漆芸  乾漆食籠 の作り方(砂田正博の方法)

日本工芸会賞(31回富山展

観るだけの立場のとき、乾漆の作品の蓋と身がピタリと合っているのが不思議でならなかった。
木地の仕事で言えば、木地の段階ではピタリと合っているのに、布を貼ったり、下地を付けていくうちに段段狂っていく。全部自分で作るという乾漆の合せ物が何故狂っていかないのか。
そういう訳で、乾漆への関心は蓋物にあった。誰にも習わずに乾漆を作ってから四作目となるのがこの作品である。輪島で大場先生に長々と諭された後、認めてもらいたいと一心に作った作品である。
自分がまともな作図が出来ないと知ったのもこの作品からであり、型から1mmずれてしまっていて、蓋と身が何処にも合うところがないと悩みこんだのもこの作品においてである。
母方の祖母、大谷トモに話が伝わった最後の作品でもある(1992年。 明治35年12月1日生まれ)。

KANSHITU-ZIKIROU is a small container of Japanese cakes for tea ceremony without URA-SENKE
and is made of five or more pieces of hemp clothes stuck by Japanese lacquer with paste.
I hope this page will be useful to me and semiprofessional URUSHI artists.

構想

道具

粘土原型

石膏原型

乾漆素地
(下地付け)箆付け箆削り
(和紙貼り)
(麻布貼り)

制作工程順

乾燥

修正
(形合せ)
(形作り−立ち上がり・高台)

研ぎ ⇒砥石の調整法(2003.10.17−)

塗り ⇒刷毛  塗り立て漆についての考察(焼き漆)

磨き

「漆の技法」のページは、2000年10月24日に作り始めた。
「乾漆食籠の作り方」は、2000年11月22日に作り始め、約1年掛かって2001年11月3日に一応完了した。
最初はできるだけ目立たないように作っていたが、ときどき見ているという声を聞く事もあったので、
ホームでも見出しが分かるようにしたり、「漆の技法」とリンクさせたりした。

普通とは違う纏め方をしたのは、技法を中心にしてみたかったからです。

その後も、制作中(出品作)に気付いたことがあれば、追加しています・・・見出し部分に、そのことを表示することはありません

説明不足のところがあれば、また追加していきたいと思いますので、下のEメールのところをクリックして、お知らせください・・・・・・・・・・Q&A

参考:増村紀一郎先生の研修会のパンフレットの制作工程(2003.1.10−11)

乾漆彫刻について(2004.1.2)

失敗の記録(2004.3. −)

画像に関しては、デジカメを持っていませんので時間が掛かります(スキャナーで直接取り込める場合を除いて)。
2001年8月中旬に、YahooショッピングでAdobe Illustrator9.02を買いましたが、ほとんど使えない状態です。
(URUSHI ARTのブレンドと、吉川さんの狸をトレースした画像だけが成果)
説明用にイラストレーターが使えるようになれば、デザインにも使えるようになるのでしょうが・・・

2002年9月にDIGITAL STILL CAMERAを買いました!!

乾漆作品制作過程

Urushi の仕事(2002.6.9より−乾漆食籠)

乾漆0310 その2(2004.5.20−)

乾 漆 鉢 (砺波野展用2003.12.28- )


上へ   索引へ  分岐図へ

(乾漆)  (漆カブレ)  Eメール