆ろくろ付け。
懸子…端幅の狭いところに錆。
(夜)身…立ち上がり付近、空研ぎ。端に錆付け。〔乾漆F〕懸子…端幅の狭い所に錆。裏の腰辺りにも。
(夕)蓋・身…主に名倉砥で研ぎ、内側(端まで)中塗り。
懸子…内側を荒砥で研ぐ。中塗り(端の外=厚みまで)。〔縄胎ビール杯3個〕*朝、27℃、55%。まだ湿っぽいので湿り。
試作品・・・(夕)裏底の透き上塗り。朱で名を書く。
2個・・・(夕)裏底から外腰に中塗り。〔丸鉢〕約3倍量の灯油でのばした生正味漆摺り2回目。
(夜)摺落とし―三和胴擦り粉(緑)とごま油
・・・この粉は少し粗いので、力を入れない。ネットリとなると少し粉を付けて磨く。
同量ぐらいの灯油で薄めた生正味漆で摺り。
9.21(火)
〔乾漆0310雄型〕(朝)空研ぎ。立ち上がりの内側に錆付け。
(夜)蓋を被せて、ズレを見る。蓋の出過ぎは、立ち上がりが外に出過ぎの所為と考えられる。
そこを削ると、蓋と身の大きなズレはないようだ。
立ち上がりの定規を引いて、外に出過ぎ部分を削っていく。ほとんどと言ってもいいくらい。
*丸ノミで削り、切り出しで滑らかにする。空研ぎ(#80)。
立ち上がり端の高さにも狂いがあり、高いところを空研ぎで直す。
錆を立ち上がり外に付ける(定規を引く)・・・定規を引くと、まだ外に出すぎのところが多い!〔丸鉢〕摺り落とし。2回目。完成とする。
9.24(金)
〔乾漆0310雄型〕立ち上がりの出入りが狂っているので、定規で確かめながら、削っていく。
*丸ノミが削りにくくなる。
立ち上がりに錆を渡し、引き箆(定規)を引く。
9.25(土)
〔乾漆0310雄型〕身…立ち上がりの外に定規を当てて出入りを見、出過ぎを削る。
蓋を被せ、外形の合い方を確かめ、身の出ているところを研ぐ。
立ち上がりの外に錆を渡し、定規を引く。
*丸ノミ、切り出しを幾つか研ぐ。
(夕)懸子…裏の腰の隅に丸ノミで凹みを作る。
内隅を研ぐ。端の裏を研ぐ。裏の腰を研ぐ。
研いだ辺りの錆を見る。
身…端に錆付け。
蓋…甲に錆。〔乾漆F〕懸子…裏側を荒砥で研ぐ。
端付近(内隅、端幅、外腰の角など)を研ぐ。
内隅、外腰の目立つ凹みなどに錆。
蓋・身…目立つ凹みに錆。〔縄胎ビール杯2個〕内から外側3/4(上から)の艶を消す。
9.26(日)
〔乾漆0310雄型〕身…蓋を被せ、外形の合い方を確かめ、身の出ているところを研ぐ。
内側の布を貼って出来た段あたりに錆箆付け。
立ち上がりの外に錆を渡し、定規を引く。
高台に錆、轆轤箆付け。
懸子…端・裏底の水平研ぎ。内隅を研ぐ。見込みを研ぐetc.
蓋…見込みの地研ぎ(荒砥)。
(夕)黒漆で中塗り・・・懸子(表側)、蓋(見込み)
身…立ち上がり端に錆箆付け。〔乾漆F〕懸子…端・裏底の水平研ぎ。内隅を研ぐ。裏側を研ぐ。
内側(見込み)の周辺の凹みに錆(一周)。
蓋・身…内側を砥石で研ぐ(人工砥、名倉砥)。
(夕)黒漆で中塗り・・・身(内側―合い口端まで)、蓋(内側、端まで)、懸子(裏側)〔縄胎ビール杯2個〕黒漆で中塗り・・・内から外側3/4(上から)。
9.27(月)
〔乾漆0310雄型〕(朝)立ち上がりの足りない部分に錆(外側部分に定規を使って)。
(夜)身…蓋を被せ、外形の合い方を確かめ、身の出ているところを研ぐ。
立ち上がり端幅に定規を当てて、太いところを研ぐ。
高台の内隅を丸く見えるように研ぐ。
端幅を揃えるよう錆を渡し、幅定規を引く。
懸子…裏の腰の入り隅が少なすぎるので、切り出しで削り、研ぐ。錆。
蓋…甲の周辺部に錆轆轤付け。〔乾漆F〕蓋・身…見込みの周辺部などに目立つ凹みに錆。
懸子…裏側に凹みが目立つので錆。
9.28(火)
〔乾漆0310雄型〕(朝)立ち上がり内に錆付け。端周り、引き箆を引く。
(夜)身…蓋を被せ、合い口の擦り合せ研ぎ(蓋の端、水平研ぎ)、上下研ぎ。
高台の水平研ぎ。低い所に錆。
端幅を揃えるよう錆を渡し、幅定規を引く。
懸子…端の厚みが一定になるよう研ぐ。腰を研ぐ。
内隅付近に錆。腰、布が出たので生漆。
蓋…見込みを少し研ぐ。低そうな所に錆。〔乾漆F〕懸子…端の裏などを研ぐ。端・裏底の水平研ぎ。
内隅付近に錆。
裏側の外回りに錆付け(水平になっていないので)。
9.29(水)
〔乾漆0310雄型〕(朝)立ち上がり内に錆付け(布の段、端幅を揃えた段)。
(夜)身…蓋を被せ、合い口の擦り合せ研ぎ(蓋の端、水平研ぎ)、上下研ぎ。
高台の水平研ぎ―一部、錆不硬化。
端水平研ぎ、立ち上がりの内・外研ぎ。
生漆を吸わせる―立ち上がり内、端、外。高台の一番内。
懸子…端の厚みが一定になるよう研ぐ。立ち上がりの載せ、擦り合わせ研ぎ。
見込みの周辺から内隅にかけて荒砥で研ぐ。
生漆を吸わせる―端の裏の布の出たところ。内隅と周辺あたり。
蓋…内脇を荒砥で研ぐ。端と内脇に生漆。〔乾漆F〕懸子…裏底水平研ぎ―少し(一部というよりは広い)不硬化。
見込みから内脇を荒砥で研ぐ。生漆を吸わせる。
9.30(木)
〔乾漆0310雄型〕(朝)立ち上がり端に錆付け。
(夜)身…蓋を被せ、合い口の擦り合せ研ぎ(蓋の端、水平研ぎ)、上下研ぎ。
端水平研ぎ。
懸子…端の厚みの裏の出っ張りを削り、立ち上がりの上に載せ、ガタをなくす。
蓋・身…重ね、身の出ている部分を荒砥で研ぐ。なお出ているところは、切り出しで削る。
3箇所ガムテープで固定し、身の足りない所に錆。約15分後ぐらいに、僅かにずらす。〔乾漆F〕(朝)懸子…裏底の削った所に薄く錆。
10.1(金)
〔乾漆0310雄型〕(朝)蓋・身…一辺ずらして重ね直し、身の足りない側に錆。
(夜)蓋・身…また一辺ずらして、身の出ているところを研ぐ。ガムテープで3箇所固定。
まだ出ているところを刃物(切り出し)で削る。身の足りない側に錆。
10.2(土)
〔乾漆0310雄型〕(朝)蓋・身…一辺ずらして重ね直し(4回目)、身の足りない側に錆。
(夜)蓋・身…また一辺ずらして(5回目)、重ねる。ガムテープで3箇所固定。身の足りない側に錆。〔縄胎ビール杯2個〕外側の艶を消す。
10.3(日)
〔乾漆0310雄型〕(朝)蓋と身を合わせると大体合っている感じ。蓋・身の擦り合わせ研ぎ、上下研ぎ。
身…定規で立ち上がりの位置をチェックし、出ている所2箇所を削る(外脇を削ったところ)。
その内側に錆をつけ、端幅を作る。 凹みに錆。
(夕)身…蓋と擦り合わせ研ぎ、上下研ぎをした後、高台付近を研ぐ。(その前に端と高台、水平研ぎ)
端幅を作った段を埋める。凹みに錆。
懸子…懸かりの裏隅を研ぎ、布に生漆。足りない所に錆。〔乾漆F〕(午前)蓋と身の外側を砥石(主に名倉砥)で研ぐ。
蓋の入り隅と肩の交点付近に形が出来ていない部分があったので、錆。
(夕)懸子…端と裏底の水平研ぎ。裏底の足りない部分などに錆。
身…外側を見直し、錆少々。
10.4(月)
〔乾漆0310雄型〕(朝)身…端幅直し。削って出来た凹みに錆。
(夜)蓋・身…キング#1000で合わせ研ぎ。合い口付近を除き、外脇を別々に研ぐ。
入り隅の位置を鉛筆で書き、合っているか確かめる。ずらしてチェック。
丸ノミで合い口方向に削るが、正確ではない。もう一度鉛筆で書く。
楕円、円の棒状砥石の柱面(側面)で定規に当てて研ぐも、あまり上手くいかない。
*蓋にアクリル平面定規を当て、入り隅の位置を書き、身に合わせてみると、かなり狂っていた!
何度かずらして見るが、どこかずれている。
砥石で研いだ溝が明らかにずれているのを錆で埋める。
10.5(火)
〔乾漆0310雄型〕蓋をアクリル定規に合わせ、入り隅の中央を鉛筆で書く。
それを身に被せ、身の入り隅の中央を書く。合わせ方を一面ずらしてみると、中央が一致しない!
鉛筆の色を変えたりして、まず蓋の入り隅の中央を確定する。
先が円で丸くした棒状砥石で入り隅を研ぎ作る。
身に被せ、位置を確認しながら、身の入り隅を研ぎ作る。
身の外脇の出過ぎを刃物で削る。
入り隅に生漆。削った所に錆。
10.6(水)
〔乾漆0310雄型〕(朝)蓋と身を合わせ、入り隅を丸棒砥石側面で研ぎ合わせる。
布が出たので、生漆をすわせ、拭き取る。
(夜)蓋・身…外形を合わせ、入り隅を丸棒砥石の側面で研ぐ。
内脇などを研ぎ、全体にリグロインで薄めた生漆を吸わせ、拭き取る。
懸子…内隅、掛付近を研ぐ。全体にリグロインで薄めた生漆を吸わせ、拭き取る。〔乾漆F〕懸子…内隅、掛付近を研ぐ。全体にリグロインで薄めた生漆を吸わせ、拭き取る。
10.7(木)
〔乾漆0310雄型〕(朝)入り隅付近の足りない所に錆。
(夜)入り隅の合わせ研ぎ。
深くなりすぎているところの側面を研ぎ落とし、直線に近付くようにする。
入り隅付近に錆を渡し、先の丸いプラスチック箆で入り隅の溝に沿って引く。
削った所にも錆。
10.8(金)
〔乾漆0310雄型〕(朝)入り隅を丸棒砥石側面で研ぎ合わせる。
狂いの目立つ所に錆。
(夜)蓋・身…外形を合わせ、入り隅を丸棒砥石の側面で研ぐ。
蓋の入り隅で垂直に見えないところ3ヶ所、鉛筆で作図し、研ぐ。
入り隅の線ができるよう、錆を渡し、先丸プラスチック箆を引く(目測で垂直に)。
削った所に錆。
懸子…内隅を中心に表側を研ぐ。隅に丸みが足りないので錆箆付け。〔乾漆F〕蓋と身の錆を研ぐ。内隅などに錆。
懸子…表側を研ぐ。裏底の低い所に錆。
10.9(土)
〔乾漆0310雄型〕(朝)入り隅を丸棒砥石側面で研ぎ合わせる。
身の入り隅の足りない付近に錆付け(蓋に沿わせ、合うように箆付け)。
(夕-夜)蓋・身…入り隅の合わせ研ぎ。その付近の錆も研ぐ。削ったところの凹みに錆。
懸子…表側を研ぐ(内隅は砥石。静岡炭)。黒漆で中塗り。〔乾漆F〕蓋・身…外側を静岡炭で研ぐ。黒漆で中塗り。
懸子…表側を研ぐ(内隅は砥石。静岡炭)。黒漆で中塗り。〔縄胎ビール杯2個〕外側(吸い口付近を除く)、黒漆で中塗り。
10.10(日)
〔乾漆0310雄型〕外形を研ぎ合わせる。
蓋…側面に麻紐を巻く。
身…削った凹みに錆。*昨日の塗りのうち、Fの蓋(甲の一部)、雄型の懸子(内隅)に縮み!
10.11(月)
〔乾漆0310雄型〕(午前-午後)懸子…縮みを研ぐ。裏側を研ぐ。錆。
身の錆を研ぐ。
身の側面に麻紐を巻く(4.5時間)。
(夕-夜)懸子…裏側の錆を研ぐ。裏側、黒漆で中塗り。〔乾漆F〕(午前)蓋・身…内側を砥石で研ぐ。錆。
懸子…裏側を研ぐ。錆。
(夕-夜)蓋・身…錆を研ぐ。内側、黒漆で中塗り。
懸子…裏側の錆を研ぐ。裏側、黒漆で中塗り。〔縄胎ビール杯2個〕内側から外の3/4ほどの艶を消す。
内から外の首辺り(上から3割ほど)まで、黒漆で中塗り。
*10.12朝、一つ内隅に垂れ溜まり。
*10.13、よく見ると縮みではなく、布の端が固まっているだけ。ゴミと同じ。
10.12(火)
〔乾漆0310雄型〕(朝)身の紐のズレ、糊漆を渡し、テープで固定。
昨日巻いているとき結び目があった部分を刃物で切り、糊漆を渡しておく。
(夜)蓋…麻紐を巻いた上に和紙を貼る。
10.13(水)
〔乾漆0310雄型〕(朝)懸子…錆。
(夜)身…麻紐を巻いた上に麻布吉野紙を貼る。
蓋…余分の和紙を空研ぎで取り除く。肩と紐の段を刻苧で埋める。
懸子…内隅を砥石で研ぐなど。錆。〔乾漆F〕(朝)懸子…錆。
(夜)懸子…内隅を砥石で研ぐなど。錆。
10.14(木)
〔乾漆0310雄型〕(朝)蓋…刻苧を空研ぎ(乾き悪い)。身…空研ぎで和紙を少し取る。
(夜)身…空研ぎで余分な和紙を取り除く。腰の紐の段を刻苧で埋める。
蓋…刻苧をまた空研ぎ。乾いている感じはするが、万一の為、ここまで。
懸子…表側−外腰を名倉砥で主に研ぐ。錆。〔乾漆F〕(夜)懸子…表側−外腰を名倉砥で主に研ぐ。錆。
10.15(金)
〔乾漆0310雄型〕(朝)身…刻苧を空研ぎ(乾き悪い)。
(夜)身…刻苧空研ぎ。高台が円になっていないので、定規を当ててチェック。削り、錆。
蓋…刻苧をまた空研ぎ。肩と麻紐の段に錆。
懸子…名倉砥で錆を研ぐ。刷毛筋も研ぐ。表から裏の腰まで中塗り。〔乾漆F〕(夜)懸子…名倉砥で錆を研ぐ。刷毛筋も研ぐ。表(懸かりの幅まで)中塗り。
〔縄胎ビール杯2個〕外側の艶を消す。
裏底と側面(下から3/4ほど)、黒で中塗り。
10.16(土)
〔乾漆0310雄型〕(朝)身…刻苧(腰周り)、錆(肩周り)の空研ぎ。
(夜)蓋・身…擦り合わせ研ぎで、端に残る和紙を研ぎ落とす。身に残ったのは削る。
内側の地研ぎ。 麻紐を巻いた所に生漆(拭く)。 錆をみる。
懸子…裏側を研ぐ。錆。〔乾漆F〕(夜)懸子…裏側を研ぐ。
〔縄胎ビール杯2個〕内側から外の1/3(上から)の艶を消す。
10.17(日)
〔乾漆0310雄型〕蓋・身…擦り合わせ研ぎ。
内側の錆を研ぐ。麻紐の上の艶消し。
懸子…錆を研ぐ。
黒漆をいろいろ混ぜ、漉す。
中塗り・・・蓋(内から外脇)、身(内から外脇)、懸子(裏側)。〔乾漆F〕懸子…裏側の中塗り。
〔縄胎ビール杯2個〕内側から外の1/3(上から)の中塗り。
10.18(月)
〔乾漆0310雄型〕(朝)肩と腰の、麻紐との段を錆で埋める。
(夜)肩と腰の、麻紐との段を錆で埋める。黒田朱45gとヤナセ木地呂漆6gを約45分練る。(練り足す必要あり)
10.19(火)
〔乾漆0310雄型〕蓋・身…端の擦り合わせ研ぎ。麻紐の上の艶消し。
甲、裏底を名倉砥、キング#1000などで研ぐ。
懸子…表を名倉砥で研ぐ。
中塗り・・・蓋(外側)、身(外側)、懸子(表側)。〔乾漆F〕懸子…表側を名倉砥で研ぐ。表側の中塗り。
〔縄胎ビール杯2個〕外側の艶消し。裏と外側3/4(下から)、中塗り。
10.20(水)
黒田朱45gとヤナセ木地呂漆6gを約45分練ってあったのを、約40分練り足す。
高野日本産木地呂漆30gと混ぜる。
付けを取る。その結果を見て、木地呂漆の足す量を決める予定。〔乾漆0310雄型〕錆を合わせる。
蓋…肩付近の凹みに錆。
身…裏底から高台、腰にかけて、凹みに錆。
10.21(木)
付け・・・湿り風呂(黒っぽく乾いていた)。空風呂(光ったまま―発色悪い)。
〔乾漆0310雄型〕蓋・身…端の擦り合わせ研ぎ。内側を砥石で研ぐ。錆も研ぐ。
主に内脇に錆。隅、平地も。
懸子…裏を名倉砥で研ぐ。錆。〔乾漆F〕懸子…裏側を名倉砥で研ぐ。錆。
10.22(金)
〔乾漆0310雄型〕蓋・身…擦り合わせ研ぎ。内側の錆を研ぐ。麻紐の上の艶消し。
懸子…錆を研ぐ。
中塗り・・・蓋(内から外脇)、身(内から外脇)、懸子(裏側)。〔乾漆F〕懸子…錆を研ぐ。裏側の中塗り。
〔縄胎ビール杯2個〕内側から外の1/3(上から)の艶消し、中塗り。
10.23(土)
〔乾漆0310雄型〕蓋…甲を名倉砥で研ぐ。静岡炭で研ぐ。凹みと紐巻きの間に残る穴に錆。
身…裏底をキング#1000で研ぐ。腰辺りは名倉砥で。錆。〔乾漆F〕蓋・身…外側を静岡炭で研ぐ。入り隅の山付近は名倉砥で。
*台風23号の後始末をしていました。
10.24(日)
〔乾漆0310雄型〕(午前-昼)蓋…錆を研ぐ。紐巻きの艶消し。
身…錆研ぎをしながら、裏付近を研ぎ上げる。紐巻きの艶消し。
懸子…表側を名倉砥で研ぐ。静岡炭研ぎ。
(夜)黒田朱に、高野日本産木地呂漆を5g足す。
朱で小中塗り・・・蓋(外側)、身(裏から立ち上がりまで)、懸子(表側)。〔乾漆F〕(午前-昼)蓋…研ぎ足りない所を静岡炭で研ぐ。
身…研ぎ足りない所を静岡炭で研ぐ。
懸子…表側を名倉砥で研ぐ。静岡炭研ぎ。
(夜)朱で小中塗り・・・蓋(外側−合い口端まで)、身(裏から立ち上がりまで)、懸子(表側)。*朝は地区の防災訓練(バケツリレー)。
午後は倒れた木の替わりの木を買いに行き、植える場所を作る為、上の子と日光ヒバの根を掘り起こしていました。
暗くなってやっと植えることができました。
10.25(月)
(朝)18℃、55%。光ったままなので、下のスポンジに水を吸わせる。
(夜)24℃、62%。下の段のものが僅かに一瞬、青息がのる程度なので、スポンジにたっぷりと水を吸わせる。
(約2時間後)23℃、65%。〔乾漆F〕蓋・身…合い口付近に溜まっていたので、蒔絵筆で少しずつ溜まりを取り去る。
10.26(火)
(朝)20℃、70%。かなり締まりかけているが、触るとくっ付く感じ。
(夜)19℃、70%。乾いているところもあるが、まだくっ付くところもある。
加湿シートに電気を通し、湿度を80%にする。電気を切り、75%ほどになるとまた通電。〔縄胎ビール杯2個〕内側の艶を消す。外の紐目などに縮みが見え、潰す。
〔棗3個〕・合い口を擦り合わせ研ぎ。中の縮んでいるのを研ぎ潰す。角の欠けなどに錆。
・合い口擦り合わせ研ぎ。隙間が残るので、合わせ錆。約10分後に、ほんの少しずらし、切っておく。
・蒔地の合い口の擦り合わせで、蓋の内脇に木が出る部分があった。蓋が歪んでいるのかもしれない。
蓋の端に錆箆付け。身の底(台)の水平研ぎで木が出たので、錆。
10.27(水)
〔乾漆0310雄型〕(朝)乾いていた(14℃、65%)。暫く加湿し、約80%に。
(夜)蓋・身…内側を主に名倉砥で研ぐ。錆を見る。〔棗〕・蒔地の棗…合い口端に錆箆付け。立ち上がり端にも錆箆付け。
10.28(木)
〔乾漆0310雄型〕(朝)錆を研ぎながら、粗粗と内側を研ぐ。
(夜)合い口の擦り合わせ研ぎ、上下研ぎ。
名倉砥で研ぎ上げる。
黒で中塗り・・・蓋(内側、端まで)。身(内側、立ち上がり端まで)。〔乾漆F〕蓋・身…合い口付近に溜まっていたのを人工砥で軽く研ぐ。
*破らない程度に。入り隅の谷で破れてしまったところあり。〔棗〕・蒔地の棗…合い口擦り合わせ研ぎ、上下研ぎ。
10.29(金)
〔乾漆0310雄型〕(朝)12℃、65%。白っぽく乾いていた。
(夜)紐巻き部分の艶消し。黄色を練る。
黒田朱を塗り、蓋1箇所、身2箇所に黄色の線を入れ、均す。19℃、63%。
懸子…内隅の溜まりを名倉砥で軽く研ぐ。〔乾漆F〕蓋・身…合い口付近に溜まっていたのを人工砥で研ぎ潰す。
懸子…内隅の溜まりを名倉砥で軽く研ぐ。〔棗3個〕合わせ錆。約20分後、合い口を少しずらし、切っておく。
10.30(土)
〔乾漆0310雄型〕(朝)16℃、63%。息をかけると残るが、触るとほんの少しくっ付く。
(夜)身がまだ少しくっ付くので、湿り風呂へ。
蓋の甲を静岡炭で研ぐ(乾き不十分で途中まで)。内脇を研ぐ。
懸子…内側の朱を静岡炭で研ぐ(乾き不十分で途中まで)。
身…外側の底辺りを静岡炭で研ぐ。内脇を研ぐ―凹みがかなり残っていたので、錆。〔乾漆F〕蓋・身…朱(外側)を静岡炭で研ぐ。外脇は研ぎ上げるが、他は途中まで。
懸子…内側の朱を静岡炭で研ぐ(乾き不十分で途中まで)。
10.31(日)
〔乾漆0310雄型〕身…錆を研ぐ。内側の山、一ヶ所剥がれ。削り、錆。
錆をしてあったところにまだ凹み、錆。*台風23号の後始末:午前(寺)、午後(我が家)。
仕事をほとんどしなかった。こんなことでどうする!
11.1(月)
〔乾漆0310雄型〕蓋・身…内側を静岡炭で研ぎ上げる。
黒で中塗り・・・蓋(端より内側)、身(立ち上がり外・端より内側まで)。〔乾漆F〕蓋・身…外側の平地(朱)を静岡炭で研ぐ。
11.2(火)
〔乾漆0310雄型〕(朝)中塗りは乾いていた。身の内側の、浮いて削った跡に錆。
(夜)蓋と身の合い口の擦り合わせ研ぎ。
朱塗りを静岡炭で研ぐ(続き)。麻紐を巻いたところの艶消し。
朱が研ぎ切れないので、ペーパー#1000で研ぐ。(蓋・身・懸子)
身の内の浮いていた跡の錆を研ぎ、黒漆を塗っておく。〔乾漆F〕蓋・身…合い口の擦り合わせ研ぎ。
朱塗りを静岡炭で研ぐ。研ぎ切れないので、ペーパー#1000研ぎ。(蓋・身・懸子)
立ち上がり外・端に黒漆を塗る(朱だったので、黒にするため)。〔縄胎ビール杯1個〕内底の艶を消す(錆を研ぐことが出来なかったので)。内底に黒漆塗り。
11.3(水)
〔乾漆0310雄型〕塗る準備をする。
黒田朱塗り・・・蓋(表側から合い口端まで)、身(裏底から合い口端まで)、懸子(表側)。
返しを取る。22℃、55パーセント・・・20℃、62%。〔乾漆F〕黒田朱塗り・・・蓋(表側から合い口端まで)、身(裏底から合い口端まで)、懸子(表側)。
返しを取る。22℃、55パーセント・・・20℃、62%。〔縄胎ビール杯もう1個〕内底に朱塗り。湿り風呂。
内底に貝(鶴)を貼るが、あまり上手く行かない。
*貝を切り、和紙に貼り、割貝にしたが、貝が取れてしまう。
11.4(木)
〔乾漆0310雄型〕〔乾漆F〕
(朝)16℃、60%―光ったまま。下のスポンジにたっぷりと水を吸わせる。
懸子のみ、少し締まり始めていたので(返しを取らず、スポンジの少し上の板に載せておいた)、湿り風呂へ。
(夜)19℃、68%―多少艶が落ち始めているだけ。まだ加湿できる状態ではないので、そのまま。
懸子、点々という感じで光っている部分が残る。何故か?〔棗3個〕蒔地…合わせ錆。約20分後、少しずらして切っておく。
利休形、平棗…蓋の端に錆。身の合い口端に錆(一個のみ)。*仕事が出来ず、粘土を触っていました。
新作とは関係ありませんが、、、
11.5(金)
〔乾漆0310雄型〕〔乾漆F〕
(朝)14℃、69%弱―大体乾いている。上向き(上)だった蓋の一部に乾いていない所。
加湿シートに通電し80%ほどまで(電気を切る)。
(夜)蓋の甲などを研ぐ。乾きは十分ではない。
懸子(雄型)に縦・横2cmほどの光っているところが残っている!
*今朝乾いた蓋・身と、昨日乾いた懸子とでは色がかなり違う。
*流れは余り良くない。もう少し厚くできるかもしれないが、乾かし方がまずければ黒っぽくなってしまう。
11.6(土)
〔乾漆0310雄型〕蓋…甲を静岡炭で研ぐ。乾き不十分な感じなので、ペーパー#1000で誤魔化し研ぎ。
外脇、炭粉で艶消し。端、静岡炭で軽く研ぐ。
上塗り・・・甲(黒田朱)、側面と端(透き漆)、肩付近で暈かす。20℃、62パーセント。返しを取る。7日の2amまで。〔乾漆F〕蓋…甲を静岡炭で研ぐ。乾き不十分な感じなので、ペーパー#1000で誤魔化し研ぎ。
外脇、炭粉で艶消し。端、静岡炭で軽く研ぐ。
上塗り・・・甲(黒田朱)、側面と端(透き漆)、肩付近で暈かす。20℃、62パーセント。返しを取る。〔縄胎ビール杯1個〕外側の艶消し。黒田朱を塗る。返し。
11.7(日)
〔乾漆0310雄型〕〔乾漆F〕(朝)16℃、62%。光ったまま(蓋を下向きに)。
(2:30pm)20℃、60%。蓋を上向きに。
(夜)19℃、60%。黒っぽく光っている(蓋を下向きに)。下のスポンジに水を十分吸わせる。65%になる。〔乾漆0310雄型〕身…裏底を静岡炭で研ぐ。
11.8(月)
〔乾漆0310雄型〕〔乾漆F〕(朝)14℃、67%。黒っぽく光っている(蓋を上向きに、1時間ほどして下向きに)。
(夜)23℃、67%。艶が落ちていた。下のスポンジに更に水分、22℃、70%。
*一緒に塗ったビール杯は薄く塗って、蓋と上下反対向きで乾かす・・・発色は良い。〔乾漆0310雄型〕身…外側を静岡炭で研ぐ。相変わらず研ぎ切れない。ペーパー#1000で誤魔化し研ぎ。
懸子…見込みを静岡炭で少し研ぐ。乾かず溝が残った部分に朱を箆で渡しておく。〔乾漆F〕身…外側を静岡炭で研ぐ。大雑把に。
11.9(火)
〔乾漆0310雄型〕身…麻紐巻きと合い口端の艶を消す。
懸子…表側を静岡炭で研ぐ。残る刷毛筋はペーパー#1000で研ぐ。
*昨日箆で渡した朱は、黒くなり、段を研ぎ潰すと2層下の黒が出る。〔乾漆F〕身…外側を静岡炭で研ぐ。外脇以外は静岡炭で研ぎ上げる。
外脇は朱色を残す必要があるので、最後はペーパー#1000で刷毛筋を消す。
懸子…表側を静岡炭で研ぐ。残る刷毛筋はペーパー#1000で研ぐ。
11.10(水)
〔乾漆0310雄型〕塗る準備。
懸子…黒田朱で上塗り。
身…裏底、外脇、立ち上がり外まで透き漆で上塗り。
温度が下がり、湿度が上がる傾向。11:30pm20℃、62%(下のスポンジは湿っている)。返し。〔乾漆F〕身…裏底から立ち上がり外まで透き漆で上塗り。
懸子…表側、透き漆で上塗り。〔縄胎ビール杯1個〕裏底に透き漆で上塗り。
11.11(木)
*朝、18℃、56%(湿度が上がりすぎるのを恐れ、隙間をあけておいた―連日、乾燥気味)。
下のスポンジに水分を追加。朱を上向きに返し、1時間後に返しなおすつもりでいたが、忘れてしまう。
*6:10pm、23℃、60%。透きは乾いていた。スポンジにたっぷりと水を吸わせる。23℃、65%になる。〔乾漆0310雄型〕*懸子…スポンジに水を吸わせる時、朱に水が飛んでいた!ティッシュで吸い取るが傷がつく。
蓋…アラビック糊を洗い流す。内側を静岡炭で研ぐ。端から内脇にはみ出ている朱は名倉砥で研ぐ。〔乾漆F〕蓋…アラビック糊を洗い流す。内側を静岡炭で研ぐ。端から内脇にはみ出ている朱は名倉砥で研ぐ。
11.12(金)
〔乾漆0310雄型〕*朝、23℃、70%。
*夜、22℃、70%(懸子の朱、乾いていた)。 加湿シートに通電し80%まで。
蓋…内側を静岡炭で研ぎ上げる。〔乾漆F〕蓋…内側を静岡炭で研ぎ上げる。
〔縄胎ビール杯1個〕内底に貼った貝の上の漆(貼る時はみ出してきた)を先が半円の彫刻刀で削る。
内径5.3センチ(首のところはもっと狭い)、深さ10.5センチなので、なかなか研げない。
ピンセットで静岡炭をはさみ、研げる範囲を研ぐ。隅付近は先の尖った丸棒砥石で。
内側の艶を消す(炭粉)。〔棗3個〕蓋の端、擦りガラスで水平研ぎ。
それに合わせて、身の合い口端の擦り合わせ研ぎ。
蓋と身を合わせ、合い口付近の錆を研ぐ。
外形が合っていないので、蓋と身に合わせ錆。約20分後に少しずらし、合い口を切っておく。
11.13(土)
〔乾漆0310雄型〕付くを外し、ビンツケ油、糊分を取り除く。
身…内側を静岡炭で研ぐ。まだ刷毛筋が残るところがある。
懸子…朱に点々と黒っぽい飛沫が見えるので、溜め塗りに変更、と言うか、元に戻ることにならざるを得ない。
裏を静岡炭で研ぐ。 裏の上塗り(黒)。〔乾漆F〕身…内側を静岡炭で研ぎ上げる。
懸子…裏を静岡炭で研ぐ。 裏を黒で上塗り。
11.14(日)
〔乾漆0310雄型〕懸子…朝、14℃、55.5%。乾いていたが、刷毛筋がかなり残る。
朱を静岡炭で研ぐ。
透き漆で表側の上塗り。
蓋・身…塗る反対の面にアラビック糊、なかなか乾かなかった!
黒漆で上塗り(内側)。19℃、55%。〔乾漆F〕懸子…朝、14℃、55.5%。乾いていたが、刷毛筋がかなり残る。
蓋・身…塗る反対の面にアラビック糊、なかなか乾かなかった!
黒漆で上塗り(内側)。19℃、55%。〔縄胎ビール杯1個〕内側に透き漆で上塗り。